むらさきカタバミ

2013-07-03 00:57:58 | 日記
庭の片隅に咲いている、小さなピンクの花。子どものとき、私がとても好きだった花。小さな花ラッパ型がかわいい。花を摘むと、すっとのびた茎は細く、花を幾つか摘むと、すぐに花束ができた。濃い(むらさき)ピンクの色が好き。ちょっと気取ったクローバーという言葉も、口にすると何か物語の本の入り口を入るときの、合い言葉のように感じられた。そうそう、葉っぱの柄には、中に硬いすじのようなものが通っていて、そっとそれを柄から取り出し、それ以外を爪で切り捨てると、三つ葉がぷらんと、そのすじのようなものの先にぶら下がった。その三つ葉と三つ葉をからませ、引っ張り合い、葉っぱの相撲をとった。もちろん、すじが切れた方が負け。このむらさきカタバミの花と、本当によく遊んだ。時には、この花は葉っぱの皿にのせるご馳走にもなった。きれいな上等のご馳走になった。いっぱい、この花と遊んだよ。その頃、私はこの花をクローバーと呼んでいた。


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