本日午後はお墓参りだった。同居の家族が、自分の仕事前にサクッと行けるようにと予定を組んだ。
休みの日に墓参りを入れるなんて絶対にしない人だ。休みの日は休む。徹底している。他の予定に合わせることはない。
仕事のある日もない日もほぼ自室にこもっているが、休みの日は休むためにこもっているらしい。
でもまあ、リビングにいられるよりは全然いい。私は恵まれている。
それと、今日はフランス革命記念日。1789年。「ベルばら」読んで、その年号だけは覚えた。
行きは、運転席に同居の家族、助手席におかあさん、社長席?(後部左)におとうさん、その横に私。
もうすでに免許返納しているけれども、昭和ヒトケタ婦人にしては珍しく子育て中くらいに免許を取得したおかあさん。
この道はどうだったこうだったとあれこれ説明が入る。助手席はおかあさんの定位置。
お墓参りの時に通る辺りは、丘陵地帯を切り拓いた土地のせいか妙な一方通行や細い道が多い。
以前このエリアを、夜間ドライブで迷ってぐるぐるした話が必ず始まるので「そらここだ」と待っていたら今日は空振りだった。
午前中降っていた雨は、なぜか止んでくれている。
7月にお盆とする家は少なく、駐車場は空いている。車庫入れができない同居の家族のためにも有難い。
しばらく前におとうさんが「これからは東京式のお盆で7月墓参とする」と宣言したのは、車庫入れを考慮したんだろうか?
義理の家族がまだ60代70代と若く、私も、育てた家族の保護者としてまだ若かった頃。
どこに行っても、車庫入れの誘導を(別に頼んでないけど)義理の家族二人がかりでしてくれていた。
まだバックモニターなんてついていなかったが、車庫入れ、私は別に苦手ではない。
(ていうか、今のクルマでバックモニター見ながら停めるほうがはじめのうちは難しかった)
二人がかりで後ろにつき、停止位置になるとリアウィンドウをバンバンバンバン叩いて知らせてくれるのだった。
車内に残った育てた家族と共に、いつも大ウケしていた。バカ笑いする相手がいなくなって久しい。
ここの家は、バカな話とか、品のない話をしない家だと思う。実家の家族は、どちらかというと品格に欠ける。
お盆に頼むと霊園側で灯篭をたててくれるそうで、ここの区画には3基設えてあった。
東京式のお盆は7月で地方は8月でというおとうさんのウンチクが何回も繰り返される。
遠い山陰のお墓から数年前に移ってきたご先祖様達へ手を合わせる。男性→女性、年長→年少の順で。
どう考えても、知らない人が入っているここに一緒に入る必然性を感じない。
私はクリスチャンではないが、聖書由来の自分の名前は気に入っているので、急に戒名とかつけられたくない。
育てた家族にはさらりと樹木葬がいいなーと言っておいたが、どうしてくれるもんやら・・・だ。
前回、春分のときに、どういうわけだか隣のお墓を拝んでしまうという珍事件があったが、
それを思い出してもう一度笑いたがっているのは私だけだろう。
お隣のお墓は前回以上に、敷き詰められた砂利が草に覆われていた。群馬にある実家のお墓はどうなっているだろうか。
雨続きでうちの日陰庭もすごいことになっているけれど、お墓のほうは砂利仕様でないからキレイ、お手入れがラク。
これは前回撮影の隣のお墓の雑草。(なんでそんなの撮ったんだ?)
「もう次の世代では、熱心に墓参りしなくてもいいよ。好きにやっていいよー。」おとうさんがそう言う。
同居の家族が、それはもうお言葉に甘えます的に頷くのを見て、それでいいのかなと思う。
(お墓参りもなくなったら出かける用事がなくなっちゃう???)
これから仕事の家族は徒歩で駅に向かい、帰りの運転席は私。助手席はおかあさんの定位置。おとうさんの定位置は社長席。
おかあさんの断捨離の話題になった。本や楽譜を処分し始めているという。
「資源ごみはもったいないですよ~。せめてブックオフ、それよりも、使ってくれる人がいるといいですよね!」
そう言ったら、気に入った曲のスコアを見ながらCDを聴くと思うし、好きだった本を読み返したりしたいし、全部は捨てないとのこと。
「最晩年、ひとりになったら、そういうことをしてゆっくり暮らすわ。退屈なんて絶対しないと思う。」のだそう。
そして、
「早くそうならないかなあ」
え???まあ、わからないでもないけど、かなり問題発言。
社長席のおとうさんは気にしてもいないのか、全く無反応。
帰宅後のコーヒータイムでも、私の誘導がよかったのか、お互いがどれほど忍耐とストレスの日々を送ってきたかの相聞歌状態となった。
けっこう楽しそうだった。平気で言い合えるのは健全で良いと思った。
私も、ふだん余り経験しない「家族の会話」ができ、気分が上がった。
実家の家族を相手に品格のない話をするほうが、もっと楽しいけどね。
夜帰宅した家族も明日から5日間連休だということで機嫌が良く、通常よりは会話が若干多かった。
実家の家族相手のどうでもいい会話に比べたら面白くないけどね。
同じ区画のよそ様のお墓にミュウツーのシルエットを横にしたみたいなのが彫られていたからミュウツーの画像も。
「心」っていう字かなーってみんなで考えたりした。
「ミュウツーの逆襲」は、育てた家族が初めて見に行った映画。最近リメイクされてたね。