前回包む料理を紹介するとの事でしたので
今回は 「鮎茶漬けの春巻き茶巾仕立て」 を紹介しようと思います!
これも前回と同様包む料理です。
この料理はコースの途中で出る「凌ぎ」にあたるものです。
当店のコースでは最後に必ずお寿司が出ますのでコースの途中に必ず御飯料理が入ります。
それが凌ぎに当たるわけです。
去年の9月のコースで鮎茶漬けを使ったのですが、これが大変好評でした。
その時は鮎(徳島産)の炊き込みご飯を作り、それに吸い地をかけて召し上がっていただくもので、演出としては吸い地を土瓶で別々に出してお客様自身が最後に完成させて召し上がっていただく「動き」の演出です。(まあ普通の演出ですね・・・)
その鮎御飯自体がかなりの好評でしたので、今年もどうしても使いたいと思っておりました。
しかし同じように使っても面白くないという事で、春巻きの皮で御飯を包んで茶巾に絞り、それを油で揚げたものを提供しようと考えました。
春巻きの皮がアクセントになり、結果的にうまくいきましたので採用した次第です。
これも中身が解らないという期待感を煽る演出です。
中身はただの鮎御飯ですが、去年あれだけ好評だった物なので食べてビックリ見たいな部分も視野に入れました。
お客様の反応はすこぶる良好です!
去年の鮎御飯茶漬けのレベルアップバージョンということでしょうか・・・
同じ料理が創意工夫を得て新しい料理に生まれ変わる。
これもまた料理を作る上での醍醐味です。
来年はもっといい物を作らねばなりませんね・・・(実はもう既に考えてありますが)
また逆に失敗しちゃう事も良く有ります。
これもまた料理の醍醐味です。(失敗を糧にしないと意味ありませんが・・・)
次回は凌ぎつながりで当店の単品メニューを紹介しようと思います。