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産みの親と育てのお婆ちゃん

2015-04-14 22:02:29 | 日記・エッセイ・コラム

 このところ、雨が多くて、桜もあっという間に散ってしまい、

ゆっくりとお花見も出来ずじまいで、春の始まりを満喫することが出来ない

日々が続きます。

 先日、お婆ちゃんが四歳過ぎの女の子を連れて受診されました。

症状は鼻水だけでしたが、日頃から中耳炎をよく起こすので、

それを心配しての受診でした。何度も中耳炎を繰返して、その度に

耳鼻科で鼓膜を切開し、膿を出す処置をしています。

「中耳炎」と言う言葉がお婆ちゃんから発せられたとたんに、耳鼻科で、

皆で暴れないように体を抑えつけられた時の恐怖感と、処置の痛みが

フラッシュバックして、大騒ぎになりました。

でもそのとき、間髪入れず、お婆ちゃんから女の子に向かって一言

「静かにしなさい。ここでちゃんと診てもらわなかったら、また、

耳鼻科で痛いことせなあかんようになるよ。ここは、診るだけで痛いことは無いの。」と。

するとピタリと、その子は泣き止み、静かに暴れることなく診察させてくれました。

 このおばあちゃんはいつも女の子のお世話をしていて、

信頼関係がきちんとできている関係でした。

 お婆ちゃんの一言が女の子をおとなしくさせることができたのも、

この関係の故のなせる技と感心しました。

 世間のお爺ちゃんやお婆ちゃんが孫を可愛がり、お菓子やおもちゃを与えるのも

大事な勤めですが、与えることだけでなく、このお婆ちゃんのようにいざと言うときに、

しっかりと諭すことも出来るような孫との信頼関係を持つ、頼もしいお爺ちゃん、

お婆ちゃんに成りたいものです

門出

2015-04-02 21:31:13 | 日記・エッセイ・コラム
四月になりました。新しい生活のスタートをきる方々も多いことでしょう。

新しい学年、新しい学校や職場。何よりも学生から社会人になった人など

様々なスタートが切られました。

昨日は午後が休診日でしたので、早目に家路につきましたが、

道中、真新しいスーツに包まれた若者達がこぞって社屋から出てくるのを見ました。

入社式の後なのでしょうか、何となく緊張した面持ちでしたが、

これからの希望に満ちた社会人生活をおくる意気込みが、

彼らのからだ全体から溢れてくるのを感じました。

一昔前には、社会の歯車になんかならないと言うようなコピーがあり、

社会に迎合しない生き方がもてはやされた時代もありました。

しかしながら、現代のような複雑な社会で、それこそ小さな歯車に成ることすら難しい時に、

その場に欠くことの出来ない人として求められるよう頑張って欲しいものです