私の中学時代

　今日はイタリア旅行記はお休み。

　昨日、中学以来友達のきっちゃんが新居に遊びにきた。
新居に遊びに来てくれた友達第１号だ！
　きっちゃんとかなり仲良くなりだしたのは正確には高校１年の頃から。
けど中学から彼女の存在は知っていた。っていうのも
彼女は私と違って頭もよろしい優等生だったから。
けど私の中学時代はとんでもない毎日だったから、なかなか友達と
遊ぶ事もできなかった。

　私の中学時代というのは、その全てが当時所属していた部活動中心の
生活だった。その部活はというと・・・剣道部だったのであ～る。
なにせ「剣道部」というと、うちの学校では
「１番体力的にツライクラブ・顧問が恐ろしく恐いクラブ」
という、いわゆる超スパルタクラブだった。
女子校だったせいか、女の子として扱われたことはない。

　練習中、部員が顧問に殴られる＆蹴り倒されるのは日常茶飯事。
剣道の防具をつけてない状態で、のどに竹刀で突き飛ばされたりされる
部員もいた。さすがに防具なしで、のどを竹刀で刺された先輩は
その場で血を吐いていた。しかし、それで終わらせないのがあの顧問。
血を吐き、あまりの苦しさに体をかがめ、床に伏せている部員に
「お前、痛いふりをするなよ～っ！！」と言いながら
その部員の背後から、蹴りたおしてた。今思い出しても
血の気が引く光景だ。

　そんな先輩部員を見て、「いつか誰かが殺される」と思いながら
過ごしてきた。辞める、と一言いえば、辞める前の恐怖の
円陣が待っている。とにかく、辞めたい、と言った生徒１人に対し
他の部員全員にかかり稽古をさせるのだ。剣道を知っているひとは
わかると思うが、かかり稽古は相当ツライ稽古なのだ。
それを他の部員に見せつけ
「お前達も辞める時にはこうなるねんぞ。よく目に焼き付けとけ！」など
言われ、皆その恐怖から「クラブを辞めたい」と言えなくなっていた。

　それだけじゃない。お中元・お歳暮を強要し、出さない部員には
あらかじめ顧問が部長に「あいつお歳暮がこなかったぞ」と言い、
部長はその部員に「お歳暮、出したほうが言いと思うよ」と申し訳
なさそうに言うのだ。しまいにはお中元・お歳暮を出さない生徒は
実力があっても試合のレギュラーからはずされる始末だ。
とにかく無茶苦茶なクラブ・顧問だった。

　そんなクラブともお別れできる事ができた。
方法は、「赤信号、みんなで渡れば恐くない」だ！
私達の学年全員で「辞める」と言いに行った。
１人だとボコボコにされるから、全員でタックを組んで、
裏切りはなし、という約束のもと、勇気を奮い立たせ顧問に挑んだ。
　始めは顧問も強気に出ていたが、私達の意思が固いのが伝わったのか
最後には諦め、私達学年は、あの恐ろしい仕打ちに耐えることなく
退部できたのだ。

　そんな抑えつけられた中学時代を送ったせいもあり、高校からは
何かがはじけたように、毎日を楽しんで過ごした。もちろん帰宅部。
その高校時代を、昨日遊びに来たきっちゃんと過ごしたのだ。
毎日の登下校を共にし、よくカラオケに通ったり、学校帰りに制服のままお茶をしたり。
きっちゃんには先日の私の結婚式のスピーチもお願いした。
すんなり引きうけてくれた。
ホントにありがとうね。
またいつでも遊びに来てね。

　なんか今日の日記はちょっと暗くなってしまったな
ではまた明日。