「大阪・関西万博」は、大阪北港の夢洲(ゆめしま)で、2025年に開催される事で進められています。
この場所は、埋立地ですが、廃棄物や浚渫土砂の埋立てが緩やかに進められていた事から、草地、淡水池、塩性湿地等の色々な環境が形成されて、大阪府によって、南港の野鳥園と共に「生物多様性ホットスポット」に指定されています。
しかし、万博の誘致が決まって以降、埋立てが加速されて、万博に備えられています。
私が会員として所属する「大阪自然環境保全協会」(保全協会)では、2019年から夢洲の生きもの調査を開始して、この貴重な自然環境を保全するための「要望書」を都度、提出して来ていますが、夢洲の埋立ては、過去の「公有水面埋立て許可」に基づく適法な行為であるとして、継続されています。
一方で、「大阪市条例に基づく環境影響評価」が行われていますので、保全協会からは継続して来た生きもの調査を踏まえて、色々と対応して来ました。
そして、保全協会からの働きかけもあってか、本年2月9日には「環境影響評価準備書に係る市長意見」として次の様な内容が博覧会協会に対して示されました。
「工事着手までにこれら鳥類の生息・生育環境に配慮した整備内容やスケジュール等のロードマップを作成し、湿地や草地、砂れき地等の多様な環境を保全・創出すること」
しかしながら、大阪港湾局では、万博で「ウォーターワールド」として予定されている場所の「地盤改良工事」が、市長意見が無かった事の様に進められています。
市長が博覧会協会に示した意見で「ロードマップを作成して保全すべきとした環境」を、大阪市が自ら万博の工事着工までに損なう行為を行っている事になります。
保全協会からは、これらに対して3月11日に「要望書」を提出して善処する事を求めています。
そして、4月7日には「住民監査請求」を提出して、この工事が不当であり、工事を中止して、工事内容を見直す事を要求しています。
これらについて、保全協会のHPの関連個所を張り付けておきますので、是非、ご覧下さい。
夢洲に関する最初のページ↓↓↓
夢洲の未来の自然環境のために|大阪自然環境保全協会 (nature.or.jp)
住民監査請求書↓↓↓
20220411kansaseikyu.pdf (nature.or.jp)
市長意見の履行に関しての要望書↓↓↓
20220311shichouiken_yobo.pdf (nature.or.jp)
夢洲の生きものについての情報↓↓↓
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