糠地郷風土記

大島康紀のアトリエ日記

蕗のとう

2011-02-25 | 里山日記
林道の端で小さな蕗のとうを見つけた。
山の木陰には残雪があるものの木々の蕾も膨らみだして春が近いのを知る。
「ふきんとう」「ふきったま」とも呼ばれる蕗のとうは春の山菜の一番手。
セリ、ナズナなどと並んで昔から親しまれてきた自然の恵み。
春はもう其処までやってきている。

霧氷の森

2011-02-25 | 里山日記
根雪もようやく解け始めた2月の下旬
山の木立は一面白銀の世界になった。
積雪の樹氷とはまた違った趣をみせる。
凍てついた空気、キラキラと舞いあがる
ダイヤモンド・ダスト。
夕映えに染まった一時の氷の世界に
思わず、ため息をついた。

緑の隧道

2011-02-25 | 馬房録
深沢渓谷の谷川に沿ってダム湖に続く林道を往く。
木立の葉蔭で覆われ、隧道のようだ。
山仕事や山菜とりの人が時折通るだけのこの道は
夏ともなれば、うっそうと草が伸びて通れない。
高峰山を源流に流れ下った渓流は一旦ダム湖に留まり
更に下り、千曲川へ合流する。
静かな渓谷は、愛馬と私の秘密の遊び場なのである。

浅間山と牙山

2011-02-24 | 画房録
浅間は時折噴火する活火山。活動が治まり規制が解除されると多くの登山者で賑わう人気の山だ。
天狗温泉・浅間山荘からの登山道は山トレッキングには最適なコースになっている。
天然の落葉松の林をぬけ、のこぎりの歯のようなギザギザの牙山の麓に着く。
牙山の裏側は「天狗の露地」立ち枯れた大木や溶岩が古代の噴火のすごかったことを物語っている。
「火山館」(無人避難所)を過ぎ、一段上がると「湯の平湿原」高山植物の宝庫だ。
さらに、樅の木の森を越えると山頂まで続くスロープの裾だ。
幾度となくここまでは来ているものの、登頂はまだ果たしていない。
(画像:登山口付近からの浅間山 リトグラフ)

冠雪の浅間山/冬

2011-02-22 | 里山日記

群馬から碓氷峠を越えて軽井沢に入るとすぐに雄大な浅間山が出迎えてくれる。
佐久地方から見える浅間は均整のとれた台形で剣が峰、黒斑山、高峰山と続く。
更に西方、わが村の入り口付近からの浅間山は、手前に牙山を控え
抱かれるように冠雪の雄姿を仰ぎ見ることができる。
この土地の人はみな山の恵み、川の恵みに感謝しながら暮らしている。
ふるさとの「おらが山、おらが川」が愛おしい。