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ロンドンへ  『悪夢の北京』 第一部

2005年09月18日 | 旅行・おでかけ
なんとか北京についたものの、雲がものすごく低い位置に立ち込めており素人目にも飛行の難しさを感じさせた。
ゲートに着くと中国人地上係員2名がボードを手に持ちなんだかんだ言っているがさっぱり聞き取れない。乗り継ぎカウンターと思しき一角まで案内されるものの乗り継ぎ便のことなど一切の説明は無く、係員は消えた。

乗り継ぎだけのための中国訪問だったためエントリーカードなどはてっきり必要ないと思っていたのだが、なにやら書くものがたくさん出てきた。この時もし私一人だったらパニクって泣けていただろう。しかし、日本からの便の乗客ほとんどが私と同じようにロンドン行きに乗り換える人だったので助かった。カードの書き方も彼らに教わる。

なんとか審査官の前までたどりつくが、この審査官の顔が怖いこと怖いこと…その奥にいた安全検査のお姉さんはさらに怖く、X線を通ってきた私のかばんを引っ張り「開けろ」と言う。何にも無いよ~と小声で言いながらかばんを開くと、一回ぐるりとかき回し「行け」とあごで指された。ひえー!!

私の予想通り北京からの飛行機は全て遅れており、私が乗り換えるべき便も14:00発が18:00発に変更されていた。時間が遅れるのは痛いが、飛んでくれることにほっとする。

この状況をロンドンの友達と家に連絡するべく公衆電話を探すが、その使い方が分からず唖然とする。今考えれば、横に図説があったからそれを見れば分けない事だったと思うが、その時は頭が真っ白になり冷静な判断を欠いていた。「元なんか持ってない・・・」まず頭に思い浮かんだのはそれだった。ふと横を見ると案内にクレジットカードとコレクトコールについて書かれており、むさぼるように読むが、文字は機能を停止した頭をスルーするばかり。もちろん日本でもそんなもんかけたことは無い。とりあえずかけてみるが失敗の連続。少し泣きそうになる。
本当に何十回受話器をとったかわからない。ふと横を見ると若い中国人女性がなにやらぺちゃくちゃと楽しそうにおしゃべりしていた。このまま日本行きの飛行機に乗って帰ってしまおうかという考えが、チラリとよぎった。

電話をかけつつ、きょろきょろと一緒に日本からやってきた乗客を探すが見当たらない。そして、その日何十回目のクレジットコールだろうか、日本の実家に電話をすることに成功!!!あいにく母は出かけており一番頼りない弟が出てしまった、、、なぜだか私はとてもあせって今の自分の状況を早口で伝え、そのメモを母に渡すよう言うとさっさと電話を切ってしまったのだ。切ってから、別に急ぐ必要は無かったんじゃ…と気づくが、とき既に遅し。再びかけるとオペレーターにつながってしまい「May I help you?」と言われ再び頭が真っ白。何も言わずに受話器を置いてしまう。
「とりあえず今の状況が伝えられたのだからいいか…」そう思うとお腹が減ってきた。そういえば7分の食事からほとんど何も口にしていない。


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