ブログにUpした後、ツイッターでゲームになったら妄想の会話が熱入っていたので。
昨日、ついついおでかけ中に落書きしたイベントスチル風落書きを追加。
スケブの使い方で全部縦長ですが、携帯アプリゲームと思えばありだと思うのでs
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科学準備室はもぬけの空。部屋に入る前、廊下を黒服の男たちが走っていったので、当然か、とは思ったのだが。
なんとなく気にかかる。
そんな好奇心で科学準備室で、先輩を探してみた。
・ ・ ・
…………見つからない。普段なら教卓の裏か、ソファーの内側にいる人なんだが。
「まさかこんな場所には……」
がらり。
先輩は薬品棚の下にいた。猫型ロボットだってそんな狭い場所には入らない。いや、その前にそこに普段つまってる実験器具は何処にいった。
「よく見つけタネ☆ 君はエージェントの資格がアルヨ☆」
平素通りの薄い笑みで這い出してきた先輩は立ち上がり、腰を叩きながら目の前で戸を閉めた。それを再び開けると、棚の中には普段通り実験器具が隙間なく詰め込まれているのだった。
「タネも仕掛けも御座いマセン☆」
この人が言うと色々シャレにならない。
********************
頭がくらくらする。世界が揺れているようだ。
目を開けていれば気分が悪くなって。そのまま遠くに誰かの声を聞きながら、意識が暗く沈むのを感じた。
…………………どれぐらい経っただろう。
額にぬるい感触があった。なんだ、これは。
「おや、気が付きました?」
今度はやけに近くから声が聞こえた。カッツェだ。図書館で前に席を取った時ですら、私語厳禁を徹底してくる奴だから、妙に近くで声が聞こえるな、と感じながら、薄く目を開けた。
「軽い貧血、ですね。貴方の場合は寝不足ですよ。試験前の詰め込みでは、意味がありませんよ」
見上げる木漏れ日と、カッツェの人を小馬鹿にしたような微笑。
後ろ頭に感じる膝枕の感触が、より現実味を薄くさせていた。
********************
ラファティの日常は、苦学生という言葉がぴったりだ、とつくづく思う。朝の新聞配達の他、学校にばれないように隣町のスーパーでバイトをしている。ただ、それ以外も奨学生である為、普通の学生以上に不祥事厳禁。バイトなんてもってのほか、だそうだ。わりと先公の黙認でバイトが出来てる他学生とは隔たりを感じる。
初めて会った時、軽々しく友人に彼のバイトを告げ口しなくて良かった。
「あ。丁度良かった!」
しみじみと考えながら校門を通ろうとして、今まさに考えていた相手の声だ。すぐ、顔を上げる。
「………………」
「………………」
「………………」
その隣の美少女は誰だ。ここの学校の制服ではない。他校生だろうというのは予想がつくが。
ラファティはにこにこ笑っているし、美少女はラファティの陰に隠れるように寄り添っている。なんだこの三竦み。
「紹介するね。この子はヴェルデッタ」
そうか、彼女か。いてもおかしくはない。いや、いない方がおかしかったのだ。
「俺の宝物(いもうと)です」
へへー、と照れくさそうにはにかむ。
どうやら彼がバイトに勤しむ理由は、彼女にあるらしかった。
********************
角を曲がる。追いかける。走って、走って。
…………見失った?
「おーにさんこーちら。なんてね」
歓楽街の明るい光を背景に、ラファティは学園で見せた事がない、冷めた眼差しで笑った。
初めて新聞配達している姿を見て、友人にそれを話した。他にバイトをしている学生なんて大勢いる。だが彼は事情が違ったのだ、と知ったのは、彼が新聞配達のバイトを辞めた後だった。
奨学生で在り続ける為、勉強は今まで以上に励んでいると聞いている。
ただ、こんな遅くに姿を見つけた事に、妙な胸騒ぎを覚えただけで。
此方の心情を知ってか知らずか。ラファティはまた楽しげに口の端を上げて笑う。
「あぁ。俺、これからバ、イ、ト、だから。お子様と遊んでらんないや。じゃあ、また明日? チクリ魔の優等生さん」
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余裕あったら翔ちゃんの学園祭ネタ落書きしたい←
昨日、ついついおでかけ中に落書きしたイベントスチル風落書きを追加。
スケブの使い方で全部縦長ですが、携帯アプリゲームと思えばありだと思うのでs
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科学準備室はもぬけの空。部屋に入る前、廊下を黒服の男たちが走っていったので、当然か、とは思ったのだが。
なんとなく気にかかる。
そんな好奇心で科学準備室で、先輩を探してみた。
・ ・ ・
…………見つからない。普段なら教卓の裏か、ソファーの内側にいる人なんだが。
「まさかこんな場所には……」
がらり。
先輩は薬品棚の下にいた。猫型ロボットだってそんな狭い場所には入らない。いや、その前にそこに普段つまってる実験器具は何処にいった。
「よく見つけタネ☆ 君はエージェントの資格がアルヨ☆」
平素通りの薄い笑みで這い出してきた先輩は立ち上がり、腰を叩きながら目の前で戸を閉めた。それを再び開けると、棚の中には普段通り実験器具が隙間なく詰め込まれているのだった。
「タネも仕掛けも御座いマセン☆」
この人が言うと色々シャレにならない。
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頭がくらくらする。世界が揺れているようだ。
目を開けていれば気分が悪くなって。そのまま遠くに誰かの声を聞きながら、意識が暗く沈むのを感じた。
…………………どれぐらい経っただろう。
額にぬるい感触があった。なんだ、これは。
「おや、気が付きました?」
今度はやけに近くから声が聞こえた。カッツェだ。図書館で前に席を取った時ですら、私語厳禁を徹底してくる奴だから、妙に近くで声が聞こえるな、と感じながら、薄く目を開けた。
「軽い貧血、ですね。貴方の場合は寝不足ですよ。試験前の詰め込みでは、意味がありませんよ」
見上げる木漏れ日と、カッツェの人を小馬鹿にしたような微笑。
後ろ頭に感じる膝枕の感触が、より現実味を薄くさせていた。
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ラファティの日常は、苦学生という言葉がぴったりだ、とつくづく思う。朝の新聞配達の他、学校にばれないように隣町のスーパーでバイトをしている。ただ、それ以外も奨学生である為、普通の学生以上に不祥事厳禁。バイトなんてもってのほか、だそうだ。わりと先公の黙認でバイトが出来てる他学生とは隔たりを感じる。
初めて会った時、軽々しく友人に彼のバイトを告げ口しなくて良かった。
「あ。丁度良かった!」
しみじみと考えながら校門を通ろうとして、今まさに考えていた相手の声だ。すぐ、顔を上げる。
「………………」
「………………」
「………………」
その隣の美少女は誰だ。ここの学校の制服ではない。他校生だろうというのは予想がつくが。
ラファティはにこにこ笑っているし、美少女はラファティの陰に隠れるように寄り添っている。なんだこの三竦み。
「紹介するね。この子はヴェルデッタ」
そうか、彼女か。いてもおかしくはない。いや、いない方がおかしかったのだ。
「俺の宝物(いもうと)です」
へへー、と照れくさそうにはにかむ。
どうやら彼がバイトに勤しむ理由は、彼女にあるらしかった。
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角を曲がる。追いかける。走って、走って。
…………見失った?
「おーにさんこーちら。なんてね」
歓楽街の明るい光を背景に、ラファティは学園で見せた事がない、冷めた眼差しで笑った。
初めて新聞配達している姿を見て、友人にそれを話した。他にバイトをしている学生なんて大勢いる。だが彼は事情が違ったのだ、と知ったのは、彼が新聞配達のバイトを辞めた後だった。
奨学生で在り続ける為、勉強は今まで以上に励んでいると聞いている。
ただ、こんな遅くに姿を見つけた事に、妙な胸騒ぎを覚えただけで。
此方の心情を知ってか知らずか。ラファティはまた楽しげに口の端を上げて笑う。
「あぁ。俺、これからバ、イ、ト、だから。お子様と遊んでらんないや。じゃあ、また明日? チクリ魔の優等生さん」
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余裕あったら翔ちゃんの学園祭ネタ落書きしたい←