ジーン・ウールの不思議な旅

ジーン・ウールは不思議な女性です。姿を変えて過去にも未来にも現れます。
もしかしたら貴方の友人や奥様かも知れません。

シュタイナーの アーカーシャ年代記より

2010-03-03 22:58:47 | シュタイナー
シュタイナーの「アーカーシャ年代記より」には、初期のアトランティス人の姿が書かれている。

その第2章は、こう始まる。

通常の歴史によっては、人は先史時代の人類の経験のわずかの部分しか知ることができない。歴史的記録は、ただ2,3千年間を照らし出すにすぎない。・・・

この序文に続いて、アーカーシャ年代記に基づくいくつかの章が示される。まず、アメリカとヨーロッパの間にいわゆるアトランティス大陸が存在した時に起こった事象を記述することにする。我々の地球表面のこの部分は、かって陸地であった。今日ではこれが大西洋の海底の一部となっている。
プラトンは、ヨーロッパとアフリカの西方に在った、この大陸の最後の名残であるポセイドン島について語っている。 

     略

ここで提供される知識の源については、私は今のところ沈黙の内にとどまることを余儀なくされている。そのような源についてわずかでも知る者は、なぜそうあらねばならないかを理解するであろう。しかし、この沈黙を破ることを可能にする出来事が、時を待たずに起こる可能性がある。神智学運動の内に秘められたままでいる知識が、徐々にどれほど伝達されるかは、すべて我々同時代人の姿勢いかんによるのである。ここに、提供することのできる最初の記述を始めよう。



我々のアトランティスの先祖達は、我々とは異なっていた。この相違は外観だけにとどまらず、精神的諸能力にも及んでいた。
論理的知性や算術的結合力が、最初のアトランティス人には全く欠けていた。
他方で彼らは、高度に発達した記憶力を持っていた。

例えば計算が必要な場合は、同様な、あるいは類似した状況を思い出すことによって対処することが出来た。彼らは以前の場合はどうであったかを想起した。
我々は、新たな能力がひとつの生体の中で発達する時にはいつも、古い能力は力と鋭敏さを失うという事実に思いを致す必要がある。

今日の人間は、論理的知性においてアトランティス人に勝っている。しかしその反面、記憶力は退歩した。現代では人は概念によって思推するが、アトランティス人は心像によって思考した。
アトランティス人の教育方式は、人生のすべてに画一性をもたらした。長い年月にわたって、物事は幾度も同じやり方で繰り返された。その忠実な記憶力は何者にも進歩することを許さなかった。

人びとは、かって「見た」通りに行為した。発明することはなかった。思い出すだけだった。権威者とは多くを学んだ人物ではなく、むしろ多くを経験し、従って多くを思い出せる人物だった。人びとは、長年の経験を顧ることのできる人物のみを信頼した。

論理的に思考する力がアトランティス人(特に初期の)に欠けていた一方で、彼らの高度に発達した記憶力は、彼らのなすことすべてに対して、ある独特の性格を与えた。ひとつの人間の力の性質には、他の諸力が常に関係している。
記憶力は知力よりも、人間のより本性的基盤に近く、記憶力と結びつきつつ発達した他の諸力もまた、現代の人間のそれらよりも、下位の自然存在の諸力に一層近いものだった。

生命力をアトランティス人が制御することができたのは、このためだった。
今日人が石炭から熱エネルギーを取り、我々の移動の機関のために運動力へと変換するように、アトランティス人は、生体の種子力を自分たちの科学技術に役立てる方法を知っていた。

ひとつの穀粒種子を思い浮かべるとする。この中に一つの力が眠っている。この力が、その穀粒種子から目を芽吹かせる原因となる。自然はその種子に眠っている力を目覚めさせることができる。しかし現在の人間はこれを意のままにすることができない。彼はそれを地中に埋めて、自然の力に発芽を任せねばならない。しかしアトランティス人は異なっていた。

植物は、アトランティス時代においては、単に食料品としてだけではなく、その中に眠る力を交通や工業に役立てるために栽培された。  いうなれば  植物の種子を焼き、生命力を技術的に利用可能な力へと変換するための機械装置を持っていたのである。
地上よりわずかに浮上して行くアトランティス人の乗り物は、この方法で作動していた。

我々は、時の推移とともに地球上のすべての状況が著しく変化したことを、心に描く必要がある。
今日では、今述べたアトランティス人の乗り物は、全く役に立たないだろう。
なぜならそれらが役に立ったのは、そのころ地球を取り巻いていた大気が、現在よりも遙かに濃密であったという事実に依存しているからである。

そのころ地球上のすべての水が現在よりもずっと希薄であった。この希薄さのゆえに、水はアトランティス人の種子力によって、今日では不可能であるような工業用用途へと当てられた。
水が密度を増してきた結果、かって可能であったような巧みな方法で水を動かし利用することが不可能となった。アトランティス人の文明が我々の文明と根本的に異なっていた。
アトランティス人が水を飲むと、その水は彼自身の体に先天的にある生命力によって、今日の肉体に可能なそれとは全く異なった仕方で摂取された。

今日はここまでです。



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