「こんなに我々を馬鹿にしていると腹が立っている。」と言う友人。小さい声で、「それなのに２万円がほしくて登録した。｣と肩をすくめて言う友人。｢それでも一回もカードは使っていない。」と登録したもう一人の友人。
政府が強引に進めるマイナカードを巡る会話の一コマである。総額２兆円も使って、反対の声を押し切ってデジタル化を進めるマイナカード政策。２万円で、病歴や服用している薬情報、さらに予定されているという車の事故歴、車の免許証、貯蓄など個人情報がすべて国に握られ、適宜企業に使われることになる。そんな制度は、進める政府やそれに群がる企業にとっては２兆円という税金を使ってでも広める意義は大きいのだろう。所が、ここに来て、国民の多くはその情報漏れも含めていろいろと心配が広がり、使用率がとても低いというのだ。９月の使用率でも４～５㌫に過ぎないというのである。これは現行の保険証に何も不便はないということを示している。政府と企業の都合だけで進めている､税金の無駄使いと、国民の声を無視した政治の姿である。
学生の授業料など生活支援に回せばどんなに有効なことだろうか。２兆円ものマイナポイントなどの｢ニンジン」と、問題が無いのに紙の保険証を無くすという「ムチ」で国民を操る政治。さすがに政権の支持率が下がっているが・・・・。
