
前作『オリンピックの身代金』に次いで
500ページを越す大作です。
市町村の合併でできた地方都市‘ゆめの市’。
そんな‘ゆめの’に暮らす
5人の男女の群像劇です。
この5人の描写がとても丁寧で、イイと思いました。
一人一人が浮き上がるように描かれていて
物語にすっと入り込んでしまうのです。
ですからどんどん読んでしまいます。
ただ、この5人はそれぞれ別の話になっているので
誰の話か、どこでつながるのか
確認しながら読まないと
ちょっと混乱してしまいました。
最近はどこへ行っても似たような感じの
地方都市。
国道沿いに建ち並ぶファミリーレストラン
パチンコ店、ゲームセンター、シネコン
洋服雑貨のチェーン店、大型スーパーなどなど。
車がないと生活できない感じですよね~
反対に駅前や地元の商店街はさびれる一方で
路線バスはどこも赤字で
車を持たない、持てない世帯や
お年寄りの生活はますます不便になっていく・・・。
それと、一度脱落してしまった若者達の
居場所の無さ。
やり直したい、生活を改めたい、人並みの生活に戻りたい
などと願っても、受け入れてくれる場所も
やり直しを手助けする人もいない現実。
これにはなんともやり切れない閉塞感に襲われてしまいました。
でも、それは紛れも無く現実に起きていることなのです。
役所の人間達はどうすれば良かったのか。
政治を志すには何が大切だったのか。
自分よりも弱い立場の者を
操り、罵ることで保たれるプライド。
読み進むうちにどんどんどんどん
閉塞感が充満していく・・・。
八方塞りの‘無理’がやがて炸裂する。
結末に賛否が分かれそうですが
ひょっとして、これが一番なのかも、と思いました。。
500ページを越す大作です。
市町村の合併でできた地方都市‘ゆめの市’。
そんな‘ゆめの’に暮らす
5人の男女の群像劇です。
この5人の描写がとても丁寧で、イイと思いました。
一人一人が浮き上がるように描かれていて
物語にすっと入り込んでしまうのです。
ですからどんどん読んでしまいます。
ただ、この5人はそれぞれ別の話になっているので
誰の話か、どこでつながるのか
確認しながら読まないと
ちょっと混乱してしまいました。
最近はどこへ行っても似たような感じの
地方都市。
国道沿いに建ち並ぶファミリーレストラン
パチンコ店、ゲームセンター、シネコン
洋服雑貨のチェーン店、大型スーパーなどなど。
車がないと生活できない感じですよね~
反対に駅前や地元の商店街はさびれる一方で
路線バスはどこも赤字で
車を持たない、持てない世帯や
お年寄りの生活はますます不便になっていく・・・。
それと、一度脱落してしまった若者達の
居場所の無さ。
やり直したい、生活を改めたい、人並みの生活に戻りたい
などと願っても、受け入れてくれる場所も
やり直しを手助けする人もいない現実。
これにはなんともやり切れない閉塞感に襲われてしまいました。
でも、それは紛れも無く現実に起きていることなのです。
役所の人間達はどうすれば良かったのか。
政治を志すには何が大切だったのか。
自分よりも弱い立場の者を
操り、罵ることで保たれるプライド。
読み進むうちにどんどんどんどん
閉塞感が充満していく・・・。
八方塞りの‘無理’がやがて炸裂する。
結末に賛否が分かれそうですが
ひょっとして、これが一番なのかも、と思いました。。
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