「ドリーム」
2016年 アメリカ映画 2時間07分の上映時間
監督 セオドア・メルフィ
脚本 アリソン・シュローダー
セオドア・メルフィ
原作 マーゴット・リー・シェタリー
キャスト タラジ・P・ヘンソン
オクタヴィア・スペンサー
ジャネール・モネイ
ケビン・コスナー
原題は「HiDDN FIGURES」で直訳すれば 隠された人物
それにFigureには計算するという意味もあり
うまい原題です。
ストーリーは実話に基づいた1960年代のアメリカのNASA
を舞台に 知性溢れる黒人女性たちの知られざる活躍
を描いています。
まだケネデイもキング牧師も生きている頃 そしてソ連と
アメリカの冷戦時代・・
宇宙開発にアメリカとソ連がしのぎを削っていた時代です
黒人の地位は低く 女性の地位すら低く その時代に
素晴らしい知能の持ち主である 黒人女性の活躍を
描いているのですが ・・
当時はIBMのコンピューターも開発されたばかりで
ロケットの軌道の計算を人手に頼っていた時
キャサリンという黒人女性にその軌道計算をまかせる
のです。 白人男性が殆どの職場で しかも黒人用の
トイレのない建物の中で 差別や侮辱を受けながらも
彼女はその天才ぶりを発揮します
この人は わずか10歳で高校に入り 18歳の時には
数学とフランス語で学位を習得した人で
人種差別を撤廃したウエストヴァージニア大学の
大学院に進んだ初めてのアフリカ系アメリカ人という
すごい女性!
彼女の仲間たちもそれぞれに活躍していきますが
人種という壁を越えて その素晴らしい能力を
取り上げていく上司を ケビン・コスナーが
演じています。
これは 良い役もらいましたね!
実話に基づいたお話という事ですがなかなか
盛り上げ方も上手です
当時の服装やメイクなども良く再現されています
主役のキャサリンを演じるタラジ・P・ヘンソンは
「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」で老人養護
施設の経営者役をしています
また ベスト・キッド や 幸せの教室 などにも
出演している女優さん ちなみに彼女もハワード大学
卒業の才媛です
並みいる白人男性職員たちの前で黒板にすらすらと
方程式を書き込んでいくシーンは 見ごたえありです
ドロシーを演じるオクタヴィアも 大学でリベラル
アーツの学士号 を取得していて良い作品に出て
います。ゴールデングローヴ賞やアカデミー賞にも
顔を出している演技派の女優さん
メアリーを演じるジャネールはこの間アカデミー賞
に輝いた「ムーンライト」にも出演しています
脇役のケビン・コスナーも久々に見て嬉しかったな!
何より 映画を観終わると なんだか勇気づけられて
いるような気がします。
働く女性 頑張る女性 に観てもらいたい
そんな映画です。
この映画も 上映館が限られているようなので
チェックしてお出かけくださいね
映画はあなたに元気をくれますよ!