「パティシエになりたーい!」ブログ。

元パティシエ・オペラのお菓子の話やらオタクっぽい話やらのごちゃ混ぜブログ。

鹿児島への帰省・2

2011-01-18 23:14:40 | きょうのできごと
1からの続き。


久々に顔を合わせる親戚が集まる場で、でっかいカメラを持っていれば「写真撮って撮って!」と当然なるわけですが、私はそんなでかいカメラで人を撮らずに火鉢とか撮ってるのでよくツッコまれます…。

いいなあ、火鉢……。
炭の燃える様子って、いいですねえ…。ずっと見てられる。しかもあったかいし。
この炭は叔父さんが作ったそうです。木を切って、知り合いのとこに持っていって炭にしてもらったとか。

諏訪神社。鳥居が二つ、横に並ぶ神社。

すごく珍しい…らしい。確かにうちもこんなの見たことないので、初めて見たときはびっくりしました。伏見稲荷みたいに、いくつも鳥居をくぐる、っていうのならまだわかるけれど(いやあれはあれで特殊なのか)、これ、左の鳥居をくぐって入り、右から出るんですって…。
母の実家から割りと近いところにあるんですが、初めて行きました。
…鹿児島って、特に子どもの頃は毎年毎年夏と冬に帰ってるような状態だったけど、…その、祖母の家があるとそこに行くから、観光地はそんな行かないんですよね。だから今、「鹿児島でオススメのところは?」って質問されたとして…冷静に考えてみると、答えられない…。桜島くらいしか思いつかない。桜島もフェリーから見るばっかりで、登ったりなんてしたこと…つかそもそも登れるのか?活火山だよね?…ほんと、それすら知らない。
篤姫がやってた時は…色々と関連の場所が話題になってたし、龍馬ブームで…龍馬とおりょうさんが鹿児島の温泉に行った(最初の新婚旅行と言われている)ってことがクローズアップされてたりするみたいだけど…どれも、行った事ない…。
どうなんだろう…、普通、そういうもんですかね?祖父母がいるところの観光地だって、行くものなのかな?
…まあ、うちらが大人になってからほとんど帰ってないせいもあるんでしょうね。今だったら色々見て楽しめるけど、子供だとなんか見てもわかんないかもだし…それだったらプールやら海やら連れてく方がわかりやすいしねえ。どっか行かなくても、田舎ってだけで(一応)珍しいし、いとこたちが「遊ぶがー(←鹿児島弁)」って誘ってくれて、その辺で遊びまわるだけでも十分楽しかったしねえ…。
それでも全く行った事ないってことはなく…知覧の特攻平和会館とか、吹上浜の砂の祭典とかは連れて行ってもらったなあ。特に砂の祭典では、花火が強烈に印象に残ってる。真上に花火が上がってて、ドンって音がお腹に響くくらいだった…すごかった。

神社ではおみくじを引きました。何気にこれが初詣だったので。
中吉でした。
願い事は「他人の助けにより叶う。急ぐな。」とのことです。はーい急ぎませーん。「何事も運に任せ思い煩うな」、ともありました。はーい任せまーす(……)。
え、恋愛?
「自己を抑えよ」の一言でした…。


大隈半島から薩摩半島へ戻る。
フェリーです!いつものフェリーです!今度こそ、イルカを…見る!
天候は行きしよりも悪く、すごく寒かったんですけど…客室にいる家族に「じゃあ外行ってくる!」と言ってすぐ出てきました。先に外をざっと見てたらしい弟は「この船は前には行けないみたいやで」と教えてくれました。…桜島フェリーは展望デッキがぐるっと船の前方にもあったんだけど、この船はないらしい。しょうがないから、それでも一番前方に近いところで、海面を見てました。イルカが飛ぶの見たのはいつも船の前の方だったから。

それにしても本当にすごい風。これまで雨も降ったりやんだりしてたからマジで誰も甲板には出てない。寒さに震えつつ、カバンからカメラを出して、あれ、レンズのキャップがない、カバンの中でひっかかって落ちたかな…とか思って、たら。
前の方におじさんがいて、なんか言ってる。こっち見て、手招きしてる。
「写真撮るの?じゃあこっちおいで!」みたいなことを言ってる。風の音がすごくてイマイチよく聴こえないけど、確実にうちに向かって、言ってる(つかうちしかそこにいなかった)。
うちは甲板の、行けるとこの一番前にいてて、すぐ前には階下に下りる階段があった。どうしておじさんが「そこ」にいるのかわからず、一瞬、この階段を一旦下りて、また別の階段を登れば前の方に行けるのかと思った、けど…。
「そこを開けてこっちおいで」って。
よく見たらそのおじさんがいるのは甲板じゃなくて「部屋」だった。ドアを開けてこっちに向かって呼んでくれてた。うちの目の前にある柵状の、低い門には「関係者以外立ち入り禁止」の表示。
え……もしかしなくても、そこって、操縦室?
あれは船員さん?
え、ここ、本当に通っていいの??
びっくりしつつ、強風に吹かれてフラフラしつつ、呼ばれるままにそちらへ行くと…そこはまさに、操縦室でした。

入る時に「カメラマン?」みたいに聞かれて「いえいえすいませんこのカメラは趣味で!!」って慌てて答えて、その場で「じゃあ入るな!」って言われても仕方ないと覚悟したんですけど、笑って入れてもらえました…。すみません紛らわしいでかいカメラ持ってて…!
私をそこに招き入れてくれたおじさんは、なんと船長さんでした…!すごく普通の服だったからわからんかった…(他の船員さん達は作業服っぽいものを着てた)。
うちを呼んだ理由を「寒そうなところで写真撮ろうとしてたから」とおっしゃっておりましたが、うちは内心「(もしかして身投げしそうに見えたとか…!?ヒイィすみません…)」とか思ってました!寒い中に一人だし、真剣な顔で海面見つめてるしね!
船長さんは窓を開けてくれて、「写真ならここから撮りなさい」って…正面は本来見れないハズだったのでこれはありがたすぎます!寒くもないし!!
でも…

桜島、見えねえええ!!
視界悪すぎです!残念すぎます!!
それを言ったら「いやそれはどうにもできひんわ」(←大阪弁じゃなく鹿児島弁だったけど)って笑ってもらえました…。ウケた!ツカミはオッケー!(……)私は人見知りする方ですが、こんなチャンスにそんなこと言ってる場合じゃありません!普段は入る事ができない場所に入れてもらえたってことで自分のテンションも上がって、愛想良く明るくペラペラしゃべりまくってました!船長さんも、船員さん方も皆いい人でよかった…。コーヒーまでもらっちゃったし!

「あのっ、一つ質問なんですけど…ここに、錦江湾に、イルカっているんですか!?」
聞くしかあるまい!!
「ああ、いるいる。」
「ほんとですか!!」
おお…、こんなあっさりと!!やっぱりあれはイルカだったんだ…!だってここで毎日お仕事してるこの人たちが言うんだもん、絶対だよ!!
「でも今日はイルカも休みやわ~。この天気やし。」(※本当は鹿児島弁です)
「いつもはいるんですよね!?よかった!!実は…(過去にこの船からイルカを見た話をする)、でもうちの母は『それはマグロだ』なんて言うんですよ~。」
「マグロはおらんわ~(笑)。」
「大体マグロがあんな、ぴょんってジャンプするわけないですよね!」
「いや、マグロも飛ぶよ。」
「エッ……!?」
「飛ぶときもある。エサを求めて。」
「そ、そうなんですか…!」


操縦席からの眺め(相変わらず視界悪し)…と、この写真を撮る機会を作ってくれた優しいくておもしろい船長さん。
レーダーの見方を教えてもらったり、何故か「いかにも船長さんっぽい」かっこいい帽子が奥の部屋から出てきてそれをかぶせてもらって操縦桿を握る姿を写真で撮ってもらったり…(子供かよ!?)(いえ船員さん達に対するツッコミではなく、それではしゃいでる私へのセルフツッコミです)。
楽しかった!まさかこんな体験が出来るなんて…感謝感謝です!!
イルカを見たいという執念が、こんな結果になるとは!

客席にいる家族の元へ戻ると、まあ当然ながら「長かったな~」という反応。
周りにもお客さんはいるので声を落として「実は船長さんに操縦室に入れてもらってた」と話をしたら、当然ながら驚いてました。ラッキーやなあって…。
「でな、みんな言ってた!イルカ、やっぱりいるんやって!今日はお休みらしいけど」
「……(こぼれる苦笑)」
「…ちょ!!違う、ほんまやで!!普段はイルカいるって言ってたもん!嘘じゃないで!?」
なんか一番大事なとこが!!伝わらない!!
まるでうちが船長さん達にごまかされたみたいな…!違うのにぃ!!キイイ!やっぱり、特に母には、実際見せるか写真撮って見せるかするしかないらしい…!



大阪へ帰る日。飛行機に乗る日は天気が良くなるらしい…。

これこれ。プロペラ。行きしも同じ形の飛行機でした。
今回は羽根の真横だったので、何気に遠くが見えない…ガーン。


河口を見つけるたびに、「スプートニクの恋人」でのセリフを思い出した。
「ひとりぼっちでいるというのは、雨降りの夕方に、大きな河の河口に立って、たくさんの水が海に流れ込んでいくのをいつまでも眺めているときのような気持ちだ。」
「たくさんの河の水がたくさんの海の水と混じりあっていくのを見ているのが、どうしてそんなにさびしいのか、ぼくにはよくわからない。でも本当にそうなんだ。君も一度見てみるといいよ。」

私の住んでいるところの近くに海はないし、大きな河もない(…渓流ならある)。だからそれがどんなものなのかわからなくて、想像するしかない。上から見てて「こういう河の河口かな」とか考えるんだけど、何しろ高すぎるし、それに雨が降ってないからやっぱりわからないんだよなあ。いつかちゃんと見てみたいなあ。

海の上には雲はほとんどなかったのに、陸の上から雲が出だしてる。

さっきの写真もそうだけど、海岸線が地図みたいに綺麗に見えるとうれしい。
山に雲の影が映ってる。あの下は「くもり」なのかな…。それともすぐに雲は通り過ぎてまた日が当たるのかな。

着陸が近づいて、もうデジカメが使えなくなってからの風景もおもしろかった。
前方後円墳が綺麗に3つも集まっているのが見えたり。
大阪城なんて、お堀からして本当に綺麗で…なんか逆に作り物の、ミニチュアのおもちゃみたいでかわいかった。
梅田の辺りはビルがいっぱいで遠くからもわかりやすかった。HEPの観覧車も見えた。大好きなスカイビルがなかなか見つけられなかったけど、多分あのキラキラの壁が周りのビルを映し込んでて、カメレオンみたいに風景に溶け込んでしまってたせいだ。
天気はよかったけど、霧が出てたらしく、着陸前はかなり揺れてた…らしい。うちは外の景色と自分の中の地図(縮尺めちゃくちゃ)を照らし合わせるのに夢中で全然気にならなかった。

久々の鹿児島への帰省は…疲れたけど楽しめた。
新幹線が開通したらきっとそれで帰ることになるだろうけど…(我が家的には悲願だよ!直で鹿児島まで行けるなんて!)、また飛行機にも乗りたいな。あ、フェリーでもいいな。外がじっくり見れる乗り物ならなんでもいいな。
雲とか、イルカとかの写真、撮りたいからね。

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