本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

「ルポ貧困大国アメリカ」 堤未果著

2010-04-29 23:04:39 | 本・雑誌、読書
最近続編がベストセラーになっているようですが・・
遅ればせながら読んでみました。

題名のとおりアメリカの貧困が書かれていますが、思考停止に陥るくらい悲惨な事例が書かれた本でした。

グローバリゼーションの中で、製品やサービスの低価格化競争が進み、そのために最大のコストである賃金がカットされていく。

利益を追求しなければならない企業は、賃金を受け取る労働者の生活がどうなるかを考える余裕もなくなっています。

利益追求ばかりに走る企業は社会的責任なんてまったく考えておらず、いかにうまいシステムを使って安い労働力を集めるかに関心があります。

企業の暴走の対しては、政府の規制が労働者を守るはずなのですが、発言力の強い大企業の方を向いた政策が多くなっています。
政府で働くものが国民を守るという使命を捨ててしまっているようにも感じます。

お金持ちになることに価値をおいている人が世の中の大多数を占める限り、いまの流れを変える方法はないように思えます。

世の中のシステムを変える力を持つ政治家や経済界のリーダーがお金以外のところに、本当の価値があることを理解しない限りどうしようもないように感じます。

本当の豊かさとは何なのか。

他人の痛みをわかる心や何のために生きているのかを考える余裕が欠けているように思います。

ところで、もちろんこの本に書かれていることは現象のほんの一部だろうとも思います。
真実なんでしょうが自分は真実を確かめるすべを持ってませんし、この本を全面的に受け入れるのはちょっと違和感も感じます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フィリピンODA編

2010-04-27 22:59:56 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
最近、我ながらブログがぱっとしないなあと思うんです・・

いえ、以前からです ってツッコまれそうですが、面白くないと思う人は一瞥だろうから・・
そう言ってくれる人もいないかあ・・

最近、本の話が多くて、その本たちがなあ~~ 

ということで・・

本でもいいからウキウキネタと思って、眺めていたら・・

ありました!!!

「勇午」

作 真刈信二さん、 画 赤名 修さん 

最近、フィリピンODA編 1 を読んで、もう 2 出たかなあ~

ネゴシエーター ユーゴ いい男です!

講談社 イブニングKCDX です。

こんでもウキウキ度、いまいちだなあ~

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「現代の二都物語」アナリー・サクセニアン著

2010-04-27 22:21:33 | 本・雑誌、読書
アメリカの半導体産業の集積地、シリコンバレーとボストン・ルート128の二地域を比較し、地域の発展の要因を分析したもの。
原著は1995年に書かれたものです。

結論は最終章「結論」の最初にあるとおり、「シリコンバレーとルート128の対照的な経験は、地域ネットワークの上に構築された産業システムのほうが、実験や個別企業の中に閉ざされている産業システムより柔軟で技術的にダイナミック・・」

「ルート128」という地名を最近ではほとんど聞かないことから、この両地域の勝敗は明らかです。

勝者であるシリコンバレーの形成過程の中に地域発展のヒントをあるのだろうと思います。

シリコンバレーは、金もうけをしたいとか、有名になりたいではなく、純粋に新しい製品をつくることを楽しんでいる人が集まっているようです。

ですから、他社に技術が盗まれることよりも技術を公開して新しい化学反応がおこる方を選んでいて、それが実際新しい製品の開発につながっています。
みんなが同じようにオープンな研究開発環境を求めるから新しいものがどんどん生まれてくる。

両地域の企業は地域を発展させるために行動しているわけではなく、たまたまシリコンバレー内企業の行動が、地域の発展に結びついた。

それでここから逆に考えると地域発展には、企業あるいは地域の構成員をつなぐ「ネットワーク」がカギになるのかなあ~
逆は真ならずですけど、私が以前から勝手に思い込んでいる「地域を元気にするためには、地域で各自活動しているキラリと光る人たちををつないで面にする」という発想にちょっと自信を持ってしまうのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

九州・アジアビジネス連携協議会

2010-04-26 23:32:12 | 日記(日々の出来事)
本日夕方、九州大学ビジネススクールが主催する「九州・中国ビジネス研究会」に出席しました。

今回の参加のきっかけは熊本学園大学、小川全夫先生の講演を聴くためでした。

この研究会は2007年2月に始まっており、最初は参加できたのですが、もう1年以上(もっとかなあ~)参加しておりませんでした。

久々参加してみると何と4月に一般社団法人「九州・アジアビジネス連携協議会」が設立され、この研究会は、今後ここで運営されるということでした。

意外な時にタイミングよく参加できました!

いままで九州・中国ビジネス研究会でやってきたことをもっと実践的に取り組んでいくということで、アジアビジネス研究・調査受託やビジネスコンサルティング業務も加わるようです。

今後もあんまり参加できないと思いますが、法人名にもあるとおり、アジア各国間の連携を取り持つ組織になって欲しいです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地域の人がおいしい店を大切にする

2010-04-25 13:48:45 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
福岡市の外れから北九州市に通い始めて、もうすぐ一カ月。
どうにかペースがつかめてきました。

事務所は10人ちょっとで、暖かい雰囲気で仕事をさせていただいております。

さて、北九州に来て驚いているのは、おいしいものがたくさんあること。
(いまのところ、お菓子とパンですが・・)

有名らしいので、「知らなかったの~」と言われそうですが、
以下、ここ2,3週間でいただいたもの

フランス菓子 果摘カツミ
小倉北区

シロヤベーカリー
北九州小倉駅前

若松
三日月屋 クロワッサン
http://www.mikadukiya.com/


とらや 若松駅前 

だいたいどれも素朴な外観で優しい味わい。
デパ地下に並んでいる洋菓子、和菓子とはちょっと違うけれど、食べるとほっかりとさせてもらえます。
→おみやげ物をいただいただけで、お店に行ってもいないので、まだまだ語る資格はないかもしれません。

事務所の方全員、いずれのお店もご存じで、ちょっと話題にすると「じゃあ」と買ってきてくれます。

有名店だと知っていて、まあ機会があれば食べることもあるかな っというような特別なお店ではなくて、
気軽に寄れる店だけど、結構ほかにないおいしいものを売っている。

そんな感覚です。

北九州の方はおいしいものを身近に、気軽に食べて・・・そして大切にしています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「勉学術」白取春彦著

2010-04-24 22:38:51 | 本・雑誌、読書
久々に大型本屋さんをゆっくり見て回りました。

ビジネス関連書には勉強のハウツーものがたくさん置いてあります。

その中でシンプルな装丁で目立っていたので、手に取ってみました。

白取さんがどういう方なのか、本のプロフィール紹介を見てもよくわかりませんが、同じように並んでいた他の本とは違って、ハウツーものではありませんでした。

2006年の12月に初版が出ており、それほど新しい本ではなく、且つ若者には受けそうにないなあという内容ながら、平積みされており書店の意図がちょっと気になりました。

仕事のために勉強を進める本ではなく、教養を身につけるためにどのように独学を進めるかが書かれています。

教養と言うと役に立たないものと思われがちですが、なぜ生きるのか悩みながら生きている人間にとって、なぜ生きるかの答えに少しでも近づくものが教養ではないかと思っています。

自分が住む社会がなぜ、どのようにして、いまのかたちになったか?

本を読み、断片的な真実を知り、それから考えることにより、自分なりに得心するものが出てくると思います。

「勉学術」は本を読み、自分の頭で考えることを求めています。

教養・・そう大上段に振りかざさなくてもいま起こっていることの背景を見て、そして有るべき将来を予想する。
自分の知識が何に役立つかを考える。
一般的に「教養」と呼ばれているものを身につけることにより、いままでとは違う世界が見えてくる。

見えない世界を見る・・何をすべきかと理解して、コツコツとそれを実行してきた人だけに、見える世界があると思います。
だらだらと毎日を過ごしていては見えないものがたくさんあるように思います。

それはどんなにお金を積んでも急には見えるものではない。

これからどれだけ見えないものが見えるようになるかわかりませんが、一つでも見えるものが増えるように、本を読み考える毎日を送りたいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「新しい労働社会」濱口桂一郎著

2010-04-22 23:45:40 | 本・雑誌、読書
最近労働問題にディープに関わることになりまして、労働法やその運用に矛盾を感じております。

経営者のためだけではなく、労働者のためだけでなく、日本人の労働のあり方を働いている人が考えなければならないと思っています。

この分野は本音と建前の世界でもあります。
例えば非正規雇用が問題だと言いつつ、非正規が正規と同じ労働組合に入ることに即座に賛成できる人がどれくらいいるか?

・・・労働に関し、世間一般で言われてなんとなく納得していることをもう一度考える機会を与えてくれる本です。

そもそも労働時間を職場だけで考えていることに私は問題あると思うのですが・・

ワーク・ライフバランスなんて言っているけれど、「バランス」なんて生易しい話ではなくて、24時間すべての生活が一つにつながっていて、その24時間をどう過ごすか・・
そこをトータルに考えて、ではどのくらい働くか(というより働けるか)を考えないといけないのでは?

そんなこと言ったって仕事が終わらない・・・でも、最近は身体を動かしてなんぼの仕事ではなく、頭を使う仕事が多いのでは?

だらだらやっているよりもクールな頭で考えた方がいい仕事や根本的に見直せば実はしなくてもいい仕事がザクザク出てくる可能性があるのでは?

日本のホワイトカラーの労働生産性の低さはいつも出てくる話ですが、働いている人たちが労働に対する価値観を変えないと・・・
意識の問題だから、法律をいじってもすぐに変わる問題ではないでしょう。

だからこそ、いろんな考え方を仕入れて、考えなければ・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「一生モノの人脈術」鎌田浩毅著

2010-04-20 22:09:33 | 本・雑誌、読書
「人脈」が豊富・・よく聞きますが、それがどういうことをいうのか自分にはよく理解ができていません。

その人が声をかけたら何かしてくれる人がたくさん?
相手がその人のことを覚えていて、会ったら親しく声を掛け合う人がたくさん?

著名な方がたくさんの著名人と交流があって、どちらかが声をかけたら応えてくれるという関係を築いているというのが、
なんとなく「人脈豊富」のイメージなんですが・・

一般の方が人脈が豊富ってどんなこと??

ということで人脈という言葉があまり好きではありません。

自分って人脈があるんですって全身で語っている方も苦手。

自分が大切に思う方は(たくさんとはいいませんが)いますが、その方々を人脈なんて呼びたくないです。
あくまで「大切な人」です!

仕事をする時、人脈があったらやりやすいでしょ っと言われたりしますが、お互いWIN-WINであって、良さをちゃんと説明できれば、初対面でも仕事はちゃんとできると思っています。
・・ただ知り合いがいたりするとその人にお願いすることも多くて、ちょっと矛盾もありますが・・

鎌田先生の著書は、「一生モノの勉強術」を面白いと思い、「知的生産な生き方」も買って、この本で三冊目。

もっといいなあと思うのは週刊東洋経済に連載中の「一生モノの古典」。

火山学者なのに古典に通じているっているアンバランス・・ホントはアンバランスでもなんでもないんでしょうが・・
素敵だなあと思っています。

実は連載は中身よりも・・・

ページをぱっと開くと鎌田先生の小さな写真(おしゃれです)が右下に掲載されていて、それとタイトル・本の名前のロゴのバランスが素敵で、毎週ページを開く瞬間を楽しみにしています。ちょっとマニアックです・・

そんな先生が「人脈術」??

先生が書いているならちょっと違うものだと思って手にとって。・・・やはり期待にたがわないものでした。

私が嫌いだと思っている「人脈」を築く方法ではありせんでした。

多くの人脈より少数の人を大切にお付き合いする。
相手の気持ちを考えて相手に何かをしてあげたいと思う気持ちを持つことから人脈が拡がっていく。

日頃から自分がおぼろげに感じていたことが、先生らしい表現ではっきりとつづられています。

ノウハウ本の形をとっているけれど、単に人脈作りのスキルが書かれたものではないと思います。

べた褒めしてますが、先生に会ったことありません。

実物の先生はいやな人だったりして・・・

もしそうだったらそれさえ見抜けない自分の読書って?と思っちゃいます。

本のとおり素敵な先生ですよね。

ご本人がどんな人かは置いといて、次にどんな本が出てくるか楽しみです。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「資本主義と自由」ミルトン・フリードマン著

2010-04-19 22:54:18 | 本・雑誌、読書
国や自治体がやっている事業の大半が不要なものではないか、

国や自治体は最終的なセーフティネットだけを確保すればいいのではないか

と最近思ってます。

もう半世紀も前に政策の効果について書かれたこの本は、いまのことを書いているのではと思うくらい、

現在にも通用するものです。

そして、自分がセーフティネットとして政府が行うべきと考えるものでさえ、本当に必要なのかもう一度考えさせられます。

税金を使って仕事をするものは繰り返し読むべきと思いますが・・

その組織の存在に深く疑問を持ってしまいます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

違和感

2010-04-18 10:56:40 | 日記(日々の出来事)
転勤のごたごた(というほどでもないですが)でまだいろいろ整理が出来ていません。

できていませんが、ここ半月ほどを振り返り・・

まずは通勤時間が長くなり、本を読めるようになりました。

時間はたっぷりですので、以前読めなかった本を引っ張り出し、電車のなかで読みつつ、いろいろと考えています。

読んでは考え、思い出しては考え・・何も考えずにのほほんと毎日を過ごせたらいいなと思っているのですが、
子どもの頃、一人でさびしかった時にやっていた癖なのか、絶えず何かを考えています。


本を読みながら、あるいは通勤電車の中でちょっとばかり皆さんを観察して思うこと・・

日本の危機を感じている方は思った以上に少ないのでは・・

電車に乗って仕事に行って、仕事を終えて帰ってくる。
その繰り返しが出来て、そこそこの給料をもらっている。

なんのかんのと不満を言いつつ、いまの生活に満足している人が多いのではないか。
あるいは不満だけど、何か行動をおこすほどには不満を感じていない。

「世間では日本がこれから取り残されて行くなんて言っているけど、そんな話は政治家が考えればいいことで、自分たちには関係ない。
悪くなってもいざとなったら、国がなんとかしてくれる。自分の生活だけが悪くなるわけじゃないし・・」

世は龍馬ブーム。

でも龍馬が生きた時代に自分たちを重ね合わせ、何か行動をおこさねばと考えている人はとっても少ない?

明治維新や第二次世界大戦。
国を守るために自分を犠牲にした人たちがいたけれど・・

国とは何なのか、人間が生きるとは何なのか。

彼の時代といまは何が違うのか。

肌感覚とマスコミの論調

見えるべきものが見えていないような気がして、違和感を感じています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「仕事のなかの曖昧な不安」玄田有史著

2010-04-15 23:52:50 | 本・雑誌、読書
2001年12月に出版された本です。

その当時、若者の離職や非正規雇用が増えているのは、若者が甘えているとか、若者がそう言う働き方を選んでいるという論調が大勢を占めていたように思います。

そんな時に若者が働けない理由について、既正規社員、特に中高年を守るための手厚い雇用対策により、

若者に正規雇用の道が閉ざされていることが若者の非正規雇用増加の大きな原因ではないかと述べた本です。

きちんとデータで説明された内容は発刊当時話題になって、ベストセラーにもなった本だったと思います。

正規の中高年が若者の雇用の障害になっていることはいまではどこでも聞く話で、いま読むと目新しさがないですが、

巷に流布されている説をデータで論証あるいは反証するスタイルは説得力があり、

一つのことをみんなが言いだすと根拠もなくそうだと思い込んでしまうことを反省させられます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新版が・・

2010-04-14 23:36:05 | 日記(日々の出来事)
仕事が替わって、新しい業務に関する本が増殖しています。

参考書はすぐ買うタイプですから!

基本中の基本が菅野和夫著の「労働法」

4月初旬に教えてもらった時は、平成20年8月が最新版。

絶版のため、もともと5000円弱の本を古本で8000円くらい出して買った。

そして本日、本屋にて・・

新しい版が出ているのを偶然目撃!!

5000円也

もう・・「ぎゃー」ですよ。

まだ買ったばかりだから、新しい版を買う気にならないし、

かといって法律書だから最新じゃないと・・と思っちゃうし。

まさに「急いては事を仕損じる」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「使える経済書100冊」池田信夫著

2010-04-13 21:45:15 | 本・雑誌、読書
こんなに言い放ったら世の中生きにくくないのかなあと思うブログを書いておられる池田信夫氏

でも「なぜ世界は不況に陥ったのか」「希望を捨てる勇気」などの著作では、なぜか優しさを感じるんですね。

直接優しいことを言われている訳ではないので、ほんとなぜかよくわからないですが・・

今度のこの本は書籍の紹介本ですが、紹介されている本もさることながら、それぞれの解説=書評にぎっしり内容が詰まっていて、濃いし、主張しています。

特に第5章「イノベーションとは何か」は電車の中で読んでいて、一時放心状態。

周りから怪しい人に見られてなければいいですが・・

紹介されているどの本も読んでみたいですが(私には歯が立ちそうにないもの多数です)、まず「現代の二都物語-なぜシリコンバレーは復活し、ボストン・ルート128は沈んだか」を読みたいです。

「シリコンバレーは、世間で思われているような金の亡者の集まる『市場原理主義』の社会ではなく、むしろ好きなことを仕事にしようと集まってくる夢想家たちのオープンなムラ社会である。」

『夢想家たちのオープンなムラ社会』

自分の住んでいるところが「夢想家たちのオープンなムラ社会」だったら・・

この一文でぐぐっときてしまいました。

気になるところはページを折っており、折り過ぎて本が厚くなってしまいましたが、ぼちぼち読んでいこうと思ってます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「新・ニッポン開国論」丹羽宇一郎著

2010-04-12 21:37:22 | 本・雑誌、読書
作者は伊藤忠商事の相談役、丹羽宇一郎氏。

朝早起きをしてテレビをつけたら、たまたま教育テレビの「仕事学のすすめ」(木曜日5:35~6:00)で丹羽さんの話をやっていました。

アメリカ駐在の時に穀物相場で大きな含み損を抱えたけれども、自分の目で現場を見て正確な情報を集めることでその損失を取り戻し、利益が出るまでに持って行ったという話がとても印象的で、そのテキスト「NHKテレビテキスト 仕事学のすすめ」を買いに行って、ついでに買ってきた本です。

でもこの本の方は、ハードなことが好きな私でもちょっと厳しすぎてついていけないかなっという内容でした。
(テキストの方はよさげです・・まだ読んでいませんが・・)

日本の現状を憂え、日本が復活するために今後、何をすべきかを書いた本です。

「「オンリーワン」に異議あり」→ナンバーワンを目指せ、「スパルタ教育を復活せよ」、「リーダー層こそ「痛み」は必要だ」などなど目次には過激なタイトルが並んでいます。

誰もが日本のいまの状況を憂える中で、丹羽さんの世代は、かつて一心不乱に働いたようにがんばれば日本はまた復活する、いまは頑張りが足りないと考えておられるのかなと思います。

日本が好きだから、頑張りたいと思うし、共感を持てるところも多いです。

でも大多数の日本人はこの本に書いてあることを実行できないと思います。


読んで感じたのは、誰もが日本の現状に危機感を持って、何かをすべきと思っているけれど、世代や立場の違いでやるべきと思っていることが大きく違っているだろうということ。


みんな自分が正解だと思っていて、このままだとみんなバラバラにいろんな方向に走りだしそう。

いまは日本をよくしたいと思う人すべてが、たとえば年寄りが悪い、若者がしっかりしていないなんて言わないで、日本を良くするためにじっくりといろんな人の意見を聞く時じゃないかなと思います。

議論ばかりしていても駄目だけれど、先入観なしに、いろんな人が自分の目指すところを語り、相手の意見に耳を澄ます。

そして、みんな本気で日本について議論し、そこからこれから進むべき道を見つける。

それからその道をしっかり進んでいく。

沈みゆく日本にみんなが焦りを感じているから、それぞれの熱い想いと頭脳を結集する時ではないかなあと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

異動のご挨拶

2010-04-11 21:45:26 | 日記(日々の出来事)
4月1日に人事異動で職場を移りました。

お世話になった方々に早くご挨拶をと思っていたのですが、

なんやかんやで職場からメールが出せず、

お休みを使って本日やっと「まずは」と思う方に自宅からメールでご挨拶をお送りしました。

いただいた時は、たくさんから返信が来てるだろうから、ご迷惑になるかなと
あえて返信しなかったのですが、

送る立場になると、返信していただくととてもうれしいですね。

これをまた返信すると迷惑かな~とか悩んだりしてますが・・

メールという文明の利器(古い)でも、人間が使うものですから相手の気持ちを
考えたりして、

難しいけれど、楽しい・・ですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする