落語見聞録 改め 仙台落語案内

落語界に愛を込めて・・・
仙台市近郊で開催される落語会情報を掲載していきます。

一番町四丁目物語

2008-02-18 10:25:17 | 演劇・映画
2008年2月17日(日)14:00~15:30
市民活動サポートセンター(仙台市)


一番町四丁目にまつわる4人の方の戦後から現在に至るまでの半生。
主催:はっぴい・はっぱ・プロジェクト(代表 吉川由美氏)
朗読:渡辺祥子
ピアノ:高橋泉


物語の主人公は、ハンコやさん「錦章堂」の佐藤耕敏さん、服地「宝屋」の浦山良さん、加藤義永刃物店の三代目 加藤義靖さん、四丁目の街路樹の面倒をみておられる田中秀奉さんの4人です。


個人的に印象に残ったのは、宝屋の浦山さんの物語。
中国人の父と日本人の母を持つ浦山さん。
戦中、戦後は大変な思いをしたそうです。

それでも、あきらめなければ、救いの手がさしのべられ…。

勇気が湧いて来る話でした。

地域に住む一人として、いろんな「物語」を知っていくのは、楽しいし、必要なことではないか、と感じています。


この機会をくださった方々に感謝☆。

柳家花緑と寄席の世界

2008-02-13 22:48:26 | 花緑さん一門関係
2008年2月13日(水)19:00~21:10
塩竈市遊ホール(宮城県塩竈市)


第1部 寄席のお囃子と文字

1.寄席囃子実演
解説/古今亭志ん八
三味線/田中ふゆ
太鼓/柳家花いち

2.寄席文字実演
橘右門


第2部 寄席の芸(落語と曲芸)
1.太神楽曲芸
鏡味仙志郎

2.落語『ちりとてちん』
柳家花緑


2階席も含めて、500席くらいあるのでしょうか?
満席とは、いきませんでしたが、200人位の来場だったようです。


寄席囃子実演。
一番、二番、追出し太鼓や、噺家の出囃子を実演。

時折、助けを求めるような視線を志ん八さんに送りながら太鼓を叩いている花いちくんが、かわいかった♪


右門さんの寄席文字実演。
巨大スクリーンに書いている様子を投影しつつ、解説。
線も空間も美しい。
「志」は、寄席文字だと2種類あるそうです。


仙志郎さんの太神楽。
やっぱり、いいですね~♪
毬を傘にむかってなげる役をたのまれました。
1投目…見事失敗…。
2投目…仙志郎さんがうまくキャッチしてくれました!
太神楽、何度となく見てますが、こんな事するの、初めてに近いかも!?

個人的には、傘で茶碗を回す音が好き。
「ごかい茶碗」は、客席一同、ドキドキ。
棒がつぎたされる度に「えーっ!」というお子さんたちの反応がかわいらしかったです♪

柳家花緑さん。
マクラで東京の話が出てくると、やっぱりなつかしいですね~。
久々に東京の地下鉄風景を味わいました。

花緑さんの『ちりとてちん』の「ろくさん」。
愛想がないのに、うまく旦那をたてているのが大好きです。


まさしく、寄席の世界を堪能できた、2時間でした。

塩竈市遊ホール、バンザイ!


帰りは、出演者全員でお見送り。
花緑さんだけでなく、前座の花いちくんまでサインを求められていました。

久しぶりに花緑さんと話をさせて頂き、すごーく緊張…。
そんな中でも、「自分でも、会をやりたいと思っているので、その節は、ぜひお願いします!」と言ってしまいました。

なんだか実現しそうな気がしてきました。
根拠はないけど…。


花緑さんや出演者の皆さんとお話しできたドキドキ感と、幸福感に満たされつつ家路に着きました。

東方落語 第130回定期公演

2008-02-10 20:55:14 | 東方落語
2008年2月10日(日)18:00~19:40
大ばん(仙台市青葉区)

本日の演目

全員 ご挨拶
今野家なにも・かにも 「大分珍道中」
川野目亭南天 『絵姿女房』

~おたばこ~
今野家世はね 『厩火事』
今野家東 「東方落語傑作選」『夫婦豆腐』

初めて夜の部に行きました。
休日の夜って、仙台駅周辺でも、なんとなく静かなのですが、会場は、ほぼ満席!

昼の部は、入り切れず、断った方もあったそうです。

「東方落語」静かにブレーク中です。


まず出演者全員でご挨拶かわりの「大喜利」。今回、もう世さんがお休みでした。
お題は「あるものを凍らせて、それがとけたら?」

みんなで答えるも、客席「???」。
最後の、なにもさんの「受験問題を凍らせて、それを溶かしました→合格しました!」でみんな納得!


なにも・かにもさんの漫才「大分珍道中」。
東方落語も、ついに大分進出!
仙台空港から博多へ行くだけでも、大騒ぎ!
楽天の選手に会ってキャーキャー!、家に財布忘れた!、チケットない!等々…。
全て実話だというのが、一番驚きです…!


南天さん『絵姿女房』。
とある農民が美しい奥さんをもらうが、お殿様にとられてしまう。
1年後、「りんご売り」としてめでたく再会。
「りんご売り」となってやってきた夫と妻の再会の様子に感動!
南天さんの音楽のような東北弁にのせた「りんごの売り声」が印象的。
休憩時間に、「まっかなりんご売ってないの?」と聞く人あり。
私も食べたくなりました。
「まっかなりんご」。


世はねさん『厩火事』。
相手の愛情を確かめたくなるのは、いつの時代も変わらぬようで…。
「私、7つも年上だし…。」といちいち心配する、おかみさんの様子が、かわいらしかったです♪


東さん『夫婦豆腐』。
夫の定年後、家の事も夫にまかせ、自分は趣味三昧だったと思っていた女房が実は…。

袖で聞いていた、お弟子さんが涙を流してしまうほどの感動噺。
『東方落語版 芝浜』といっても過言ではありません。


外は、雪も残っていて、寒い日でしたが、終演後は、心がほっこりしました。


次回は、3月9日(日)。
早目に予約したほうがよさそうです。

第20回 甚語楼百席

2008-02-09 08:46:15 | 落語(仙台)
2008年2月8日(金)18:30~20:35
せんだいメディアテーク スタジオシアター(仙台市青葉区)


「第20回 甚語楼百席」


「宮城いい落語を聞く会」主催の柳家甚語楼さんの独演会です。

初めて足を運んだ今回が、ちょうど20回目。
56席目~58席目の3席です。


番組
第56席 『初天神』
第57席 『蔵前駕籠』

抽選会

☆★☆★☆お仲入り☆★☆★☆
第58席 『崇徳院』


甚語楼さんの高座、多分初めて聴きます。
20回も続いている会だけあって、常連さんも多いのでしょう。
高座と客席の距離が近く感じられました。


56席目『初天神』。
金坊がたまらなくキュート。
聴きながら、思わず「かわいい~。」と声をもらしてしまいました。
今まで出会った中でNO1のかわいさです♪

第57席目『蔵前駕籠(くらまえかご)』
駕籠の客と駕籠の「江戸っ子」についてのやりとりが痛快。
仙台で江戸の話を聞くと、「伊達藩から江戸」を見ている気分になり、「江戸では、こんなことが起きてるんだぁ」と客観的に見ている自分がいました。


仲入り前に、主催者の方による「抽選会」。
当たらなくても、なんだか楽しいです♪


仲入り後、58席目『崇徳院』。
旦那に翻弄されている男たちの様子がなんとも言えない。
不器用なりに、一生懸命なのです。


3席とも、噺が始まると、高座にいるのは、「柳家甚語楼」ではなく、それぞれの登場人物。

江戸の世界を堪能しました。


この「甚語楼百席」。甚語楼さんが二つ目の頃から続いているというのだから、凄い!


とってもいい空間です。
迷わず、次回(6月)の予約して家路につきました♪