落語見聞録 改め 仙台落語案内

落語界に愛を込めて・・・
仙台市近郊で開催される落語会情報を掲載していきます。

三遊亭遊馬独演会

2008-11-27 13:16:50 | 落語
2008年11月22日(土)
18:30~21:10
豊島区民センター文化ホール

(主催:三遊亭遊馬独演会☆実行委員会)


演目
開口一番 春雨や雷太『狸の札』

三遊亭遊馬 『御神酒徳利』
三遊亭遊馬 『芝浜』

☆★☆★☆お仲入り☆★☆★☆
三遊亭遊馬 『妾馬』

遊馬さんの後援会の主催。
真打ち昇進を期に、ゲストなしの、初独演会です。


実行委員会のご尽力で200席余りのチケットは、前売りで完売!

ちょうど開場時間くらいに、エレベーター前に大学生くらいの女性の列が…!

「遊馬さんも、こんなに若い世代にも人気がでてきたのかぁ~」と感心していると
彼女たちは、別の階で降りていきました。

どうやら、サークルの会合があったようです。


本当の遊馬ファンは、もっと早く会場入りしていたらしく、私が到着した頃には、半分くらい埋まってました。

満員御礼で迎えた独演会。

開口一番は、遊馬さんの強い希望により、雷太さん。

私の勝手な感覚なのですが、「骨のある高座」でした。

(終演後の打ち上げで少しお話させて頂きましたが、細やかな気配りの出来る前座さんです。)


「待ってました!」との声と共に遊馬さん登場。
あざやかな、橙色(朱色?)の着物で『御神酒徳利』
灰色の着物で『芝浜』
仲入り後に黒紋付きで『妾馬』

熱演に次ぐ熱演で、終演予定時刻を40分オーバー。
(これに関しては、本人も「やりすぎました…」と反省しきり…。)

会の間中、下の階からブラスバンドの演奏が、控え目なBGMのように聞こえていましたが
(区民センターなので、仕方がありません。)

それをものともせず、噺の世界にいざなってくれました。


1席目の『御神酒徳利』は、私が知ってたのと、ストーリー展開が違っていたので、打ち上げの時に伺うと、噺家の系統によって2通りくらいあるそうです。
個人的に好きだったのは、『妾馬』の八五郎。
「声の大きさは落語界随一」と言われる遊馬さん。

その特徴をとてもいい配分で生かした「あんちゃん」ぶりが、とっても好きです♪

ちょっと生意気な表現になってしまいますが、久しぶりに遊馬さんの高座を拝見し、年上の遊馬さんに対する表現としてはヘンかもしれませんが
「大きくなったなぁ」と思いました。


終演後、打ち上げにも参加させて頂きました。
そこでも「将来が楽しみ」という遊馬さん評があちこちから聞こえてきました。

打ち上げでも、方々のテーブルからお声がかかり、とびまわっていた遊馬さん。

そんな姿をみながら、
「有名になっても、身近な芸人であって欲しいな~」
とファンの一人として思ったひとときでもありました。


最後になりましたが、実行委員の皆様の心温まる配慮もうれしかったです♪

ありがとうございました。

東方落語 第139回定期公演

2008-11-15 13:46:02 | 東方落語
2008年11月9日(日)18:00~20:05
大ばん(仙台市青葉区)


演目

今野家なにも・かにも『嫁は辛いよ』
今野家世はね『みそ蔵』
川野目亭南天『うた女房』
~おたばこ~
今野家もう世『つる』
今野家東『火焔太鼓』

開場直後は、空席が目立ち、客足を心配されていましたが、開演時には、満席になってました。


開口一番の出演者全員での大喜利。
今回も、初めて来たお客さんがいたらしく、名前を紹介しただけで「おお~っ!」
「あの、まだ何もやってないんですけど…」
肝心のネタのほうは、「不発だったな…」という師匠の一言で締め…。


☆今野家なにも・かにもさんの漫才

毎回、季節を感じさせるものを身につけて登場されるので、それも楽しみのひとつ。
今回は、いが栗(なにもさん)&もみじ(かにもさん)の髪飾りでした。

本業は「嫁」のお二人。お姑さんには、いろいろ気苦労があるようで…。
みそ汁の作り方でも「ごしゃがれた」そうで。作り方を聞くと…「それって、インスタントじゃん!」
会場一同、姑さんに同情。


☆世はねさん。
前日、地元の豆腐工場で火事があり、なんともタイムリーな演目。
ちょっと肌寒い日だったので、みそ田楽が食べたくなりました。
(ちなみに、家に帰ったらおでんがあり、ちょうど作り置きしてあった味噌だれをかけて食べ、私の欲求は満たされたのでした。)


☆南天さん。民話が元になった演目のようでした。
歌がとっても、きれいで「日本むかしばなし」の世界にいるようでした。


☆もう世さん『つる』。落語ファンには、お馴染みの噺で、私も何度となく聴きましたが、これは「今野家もう世にしかできない『つる』」。
ついつい笑っちゃう独特の「フラ」に今回もハマッてしまいました。


☆前日、娘さんがご結婚された「花嫁の父」東師匠。
(おめでとうございます!)
個人的には、東師匠の演ずる「おかみさん」や「ばんつぁん」が好き♪
今回の「おかみさん」も親戚のおばちゃんを見ているようでした。

2ヶ月振りの東方落語。今回も堪能しました。
来月は、「大ばん」での最後の公演。
夜の部のチケットを買って帰りました。

鶴ヶ谷3丁目ご町内寄席

2008-11-15 12:54:14 | 落語(仙台)
2008年11月8日(土)18:30~20:10
鶴ヶ谷3丁目コミュニティ・センター(仙台市)


地元紙で発見。
「町内」の人間ではないのですが、出かけてきました。

地図で、場所を予習したのですが、バスを乗り間違え、結局タクシーで…。
ともあれ、開演前に無事会場到着。


中に入ると、かなりの「ご近所」の皆様が。
「前の方から、おつめになってお座りください。」の案内を鵜呑みにし、一番前にちゃっかり着席。

仙台の落語ファンから「ここは、知っておかなきゃ」と口を揃えていわれていて、ずっーと気になっていた会にようやく出会えました!

年1回、東京から若手の噺家さんを呼んで開催している会だそうで、19回目の今回は、林家彦いちさん。

演目
『天狗裁き』
お仲入り
『お見立て』


ダイナミックかつ、洗練された高座に、客席がぐいぐい引き込まれ手いきます。

2席目が終わった時には、会場に華が咲いた様に明るくなっていました。


終演後、数年前に「台本講座」でお世話になったので、覚えていらっしゃらないとは思いつつ、「せっかく仙台でお会いできたのだから」と思い、ご挨拶させていただきました。

「どこかで見たことあるな~と思っていたんですよ。」と言われ、うれしくなりました。

その後、すぐにタクシーで仙台駅に向かわれ、お時間のない中、お話いただいたことに、ただ、ただ感謝。


決して長くはない時間でも、その場にいる人を満足させ、幸せにさせてしまうなんて、本当にステキな方だなぁ。


とっても幸せな気分で家路に着きました。


町内の人間では、ないにも関わらず、受け入れてくださった町内会の皆様にも感謝。


ありがとうございました。

「容疑者Xの献身」

2008-11-15 12:45:40 | 落語(仙台)
2008年11月2日(日)
泉コロナワールド


福山雅治さん、柴咲コウさん出演のドラマ『ガリレオ』の劇場版。
遅ればせながら見てきました。

公開して時間が経っていたからか、地元の映画館だったからか、客席には、かなりの余裕が…。
おかげで、ゆったりと作品の世界を堪能しました。


ドラマと違うのは、初めから犯人がわかっているのです。

にも関わらず、どんどんストーリーの世界にハマッていきます。


個人的には、「湯川先生」と犯人役の堤真一さんの心理描写が、たまらなくステキでした。

見終わった直後に「もう一度みたい!」と思ってしまったのでした。

仙台新撰落語会

2008-11-15 12:44:47 | 落語(仙台)
2008年11月1日(土)13:30~15:40
宮城県民会館 4階和室


出演
剋家清生『金明竹』
悠々亭怪志『芋泥』
都家東北『ろくろっ首』
乃芽家一昇『短命』
桂友楽『千早振る』
~仲入り~
山川短志『猫と金魚』
胃仲家百勝『らくだ』

前回の公演で、お初にお目にかかり、いきなり打ち上げに参加させて頂いて以来、何かとお世話になっている社会人落語家のみなさんの会です。

にも関わらず、時間を30分カン違いし、会場に着いた時には、2席目が始まってました。


☆怪志さん。非常にとつとつとした語り口。
ところが、聞いているうちにそれが味わい深くなってきたのです。
後から聞くと、養護学校の「演芸クラブ」の生徒さんだったそうで。
高座を数多くこなせば、その個性がもっと輝きそうな気がしました。


☆プログラムと順序かわり、東北さん。
難しめの長い噺を演じた前回とは、かなり印象が違い「陽」の印象。聞きやすい語り口は変わりません。


☆一昇さん。明るいお人柄がにじみでるような高座。
聞いていて、な~んかいいんですよね~♪


☆友楽さん。落語を愛してやまない気持ちが伝わってくる高座。
この年月には、とても勝てません。


☆短志さん。私の勝手な印象ですが、今まで拝見した中で、一番楽しんで務められていたように思いました。
主人と使用人の滑稽なやり取りが絶妙でした。

☆トリの百勝さん。
大ネタ『らくだ』に挑戦。
途中、噺をド忘れしてしまうハプニングがあっても、客席は「次が聞きたい」という姿勢。
百勝さんの誠実な高座だからこその現象と言えるでしょう。
とってもいい高座に出会えました。


この後、打ち上げに便乗。

社会人1年生の清生さんの「入門先」なんかを勝手に話合いつつ(就職したばかりなのに…。)
落語談義に華をさかせたのでした。

OB迷人落語会

2008-11-15 12:42:58 | 落語(仙台)
※ここから一気に更新します!


2008年10月25日(土)14:00~16:55
せんだいメディアテーク 7階スタジオシアター


番組
『家見舞』 40期生 剋家清生
『こんにゃく問答』 22期生 船宵亭扇朝
『替り目』 19期生 紫涼亭さん好

『蜘蛛駕籠』 16期生 迅力舎大八
『稽古屋』 18期生 誕生亭桂喜
~仲入り~
『強情灸』 2期生 竹馬亭志ん友
『宗論』 3期生 素禿亭名掘丹
『八五郎出世』 1期生 翁家小三馬


東北学院大学落語研究会のOB会。

会場に入ると、現役部員3人組が前座として漫談兼前説をやってました。

お客さんの入りも凄いです!
この時点で6割くらい埋まってました。


☆OB1年生の清生さん。
律義な人柄が滲み出る、誠実な高座。
「この人を、もっと高座に上げなくては」と思ってしまいます。
彼の社会人生活を邪魔するつもりはないのですが…。
数ヵ月前まで会長だった彼、この出番の後、怒濤の「前座仕事」が待ち受けていたのでした…。


☆扇朝さん。東京から駆け付けてきたそう。
美しい高座姿が印象的でした。


☆さん好さん。
プログラムの演者紹介に「卒業して早20余年。風貌・話し方・考え方 まったく変化がありません。」とありました。
初めて拝見したのですが… わかる気がします…。


☆迅力舎大八(じんりきしゃ・だいはち)さん。
「名は体をあらわす」ということばがピッタリ!
25年振りという、その高座は、芸名のとおり、会場を包み込むような、大きくて暖かい高座でした。


☆演目のごとく、「稽古屋のお師匠さん」のような雰囲気の桂喜さん。
思わず笑っちゃう高座。しかも、いい声なのです。
普段は会社員をされているそうですが、高座の雰囲気からは、全く想像できません…!


☆仲入り後は、落語研究会創設時のメンバーです。
まずは、2期生の志ん友さん。真っ赤な着物で登場。
この落語名のごとくの「迷人」芸に会場も大いに湧きました!


☆名掘丹(なぽりたん)さん(3期生)。
どちらかというと、キリスト教を批判している噺に学院大OBが挑む!
キリスト教の世界もきちんと知っている(であろう)方がやると、息子が父にキリスト教の説明をしているところが、本当にキリスト教の「愛」に包まれているようでした。
それより…名掘丹さんの独特の世界観と持ち味のある高座に会場全体が知らず知らずに引き込まれました。



☆トリは44年前の大学生、1期生の小三馬さん。
「見事!」の一言につきます。
個人的には、八五郎の「いい兄ちゃん」ぶりが好きでした。


大盛況のOB落語会。
「学院大OBにこんな凄い人がいたんだ…!」というオドロキと共に会場を後にしました。