落語見聞録 改め 仙台落語案内

落語界に愛を込めて・・・
仙台市近郊で開催される落語会情報を掲載していきます。

しゃべれども しゃべれども

2007-05-29 18:14:24 | 演劇・映画
2007年5月28日(月)16:40~18:40
シネスィッチ銀座


「うそつき弥次郎」に出演されていた、三田村周三「親分」をみていたら、どうしてもこの映画が観たくなり、どのみち観るつもりで買っていた前売り券も持っていたので、銀座の映画館へ直行!


平日のせいか、空いていました。
上映中の反応から、主演の国分太一くんのファンより、落語ファンが多かったみたいです。(私もその一人ですが。)

二つ目のイマイチうけない落語家 三つ葉(国分太一)、しゃべるの苦手なクリーニング屋の娘(香里奈)、しゃべりがとまる野球解説者、関西弁をバカにされている少年の4人を中心にストーリーが展開されていきます。

自分で抱えている「何か」を「受け止めよう。乗り越えよう。」とする姿に感動を覚えました。


太一くんの落語、もちろんプロで二つ目の噺家さんたちとは違いますが、噺に対する誠実な姿勢が伝わってくる高座。思わず「太一くん、うまーい!」とつぶやきながら観てしまいました。


落語ファンとしては、噺の題名や演芸場の名前、さりげなく出てくる噺家さんをチェックするという楽しみもありました。


ちなみに三田村周三さんは「焼き鳥屋のおやじ」、ゴールデン街「クラクラ」のマスターで役者の外波山文明さんは寄席の楽屋に登場していました。


ゆっくりした時の流れにホッとすると共に、前に一歩踏み出す勇気ももらえました。

もう一度観に行きたいな~。

「うそつき弥次郎」千秋楽

2007-05-29 16:45:11 | 演劇・映画
2007年5月28日(月)11:00~14:40

明治座

出演
風間杜夫
平田満



1ヶ月公演の楽日。
明治座で募集したこの公演の「サポーター」としては、見逃せない!
というわけで、もう一度観に行きました。

今回の席は花道のそば。にもかかわらず、開演から3分くらい経ってから入場してしまったため、ちょうど風間さんが花道で落語を演じているところ。
案内されるがままに着席してしまいましたが、結果周りの方の視界を遮ってしまうことに。もう少し待つべきでした。反省。

風間さんが「飛び上がる」瞬間を間近に見ることができました。
「今から飛びます!」という風ではなく、演じながら自然に飛ぶあたりはさすがです!


平田さんの「入浴シーン」も前回より間近で見ることになり、ドキドキしてしまいました。

今回観ながら感心したのが、女の人達の化粧の違い。

女郎、商人、武家の娘と役によって肌の色の見せ方が違うのは知ってたましたが、その細かさに改めて感心してしまいました。

今日は、楽日とあり、3階席までいっぱい!
平日の昼間にも関わらず、若い女性客が結構多かったのが意外。
要潤くんファンかしら?


仕事とは言え、無事1ヶ月公演をこなすのは、凄いことだと思います。

出演者、スタッフの皆さん、お疲れ様でした!


寒空はだか カラフルロスタイムショーVOL4

2007-05-28 15:57:57 | 落語
2007年5月27日(日)19:00~21:50
六本木SUPER DELUXE


プログラム
MICABOXfeat.Ayako Takamoto

寒空はだか
林家彦いち
清水宏
☆★☆休憩☆★☆
栗コーダーカルテット

ざぶとん亭風流企画主催、ホスト寒空はだかで開催する第4回目。

初めてうかがいましたが、会場200席くらい?が満席!
開演前から熱気にあふれていました。


Ayakoさんのウェルカムソングで開演。
「東京タワーの歌」ではだかさん登場!

客席が引いてものってきても、構わず進めて「はだかワールド」を築きあげるのです。
ハマッてしまうと…大変です。


落語家の登場の仕方といえば、通常は出囃子にのって、やや控え目に歩いてくる、というのを想像される方が多いと思います。
ところが…客席後方の楽屋口から、彦いちさんが走ってきました。
知らない人がみたら「これから格闘技でも始まるの?」という雰囲気。
確かに、空手をやっていたという彦いちさんの高座は、格闘技っぽいところもあります。
今回は、彦いちさんの少年時代を描いた『長島の満月』。
世代的には、ほぼ同世代なのですが、神奈川県で生まれ育った私からは、想像できないのどかで素朴な世界。
夏休みに田舎に遊びに行ったような気持ちに浸りました。

彦いちさんが高座を降りると「アンコール!アンコール!」。

声の主は「呼ばれてないのにやってきた」清水宏さん。

この方は、何と説明したらいいのでしょう?
「役者?コメディアン?」
セット替えの間だけ出ていい、という条件なので「ステージには、上がらないで下さい。」とスタッフに言われたとのことで、客席を周りながら「着地点のないネタ」をやり、終了。
とにかく凄い人です!私は大好きです。
8月8日に日比谷野外音楽堂でライブをやるとのことで、早速チケット購入しました。


休憩をはさんで栗コーダーカルテットの登場。彼らの演奏は「ピタゴラスイッチ」で聞いたことある方多いのではないでしょうか?
または、「ダースベーダーのテーマ(ウクレレバージョン)」。
一言で言ってしまうと「脱力系」。
演奏している4人も「自然体」の雰囲気。
会場がとてもいいムードになりました。

アンコールの拍手に応じて再登場するときも「お客さん、反応よすぎますよ。」となぜか控え目。そんなところめ魅力のひとつです。

最後に出演者全員&楽屋に遊びに来てしまった?次回ゲスト春風亭昇太さんらも加わり、♪ジャパニーズルンバ♪を賑やかに演奏。

大いに盛り上がり、締めくくりは、寒空はだかさんの「迷曲」♪東京タワーの歌♪でお開き。

時計を見ると、 22時近く!!
楽しい時間は、あっと言う間に過ぎたのでした。


出演者、スタッフの皆さんありがとうございました!


第8回クラクラ寄席

2007-05-27 13:21:13 | 落語
2007年5月26日(土)17:00~18:30
新宿ゴールデン街・クラクラ

出演
二松亭花菊『牛ほめ』
三遊亭好次郎『初音の鼓』
☆★☆お仲入り☆★☆
三遊亭好次郎『ねずみ』


mixiネーム「ちょも」さん主催の寄席。
半年に1回のペースで8回目!

今回は、三遊亭好次郎さんのファンも多く詰め掛け、定員20名の会場が満員に!
凄いことです。


開口一番の花菊さんは、好次郎さんの大学の後輩。今は、塾の先生をされているそうです。

大学時代「落研」(落語研究会)にいらっしゃっただけあり、古典の中にも「花菊流」が光っていました。
とっても明るい「与太郎さん」が噺の中に住んでいました。


好次郎さんの高座、聴くの初めてなんです。
親しみやすいお人柄がこれだけのファンを魅きつけているのでしょう。
落語を初めて聴く人でもすんなり入っていけそうです。

『初音の鼓』は、鼓の音と「狐に憑かれた」様子が絶妙!
「コン!」という鳴声が耳の奥に残ってます。


「人情噺にならないんですよねぇ…。」とご本人がおっしゃっていた『ねずみ』。
「人情噺」とはまた別の、仙台の宿場街の温かい仲間の「人情」が伝わってきました。


終演後は「打ち上げ」。座る場所がなくたち飲みする人がいるほどの盛況!
お酒が進むにつれて、周りの人との会話も弾んでいき、9時前に解散。
花園神社のお祭りに行く人、末広亭の「深夜寄席」に行く人…とそれぞれの「三次会」に消えて行ったのでした。


次回は、11月か12月に開催予定とのことです。


追伸
クラクラ寄席のマスター「とばさん」こと外波山文明さんが公開中の映画「しゃべれども、しゃべれども」に出演されています。

噺家の「師匠」の役で伊東四郎さんと話しているところに主役の国分太一さんが入ってくるという場面。
寄席の楽屋シーンに注目!

スピリチュアルボイス2007

2007-05-26 15:59:52 | 演劇・映画
2007年5月25日(金)18:30~21:50
東京国際フォーラムC
「江原啓之のスピリチュアルボイス2007~未来の創り方~」

第1幕 歌と語り
第2幕 公開カウンセリング

追加公演。にもかかわらず、3階まで満席!
1階席が取れたのはかなり幸運であったことに気がつきました。

江原さんのライブに行くのは初めて。

もちろんこの公演には、たくさんのスタッフが関わっているのですが、ステージに上がるのは江原さん一人。
3時間。歌って、語り続けるのです。


舞台はもちろんなのですが、舞台の外も「スピリチュアルワールド」なのです。
といっても、装飾がほどこしてあるわけではなく、会場に一歩足を踏み入れた時から、音楽が流れ、開演のベルもそれに合わせた穏やかなもの。
誘導のスタッフの方も穏やかに誘導されていて、その総合力に驚きました。
そういえば、立川志の輔さんのパルコ公演もこんなだったなぁ。

そう、この公演もパルコ主催だったのです。さすが!


舞台美術もすごかった。芸術作品を見ているようです。


この公演で醍醐味は、江原さんと同じ空間にいるということです。
話の内容だけなら、本やテレビでも発表していること。

でも、同じ空間にいる人から聞くと、受け取り方が違うのです。

特に感じたのは「歌」。何かのインタビューで「これも私の思いを伝える活動のひとつです。」とおっしゃっていたのがわかりました。
声から受け取る波動のようなものに感動…!
江原さんの素敵なところは、「皆さんと同じ市井の人」という姿勢を持ち続けているところ。
ここに来るまで、かなりのご苦労もされたようです。
だからこそ、共感を呼ぶのでしょう。

ステージ上の江原さんを見て思いました。
「苦難は人を成長させる」。
人間として成長できるのなら、積極的に行動したい。

開演前の「迷い」が晴れました。

江原さん、スタッフの皆さんありがとうございました。


おにしめ99

2007-05-23 18:24:26 | 花緑さん一門関係
2007年5月22日(火)公園通りクラッシックス(東京・渋谷)
19:00~21:00


演目
よきょう
☆★☆お仲入り☆★☆
『子別れ(通し)』


昨年から毎月続いている台所鬼〆さんの勉強会。

会場に着くと黒スーツに身を包んだ鬼〆さんが受付をしていました。
「あ、いつもと違いますね。どうしたんですか?」
「いや…すみません。」と言葉を交わし、渡されたプログラムを読みながら開演を待つ。やっぱり意味不明。そこが「おにしめ99」の楽しみでもあるのです。

開演すると、受付を終えたスーツ姿の鬼〆さんがマイクを持ち、出演者に変身。

まずは、最近パチンコをしていて覚えた「アタックNO1」の歌をアカペラで披露

「kichen-monsters」製作のフィルム『鬼〆の散歩道~世田谷区喜多見~』

そして…
「『金明竹』の言い立て&『大工調べ』の啖呵&『黄金餅』の道中づけ」をフラフープを回しながら一気に言う。
カラフルなフラフープを持ち出し、次々と長い言い立てを披露。
ちゃんと高座でやるようにセリフに表情をつけているところが、プロですなぁ。
これぞ「よきょう」!
これだけでも来た価値あり!

仲入り後は、いよいよ『子別れ(通し)』。黒紋付きで気合い充分。と思いながら聴いていると、「役者は出番前、すごく集中していて、私も舞台に上がる前に腕立て伏せやって気分を高ぶらせていました。」と言いながらたすきをかけはじめ…高座から降りて「かっぽれ」を踊りだしました。
客席から手拍子が沸き、なんとなく空気が一体になったところで、本題へ。

聴いていて…何かが足りない。かと言ってつまらないわけではない…。
が、残念ながら「人情噺」にはなっていなかった。

仮に声だけで聞いていたら、人物の区別もおぼつかないであろう。
でも、見ていると引き込まれるものがあるのです。
「目」。鬼〆さん非常に「目力」があることに気がつきました。

だから、舞台全体を見ていると、そこにひとつの「作品」が完成しているのです。


師匠(柳家花緑さん)とは明らかに違う路線を進んでいる鬼〆さん。

「鬼〆ワールド」にすっかりハマッてしまった私。もう抜けられません…!


光る二ツ目の会・その23

2007-05-21 00:00:58 | 花緑さん一門関係
2007年5月20日(日)14:00~16:00
黒門亭(落語協会2階)


出演
三遊亭歌ぶと『道具屋』
台所鬼〆『堀の内』
柳家初花『狐芝居』
☆★☆お仲入り☆★☆
飛び入りゲスト
桂吉坊『おごろもち盗人』
古今亭志ん公『素人義太夫』


柳家花緑門下で2人も出演。これは行くしかない!
会場に行くと、何人かお見掛けしたことの顔に出会いました。
「初花効果」か、いつもは「馬券売場」のようなある種の緊迫感漂う黒門亭(失礼!)も和服姿の女性が目立ちとても艶やかな空気に包まれました。

開口一番は「寝起き」の歌ぶとさん。滑稽味のある話し振り。これからが楽しみです。


いきなり「そそっかしい人というものは…」と話し初め、客席を「???」で埋め尽くした鬼〆さん。
「そそっかしくて、せっかち」な主人公を好演。場内に鬼〆ワールドを築きあげました。

鬼〆さんが降りると、出番ではないはずの初花さんの出囃子が。
「あれ?」と思っていると「菊可アニさんが行方不明でして…。」
ただでさえ大ネタで「余裕がない」のに、出番が狂い、しかも、この噺を教えてくれた「吉坊アニさんが大阪からここに来ているんです。」
予定外の事態が続き、内心動揺されていたことでしょう。

『狐芝居』という噺は、落語作家の小佐田先生が、吉坊さんの師匠桂吉朝さんに書いた作品だそうです。
「大阪弁で教わって、標準語に直すまでの余裕がなくて」と大阪弁で口演。
荒削りな印象は否めないものの、とても丁寧に演じていて個人的には好印象でした。

仲入り中、「吉坊さん、代演で出ないかな~。」と客席でちょっぴり期待が高まっていると、「あれ、めくり変えているよ」

なんと「吉坊」のめくりが!しかも書き立て!
吉坊さんが上がると、拍手喝采!
「おとといから東京に来てまして、今日、初花クンが『狐芝居』をやるというので、これは行かなきゃ!と来たんです。今日はわざと着物持ってこなかったら、志ん公さんが着物を貸してくれ、落語協会の人が足袋を買ってくれて、出ざるをえない状況になってしまいました。」
確かに、小柄の吉坊さんには大きめの着物。
「初花クンの『狐芝居』聴いてましたが・・・これは私が教えたということは公表しないでいただいて・・・。」なんてダメ出ししていました。
でも、ちっともイヤな感じではないんですね。品の良さと、基本的に愛情を持っているからでしょうね。

吉坊さんの高座。ウワサには聴いていましたが、聴いてビックリ!
写真なんかでみると高校生のようなベビーフェイス。
なのに、噺に入ると、「さすが吉朝一門!」と思わせる、東京の芸人とは違う品の良さ。それに加えて噺の完成度の高さ!
初花さんが尊敬するのも納得です。
また、好きな噺家さんが増えてしまいました
(吉坊さんの噺の題名。わかりません。その手口から「もぐら」に例えられたドロボウの噺でした。)→友人の日記で教えていただきました。『おごろもち盗人』。東京では『もぐら泥』というそうです。


志ん公さん。一気に自分の世界を作り上げました。
トリなのに持ち時間が少なく、途中で「じょうだんオチ」で終えてしまいましたが、長屋の連中のてんやわんやがとっても生き生きと描かれていて、楽しい高座でした。

ついに、菊可さん登場せず。終演時時点でも「行方不明」とのこと。
いったいどこへ・・・?


菊可さんが無事であることだけを願いつつ、「みはし」であんみつを食べ幸せな気分で帰路についたのでした。



たい平発見伝 その二

2007-05-19 22:34:22 | 落語
2007年5月19日(土)19:00~21:20
紀伊国屋サザンシアター


番組
林家たい平『』
三遊亭楽太郎『船徳』林家たい平♪一緒にいよう♪
☆★☆お仲入り☆★☆
林家たい平『たちぎれ』


セミナー受講&打ち上げ参加のため、20分ほど遅れて入場。
たい平さんの一席目の最中でした。

ゲストは、「笑点ブラック団 団長」楽太郎師匠。
『船徳』をかけていたことは分かっていたのですが、催眠療法のセミナー後の軽い催眠状態に加え、打ち上げで飲んだビールもききはじめ…。
ほとんど覚えていません。スミマセン…。


その「催眠」は、マイクを持った、たい平さんが会場後方から登場した時点で一気に覚めました!
真っ白なスーツに身を包み、「芝浜ゆらゆら」のカップリング曲「一緒にいよう」を熱唱。
歌っている最中に、熱心に握手を求める人が…。
見ると、たい平さんのお母様!息子に握手を求めるなんて、チャーミング♪
たい平さんがみんなから愛される理由は、ここにもあるかもしれませんね。


仲入り後は、『たちぎれ』。若旦那と芸者の切ない恋物語です。
芸者の母親が若旦那を責める場面で「だって、若旦那知らなかったんだもん。仕方ないじゃない!」と仲裁に入りたくなる衝動にかられてしまいました。
この噺の結末もちゃんと知っているのに…。

終演後、販売コーナーに何やら目新しい物が…。
たい平さんイラスト入りの扇子とたい平さんがデザインしたTシャツでした。

扇子、買って帰りました。
「一樹の大樹 ひとときの涼」
ソウイウモノニ ワタシモナリタイ。

STB139

2007-05-18 15:40:39 | 音楽
2007年5月17日(木)19:00~22:00

「MASAKO&国府弘子with前田憲男」

スィートベイジル139(東京・六本木)


友人からお誘いをいただき、行ってきました。

国府弘子さんと言えば、我々「柳家花緑ファン」の間では、「花緑さんのピアノの師匠」として有名。
花緑さんの独演会でゲストとして出演された時、花緑さんにノリノリのダンスをさせてしまったのを見て以来、ずっと行きたいと思っていたのですが、なかなか機会が…。
そんな時のお誘いだったので、二つ返事で行かせていただきました。


私、よく知らなかったのですが、MASAKOさんは、あの「サーカス」の方。前田憲男さんは、ジャズ、ポップス界では、「師匠」と呼ばれるほどの大御所だったのです。

その3人のステージが面白くないはずがありません!


デビュー20周年の国府さん、30周年のMASAKOさん、50周年+αの前田さん。
芸歴は違えど、それぞれが尊敬しあって、楽しんでやっているのが、すごーく伝わってきました。
ジャズは、相手との呼吸を合わせることも重要だそうですが、それが絶妙だったのです。

前田憲男さん。一見コワもてなんですが、実はとってもチャーミングなところもあったんです。

演奏中におもむろに取り出したトランペット。一節吹いた見事さに「すごいですねー。難しいでしょ。」と感心していると、「そんな事ないですよ。」
流れてきたのが、「オールナイトニッポン」のテーマ曲。前田さんを見ると「吹いてない…。」あ、これ林家たい平さんも持っていた「簡単に吹ける」というトランペットじゃん!


今回のライブ、テクニックをみせるというのではなく、演奏をとことん楽しむものであったこともうれしかったです。

「またこの3人でやりたいね!」と盛り上がって幕を閉じました。

終演後、誘ってくださった方が「ヒロコさん!」
「どこのヒロコさんかしら?」と振りかえると、ステージを終えたばかりの「国府弘子さん」が!

気取りも全くなく、来場者と気さくに言葉を交わしていたのでした。

そんなところもステキです。


ライブハウス。食事もすごくおいしくて、「都会の大人」気分にひたりました。

こういうのに、いつでもフラッと行ける経済力があったらカッコイイな~。と思った夜でした。

この機会を下さった友人(実は人生の大先輩です。)に感謝!



「あなたが主役音学のある街で」IN彦根

2007-05-16 22:14:50 | 花緑さん一門関係
2007年5月16日(水)18:30~20:00

ひこね市文化プラザ グランドホール

ゲスト 小野リサ
指揮 現田茂夫
演奏 関西フィルハーモニー管弦楽団
司会 柳家花緑
鎌倉千秋アナウンサー


NHKBS2で放送中の番組の公開録画。
今回は、滋賀県彦根市での収録です。


座席指定券との引換えが15時からというので、14時30分頃会場に行ったら、さほど並んでいなく、引換えられた座席は、2列目。事実上の1列目でした♪

プログラム
♪歌劇「ウィリアムテル」序曲(ロッシーニ作曲)
♪「アイ・ラブ・ユー、OK」(矢沢永吉作曲・上柴はじめ編曲)
♪「イパネマの娘」(ウィシス・ヂ・モライス作曲 アントニオ・カルロス・ジョビン作曲 上柴はじめ編曲)
♪「バイオリン協奏曲」ホ短調 作品64 第1楽章から(メンデルスゾーン作曲)
♪組曲「展覧会の絵」から プロムナード、キエフの大きな門(ムソルグスキー作曲・ラベル編曲)
♪「ホワッツ・ゴーイングオン」(アル・クリーブランド、マーブィン・ゲイ、ロナルド・ベンソン作詞・作曲 上柴はじめ編曲)
♪喜歌劇「詩人と農夫」から(スッペ作曲)
♪「威風堂々 第1番」から(エルガー作曲)


今日の「主役」の皆さんをサポートするプロのオーケストラ、関西フィルハーモニー管弦楽団の「ウィリアムテル」で開幕。


1人目の「主役」は、彦根国立印刷局職員の小林正樹さんが「人生の師匠」である矢沢永吉さんの「アイ・ラブ・ユー、OK」をテナーサックスで熱演。
演奏中の表情が完全に「永ちゃん」になってました。
演奏後、思わず「サイコー!」
ちなみに、小林さんのお勤めの「国立印刷局」とは、紙幣の印刷を担当しているところで、西日本の紙幣は、全て彦根の「国立印刷局」で製造されているそうです。
ちなみに、貨幣を製造するところは、「造幣局」。
紙幣と貨幣、製造する場所が違うのですねぇ。勉強になりました。

ゲストの小野リサさんは、ブラジル生まれのボサノバシンガー。
「母親のお腹にいるときからボサノバを聴いていた」というほど、ボサノバと共に生きてきた方。
ボサノバって、激しいイメージがあったのですが、そうでもないのですね。
指揮者の現田さんが小野さんの大ファンで、演奏で高揚した気持ちをクールダウンさせるのに聴いているそうです。

確かに、小野さんの声、スローなジャズを聞いているみたいに癒されます。

2人目の「主役」は、中学2年生の北條エレナ亜姫さんのバイオリン。
渋るお母さんを一年かけて説得し、習い初めたそうです。「バイオリン協奏曲」は、バイオリンを習いたい!と思うきっかけになった曲。
今日は、その時の奏者と同じ赤いドレスで演奏。
急に「プロ」の顔つきになったのが印象的。
カルロス・ゴーン似のコンサートマスターがわが子を見るような目で見守っていたのも印象的でした。


関西フィルハーモニー管弦楽団演奏の「展覧会の絵」これは、指揮者の現田さんが音大時代、卒業演奏でやった想い出の曲だそうです。

3人目の「主役」は、滋賀県職員で、住職で、市民第九オーケストラ団長の澤英之さんのチェロで「詩人と農夫」。
初めて聴く曲でしたが、音楽が大好きな澤さんの「愛情」が伝わってくる温かい演奏でした。

「威風堂々」を出演全員で演奏し、番組終了。

この番組、出演者の人間模様が垣間見られるところが素晴らしいのです。

放送予定日は
BS2が6月30日(土)18:00~18:50
ハイビジョンが7月7日の12:00~12:50


衛星放送なので、家で放送が見られないのが残念。