ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

「聞いていない」と不快感を示す人間は二流だと思う

2016-07-01 17:11:33 | 生活

東京都知事選挙に小池百合子氏が立候補を表明し、自民党の東京都連が「聞いていない」と言って不快感を示したと大々的に報じられている。私は石原大臣などの東京都連幹部が報道によってイメージを下げられた、と感じるのだが、一般的には東京都連の反応は当然だと、マスコミも本人たちも思っているようで「日本社会は遅れているな」と感じる。

「聞いていない」のが事実なら「初めて聞いたからこれから対応を考える」と反応するのが普通で、それで不快感を示すというのは「自分に事前に根回しをしないのはけしからん」という古い、尊大な態度としか、私には受け取れない。私の想像では小池氏は東京都連が桜井パパを押しているのを知っていて、本人は出ないと言っているのにごり押しをするよりも「自分が出る」と言えばあきらめるのではないか、という読みがあったと思う。

それにしても、マスコミの論調も東京都連の反応は当然で、小池氏のやり方が失敗だったというような感じなのが一層気になっている。

会社でも役員などで役員会議に諮られた時に「聞いていない」と言って反対する人が居るので、社員は根回しが大変だという時代はあった。しかし、今はそういう体質は大分減ってきていて、今でも「聞いていない」と言って不快感を示すような人は周りから嫌われるような人たちだと私は思っている。もちろん、その問題に関与が大きく、その人の意見が重要な人物に対しては今でも事前に話が行く。文句を言うような人は外れたところにいるのに事前に情報が入らないと「自分を無視された」というような権威主義的な人達だと私は思っているが日本の会社では今でも「聞いていない」を言うような人が大部分なのだろうか?

「聞いていない」と不快感を示した、という報道はそれを言った人を傷つけることになる、くらいの感覚が一般的になるにはまだ何十年もかかるのだろうか? と思ってしまう。


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7 コメント

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マスコミがダメなだけなのではないでしょうか (UCS-301)
2016-07-01 19:17:12
自分に情報が回ってこなかった場合、「自分への信頼が低い」、または「人徳が足りなかった」と先ず考えるのが日本の一般的な社会人であるように思います。

ただ今回のケースでは、マスコミが(選挙期間であるため、より巧妙に)自民党内の不和を煽っているように映ります。萩生田内閣官房副長官のコメントも事実を淡々と述べていただけで、マスコミの言う「強い憤り」は特に感じられませんでした。「強い憤り」は明らかにマスコミの脚色です。

また、メジャーなマスコミ以外(例えばインターネット放送)では、小池百合子氏について”勝負師だ”と褒めているジャーナリストも何人かお見受けしました。

ウィトラ様は「…まだ何十年もかかるのだろうか…」というご感想のようですが、私はテレビの影響力がインターネットに飲み込まれるまでの期間(10年もかからない)と思っております。
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マスコミの責任 (世田谷の一隅)
2016-07-02 11:14:31
UCS-301さんの意見に同意ですね。
今までのマスコミは、自分なりのシナリオに沿った展開に進むように報道内容が脚色されている印象です。

それを評価し、時代の流れについていけない連中は、マスコミ自身を含め、いずれ淘汰されるわけです。色々な業界がその転換期にあると思います。マスコミで色々とコメントを発信している人々も数年経つと、次の波に乗れる人と乗れない人、業種が明確になるのでしょう。

最近、電車の中で新聞や週刊誌を読んでいる人が殆どいなくなり、駅のスタンドも新聞を置いていない。これを販売していた人、流通、印刷に携わっていた人達は大きな影響を受けていると思う。

ところで、今回の候補者選びの過程と騒動を見ると、後出しじゃんけんの原則がどこまで適用されるかどうかわかりませんが、自民党も、民進党も、これといった決め手に欠くように見えます。(桜井パパも、うまく立ち回れば結構票が集まると思うのですが、欲がないのですね。

昔、郵政省時代の研究会などに顔を出していたころは寺崎明氏や稲田修一氏が目立っていて、桜井俊氏はあまり印象に残っていなですね。そんな人柄だから都知事というポジションには野心がわかないのかもしれない。
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意外なコメント (ウィトラ)
2016-07-05 18:24:11
お二人のコメントは私にとっては意外でした。
私は間違いなく「小池氏の立候補宣言に不快感を示した」人が居たと思います。それも一人ではなく複数の人が。

私の感覚では政治センスを考えて小池氏よりも桜井氏を選ぶということは普通は無いと思います。また、桜井氏が固辞した後で増田氏に話を持っていくことも普通はしないと思います。小池氏で勝てそうなのですから。

これが、マスコミにあおられて、自民党の都議が態度を硬化させたとみるよりは、都議に小池氏に反発する勢力がかなりいると見るのが普通だと思います。そしてなぜ小池氏に反発しているのかと言うと「自分に断りもなく立候補を宣言したから」だと思っています。

国政レベルの、石原氏や萩生田氏はそれほど反発を感じていないと思いますが、少なくとも石原大臣は不快感を示した人たちにシンパシーを持っていると感じています。
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ウィトラ様のコメントにつきましても賛同いたします… (UCS-301)
2016-07-05 20:34:21
ただ萩生田官房副長官のコメントについて、マスコミは「…と、不快感を示した。」と締めていましたし、その他の”不快感”を表明した人を具体的に挙げることをしなかった点がひっかかりました。これはマスコミのいつもの手です。

小池氏に関しては、彼女の政党(派閥)遍歴から考えても、現政権に好ましく思われていないのは確かだと思います(総裁選の時も石破氏推しだったということです)。

自民党の”不快感”につきましては「自分に断りもなく…」というより、「選挙期間中にマスコミや野党に突っ込まれるようなことを…」というニュアンスが強いように思いました(これは国政側だけかも知れませんが…)。

マスコミが煽っているのは、自民党ではなくテレビ視聴者だと思っています。「政治家というのはこういういやらしい人たちですよ…」「あなたたち(視聴者)はこういう下卑た話好きでしょ」というマスコミ側のスタンスが今回の報道姿勢にも顕著だったと思います。”マスコミの想定する視聴者”と”実際の視聴者”に隔たりを感じます。

(確かにウィトラ様の言われるような意味で”不快感”を示した人は自民都議連に存在するとは思いますが、マスコミは煽り過ぎではないでしょうか。)
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都知事候補選び (世田谷の一隅)
2016-07-05 22:19:12
不快感を示したとか、「俺は聞いていない」との発言も、結局、「勝てる候補か?」に尽きると思います。

みんな「勝てる候補」を引っ張ってきたい、その選出過程に一枚加わりたいの野心でしょう。「聞いていない」と発言した人は、その候補がそれでも立候補を強行して当選したら、顔を失います。それを覚悟の発言です。そんな発言する人を次の選挙で当選させるのも、落選させるのも選挙民です。

勝てそうにない候補の立候補宣言など、無視してもいいと思います。私は蓮舫氏が「国政に専念」と説明したのは「桜井パパが出てきたら、負ける」との読みがあったからと思います。

一方で、小池氏の出馬宣言を見て感じたのは、ヒラリクリントン氏の出馬と同じように、「だいぶん色褪せて輝きを失った」外観になってしまったことです。

女性も男性も人生の中で輝いている時があり、それが顔つきに出てきます。クリントン候補も、小池氏も、はっきり言って輝いていた時に比べて、厚化粧と皮膚のたるみが目立つ顔つきになってしまったことです。

最近噂に出てくる候補は「何をやりたい」をはっきり主張せず、「都知事になりたい」の下心ばっかり目立つ小粒の印象です。

まだ舛添さんが「頭を下げて反省しますのでもう一度やらせてください」と言った方がましな都政になるような気持ちです。
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自民党と議連の思惑は違うと思う (ウィトラ)
2016-07-11 13:42:57
私は、自民党都議連が「勝てる候補」を求めて増田氏に出馬を依頼したとは思っていません。相手が長島氏であれ、石田氏であれ小池氏で十分勝てるという判断はできるはずです。私は「小池氏に都知事になってほしくない」という意識が都議連にあると思います。

なぜ都知事になってほしくないのか? 私は舛添氏との関係のようなもたれあいを続けたいのだと思っています。つまり、過剰なリオ視察を認める代わりに、自分もファーストクラスで行く、というような関係です。

小池氏はこれを認めそうにない。そして自分たちに連絡しないで出てきた、そこに嫌悪感を持っているのだと思っています。小池氏が強気になっているのもそのような感じをつかんでいるからだと私は思っています。

小池氏の選挙活動は「舛添政治を繰り返すな」という感じになると私は思っています。
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ウィトラ様の仰りたいことがだんだん分かってきました… (UCS-301)
2016-07-14 09:20:51
自民東京都連では「親族も含めて小池氏を応援したら除名処分にする」との文書通達があったとのことです。日本社会では俄かに信じがたいようなことが起きています(中国共産党と比べても遜色ないレベルです)。

自民東京都連は「戦後のマスコミに影響を受け過ぎた人々の成れの果て」という感じで、道徳的観念がことごとく欠如しているように感じます。そして、選挙期間中の青山繁晴氏に対する捏造記事(週刊文春)といい、「陛下、生前退位のご意向」などと報じたNHKといい、今やマスコミは酷い有様です。

NHKが2013年の週刊新潮ネタ(「陛下、生前退位のご意向」)を蒸し返した理由は、都知事選挙に”NHK解体”を掲げる「NHKから国民を守る党」の立花孝志氏が立候補するため、インパクトのあるニュースでかき消そうとしたと思われます。都知事選挙公示前夜というタイミングだったことが何よりの証拠です。(宮内庁発表でもないのに、その他のマスコミが全乗っかりなのも酷いものです。)

また、TVでは公示前から(TV局が勝手に決めた)主要4候補者ばかり紹介(討論)していますが、これは放送法違反(TV局)であり公職選挙法違反(出演候補者)ではないでしょうか。
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