ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

マスコミが作る駆け込み需要

2014-03-31 09:17:46 | 生活

昨日の雨と風で、スギ花粉はかなり落ちたらしく、私の花粉症の症状はかなり楽になった。今日は富士山がくっきりと見える。今日は晴天で気温が高く風も強いので残った花粉がかなり飛んで終わりが近づくだろうと思う。私にとってはこれからが春本番で、桜も見ごろだし、海棠やこぶしなど他の花も見ごろである。更にそれに続く青葉の季節も好きである。

今年度も今日で終わりで、明日から新年度に入る。テレビでは増税前の駆け込み需要を盛んに報道している。私はこれはもう報道というより「あおり」だと思っている。私自身は駆け込みの買物は一切していない。普段から自分で買い物をすることはあまりなく妻に任せていて、必要と思ったときに必要と思ったものを買うだけだからという面が大きいだろう。一般にアンケートをとれば多少は意識するがそれほど強くは意識しないという人が大多数ではないかと思う。

しかし、テレビを見るととてもそうは思えない。まるで国民全員が買いだめに走っているように感じる。これは私は大量に買っている人を撮ってその映像ばかりを流すからだと思っている。10人に一人が買いだめに走ったとしても日本全体では1000万人である。映像はいくらでも取れるし、実際に需要も無視できないほど上がる。しかし、その人数は少数派だという報道はどこにもなく、買い漁っている人ばかりが報道される。それで冷静な人の心も動かされる。

少し前の私ならここで「マスコミはけしからん」と結んでいたと思うが、今は少し違う。マスコミ、特に民放がああいった報道に走るのは仕方のないことで止められないものだという思いがある。彼らも商売である。見る人に受けるものを狙う。小保方さんのSTAP細胞にしても、みんなの党の渡辺代表の借入金にしても、面白い、国民に受けるからということで、マスコミの人が自分の生活のために報道しているのだと思っている。私の若いころの週刊誌はそんなイメージだった。タレントのスキャンダルを暴くのが週刊誌の仕事といったイメージがあった。今は大手新聞社、テレビ局が週刊誌化してきていると思う。特に最近はテレビの広告収入が減っており、そういった受け狙いの報道は増えることはあっても減ることは無いだろう。受け取る国民がそう思って受け取ることが必要である。

こういった流れの中にあって、NHKはビジネスモデルが違っていて貴重な存在である。しかし、最近はNHKが民放の視聴率の取れる手法を真似ているように思う。NHKがニュースで取り上げる問題も民放と大差なく、世界で大きな問題となっているクリミア問題などはごく一部である。そのNHKの姿勢を正すための会長や経営委員が重要だと思うのだが、どうも報道をまともにするための人選ではなく、政府に都合のよい報道のための人選になっているようである。

中国の人はマスコミを信用していない。いくばくかの真実は含まれているだろうという目でみて、報道の中から真実を拾おうという姿勢がある。日本国民にもそういう姿勢が必要だろう。インターネットがそれを手助けしてくれる。



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1 コメント

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マスコミの評価 (世田谷の一隅)
2014-04-01 12:48:53
ウィトラさんに憤慨もわかるけど、結局、[
マスコミの評価を誰が、どの様な形で下すのが妥当か?]
の点に尽きると思います。

最近10年~20年の単位でみて、大手のマスコミが倒産したとか、経営不振になったという例をほとんど記憶していません。つまり、色々と扇情的な記事を発信しても、誰も咎められない状態が続いているわけで、或る媒体が扇情的な記事を書けば、我も我もと続いているようです。

NHKが或る程度の品格を保っているとしても、それは半官半民的な組織の性格が影響しているからです。全くの民間組織で同じようなことを考えても、おそらくそんな記事はあまり読まれないでしょう。つまり、受け手からみて、「面白くない記事」に分類されてしまうわけです。

信憑性が薄かったり、憶測で書くような記事、もしくは、世論を或る方向に持っていこうとする記事を発信するような媒体は、読み手(受け手)のほうが、何らかの形で「No」を突きつける必要があるわけです。

この意味で、多くの民放や新聞に対して、私自身は「金を払って購読しない」、「報道番組を信用せず、それはバラエティ番組」と見做しています。いずれにせよ、受け手の方から、明確な意思表明をすることが大切と思います。

それがなければ、三流マスコミはますます増長して、エスカレートした報道を続けるでしょうね。マタ、スポンサーもそんな番組を、提供し続けるでしょうね。

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