エコ作家 新藤洋一

エコ作家の仕事と生活

リスクを伴う自給生活

2014年07月25日 | 自給

田舎の自給生活は、すばらしいことばかりではなく、危険なことも隣り合わせです。
経験していくうちに、慣れたり、防衛本能がはたらいてきますが、蜂やムカデに刺されこともあります。

先日は、東京でオーガニックバーを営みながら自給暮らしを実践している高坂勝さん(ダウンシフターズの著者)が、土木作業中に指を1センチ落としてしまったと、Facebookに書き込んでいました。

怪我はどうしても避けられませんね。
私も、一昨年の暮れに、ノコギリで左手の親指の爪を割ってしまい、半年以上不自由な思いをしました。
爪が入れ替わってからも、何かの拍子で痛みが起こっていました。5月に整骨院で直してもらい、ようやく正常に戻りました。

また、今年の1月には、薪割り作業などの影響で、膝の軟骨を痛めました。
治療でよくはなりましたが、未だに違和感や不安感が残り、万全ではありません。仕事も抑え気味に行っています。
いきなり薪ストーブ生活を始め、慣れない薪割りを、体の使い方も分からず力任せに行ってのがいけなかったと考えています。

そして一昨日。
屋外の薪ストーブキッチンで、いつものように鍋で麦茶を沸かし、それをやかんに移す作業を行っていたところ、やかんがひっくり返り熱湯が足に直撃。やけどを負ってしまいました。

事故が起こるのは、いつも、調子に乗っていたり、慣れがあるときです。
教訓を生かしつつ、気をつけていくしかありません。
 


7/19(土) 自給屋勉強会中継のお知らせ

2014年07月18日 | 勉強会

7/19(土) 夜8:30から、自給屋勉強会の中継を行います。

ユーストリームの自給屋チャンネルにて。
中継は録画するので、後から視聴することもできます。

今回のお題は

1.神の子(かんのこ)大豆 種子頒布から今日まで
6月の頭に「自給屋通信」を発行し、その中で、神の子大豆の種子頒布を発表した。
反響は予想以上で、多くの方が種を持って行かれた。
自給屋の農場でも種まきを迎え、その実力通り見事に発芽して成長している。
そして、10月頭には、前代未聞の枝豆パーティを計画中。

2.全国自然養鶏会 関東ブロック交流会報告
7月14~15日に、松井田で行われた交流会。
何かを実践する人、実践しようとしている人の集まりは、常に熱く有意義だ。
今回はどんな人が集まり、どんな話があったのか。

3.シンポジウム「学校に行かなくてもこんな大人になりました」
知り合いが企画したイベントに、中3の息子が参加してきた。
親は後日、動画を視聴した。
現代の学校および教育の位置づけと、不登校の根源に迫ってみます。

*写真は「不登校新聞」のHPより転載。 


スズメバチの巣撤去

2014年07月17日 | 自給

昨晩就寝前に、軒下に発見したスズメバチの巣をたたき落としました。

スズメバチの危険度からして、遭遇したときの緊張感が違います。
その巣を、暗闇でオートフォーカスのストロボで撮影した写真です。
 

夜中にもかかわらず、一点の巣穴からこちらを覗いている蜂の顔。

そして案の定、柄の長い大鋸(おおがま)で、一太刀目を空振りした次の瞬間、巣穴からスクランブル発進した蜂が、巣の周りを取り囲んでいました。
すかさず二太刀目でなんとか巣を撃沈。
そのまま家の中に引き上げ就寝しました。

翌朝、落ちた巣や、巣があった軒下に、未だ蜂が往来しています。
巣を再構築しようとしているのか、予断を許さない状況が続きます。
 


軒下にスズメバチの巣!

2014年07月16日 | 自給

おそらく大雪の影響だと思いますが、今年の春にはアシナガバチがおりませんでした。
いつもなら、鶏舎の軒下に巣を作ろうとやってくるのに、それが皆無。
それとは別に、やたらとスズメバチが家の近くに飛来してきました。
その結果、裏の家の軒下にスズメバチの巣を発見。
まだそれほど大きくなっていないので、今日の夜中に強制撤去します。
アシナガバチの作りかけの巣を落とした場合、蜂はすぐにいなくなるのですが、スズメバチは初体験。
家族が寝静まった深夜に決行予定。
結果は後日報告します。

 


全国自然養鶏会関東ブロック交流会に参加

2014年07月15日 | Weblog

7月14~15日にかけて、表題の交流会に参加してきました。
今回の開催場所は、県内松井田のバリアフリーペンション「まついだ森の家」。

参加者12名のうち、ちょうど半分が県内で、それ以外は関東各県からの参加です。

養鶏会は、年3回発行される機関誌と、交流会がメインの活動団体であり、関東では、このところ年2回の交流会をコンスタントに開催しています。
毎度おなじみの参加者も多いのですが、経験豊富で内容の濃いメンバーの交流は、恒に新鮮でエネルギッシュです。

東京で公務員をされていたNさん夫妻は、退職金をつぎ込んで福島県の浪江町に御殿を建て、夢の田舎暮らしを手に入れたのもつかの間、原発事故で帰還不能となり、福島から撤退を余儀なくされ、現在栃木県で田舎暮らしを再構築中。
その無念を全く顔に出さずに、何事もなかったように明るく語る姿には、こちらが元気づけられてしまいます。

横浜から参加された年輩のご夫婦は、老後の田舎暮らしを模索している中、宅地や農地の取得に関する情報を、既存会員から教えられ目から鱗。
これから新しいことにチャレンジしようとしている人は、年齢に関係なく真剣さが伝わり、こちらも襟を正さねばという気持ちになります。

養蜂をやっている会員の方からは、そのノウハウやそれほど難しくないという話を聞かせてもらい、やってみようという気持ちになりました。

養鶏をやっている人でもやってない人でも、この回の活動に興味がある方は、ぜひ入会をご検討下さい。
ものすごく内容の濃い機関誌が年3回発行され、交流会への参加、メーリングリストへの参加などができます。
年会費は5250円です。
興味のある方は、全国自然養鶏会HPから入会・問い合わせを。 


驚異の発芽率を誇る「神の子大豆」

2014年07月14日 | 自給

種まきから1週間が経過した神の子(かんのこ)大豆。
順調に成長しているわけですが、その様子をよく観察するとびっくりします。

それは、2粒ずつ蒔いた種がきれいに2本ずつ発芽していることです。
たまに1本しか出ていない場所もありますが、軽く9割を超える発芽率です。

5月に蒔いた市販のインゲンなどは、種の袋に「発芽率85%以上」と記されていますが、とてもそんな率で発芽していません。
また、発芽してもろくに育たないものもあります。
ところが、この在来種の神の子大豆は、100%近い発芽率で、そのほとんどが立派に成長します。
全く同じ畑においてです。
この種がいかに優れているのかが分かります。
 

同じ日に蒔いた小豆も遅れて発芽しました。
今年大豆に成功した方は、来年はぜひ小豆にチャレンジを。
自家製のあんこは抜群にうまいですよ。

そろそろ大豆の除草に入ろうと思います。
草の芽が小さいときが、労力も少なく効果抜群です。 


田んぼ健康法

2014年07月13日 | 自給

このところ、連日大豆の記事をアップしていますが、農作業の比率を占めているのは、田んぼの草取りです。
6月の半ばに田植えをして、その後すぐに草取りが始まります。

最初の草取りは、「八反転がし」という道具を使い、植えた苗の間を除草します。 

これを、苗間の縦横に入れた後、残った株元の草を手で取っていきます。
これが「田んぼに這いつくばる」作業です。

想像すると大変だと思われるでしょう。また、昔この除草をやった方からは、「よいじゃーねー」と言われます。
確かに、体力的には疲れる作業ですが、それだけではないように感じています。

素足素手で田んぼに入ると、気持ちがいいし、体調もよくなると感じています。
ツボを刺激するのか、何らかの効果があるように思います。
自給用の米なので、大した面積ではありませんが、この時期は、夫婦で毎日1~2時間田んぼの草取りです。
それも、押しつけ合うのと逆で、我先にと田んぼに向かいます。

先日も、この話を聞いた知り合いの方が、わざわざ田んぼに入りに来てくれました。
「田んぼの草取り=大変」と考えるよりも、体にいいことやってます、と思ったほうが楽しくなります。
 


神の子大豆で納豆を作った!

2014年07月12日 | 旬の味とレシピ

自家製の大豆がとれて、真っ先に作ったのは味噌。
10kgの大豆で、味噌40kgを2年続けて仕込みました。

その他、煮豆、炒り豆、豆乳、豆腐と作ってきましたが、次の本命は納豆でした。
納豆ができれば、家族全員食べるので、消費量も十分で、自給率アップにつながります。

しかし、わらを使って作る納豆は、身近に作っている人もなく、聞くのは失敗例。
しかも、今年の大雪までに、田んぼのわらを片付けていなかったので、雪の下に埋まってしまい、その後全部畑に入れてしまいました。

先日、藁苞(わらづと)の納豆を買ってきて、再び「納豆を作りたい」と思い始めたとき、あることを思い出しました。
昔読んでいた「クッキングパパ」の中で、自家製納豆の話があったこと。
しかも、藁苞など使わず、単に納豆にゆでた大豆を混ぜて作る方法です。

早速単行本を引っ張り出してきて、レシピを確認し、納豆作りに挑戦しました。

<納豆の作り(増やし)方>
・大豆を軟らかくなるまで煮ます。味噌造りの時よりもさらに柔らかく。
 

・煮上がった大豆を80度の状態で買ってきた納豆とませます。比率は大豆と納豆が2:1。
大豆の量は、乾燥状態で1~2カップくらいが適量です。多すぎると納豆菌がよく回りません。

・混ぜた豆と納豆をタッパに入れ、40度くらいの温度で20時間おきます。今回は、湯たんぽと毛布を使いました。

・豆に白い膜が張っていればできあがり。写真の小さくて茶色い豆が買ってきた納豆。白くて大きいのが神の子大豆。
 

一発で成功しました。しかもかなりうまい。
これはヒットです。自家製の大豆で作った納豆を、たっぷりとご飯にかけて食べられる。
こんなに贅沢に納豆を食べたのは、生まれて初めて。おなかにたまって腹持ちがします。

今後は、保温の方法や、作るローテンションを確立して、生活の中に取り入れていこうと思います。
蒔いた大豆も順調に発芽して、テンション上がります。

 


神の子大豆 発芽しました!

2014年07月11日 | 自給

月曜の午前中に蒔いた大豆が、4日目の今日、見事に発芽していました。
今年は発芽の条件がよかったので、例年よりも早く芽が出ました。
その条件とは、
・耕耘、種まきの直前まで雨降りで、畑の土が適度に湿っていた。
・種まき後も適度な雨が降った。
・台風がそれて、水浸しにならなかった。
・その後気温が上がってきた。

去年の今頃は、雨が少なく、頼みの夕立も期待はずれで、発芽に時間がかかりました。
それでも、結果的には100%近く発芽して、順調に育ちました。
ですので、あまり神経質になる必要はありません。

読みが当たって、気持ちよく発芽するのは、博打に勝ったような気分です。

この土日に種を蒔く場合でも、月曜日からまた雨が降るようなので、きっとうまく発芽すると思います。

 


神の子大豆 種まき完了

2014年07月07日 | 自給

本日の吉井町は、予報に反して早朝から小雨が降っていました。
一瞬、種まきは中止かと思いましたが、8時過ぎには雨も収まってきました。
畑に行ってみると、土の湿り気具合もそれほどではなかったので、予定通り種まきを決行。
午前中、自給屋の営業前に、大豆を蒔き終えました。

さらに午後には、小豆と黒豆の種まきも完了。
台風の到来に備えて、排水用の溝も切って、とりあえず準備は万端。
後は発芽を待つのみです。

昨日も今日も、神の子大豆の種をもらいに来店する方がおり、蒔き時を直前にして盛り上がっています。
10月頭の枝豆パーティが、早くも楽しみになってきました。
この後、成長の様子を随時ブログで報告する予定です。