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障害者施設から在宅生活に戻れた日々の出来事

【60 CD COLLECTION】アルトゥール・ルービンシュタイン『4大ソナタ』

2014-09-16 07:27:36 | 日記
Living Stereo 60 CD Collection Box Importより

ベートーヴェン:4大ピアノ・ソナタ「悲愴」「月光」「熱情」「告別」/ルービンシュタイン

一曲目は月光ですが
全く隙の無い力の抜け切った
達人のいきに達した演奏です
これ以上何を望む?

わずか3楽章にホロヴィッツの様な遊びが欲しいかも!

続いて告別

悟りを開いたかの様な絶妙なテンポで
嫌味の全く無い語り口で1楽章と2楽章と過ぎて行く
2楽章から3楽章へ自然と流れ込むのもなんの抵抗も無い

あまりにも自然なので
つまらないと言い出す輩が居ても
しょうがないと思えてしまうほど
当然の演奏を問題なく再現してると考えられる

続いて悲愴

必要以上に悲しまないし
粘らないのであっさりした1楽章に

もしかして
トリルと言うか装飾音をロマン派風に扱っている様な気がするが
前打音もロマンは風?

ベートーヴェン前期の曲では珍しい解釈か?
単に私の勘違いか?
ベートーヴェンの曲としては強弱の扱いが
それ程はっきりしていないのも気になるところかもしれません

続いて熱情

ドロドロ熱い熱情ではなく
悟り切った熱情なので
先日のゼルキンほど勝手に走っていきませんが
他の三曲より熱い演奏を聴かせてくれます

聴き比べで
ウラディミール・ホロヴィッツのベートーヴェン3大ソナタを聴いてみると
何の事は無い
私が求める音楽がこの中に全てある
熱情では随分調律が狂って汚い音になるのだが
ベートーヴェンの熱い情熱が全て表現されている様な気がします
ホロヴィッツはロマン派だけでなく
ベートーヴェンもしっかりものにしている様です
懐が深いと言うか
私が知らなさすぎなのでしょう!

続いて
ラザール・ベルマンのライブを聴いてみると
熱い演奏をしてくれて居ます
一曲目は月光ですが
1楽章目から響いて居ます
この演奏を聴いて先ほどのウラディミール・ホロヴィッツの熱情で調律が持たない理由は
納得させられるかもしれません

このラザール・ベルマンはBOXです
先日リストを聴いてすぐに見つけて注文したやつです

熱情も入っていて1楽章目から熱い演奏です
この演奏聴いて何かを感じたのは間違いないと思います

スッゲかっこええ!

アルトゥール・ルービンシュタインが求めている音楽とは随分違い
誠に人間臭い派手に強弱のある
真似したくなる演奏ですね!

やはりこの演奏
聴いていたレコードと同じかどうかわかりませんが
似た様な路線目指して練習していた様な記憶があります
私はラザール・ベルマンの熱情は好きです
このライブ版はかなり演奏も荒いですが
前聴いたのはどうだったんだろうか?

同じCDにショパンのエチュードが入っているのだが
ポリーニの完璧な演奏に引けを取らない
なんと言うか楽しげな弾き切れたと言うか吹っ切れた演奏が
聴いていて楽しいですね!

Kakishima
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