吉田一氣の熊本霊ライン 神霊界の世界とその源流

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毘沙門天の謎 No333

2012-10-24 12:15:02 | 神霊界考察
空海が持ち帰った毘沙門天は兜跋毘沙門天だったとすると
地天女の両手に支えられて立つかとから
大地母神との関係が濃厚だが
日本ではなぜかその土の属性が変化しているように思える。



兜跋毘沙門天は腰ベルトのバックルの部分が顔になっている。



どうも鬼瓦の鬼とは違うようだ。
自分の記憶ではこの部分のことを
海若ということを以前見聞きした覚えがある。
ところで龍宮を司るワタツミの神のワタツミを漢字で書くと
綿津見 海神 少童神 などと一般には書くが
海若もわたつみと読むことがある。
この海若はカイジャクとも読むが
海はアマとも呼ぶので海若=アマジャクで
天邪鬼=あまのじゃくと混同されているような部分もある。

その理由のひとつに兜跋毘沙門天では眷属である二鬼の
尼藍婆(にらんば)・毘藍婆(びらんば)を従えているのだが
それが後世に勘違いされて踏みつけられてしまう。


よく見てほしいが間違いなく地天女の手の上に乗っている


かわいそうに眷属のはずの尼藍婆・毘藍婆が.......

さてこれからが本題であるが
もともと大地を属性とするはずの毘沙門天なのだが
日本にては微妙に水性を帯びてくる。

先日オザサさまのブログにて知ったばかりなのだが
平安時代中期に毘沙門天のメッカである信貴山の中興の祖である命蓮が
毘沙門天王の中に八大龍王神の一人で水神の難陀龍王を感得している。
同時に眷属神を尼藍婆・毘藍婆から劒鎧童子にしている。
そして山頂ではこの龍神を空鉢護法の龍神として祀っている。

もっともこれは信貴山縁起絵巻での絵空事の可能性もある。
しかしこれ以降毘沙門天には五行の土に水が紛れ込んだように思える。

霊的に見た場合これらの事態を仕込んだのは
実際のところ八大龍王神ではなく少彦名神系統の神霊だと思える。
たぶん海若部分に神霊が宿ったのであろう。

宮地神仙道の祖である宮地水位の「異境備忘録」によれば
少彦名神は道教でいう「東海大神仙王大司青真小童君(東海大司命小童君)」
別名では「東華方諸青童君」と云われているという。
しかし少彦名神は正神界では水の女神であるし
仏教界では垂迹での本地仏は薬師如来である。
そして竜樹菩薩の八不を表現する八大龍王神に龍使いの権限を与えている。
役小角は竜樹より神変大菩薩の位を授かり八大龍王神を祀り
蔵王権現を感得するが、背後には少彦名神の神徳がある。
同時に少彦名神は八岐大蛇ほか縄文神の封印も為し得ているが
これには神界の深い因果が関係しているようだ。







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1 コメント

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安心しました。 (りひと)
2016-10-17 09:58:19
吉田さまへ
毘沙門さんはかなり多重構造ですから理解がどのくらい進んでいるかでかなり変わってきてしまうと思いますので。すでに大昔から理解が進んでいるようで安心しました。

土の属性が変わってますよね、それが戻りつつある過程が山場でしょう。人間には辛いでしょうから。

日羅さんの関係の場所で八尾でおまけに私の探していた桑の地で百済(実際は違うかも?)とも関わる地がはっきり分かりましたありがとうございます。久宝るりこさんの男という歌よくカラオケで歌っていたので久宝寺の所までは発見しましたが、その南に太子や私が関わるみいさんの将軍さままでいらっしゃるとは?
歌の中で「だいたいいつも男なんて甘ったれでなさけなくて〜」という箇所をそうそうと思っていましたが、本物の男がこれから出て来てくれるのかもと前向きに期待しています。心の優しい、器の大きい、仲間作らないで一匹でもNOと言える、権力やお金でなびかないそんな日本男児が出てくる事のぞみます。
大学の事件でも潔さがなく女々しくなっているのも変わってくるといいですね。
宜しくお願いします。9388
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