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日本最高の稜線を歩く (北岳から間ノ岳の堪能コース)その3

2014年08月02日 | 南アルプス遠征記

「北岳は古くから名の聞こえた山であり、
 わが国第二の高峰でありながら、あまり人に知られていないのは、
 一つにこの山が謙虚だからである。

 抜きん出て人の眼をひこうとするところがない。
 それでいて高い気品をそなえている。

 この北岳の高潔な気品は、本当に山を見ることの好きな人だけが知っていよう。」

                     深田久弥 「日本百名山」より


若い頃は、南アルプスにはあまり興味がなかった。
ほとんどが槍や穂高、劔などの北アルプスを見ていた。

なので、北岳の名をもちろん知ってはいたが、登ろうとしなかった。

しかし、40を過ぎて九州の山を中心に山登りを再開してからは、
山の大きさや「キタダケソウ」など魅力的な、登りたい山の一つとなっていた。

しかし、南アルプスは、アプローチが長く、
体力的にも日程的にも、中々簡単に登れる山ではない。

それが今、3193㍍の頂を目前としている。



6:10 北岳肩ノ小屋を出発。北岳への登頂はもとより、
北岳から間ノ岳の稜線は、富士を常に左手に見ながら歩く。


そしてこの稜線は、高山植物のプロムナードでもある。
イワウメ


ハハコヨモギ?


ミヤマオダマキ


イワベンケイ


15分登って肩ノ小屋を振り返る。いいね!


今日は素晴らしい天気だ!


仙丈も下に置く。


甲斐駒ケ岳も


チョウノスケソウ


イワベンケイ見ながら進むと


北岳の頂を目前に、間ノ岳方面が前面に現れた。




北岳はというと、もう多くの人がその頂に立っている。


あと少しでその頂へ。


7:10 雲一つない快晴の中、北岳に立った。


ここからの景色はまさに絶景だ!




心地よいひと時を山頂で過ごした。


そして日本最高の稜線へ踏み出した。


ミヤマオダマキ





ハクサンイチゲ


北岳からの下りを振り返る。


この稜線からの富士は常に絵になる。


ミヤマシオガマ


イワベンケイと富士


八本歯のコルへの分岐


北岳山荘が近くに。


日本最高の稜線を味わいながら歩く。


少し下の方にガスがわいてきた。


360度のパノラマの中、何を見てるのかYさんは?


イワツメクサ


タカネツメクサ


9:45 中白根山(3055㍍)の頂上はだだっぴろいところ。


ここで北岳を振り返る。いいね!


ミヤマキンバイ?


北岳は雪渓が少ないが、この稜線では間ノ岳手前のところに残っていた。




キバナシャクナゲ


チングルマ


11:00 そして間ノ岳(3190㍍)の頂上に着いた。と、その時、
    下の方から「雷鳥だ!」の声が。思わずかけ出した。
少し遠めだが取りあえずパチリ。

そして足元には雛の雷鳥!人を怖がらない。


間ノ岳の頂に戻って昼食。そして、記念のパチリ。




大満足の稜線歩きだった。ここに来るまでは、
2度は登ることはないだろうと思っていたが、
是非また訪れたい。そう強く思った。

さぁ、これからは、両俣小屋への高度差1150㍍の下りが始まる。

(続く)

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