映画「デンデラ」、どうしても見たくてJR天拝山駅で下車した。
5連休中の夫が「車で送ってやる」というが、趣味はなるべく自分の足でね!
イオンモール筑紫野内にあるワーナー・マイカルで上映中だ。
1昨日の「奇跡」は、イオンモール直方内のTOHOシネマズだった。
天拝山駅に降りると、イオンモール筑紫野がすぐ前に見えていた。
私の運転でもOKだった上峰の映画館が無くなり、映画から遠ざかっていたがJRで行けるぞ。
「デンデラ」…どういう意味だろう?逝く、死ぬことを意味するとネットにあった。
デンデラ野に追いやられた老人たちは生きていてもその時点で「死人」になった。
50代の頃、村田喜代子著「蕨野行」を読んでしばらく放心状態だった。
「デンデラ」も同じく姨捨て山伝説がテーマ―の映画だ。
お山で成仏すれば極楽浄土に行けると信じた村の女は、70歳になると素直に姨捨山に向かう。
息子に背負われた白装束の浅丘ルリ子も村の掟に従い雪が積もった山奥に捨てられた。
そこにまさか30年前に捨てられ、死んだはずの草笛光子が生きていたとは。
捨てられた女たち50名は、デンデラという共同体を作って生きていた。
デンデラをひとり築き上げた100歳の草笛光子の支えは、村の掟、男社会への憎しみの執念だった。
自分たちを捨てた村人に復習するため村の襲撃を計画する。
これに反対するのが片目のかっこいい倍賞美津子だ。
リーダー草笛光子と倍賞美津子の意見交換バトルは冷静で民主的だったな。
突然ウオ~オ~と巨大な熊がデンデラを襲う。
熊が餌を求めて人を襲う自然の厳しさ、それにしても執拗に何回も熊は出現する。
浅丘ルリコは小さな集落デンデラに来て、初めて自分に目覚めたように思えた。
自分で考えて、自分の意志で行動する強い女になった。
浅丘ルリ子と一緒に熊を追って行くのが山本陽子だった。
特殊メイク過ぎて誰なのか最後まで分からなかったよ。
女性高齢者だけの集落、デンデラは仕事も食糧も公平に負担分配し、70歳以上の彼女たちはイキイキ生活していた。
「楢山節考」の今村昌平監督の息子、天顔大輔が「デンデラ」の監督。
天顔監督は「いかに生きるかが宗教の本来のテーマ―」と語る。
浅丘ルリ子、倍賞美津子は自分の意志を主張する。山本陽子も自分の意志で行動する。
自分のやりたいことをやるという人生を選択した人たちの物語を、自分は描きたかったと監督はいう。
ああ~60過ぎても70になっても逞しく生きねばね~。
図書館に佐藤友哉著「デンデラ」をWeb予約申し込みをした。
テーマ―が難しく、もう少し分かりたい。