「男の隠れ家ー陶酔庵」日記

いろいろあってまだ生きてます。世捨て人を気取りながら、その高みにはほど遠い俗世の世迷い人生、命だけが通り過ぎてゆきます。

人類が初めて使った化学反応

2007年04月27日 | 雑想


と題して、4月22日付朝日新聞の日曜版「日曜ナントカ学」に面白い記事が載っていた。
私もつい最近、焼き物の釉薬の変化や焼成後の鉄分の表出などを見てひょっとしたら、
これは人類が行った最初の化学反応では??などと考えた事があったのです。(嘘じゃないですよ!ホント!)

ところが記事によるともっと基本的なことだったのです。本来水に溶ける土をこねて成形し焼くと、
硬く水に溶けないものに変わる。成形して乾燥させた素地の粒子は、弱い力でくっつき合っているだけです。
これを窯で焼く事で元素の結合がつなぎ直されて新しい物質に変わる。
この反応には「分解」と「ガラス化」の2種類がある。・・・・・うんぬん・・

「焼き物は、人類にとって化学反応を利用した最初の生産物」だと言うのです。
紀元前のはるか昔、世界各地で土器作りが広まった。さらに硬く丈夫で美しい焼き物を求めて、
陶器や磁器が生まれ、釉薬をかけたり、彩色をする技術が考案された。・・・・・と続きますが、
思わずグイグイ引き込まれて読んでしまいました。

どこからか「そんな事も知らずに陶芸をしていたの??」と聞こえたような気が・・・被害妄想??

陶芸の専門書を読んだり、学校などに行かれた方は常識だと笑われるかもしれませんが、
入門書だけを頼りに、太古の昔から行われてきたことの知識や知恵の蓄積も生かせず、進歩もなく、
同じ過ちを繰り返している私にとっては新鮮な驚きでした。

でもあまりに進歩しすぎて「曜変天目」が毎日量産されるのもいかがなものかと・・・

クリックしてね    

人気日記BLOG クリックしてねランキングが開いたら「男の隠れ家」以外をクリックしてね
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする