私は、薬のネット販売に賛成です。
私は製薬業界や薬の小売業界、ネット販売業界と全く関係が無いので、患者と言うか、ユーザーとしての意見です。
一部の「小金稼ぎの評論家」は、ネット通販再開で「薬の消費が増えるわけではない」と言っていましたが、これはユーザーの立場ではなく、製薬業界や薬の小売側に立った発言です。
「薬の不思議 その1 役人のやることはわからん」や「薬の不思議 その2 薬局は履歴なぞ見ていない-みえみえの建前」で書いたように、薬の世界は不合理だらけです。
医者に「この薬(花粉症の薬や目薬です)が自分に合っているので、この薬を処方してくれ」と言っても、なぜか薬価の高い、効果のキツイ薬を処方することがあります。処方箋が必要な薬を欲しい時、「医者に行って処方箋を書いてもらえば良い」という意見を言う人がいますが、必ずしも欲しい薬が手に入るわけではありません。
そんな時に、最高裁が薬のネット販売禁止は違法という判決を出したのは、時宜に適っています。
本当に使い方が難しい薬はダメでしょうが、だいたい薬の分類がおかしい。それに、薬の副作用は、医者に聞くより、インターネットで調べた方が、詳しく丁寧に知ることが出来ます。
薬のネット通販が、ケンコーコムを子会社化した楽天を儲けさすだけという議論は、本末転倒です。NHKがインターネットをやるのに横槍を入れ続けた、時代遅れの新聞社のようなものです。
2013.07.03