いちファンによるヨエコさん応援ブログ

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■ライブ感想:倉橋ヨエコ「損と嘘は色々ライブ(第二部)」(2007.02.25@月見ル君想フ)

2007-02-27 20:39:37 | ライブレポート

青山月見ル君想フ

  倉橋ヨエコさんの「青山冬のピアノナイトリィ 4DAYS(4) 損と嘘は色々ライブ」@青山月見ル君想フ、第一部の感想に続き第二部の感想を。
 なお、曲の感想で、第一部の感想文と重複する部分は割愛しました。第一部の感想文もあわせてお読みいただければ幸いです。

(参考)■ライブ感想:倉橋ヨエコ「損と嘘は色々ライブ(第一部)」(2007.02.25@月見ル君想フ)

 第一部同様、地下二階(ステージのあるフロア)のステージ前には椅子が並ぶ。第一部より、少しだけ人の数は落ち着いているけれど、座席は地下一階も地下二階もすべて満員。今回も地下二階の後ろの方、ステージ正面あたりで立って見る。
 セットリストは下記のとおりです。今回はソロでのグランドピアノ弾き語りでした。第一部とはMCの位置が多少異なりますが、曲順は共通です。

青山冬のピアノナイトリィ 4DAYS(4) 損と嘘は色々ライブ(第二部)
2007.02.25(Sun)@青山月見ル君想フ
[ 倉橋ヨエコ:ボーカル・ピアノ]

1.桜道
MC
2.はないちもんめ
MC
3.薬箱
MC
4.廃工場
MC
5.涙で雪は穴だらけ
6.白の世界
MC
7.あいあい
MC
8.流星
MC
9.損と嘘
MC
10.楯
(アンコール)
MC
11.東京

 開演前からBGMとしてかかっていたヨエコさんのアルバム『色々』の中、ヨエコさんが登場。第一部では黒い着物でしたが、第二部は薄い金色の地に色とりどりの細かな模様が散りばめられた着物に紫っぽい色の帯で登場。ちなみに、ヨエコさんの髪型は、今は茶色のショートボブです。

 一曲目の「桜道」。この曲の優しい雰囲気、ライブで聴くと更に強く感じる。
 その後、最初のMC。シングル『損と嘘』・アルバム『色々』の発売後初、そして「うっかり2007年初めて」のライブで、本年もいっぱい歌いますのでよろしくお願いします、というあいさつ。それから、今日はピアノで、めかしこんでの弾き語りです、という話。客席に着物で来ているお客さんを見つけて喜びつつ、二曲目の「はないちもんめ」へ。「♪勝ってうれしい、はないちもんめ」という静かな歌いだしから、「♪はないちもんめ!」とピアノのフレーズのリフレインで、徐々に曲の雰囲気が盛り上がる。
 今回は、ピアノの設置された位置の関係で、ヨエコさんが客席に対し、斜めに背中を見せる感じでの演奏だった。そのため、ピアノを弾く手さばきがばっちりと見える。普段のエレピ(電子ピアノ)の演奏だと、客席に面と向かう配置なので、ピアノを弾く手はなかなか見えない。そのため、この日は音の面でももちろんなのだが、こうしたヴィジュアル面でも貴重なライブだった。着物でのライブも初めてだしね。

 そして第一部同様、私は二曲目の「はないちもんめ」でヨエコさんの世界にぐっと引き込まれる。なんとなくだけれど、第一部よりも第二部の方が、より落ち着きのある演奏のように感じた。

 続いてのMCで、来てくれた方、また友達に連行されてついうっかりやって来た方、みなさんと出会えたことがうれしいという感謝。それから、ライブではバンド・弾き語りのどちらでもピアノは大事な相棒という話と、家のピアノが練習中に「レ」の鍵盤が陥没し、「レ」抜きで弾いていたので、「レ」弾き放題で嬉しい、という話。
 それから、ピアノと着物について。国産ピアノができた明治33年には、きっとみんなピアノを着物で弾いていたはずだと思い、人生の先輩に習って着物でのピアノ弾き語りをしたいと思ったそうです。
 更にアルバム『色々』を紹介。CD-EXTRAの「損と嘘」ライブ映像の話など。

 ほのぼのしたMCから一転して、力強い歌声とピアノで「薬箱」。
 再びMC。『色々』を聴いてくれた方は、という問いかけに、半分以上が挙手。お礼を言うヨエコさん。アルバムの13曲は子どものようで、「子ども13人生んだぜっ!」という気持ちになったそう(ここで会場から笑い)。
 子ども(曲)が生まれたのも嬉しいが、それをたくさんの人に聴いてもらえるのも嬉しくて、幸せを痛感しているとのこと。ライブで歌えて、聴いてもらえることがありがたいと、再びお礼。

 そして、「ちょっと怖い曲を」と「廃工場」。歌詞はたしかにちょっと怖いし、バックに照明で渦巻きが浮かんだりもして、独特な雰囲気があった。しかし、ピアノだけのシンプルでジャジーな演奏に乗せると、この曲はまた違った魅力がある。意外と言っては失礼かもしれないが、意外とノリがいい曲なのだと、改めて思った。
 直後のMCの、「廃工場」はCDでは「矢島(秀治)先生プログラミングによる『ぴこぴこ浮遊音』」が聴ける音楽で、という表現がかわいかった。ヨエコさんが水を飲んだ後の「みなさんドリンキングは大丈夫ですか? 私ばっかり飲んでしまって」というのも。
 もう少しMC。着物を着て歌うと、意外に歌いやすくて気持ちいい、「日本人ですねー」とのこと。そして、シングル『損と嘘』からも曲を、ということで「涙で雪は穴だらけ」。

 「涙で雪は穴だらけ」の後半「♪いいな、いいな、雪は溶けられるもん」あたりからの、ピアノと歌の感情が平行して昂っていく感じ、聴いていて切なさがつのる。そのまま「白の世界」が続くと、雪が舞うかのような照明も手伝って、更にぐっと来る。「白の世界」は私にとって、ヨエコさんの曲の中でも、特に好きな歌のひとつになっていることを改めて感じた。

 その後のMCで、「第一部と第二部の両方に来られた方は?」という問いかけに、数人の手が上がる。前の方のお客さんに「同じことを言っていても、内密に」と言い、会場から笑い。また、東京以外から来られた人の有無も尋ね、3月の全国でのワンマンツアー「損と嘘は色々ツアー」の告知。更に、「今年もいっぱいライブします」という嬉しい宣言。

 それから、「たまには楽しい曲を」ということで「あいあい」。このピアノが、すごいハイスピードで、しかも曲の間ほとんど弾き続けに近く、次々と音が奏でられる。今回のピアノの位置からは、ピアノを弾く手の動きがよく分かって、それだけでも今日のライブを見た甲斐があったち感じた。
 曲の後、CDではカラフルで「ニューウエーブ(「ニ」と「ウ」にアクセント)な」曲ですが、ライブでも楽しんでもらえたら嬉しいというコメント。
 そのままMCへ。着物は「しゃん」として、着物を着るとお茶やお花のような和の文化も知りたくなるとのこと。着物も、帯や紐、たたみ方にも美しさがあり、これを知らないのは損をしていたと思った、これからも着物のお客さんを観察して、技を盗んでみたい、とのこと。「これは『損しても幸せ』ではないですね」というヨエコさんの言葉に、私は「うまいっ!」と思って、思わずニヤリとしてしまった。

 次の曲について、少し紹介。レーベルのアンケートでピアノ弾き語りで聴きたい曲の一位に選んでもらって、皆様のおかげでシングルに収録できた曲です、CDではヨエコ1号とヨエコ2号の連弾ですが、今日はヨエコ1号のみで、という紹介の後、「流星」。もともとアルバム『モダンガール』に収録されていたバージョンも好きだが、『損と嘘』に収録された弾き語りバージョンも、やっぱり好きです。特に、曲名のとおり星の流れるようなピアノのフレーズが、曲の雰囲気を盛り上げる。

 そして、来月、またこの先もお会いできれば。それから、気に入った曲がありましたらぜひCDも購入いただければというコメントの後、「損と嘘」。続いて、あと一曲で終了ですの案内、貴重な日曜にお越しいただきありがとうございましたと改めてお礼、ドリンクの引き換え忘れなどないように(ヨエコさんがライブに行くとたまにやってしまうそうです)、ぜひまたお会いしましょう、ということで、ラストは「楯」。

 アンコールに応え、第一部同様「サンデーアンコール」はまた更に嬉しいという話の後、「東京」で終了。

 第二部は、曲の合間合間にちょっと長めのMCを挟みながら、トークではリラックスし、曲ではいい意味での緊張感をかもし出す、メリハリのある雰囲気のライブになった。
 しかし、一日に二回もヨエコさんのライブを見ることができたというのは、貴重な経験であった。

 最後に、蛇足かもしれないけれど、今日のライブがいつものライブとちょっと違った点を。
  • アンケートが配布されなかった。
  • グッズの販売はなく、CDの販売のみだった。
  • 物販コーナーにはヨエコさんは来られなかった模様(私はライブ後10分くらいで出てしまったのですが、もしかしたらその後に来られたのかな)
 これについて、更に蛇足ですが、私の想像を書いておきます。
 今回のライブは、おそらくCDショップで行われるレコ発のインストアライブに代わるライブだったのではないか、と思います。なおこの表現は、ライブの質を意味するものではありません(「インストアライブ」という表現に、一般的には通常のライブよりも一段下のようなイメージがあるので)。
 通常のライブでの、グッズの販売やアンケートはヨエコさんの所属事務所(ファースト・エイド・ネットワーク)が行っていると思うので、今回はレーベルのBabeStarか、あるいはCDショップ(タワーレコードとHMV)が中心に運営したライブだったのかもしれません。
 ……まったく事実確認できていないし、完全に「だからなんだ」って話ですけれど。実は私は以前のエントリで、「筆記用具は持って行きましょう。なぜかというと、ヨエコさんのライブではアンケートが配布されるから」とか、「ヨエコさん自ら物販コーナーに立たれることも多いので」と書いているので、それに対して「ちがったやんけ!」と思っている方がいらっしゃるかもしれないと思いまして。すみませんという気持ちとともに、言い訳じみてしまいますが書いておこうと思った次第です。
 おそらく、今後のライブで、アンケートで感想を書く機会がなくなるわけでも、ライブ後にヨエコさんが物販コーナーに立たなくなるわけでもないだろうと思います。今回が特別だったのだろうということを書いておきたかったのです(これもまた想像でしかないのですが)。

・倉橋ヨエコ公式サイト
・レーベルBabeStar>>倉橋ヨエコ>>INFORMATION

色々倉橋ヨエコ『色々』(Amazon.co.jp)
1.桜道/2.薬箱/3.いただきます/4.赤い屋根の下で/5.花とダンス/6.あいあい/7.方程式/8.ダルマさんが転んだ/9.損と嘘/10.廃工場/11.今日も雨/12.白の世界/13.春夏秋冬(CD-EXTRAとして「損と嘘」ライブ映像)

BabeStar>>倉橋ヨエコ『色々』特設サイト
倉橋ヨエコ『色々』特設サイト


損と嘘倉橋ヨエコ『損と嘘』(Amazon.co.jp)
1. 損と嘘 2. 流星(一人連弾 Ver) 3. 涙で雪は穴だらけ

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