倉橋ヨエコさんのアルバム『色々』の全曲感想の続きです。今回は三曲目の「いただきます」です。
倉橋ヨエコ『色々』(VICB-60021)
(Amazon.co.jp)
1.桜道/2.薬箱/3.いただきます/4.赤い屋根の下で/5.花とダンス/6.あいあい/7.方程式/8.ダルマさんが転んだ/9.損と嘘/10.廃工場/11.今日も雨/12.白の世界/13.春夏秋冬(CD-EXTRA:「損と嘘」ライブ映像)
・M-3.「いただきます」
この曲と、続くM-4.「赤い屋根の下で」は、愛する人を追い求める(というか追い詰める)ような歌詞。でもこの曲は、メロディーも、重低音(ベースとドラム)の効いたアレンジ(ジャズユニット「indigo jam unit」による)もかっこよくて、気が付くとノリノリで聴いている。で、改めて歌詞を読むと「ひょえー」という気持ちになる。
歌詞の内容は、愛する人を食べてしまいたい(そして食べてしまったらしい)という内容。ヨエコさん自身の解説でも「私はとても愛してるんです。究極の我がままな愛の歌。(中略)想いだけは自由ですもの」(http://www.babestar.net/yoeko/iroiro.htmlより)と書かれているように、そうした突き抜けた恋心が込められているのは間違いないようです。
聴いた方の感想をブログなどで読むと、「怖い歌」という感想も多いようです。たしかに、私も最初はかなり衝撃的でした。
しかし、実は裏読みとして、歌詞を別の意味に解釈できる歌だとも思います。その解釈はヨエコさんも意図していないだろうし、やや無理があるのですが、あえて書きます。
「いただきます」からは、愛する人を食べてしまいたい、という思い以外にも、別の思いを読み取ることができます。
ポイントになるのは、歌詞の中の
この部分から私が考えたもうひとつの解釈は、「『いただきます』は『母性愛の歌』」ということ。
今、読みながら「ええー?」と思った方も多いでしょうが、まあ聞いてください。
「お腹をさする」というのは、食べてしまった「あなた」ではなく、これから生まれてくるであろう「あなた」を思っているのだと考えることも可能です。私が最初この歌を聴いて、「あれ?(=別の意味もあるのかも?)」と思ったのはこの部分でした。
そう思うと、「あなたを食べてもいいですか 愛しているからいいでしょう」という表現も、自分の子どもに対するものとも取れるのです。
そうした気持ちで改めて聴くと、急にこの歌のヨエコさんに母の優しさを感じるようになってくるから不思議。これは、個人的にはすごく面白い経験だった。
しかし、先に書いたように、この解釈にはやはり無理があるのです。
なぜなら、「私の血となり肉となれ(私の血となり骨となれ)」という歌詞があるから。これはどう頭をひねってみても、母性愛に結び付けて解釈できませんね。まあ、歴史上、子を食べることが子への愛情を示す民族なども例があるのかもしれませんが、一般的にはあまり知られていない。
だから、上に書いた解釈は、私が聴いてた上での単なる想像でしかありません。ただ、そう思って聴いてみるのもちょっと違った世界が感じられて面白いですよ、と書いてみたかったんです。
すこし曲の感想とは方向がずれてしまったのですが、曲にまつわる話ということで。
・倉橋ヨエコ公式サイト
・レーベルBabeStar>>倉橋ヨエコ>>INFORMATION
・BabeStar>>倉橋ヨエコ『色々』特設サイト
倉橋ヨエコ『色々』(VICB-60021)
(Amazon.co.jp)
1.桜道/2.薬箱/3.いただきます/4.赤い屋根の下で/5.花とダンス/6.あいあい/7.方程式/8.ダルマさんが転んだ/9.損と嘘/10.廃工場/11.今日も雨/12.白の世界/13.春夏秋冬(CD-EXTRA:「損と嘘」ライブ映像)
・M-3.「いただきます」
この曲と、続くM-4.「赤い屋根の下で」は、愛する人を追い求める(というか追い詰める)ような歌詞。でもこの曲は、メロディーも、重低音(ベースとドラム)の効いたアレンジ(ジャズユニット「indigo jam unit」による)もかっこよくて、気が付くとノリノリで聴いている。で、改めて歌詞を読むと「ひょえー」という気持ちになる。
歌詞の内容は、愛する人を食べてしまいたい(そして食べてしまったらしい)という内容。ヨエコさん自身の解説でも「私はとても愛してるんです。究極の我がままな愛の歌。(中略)想いだけは自由ですもの」(http://www.babestar.net/yoeko/iroiro.htmlより)と書かれているように、そうした突き抜けた恋心が込められているのは間違いないようです。
聴いた方の感想をブログなどで読むと、「怖い歌」という感想も多いようです。たしかに、私も最初はかなり衝撃的でした。
しかし、実は裏読みとして、歌詞を別の意味に解釈できる歌だとも思います。その解釈はヨエコさんも意図していないだろうし、やや無理があるのですが、あえて書きます。
「いただきます」からは、愛する人を食べてしまいたい、という思い以外にも、別の思いを読み取ることができます。
ポイントになるのは、歌詞の中の
あなたを食べてもいいですかと、
おはようあなた(帰ろうあなた) お腹をさするという部分。
この部分から私が考えたもうひとつの解釈は、「『いただきます』は『母性愛の歌』」ということ。
今、読みながら「ええー?」と思った方も多いでしょうが、まあ聞いてください。
「お腹をさする」というのは、食べてしまった「あなた」ではなく、これから生まれてくるであろう「あなた」を思っているのだと考えることも可能です。私が最初この歌を聴いて、「あれ?(=別の意味もあるのかも?)」と思ったのはこの部分でした。
そう思うと、「あなたを食べてもいいですか 愛しているからいいでしょう」という表現も、自分の子どもに対するものとも取れるのです。
そうした気持ちで改めて聴くと、急にこの歌のヨエコさんに母の優しさを感じるようになってくるから不思議。これは、個人的にはすごく面白い経験だった。
しかし、先に書いたように、この解釈にはやはり無理があるのです。
なぜなら、「私の血となり肉となれ(私の血となり骨となれ)」という歌詞があるから。これはどう頭をひねってみても、母性愛に結び付けて解釈できませんね。まあ、歴史上、子を食べることが子への愛情を示す民族なども例があるのかもしれませんが、一般的にはあまり知られていない。
だから、上に書いた解釈は、私が聴いてた上での単なる想像でしかありません。ただ、そう思って聴いてみるのもちょっと違った世界が感じられて面白いですよ、と書いてみたかったんです。
すこし曲の感想とは方向がずれてしまったのですが、曲にまつわる話ということで。
・倉橋ヨエコ公式サイト
・レーベルBabeStar>>倉橋ヨエコ>>INFORMATION
・BabeStar>>倉橋ヨエコ『色々』特設サイト