どんぐりを拾った。掃除の時間に灯油の継ぎ足しをしてくれる生徒を待つ間に。
灯油は、西倉庫というところにしまってある。被服室のタンクは、普通教室より小さいこと。また、被服の授業の特徴から、寒いのは気の毒だなぁと。今年から、担当分掌の許可を得て、週一回でなく、独自の日に入れて良いことに。そこで、倉庫を開けるのは、私で、生徒が有能に働いてくれるので、倉庫をわざわざ閉めるのも、面倒なので、お願いして、給油を終え空のタンクを戻しに来てくれるのを、呑気に長閑に待っていた。少し小春日和で。
そこで、ふっと足元を見やると、何と❣️どんぐりがコロコロ、いや、ザックザック。しかも、なかなか大ぶり。わおぅっと、拾い集めて、花壇の縁に並べる。ものの8分で、ものすごい収穫。タンクを戻しに来てくれた生徒に自慢する。そして、たまたまポケットがある服に詰め込む詰め込む。そして、ポケットばんばんにしてご機嫌に校舎の廊下を歩く。
すると、めちゃでっかいぬいぐるみを抱えている男子を囲み、女生徒たちが、会話してるので「おう⁉︎」「何じゃ?」というと言うと。女生徒の一人が冗談で「○○君から先生へプレゼントだよ」と笑顔で言う。それに笑顔で応えながら「○○君にそっくりやん」と言いつつ通りすぎる。しかし、少し戻りポッケに手を突っ込み、手を出し広げて「これ私のプレゼント」と言うと。生徒はやば〜っと。呆れ顔。でも、わたしは、お構いなしでスキップまがいに立ち去る。楽しいポケットにどんぐりが一杯入ってると思うだけで。
それを白いプラスチックのカゴに入れて机に置き。周りの同僚3人ほどに拾ったんだと。自慢する。
わたしが、他の仕事に出ている間に、卒業生が他の先生を訪ねてきて、どんぐりは、茹でないと、虫が出てくるといったと教えてくれる。「エエッなるほど、でも風合いが変わるのでは?」「知らんそれは」
という会話をする。そうなんだ、そうなんだと。帰りの電車で、ネットを調べる。茹でで干す。なるほど。水洗いして、水に入れる、浮いた物は、虫に食われているということで捨てる。茹でる。数日干す。風合いは、変わらなかった、
そして、トトロを作った。
それを一つ二つと増やして机に飾って自慢したら、写真担当の先生が立派なカメラで撮ってくれる。「これ、まだ下手だから上手になってから」ってって言っても、「充分可愛い」って。そこへ、生徒が丁度その先生を訪ねててきたので、「これっ」て言うと。「作ったたんすか?」ていうので「そうっす.保育園訪問には、童心が必要だよ」って言うと、男子生徒と女生徒とは、呆れ顔で困った笑い。「可愛いいすね」と。