東京で安く映画を観る.com【実践編】

出来るだけ安く劇場で映画を観るゾ、いざ出陣!

映画三昧②

2009年04月27日 | 2009年実戦

レイチェルの結婚」 ★★★ @渋谷bunkamuraル・シネマ 〔公式サイト

もうね、こういう映画を観るとツライっすよ。
「レボリューショナリー・ロード」を見た時くらいに鬱々としちまうやね。

昔の女友達が家族の問題でいつも泣いていて、凄くウンザリしたのを思い出す。
でもね、この映画の登場人物や、その友達の方が私なんかよりよっぽど「家族」に向き合って
真剣に生きているんだよね。

なんでこういう映画を観てブルーになってしまうかというと、
愛情の薄い自分を思い知らされるからなんだよな。

はぁ、情けない。



サスペリア・テルザ 最後の魔女」★★★★ @渋谷シアターN 〔公式サイト

ぐはぁ! 期待を裏切らないダリオ・アルジェントの底力。
相変わらず脚本家あがりとは思えない程のテキトーな本だし、
ラストシーンの思わず爆笑の「なんじゃこれ?」 もありの、実にいかがわしい作品。

でもそれでこそホラーの帝王、ダリオ・アルジェントなのじゃ!

メチャメチャに美しい愛娘、アーシア・アルジェントがその美貌に全くそぐわない
オバハン声で絶叫するのには心底萎えたけどね。

音楽は元ゴブリン、現デモニアのクラウディオ・シモネッティが担当していて、
ゴチックで荘厳なプログレサウンドを響き渡らせてくれる。
サントラ欲しいぞなもし。 サイコーじゃ!

といいつつ映画としては「スリープレス」の方が更に好きだけどね。


ところで、このシアターNで次回レイトショー公開の
バッド・バイオロジー 狂った性器ども」という
余りに余りな映画の予告を見て思わず前売りを買ってしまった。
(↑成長しろよ)

で、今まで前売り特典としていろんなモノを貰ってきたが、
今回のはさすがにたまげた。
なんと(男性用)オナニーグッズだがね。 
女性で貰った人はどうするんだろう。。。?

まぁ映画の内容とあってはいるんだろうけど、
よくこんな販促が企画として通ったなぁ。


あ、「で、使ったの?」とか訊かないようにっ!!




決算も終わり、

2009年04月26日 | 2009年実戦
映画三昧でさぁね!

レイン・フォール 雨の牙」 ★★ @ワーナー・マイカル板橋 〔公式サイト

ゲイリー・オールドマンを見に行ったんだけど、想像以上にダサダサな映画でかなり萎えた。

主人公の椎名桔平も割と好きだし、なんとか殺し屋という役もこなせていたと思うんだけど、
何しろカッコつけようと頑張りすぎる演出がことごとく滑ってクサ過ぎる。

第一、「喋り過ぎ」なんだよ。

画面の中でG・オールドマンがイライラして(いつものように)ハイテンションに怒鳴り散らす様は、
この作品自体に対する彼の気持ちにさえ見えてしまった。

 「なにやってんだっ!!」



バーン・アフター・リーディング」 ★★★ @ワーナー・マイカル板橋 〔公式サイト

コーエン兄弟の、相変わらず小気味良いコメディ。
ハナシが大きくなりそうでならない。 そこがミソ。

ただ、ジョージ・クルーニーは相変わらず上手いんだけど、
ブラッド・ピットがちょっと違和感があったなぁ。 コメディって難しいよね。

例えば西川のりおが一生懸命マジメな事を喋ろうと頑張っているのを見ても
「僕、ホントはこんなマジメな事も喋れるんですよ、見てくださいよ」と訴えたい彼の気持ちが
ハナについてしまう。

それと同じように、今回のブラピに関しては何となく
「へっへー、オレこんなコメディタッチの作品で“バカ”を演じるのも平気なんだもんねー」
っていうような感じがしてしまった。

これが例えばピンクパンサーのスティーブ・マーチンだったら本当に自然なバカなんだよね。
ま、その道のトップ級の人と比べるのは酷ってものなんだけどね。


週はじめから。。。

2009年04月21日 | 2009年実戦
観れる時に観るっ!

今後の身の振り方を考えねばならんのだが、そこはさすが私。
今日もきょうとて映画なのだ。 嗚呼、どこまでも現実逃避   orz...


パニッシャー:ウォー・ゾーン」 ★★★ @新宿ピカデリー 〔公式サイト〕

アメコミのパニッシャー。トラボルタが出てたヤツもそう昔ではなかったと思うんだけど、
それとは別に関係ない映画化みたいだな。

なーんつうかね、物凄く“割り切った”映画だと思ったな。

例えば最近のデス・メタルやブルータル・メタルと呼ばれる異常に烈しいヘヴィメタがあるじゃん?
あれって、物凄く体力的にも演奏能力的にも過酷で高いレベルが要求されるんだけど、
その苦労の末にもたらされるのはある一定の「効果」であって、
「感動」ではないような気がする。

これこれの薬を注入しました→その結果アドレナリンが分泌されて興奮しました。 
みたいな感覚。

その辺を観る方も割り切ってしまって、後は、
もう笑っちゃうくらいに烈しく人がおっ死んでいくのを楽しめるかどうか、だな。


意外に心優しい処刑人が苦悩する様には苦労が感じられるけど、
「ウォッチメン」みたいな、とことん突き詰めたヒーロー像を見せ付けられたあとでは
何をやっても生ぬるく感じてしまうのう。


サックリと

2009年04月20日 | 2009年実戦
最近はなんだかコッテリとしたブログを書いている気がするので今回は淡々と映画を、



スラムドッグ$ミリオネア」 ★★★★ @池袋シネリーブル 〔公式サイト

なんだかアカデミー賞がどうとかで、やたらと評判のようだけど、
私にとってはそんなのはどーでも良いこと。
【ダニー・ボイル監督作品】だから信頼している。

うん、確かにこの作品は素晴らしい。
でもね、以前の作品、「トレインスポッティング」はもとより、「サンシャイン2057」、
「ミリオンズ」だって、 いやいや、ホラー作品の「28日後...」「28週後...」に至っても
どれもこれもハズレ無し。

すごく優秀な監督さんなのだ。

例えば「タイタニック」の後、デカプリオがこのダニー・ボイルの監督した「ビーチ」に出た時、
「レオ様」のファンがガッカリして「面白くない」等と叩いていたのが思い出されるな。
でも、誰がなんと言おうと、「ビーチ」も素晴らしい映画だった。

(ブラピがデビッド・フィンチャーの「ファイト・クラブ」に出たときもそうだったな。。。)

きちんと作品を噛み締めてから褒めるなり、貶すなりして欲しいものだ。


さて、作品についてだけど、実は「ゲームショー」自体はどうでも良く、主人公の過酷な人生を
描くためのアンカー的な役割を果たしているに過ぎない。
もちろんその描き方が(多少の無理はあれど)とても魅力的な味付けを加えているのだけどね。

多分、世界中の誰もが祈るような気持ちで主人公達の背中を押したくなったであろうラスト、
こんな高揚感はなかなか無いと思う。

エンディングの唐突なダンスはボリウッド映画へのリスペクトなんだろうな。
微笑ましい。




鴨川ホルモー」 ★★★ @渋谷シネパレス 〔公式サイト

珍品。 なかなかケッタイで愉快な映画だった。
世の中にはこんなことを思いつく作家がいるんだなぁ。

ところで、芦名星って、鈴木紗理奈と似てない?





トワイライト 初恋」 ★★ @池袋テアトルダイア 〔公式サイト

ううむ、これはどうしたことじゃ。 何一つ琴線に触れるモノが無かった。
ストーリーもアクションも映像も音楽も演出も、全てが凡庸。

じゃあ、美形という設定のヴァンパイアはそんなに魅力的だったのか。

? ねぇ、あの青年は女性の目からすればウットリしちゃうほどのハンサムなん???
ワシに言わせりゃ、「デブ過ぎる」 (ヴァンパイアなんだったらもっともっと不健康でいてくれ)

感じとしては「ジャンパー」を観た時のトホホ感に近いが、その度合いは数段厳しい。
女子中学生以外には薦めようと思えんな。




ニセ札」 ★★★ @シネカノン有楽町2丁目 〔公式サイト

キム兄の初映画監督作品。多才だねぇ。

例えば松本人志のようなクレイジーな映画になる事なく、
ちゃんとソツなく安心して楽しめる作品になっている。

とは言え、やや味の薄い感はあるかな。 例えばラストのモノローグ部分なんて
もっと泣かせることもできたとも思うし、
前半~中盤の男達の暗い情熱ももっとゴリっと描いて欲しかったな。

あ、でも高村薫の原作作品みたいなのを期待するのが間違っているのかもしれんけど。




ピンクパンサー2」 ★★★★ @TOHOシネマズ日劇 〔公式サイト

どんなに悲しい時でも、スティーヴ・マーティンのこのシリーズを観れば、
否応なしに笑い転げてしまう。

「ニヤリ」でも「クスッ」でもない、「ハッハッハッ!」と劇場で笑える数少ない映画。
「ゲット・スマート」とかが好きな人であれば強力にお奨めしたい。

時間があればもう一回観たいなぁ。



生きる覚悟、愛する覚悟

2009年04月13日 | 2009年実戦
 愛とは、確かに恋の延長線上にあるモノだとは思うけど、
 決してときめく恋みたいに甘っちょろいモノではない。

 誰かを好きになって一緒になり、その人の全てを受け止める。
 子供をつくって、おしめを代えたりウンザリするような日常に耐え、
 しかもそれを守っていかなければならない。

 健やかなるときも 病めるときも 老いてもなお

 それは、【覚悟】なのだ。



さて、先日みた映画
マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」 ★★★ @ワーナー・マイカル板橋 
公式サイト

単純に動物映画かと思って観にいったんだけど、夫婦の愛情についての物語だった。
犬を切り口として、非常に爽やかに人生に立ち向かう覚悟について語ってくれる。

優しく、そして賢い映画だと思う。




 守るべきものが何も無い私は、「Nothing to lose」とうそぶいて毎日を精一杯
 這い進んで行くしかない。
 でもそれはあくまでセカンド・ベストであることを忘れてはいけないんだけどな。

 守るべきものがあってこそ、人は本当に強くなれる。
 そして、愛するひとのためにも自分を大切にする、それが生きる覚悟なのかもしれん。


現実逃避型人間

2009年04月12日 | 2009年実戦
一日をグレゴール・ザムザの如く輾転反側として過ごした。
耳を澄ませば己の精神が腐れ落ちていく音さえ聞こえてこようというものだ。

身体も心も病んでいることは明白だが、さりとて病院へ行くことすらも怖くてできずにいる。

何故、毎日大嫌いな仕事に行くのかと言えば、
多分家で独りでいると自殺してしまいそうだからだ。
仕事に没頭している時は、ほんの束の間であってもそんな自分を忘れることができる。

明日は無理にでも映画を観に出かけよう。 それもまた明らかに逃避なのだけど。



さて、先週見た映画

ザ・バンク 堕ちた巨像」 ★★★ @池袋シネマ・サンシャイン 〔公式サイト

クライヴ・オーウェンはそれほど派手な印象の役者ではないけどドンドン良くなっていくな。
最初はなんだかモゴモゴ滑舌の悪いヤツだなぁ、くらいの印象だったけど、
「キング・アーサー」あたりからなんだか格好良く思えて、その後「インサイド・マン」
そして極めつけは「トゥモロー・ワールド」という素晴らしい作品に恵まれて好感度アップなのだ。

そのクライヴと、「絶叫女優」として名高いナオミ・ワッツの共演。そりゃ内容も濃いだろうさ。

そんな期待にキッチリと応えてくれて、非常にしっかりとした作品だったと思う。
途中のサービス精神満点のガン・アクションも凄く格好よかった。

監督が「パフューム」のトム・ティクバなんだよね、やはりこの人は良い!

ま、欲を言えば、もう少しナオミ・ワッツにも重きをおいて欲しかったかな。



ウォッチメン」 ★★★ @ワーナー・マイカル板橋 〔公式サイト

こ、これはっ、、、

思わず絶句してしまう程、「重たい」アメコミ映画。
物凄く屈折したアメリカン・ヒーローの内省をこれでもか、というくらいに吐露する。

暗いなー

だから好き。

「X-MEN」や、古くは「スポーン」なんかを期待して軽い気持ちで観るとタイヘンだぞ。
メチャメチャにヘヴィな映画なんでこころして臨むべし。

あ、映像はやはり「300」のザック・スナイダーだけあって流石に圧倒的。素晴らしい。

さて、余談だけど世界の終末時計を歌った
アイアンメイデンの「2 minutes to midnight」でも聴くか。