東京で安く映画を観る.com【実践編】

出来るだけ安く劇場で映画を観るゾ、いざ出陣!

珍しくマジメなことを書いてみよう

2012年09月17日 |  ヒマ話 
なんだか中国が凄いことになっているようだ。

尖閣諸島問題に関するデモ隊が暴徒化し、
中国の日本企業の施設等に対しての破壊・略奪が止まらないという。

パナソニックの工場は3万人の「デモ隊」の襲撃により破壊・放火され再起不能。
百貨店も商品が殆ど略奪され、被害は10億円にもなるという。


なんだこれ、『戦争』をしたいのか?


「デモ行動」 うん、不満があるから抗議する訳だよね。
お互いがそれぞれの言い分・信義があるのだから、
不満を表明するのはごく当たり前の、「正しい」行動だと思う。


しかし、3万人もの人の力で無抵抗な民間企業の施設を襲撃する。


そこにはもう既に、正義は無い。


差別意識は無いし、もとよりナショナリズムなんてまるで無い。
中国人だ日本人だなんて問題ではないのだ。

ただ言いたい。

かつての張作霖率いる馬賊を気取っているのか、
power of the people とかほざいているのか、

いいや、お前たちのやり方は間違っている

     恥を知れ、愚民どもが



センチメンタル

2009年10月05日 | 2009年実戦
今日は久しぶりに昔の職場にちょいとお邪魔した。

当時、結構キツイ状況で仕事をしている中、
すごく憧れ、好きだった人がいた。

全く部署も違い、接点も何も無いのに
無理矢理に話しかけたりして、
今から思うと紅顔の至りなんだけどね。

正直、「逢えたらイイのになぁ」とは思っていたけど、
本当に偶然、廊下の向こうから歩いてきた彼女を見た時、
心臓が口から跳び出そうになった。

「あ、、、、お久しぶりです、、、」

すれ違う瞬間にそう言うのが精一杯だった自分を呪いながら
用事を済ませ、帰ろうとビルの1階に降りたら、またしても彼女がいた。

あ、ストーカーじゃないですよ!

間抜けな私でもサスガに今度は少しは落ち着いて
ほんの少し話すことが出来た。
まぁ、元気そうで良かったとか、挨拶程度なんだけど。


単純に凄く嬉しかった。

何年かぶりに見る彼女の笑顔は当時と全く変わらず素敵だった。
しあわせでいてくれてるのかな。

つうか、そのくらい聴いてこいって話だわな。



そんなだから当時も電話番号の一つすら訊けなかったんだよな。

 あはははは  orz....


でも顔を覚えていてくれただけでも充分。



人は叶わなかった恋愛をことさら美化してしまったりもするけど、
そんなセンチメンタルな想い出を更に輝かせる一瞬だった。


うん、やはり嬉しい。

心のかたち 人のかたち

2009年07月16日 | 2009年実戦
「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:破」


  だからこそ憎みもしたり

  その人の痛みを我がこと以上に苦しんだり

  認めて 受け入れて欲しいと願ったり

  ぽかぽかした気持ちになったり

  ぽかぽかした気持ちになって欲しいと思ったり



    それって 


  それって 愛 じゃないか




自分が今ここに在ることの そして誰かを愛する ということの意味。
そんな “たいせつなこと” に改めて向き合わせてくれる。

「イイ大人がマンガごときに何を・・・」 誰かがそう言うのなら、それももっともだ。

でも、例えばキルケゴールの名著「死に至る病」を読んでも、
あれだけ難解な文章を連ねて、結局
「希望(≒信仰)を捨てちゃダメだ」 と言っているだけじゃん?

私がこのマンガが好きなのは、何よりも 深く、人を描いているから なんだよね。

前作の「序」はともかく、今回のこの作品に点数なんてとても付けられないよ。

体が、そして魂が震えたです。

そして このような共振・共鳴こそが 人のかたち をして生まれてきただけの僕たちを
人間たらしめている根源なのだと信じて疑わない。




「蟹工船」 ★★★

意外に良かったよ。 
何故か彼の父親は大好きなんだけど、松田龍平ってイマイチだったのね。
それが今回は結構良く思えた。


「求めるからこそ得られるのだよ」

ちょっと前に大好きな人が言ったセリフと全く同じこの言葉を聞けたのも
大いに共感を高めたな。





今回はどうしてもヱヴァについて書きたくてわざわざネットカフェへ来たです。
家のアンビリカブル・ケーブルは断線したままです。


お久しぶり

2009年06月13日 | 2009年実戦
今日は珍しくネットカフェなるものへ侵入
久しぶりの更新です。

相変わらず家のネットは切断したままなのでココも放置プレーですが、
変わらず映画は観ています。

最近では
「ウェディングベルを鳴らせ」が素晴らしかったのと
「スタートレック」にシビレたね。

まぁ、元気でやってるので、再開したらよろしくです!
(予定はかなり先だけど)

しばらくは留守にするけど皆さん元気でね!



5月中盤戦

2009年05月18日 | 2009年実戦
MILK」 ★★★ @渋谷シネマライズ 〔公式サイト

あーホモ映画ですな。 そんなに男同士のキスが観たい訳でもないのだが・・・

ようやく観てきたよ、ガス・ヴァン・サント監督作品。
この人の映画はいつもクオリティが高く、非常に満足するんだけど、
ちょっと「しんどい」んですわ。

なんというか、面白いことは判っているけど、読むのに覚悟のいる純文学みたいな感じ。
例えばドストエフスキィの「罪と罰」とか太宰はんとかさ、そんな感じしない?

そんな訳でたっぷり睡眠もとって、鋭気を蓄えていざ出陣。
しかし、今回は意外とストレイトに面白かったな。

例えば「エレファント」や「パラノイド・パーク」では、何か皮膜を通して世界を眺めるような
不思議な感覚が独特で、それが同時にえもいえぬ孤独感を醸し出していたんだけど、
今回はその膜のコッチ側で語ってくれているような感じがした。

さて主題としては「マイノリティの在り方(過去形)」みたいなものだと思っている。
もちろん70年代のこの頃と2000年代の現在とでは世界の在り方自体が違うので、
マイノリティが決して意味通りの、イコール少数派では無いのは周知の事実だろう。

しかし、そう遠くない過去に於いて、これだけ「ちょっと変わり者達」が阻害されてきた事実を
きちんと判っておいた方がいいのだろうね。

「社会性」とは、最小公倍数的に人の幸せを実現しようとするルールの一つにすぎなく、
それに洩れてしまう人間も少なからずいる事実は理解しなきゃダメだ。
更に、人は自分の優位保持のためなら平気で他人の権利を踏みにじってしまう。
その時に口にされる“正義”を正当化するための手段が政治に他ならない。

その偽りの正義に立ち向かうには死をも覚悟しなきゃならんのかもしれない。

「演壇に立った瞬間に銃弾を打ち込むぞ」と脅迫されてなお、ステージに向かう者の勇気は
どれくらいの強さなんだろう。

しかし、この映画は「MILK」というタイトルながら、
ハーヴェイ・ミルク本人を語っただけの映画ではなく、「彼という現象」を語ったものだ。
だからミルク本人も素材の一つなんだね。





THE CODE/暗号」 ★★ @シネマート新宿 〔公式サイト

もうね、コメントしたくもないっすよ。
どれだけ幼稚な映画にすれば気がすむんですか?

レンタルだったら「シベリア超特急」的な珍品として笑えたかもしれんけどね。





ウォーロード 男たちの誓い」 ★★★ @池袋シネマサンシャイン 〔公式サイト

熱いぜ。

ジェット・リー、アンディ・ラウ、金城武という超豪華キャストにも拘らず、
こんなにも話題にならないのは宣伝がヘタだから? 
(とは言え、個人的には宣伝なんか何も関係無いんだけどさ)

完全に「レッドクリフ」の影に隠れて地味な印象な作品だけど、
観てビックリ、激熱じゃ。

前半はちょっとかったるい。 正直寝そうになった。
でもね中盤以降の盛り上がりったら凄いモノがある。
特に敵の大将が、自分の部下を主人公に託すシーンなどは胸が打ち震えて
滂沱の涙となってしまった。

ラストの金城の場面も悲しくて良かったね。

惜しむらくは、J・リーとA・ラウの顔の区別が付きづらい場面が多い上に、
お互いの名前を呼ぶシーンが少ないので、
「えっと、これ誰だっけか・・・」と考えてしまう事が多かったのがチト残念。

レンタルでもう一回観ようっと。




アンティーク 西洋骨董洋菓子店」 ★★★ @恵比寿ガーデンシネマ 〔公式サイト

あら、ホモ映画だったのね。

街中の実際のカップルは勿論のこと、映画であっても、
キスや抱擁を、人目にさらしてOKかどうかと言うのは、ひとが観て『絵』になるか
がポイントだと思う。
やはりいやらしさが前面に出てしまっているとキツイわな。

え? 「アンタはどうなんだよ」って?

うむ、街中で手を繋ぐのも、改札口での抱擁&熱いキス全く躊躇ないワシだが、
それが「周りの迷惑」になっていなかったかについては、今ひとつ自信が無いのう。

ま、総じて我々アジア系人種はちょっと不利だわな。
この映画の登場人物くらいに格好良ければ、それが男同士であっても美しく見えるのだろうけど。

さて、映画はそんな美しいホモ野郎を軸にコメディ的に展開していくんだけど、
それに留まらず陰惨な誘拐事件が絡んだストーリーが面白みを増している。

もうヨダレが出そうになるくらい素敵なドルチェのオンパレードで、
観終わってケーキが食べたくなること請け合い。

しかし、その日は何故か恵比寿駅前でしゃぶしゃぶを食べたのであった。
テーブルは汚い、箸にゴミが付いている、取り箸もレンゲも、胡麻ダレも無く、
おまけにコンロのガスボンベも途中で切れてしまう、という凄まじくダメダメな店で
思わず顔を見合わせて笑ってしまった。

こんな事なら素直にイタリアンのお店にでも入ってドルチェを食べれば良かったなぁ。





ミーシャ ホロコーストと白い狼」★★★ @日比谷TOHOシネマズシャンテ 〔公式サイト

人間が両親を奪い、荒野を彷徨う少女に狼が食物を与えるのなら、
狂った人間社会に訣別して野生に生きた方がよほど幸せなのではないか、と思ってしまう。

絵画・音楽・映画や小説等、優れた芸術に触れたり、素晴らしい料理を口にしたりすると、
人間の技を讃えたいとも思うのだけど、
もっと根っこの部分、「生き方」という点に於いて人は獣に遥かに劣っていると思う。

やっぱり人間より動物の方が好きだよ。 美しいし。 ウソつかないし。





デュプリシティ スパイはスパイに嘘をつく」 ★★★★ @日比谷TOHOシネマズみゆき座
公式サイト

うははは、面白れえ!
こういう絶妙なバランスで複雑なストーリー展開って好きだなぁ。

時間軸を操作する手法に加えて、映画全体を支配する「演劇型犯罪」のおかげで、
前述のような複雑さが作り出されているのだけど、主人公の二人がどの時間軸に於いても
「同じ会話」をするあたりがヒントとなっているんだよね。 実に上手い。


でも、映画が終わって映画館を出る時、
2人組のお姉さん達が「なんか全然判らなかったァ」とか言ってた。
凄く綺麗な女性だったけど、この程度のことが理解できない人に魅力は感じないのだよ。


それはさておき、さすがのジュリア・ロバーツもトシをとったなぁ。
かつては可憐な天使のようだったけど、
今は結構な二の腕とか腰周りとか、年輪を感じさせるもんね。 
それでも猛烈に素敵ではあるんだけど。

クライヴ・オーウェンは相変わらず安定した魅力でイイね。
あ、あとポール・ジアマッティも最高だった。 この人好きだなぁ!


オチは予想できたけど、このエンディングはちょっと珍しいかもね。



台場で映画

2009年05月12日 | 2009年実戦
マックス・ペイン」★★★ @お台場シネマメディアージュ 〔公式サイト

思わぬ拾い物。
傾向としてはキアヌ・リーブスの「フェイク・シティ」くらいの感覚で、
こちらはマーク・ウォルバーグ主演。 いかにも地味そうじゃん?

陰鬱な刑事モノを見せられるのかと思っていたら、これがまさかの大暴走。
ブチブチにキレまくって瞳孔も開いちゃったウォルバーグの姿は実に勇ましい。

そういえば「極大射程」でもカッチョイイ狙撃手を演じていたのを思い出すが、
今作は更に鬼気迫るモノがある。

ストーリーも判りやすく、単純に楽しめることうけあいだね。

途中、噴飯モノのシーンもあるにはあるけど、決してソレによって興が削がれる訳ではなく、
許せてしまえるのはやはり映画のイキオイによるものだと思う。

お薬の力を借りてとは言え、ファンタジーの世界が垣間見れるのも私にとっては好感の持てる
理由の一つだ。
これまたやはりキアヌ・リーブスの「コンスタンティン」を彷彿させる地獄の業火は
本当に美しい。

まぁ、レンタルで見かけたら借りて損はないんじゃないかな。
「要塞警察」とか好きな人にはマストだ。




バビロンA.D.」 ★★ @お台場シネマメディアージュ 〔公式サイト

逆にこちらはしょんぼり。
ちょっとお久しぶりなヴィン・ディーゼルが謎の少女の守護天使となって暴れまくる、
となると俄然期待してしまったのだけど。

内容的にも品質的にもミラ・ジョヴォビチの「ウルトラヴァイオレット」を彷彿させる。
正直、どちらもあまり好きではないのよ。

さすがにアクションはイイと思う。屈強な主人公だけでなく、何故か庇護者であるハズの
修道院のシスターも、ミシェル・ヨーが演じているので強い強い。

でも肝心のストーリーが曖昧すぎたなぁ。

少女がいろんな意味でミラクルなのは判るけど、それを利用して何をしたいのか、とかが
あまりハッキリしてないように思うし、
少女自身の自発的な感情がキーになるべきなのに、それも明確ではない。 残念。

でも、「海の上のピアニスト」の美少女、メラニー・ティエリーが観れたのは非常に嬉しい。



バンコック・デンジャラス」 ★★★ @池袋東急 〔公式サイト

オープニング・クレジットを観て、んんん! パン兄弟作品だったのか、知らなかった。
しかし残念ながら普通のアクション映画を超える出来にはならなかった気がする。

私としては彼ららしさは独特の灰色がかった中に黄色の映える色彩であるとか、
音のない静寂の世界で繰り広げられる悲しすぎる殺しの場面などに僅かに見出せたけど、
ちょっと物足りないなぁ。

まー、作品がストレイトなアクション物だからなぁ。

もちろんヘボ監督ではないので充分に及第点はクリアしているけれど、
私としてはやはり彼らにはファンタジーが向いていると思うんだよね。

ニコラス・ケイジが製作としてかなり力をふるったのではないかと勝手に想像。
次回は自分の持ち味を生かして出来るだけ好き勝手にやって欲しいものだ。


印度の聖人は台場だった

2009年05月11日 | 2009年実戦
odaiba


タイトルはヤケクソで、特に意味は無いっす。
強いて言えば、夕食に「焼きカレー」なるモノを食したくらいか。

ちょっとだけ遠出してお台場に行ってきた。
デートでもなんでもなく、
単にそこの映画館でしかやってない作品を見に行っただけなんだけど。

まあせっかくお台場くんだりまで出かけたので、近所でも食べられるようなモノよりは、
台場ならではのモノを食べようと思って、「ラーメン国技館」なる催しを覗いてみた。

はっきり言って、私にとっては「ドコの誰がプロデュースした逸品!」
などと言われてもてんで判らず、
「まぁ、そこまで旨い、というんだったら美味しいんだろう」と素直に聞くしかない。

でもそうなると結局どれを食べれば良いのか皆目判らぬ。 むう

仕方ないので、そこそこお客が入っているお店に入って、お奨めのラーメンを頼んだ。

・・・マズイがな。

一緒にご飯を食べたことがある人なら知っていると思うけど(そんな人殆どいないけど)、
私は食に関して本当に無頓着で、何を食べても「あ、美味しい」って言ってしまうタチなんだな。
グルメ、というのはそれはそれで素晴らしいのかもしれんが、
私からすれば不幸な人だ。

僕は絶対に好きな人としかご飯を食べないので、その食事自体の味加減なんかよりも、
「その人とご飯を食べている」ってことが「美味しい」訳なんだよね。

もちろん、「旨いモノを食べさせてあげたい」とは思うので、
そういう時に「グルメな知識の無い自分」が悲しかったりもするけど。


ともあれ、夜には前述の「焼きカレー」を食べた。
ラーメンほどマズくはなかったけど、やはり「美味しいな」とは思えなかった。


結論:一人でご飯を食べるのなら、やはり吉野家やマクダーネルで充分かも。


でもGodivaのチョコ掛けイチゴと、チョコレート・ドリンクはメチャメチャに美味しかったけどな。
きっと誰かと一緒に食べたら更に美味しかったんだろね。
お土産に買おうと思ったんだけど、残念ながら賞味期限が当日中なので無理だった。

代わりに胡麻のクッキー・サンドを買って帰った。
これでも喜んでくれるかな。



あー、映画の感想は後日書くか。


「何故、そんなに映画を観るのか?」(少しずつ追記アリ)

2009年05月05日 | 2009年実戦
それは、1~200本くらいのどーでもいい映画に紛れて
ごく稀にこういう作品に出会えるからなんだよね。



グラン・トリノ」 ★★★★★ @ワーナーマイカル板橋 〔公式サイト

生きること、愛することについての一つの答えがここにある。

それ以上は何も語りたくないし、その必要もない。
判る人だけが判ればいいんだと思う。





GOEMON」 ★★★ @池袋シネマサンシャイン 〔公式サイト

実はさほど期待していたわけでも無いんだけど、紀里谷監督の前作「キャシャーン」も
そういえば期待以上に面白かったな・・・などと思いつつ鑑賞。

結果。

爆発的に面白かったとですよ!

所々、CG処理に「?」な点が無いでもないけど、作品全体の勢いがそれをカバーして余りあると
思うんだよね。

ストーリーも普通に義務教育を受けた日本人なら誰でも楽しめる明快なところがイイ!

キャストも豪華で見応えあるし、お金も相当掛かっているんだと思う。
不況のこのご時世に、これだけの贅沢な映画を作って楽しませてくれるのだから、
普段はさほど邦画を見ない私だけど、応援もしたくなるってものだ。

多分、海外でも結構人気出ると思うんだな。
でもさ、日本人はいつからこんなに「綺麗」になったんだ?と誤解される恐れもアリ。

江口洋介、要潤、大沢たかお、、、はぁ、みんなカッコ良いね。
同じ生まれるなら、、、    もういい  orz....






チェイサー」 ★★★★ @新宿シネマスクエアとうきゅう 〔公式サイト

個人的にはなんとなく、「オールド・ボーイ」に近い感じがして、凄く楽しめた。

ストーリーの深みこそ「オールド~」には及ばないものの、
作品全体から立ち上る悲愴感や、主人公のちょっとコミカルな佇まい、
そしてそれゆえに凄みが増す怒り・哀しみは明らかに共通すると思うんだよね。

どちらの作品も総じて激熱である!

烈しい映画が好きな人にはお奨めしたい。
逆に過激な(殺人・暴力)描写が苦手な方は辞めておいた方がいいかもしれない。

穴とすれば、「最初の遭遇場所近辺を無視した追跡」に納得できないことや、
「何故、主人公がそこまで彼女に思い入れるのか」についての説得力がないこと
くらいかな。


早くもハリウッド・リメイクが決定しているそうで、
「インファナル・アフェア」→「ディパーテッド」みたいに
成功してくれるといいな。



GW? もちろん映画漬けだがね

2009年05月04日 | 2009年実戦
レッドクリフ partⅡ-未来への最終決戦-」 ★★★★ @池袋シネマサンシャイン 〔公式サイト

サブタイトルが全く意味不明だね。別に構わないけど。

内容は今さら私がどうこう言う必要もなく、堂々たる横綱相撲だったな。
昨年の公開直前にpartⅠとⅡに分けたということだそうだけど、
なるほど何となくⅠとⅡでは少し映画のトーンに違いがあるような気もする。

とはいえ、昨年と今年の鑑賞時の環境が(個人的に)激変したので、
受ける印象が変わったのかもしれないけど。

ま、ともあれⅠを気に入った人になら迷わずⅡも観る事をお奨めできる。




テラートレイン」 ★★ @銀座シネパトス 〔公式サイト

明らかに力量不足。 
緻密なストーリーがある訳でなく、驚きのどんでん返しがあるでもなく、穴だらけで整合性も無く、
かといってブッ飛んだ不条理でイカせてくれるでもなく、
更に致命的な事に、「怖くない」「笑えない」。

観たことすらスグに忘れてしまいそう。 

ま、そんな映画であっても観るのは楽しいんだけど。




フロイト×ニクソン」 ★★★ @TOHOシネマズシャンテ 〔公式サイト

日本人の私達にとってさえ有名な「ウォーターゲート事件」だけど、
そのニクソンがアメリカに残した傷跡は私達の想像を超えたものなんだろうね。

映画としては前半の仕込み部分のタルイことときたら! もう眠くてたまらぬ。
恐らく、TV司会者フロイトの「軽さ」を打ち出しておくことによって、
結末との対比を狙ったモノで、重要な部分ではあるけど、
もう少し簡潔にまとめた方が良かったんじゃないかな。

でも中盤からラストにかけては緊張感が漲って、とても楽しめた。

ニクソンへのインタビュー場面はなんだかプロレスを見ているようにワクワクしたし、
その対決で負けてた方が、最後にイキナリ特訓を始めて改めて勝負に挑む様子は
さながら「ロッキー」を見ているようで微笑ましかったな。

ニクソンのダウン寸前で割って入る副官(ケビン・ベーコン)なんてまんまプロレスのタッグ戦での
リカバーみたいだったしね。


で、ラスト、「怪物」であるニクソンから、政治的なウソでなく、人間としての言葉を引き出したのが
前述の「軽い」TV司会者フロイトだった、というのがこの作品のミソだと思うな。

それともう一つ、
「メディアによる意識操作」についてもさりげなく語っているのが気に入った。

地味だけど良い映画だったな。


映画三昧②

2009年04月27日 | 2009年実戦

レイチェルの結婚」 ★★★ @渋谷bunkamuraル・シネマ 〔公式サイト

もうね、こういう映画を観るとツライっすよ。
「レボリューショナリー・ロード」を見た時くらいに鬱々としちまうやね。

昔の女友達が家族の問題でいつも泣いていて、凄くウンザリしたのを思い出す。
でもね、この映画の登場人物や、その友達の方が私なんかよりよっぽど「家族」に向き合って
真剣に生きているんだよね。

なんでこういう映画を観てブルーになってしまうかというと、
愛情の薄い自分を思い知らされるからなんだよな。

はぁ、情けない。



サスペリア・テルザ 最後の魔女」★★★★ @渋谷シアターN 〔公式サイト

ぐはぁ! 期待を裏切らないダリオ・アルジェントの底力。
相変わらず脚本家あがりとは思えない程のテキトーな本だし、
ラストシーンの思わず爆笑の「なんじゃこれ?」 もありの、実にいかがわしい作品。

でもそれでこそホラーの帝王、ダリオ・アルジェントなのじゃ!

メチャメチャに美しい愛娘、アーシア・アルジェントがその美貌に全くそぐわない
オバハン声で絶叫するのには心底萎えたけどね。

音楽は元ゴブリン、現デモニアのクラウディオ・シモネッティが担当していて、
ゴチックで荘厳なプログレサウンドを響き渡らせてくれる。
サントラ欲しいぞなもし。 サイコーじゃ!

といいつつ映画としては「スリープレス」の方が更に好きだけどね。


ところで、このシアターNで次回レイトショー公開の
バッド・バイオロジー 狂った性器ども」という
余りに余りな映画の予告を見て思わず前売りを買ってしまった。
(↑成長しろよ)

で、今まで前売り特典としていろんなモノを貰ってきたが、
今回のはさすがにたまげた。
なんと(男性用)オナニーグッズだがね。 
女性で貰った人はどうするんだろう。。。?

まぁ映画の内容とあってはいるんだろうけど、
よくこんな販促が企画として通ったなぁ。


あ、「で、使ったの?」とか訊かないようにっ!!




決算も終わり、

2009年04月26日 | 2009年実戦
映画三昧でさぁね!

レイン・フォール 雨の牙」 ★★ @ワーナー・マイカル板橋 〔公式サイト

ゲイリー・オールドマンを見に行ったんだけど、想像以上にダサダサな映画でかなり萎えた。

主人公の椎名桔平も割と好きだし、なんとか殺し屋という役もこなせていたと思うんだけど、
何しろカッコつけようと頑張りすぎる演出がことごとく滑ってクサ過ぎる。

第一、「喋り過ぎ」なんだよ。

画面の中でG・オールドマンがイライラして(いつものように)ハイテンションに怒鳴り散らす様は、
この作品自体に対する彼の気持ちにさえ見えてしまった。

 「なにやってんだっ!!」



バーン・アフター・リーディング」 ★★★ @ワーナー・マイカル板橋 〔公式サイト

コーエン兄弟の、相変わらず小気味良いコメディ。
ハナシが大きくなりそうでならない。 そこがミソ。

ただ、ジョージ・クルーニーは相変わらず上手いんだけど、
ブラッド・ピットがちょっと違和感があったなぁ。 コメディって難しいよね。

例えば西川のりおが一生懸命マジメな事を喋ろうと頑張っているのを見ても
「僕、ホントはこんなマジメな事も喋れるんですよ、見てくださいよ」と訴えたい彼の気持ちが
ハナについてしまう。

それと同じように、今回のブラピに関しては何となく
「へっへー、オレこんなコメディタッチの作品で“バカ”を演じるのも平気なんだもんねー」
っていうような感じがしてしまった。

これが例えばピンクパンサーのスティーブ・マーチンだったら本当に自然なバカなんだよね。
ま、その道のトップ級の人と比べるのは酷ってものなんだけどね。


週はじめから。。。

2009年04月21日 | 2009年実戦
観れる時に観るっ!

今後の身の振り方を考えねばならんのだが、そこはさすが私。
今日もきょうとて映画なのだ。 嗚呼、どこまでも現実逃避   orz...


パニッシャー:ウォー・ゾーン」 ★★★ @新宿ピカデリー 〔公式サイト〕

アメコミのパニッシャー。トラボルタが出てたヤツもそう昔ではなかったと思うんだけど、
それとは別に関係ない映画化みたいだな。

なーんつうかね、物凄く“割り切った”映画だと思ったな。

例えば最近のデス・メタルやブルータル・メタルと呼ばれる異常に烈しいヘヴィメタがあるじゃん?
あれって、物凄く体力的にも演奏能力的にも過酷で高いレベルが要求されるんだけど、
その苦労の末にもたらされるのはある一定の「効果」であって、
「感動」ではないような気がする。

これこれの薬を注入しました→その結果アドレナリンが分泌されて興奮しました。 
みたいな感覚。

その辺を観る方も割り切ってしまって、後は、
もう笑っちゃうくらいに烈しく人がおっ死んでいくのを楽しめるかどうか、だな。


意外に心優しい処刑人が苦悩する様には苦労が感じられるけど、
「ウォッチメン」みたいな、とことん突き詰めたヒーロー像を見せ付けられたあとでは
何をやっても生ぬるく感じてしまうのう。


サックリと

2009年04月20日 | 2009年実戦
最近はなんだかコッテリとしたブログを書いている気がするので今回は淡々と映画を、



スラムドッグ$ミリオネア」 ★★★★ @池袋シネリーブル 〔公式サイト

なんだかアカデミー賞がどうとかで、やたらと評判のようだけど、
私にとってはそんなのはどーでも良いこと。
【ダニー・ボイル監督作品】だから信頼している。

うん、確かにこの作品は素晴らしい。
でもね、以前の作品、「トレインスポッティング」はもとより、「サンシャイン2057」、
「ミリオンズ」だって、 いやいや、ホラー作品の「28日後...」「28週後...」に至っても
どれもこれもハズレ無し。

すごく優秀な監督さんなのだ。

例えば「タイタニック」の後、デカプリオがこのダニー・ボイルの監督した「ビーチ」に出た時、
「レオ様」のファンがガッカリして「面白くない」等と叩いていたのが思い出されるな。
でも、誰がなんと言おうと、「ビーチ」も素晴らしい映画だった。

(ブラピがデビッド・フィンチャーの「ファイト・クラブ」に出たときもそうだったな。。。)

きちんと作品を噛み締めてから褒めるなり、貶すなりして欲しいものだ。


さて、作品についてだけど、実は「ゲームショー」自体はどうでも良く、主人公の過酷な人生を
描くためのアンカー的な役割を果たしているに過ぎない。
もちろんその描き方が(多少の無理はあれど)とても魅力的な味付けを加えているのだけどね。

多分、世界中の誰もが祈るような気持ちで主人公達の背中を押したくなったであろうラスト、
こんな高揚感はなかなか無いと思う。

エンディングの唐突なダンスはボリウッド映画へのリスペクトなんだろうな。
微笑ましい。




鴨川ホルモー」 ★★★ @渋谷シネパレス 〔公式サイト

珍品。 なかなかケッタイで愉快な映画だった。
世の中にはこんなことを思いつく作家がいるんだなぁ。

ところで、芦名星って、鈴木紗理奈と似てない?





トワイライト 初恋」 ★★ @池袋テアトルダイア 〔公式サイト

ううむ、これはどうしたことじゃ。 何一つ琴線に触れるモノが無かった。
ストーリーもアクションも映像も音楽も演出も、全てが凡庸。

じゃあ、美形という設定のヴァンパイアはそんなに魅力的だったのか。

? ねぇ、あの青年は女性の目からすればウットリしちゃうほどのハンサムなん???
ワシに言わせりゃ、「デブ過ぎる」 (ヴァンパイアなんだったらもっともっと不健康でいてくれ)

感じとしては「ジャンパー」を観た時のトホホ感に近いが、その度合いは数段厳しい。
女子中学生以外には薦めようと思えんな。




ニセ札」 ★★★ @シネカノン有楽町2丁目 〔公式サイト

キム兄の初映画監督作品。多才だねぇ。

例えば松本人志のようなクレイジーな映画になる事なく、
ちゃんとソツなく安心して楽しめる作品になっている。

とは言え、やや味の薄い感はあるかな。 例えばラストのモノローグ部分なんて
もっと泣かせることもできたとも思うし、
前半~中盤の男達の暗い情熱ももっとゴリっと描いて欲しかったな。

あ、でも高村薫の原作作品みたいなのを期待するのが間違っているのかもしれんけど。




ピンクパンサー2」 ★★★★ @TOHOシネマズ日劇 〔公式サイト

どんなに悲しい時でも、スティーヴ・マーティンのこのシリーズを観れば、
否応なしに笑い転げてしまう。

「ニヤリ」でも「クスッ」でもない、「ハッハッハッ!」と劇場で笑える数少ない映画。
「ゲット・スマート」とかが好きな人であれば強力にお奨めしたい。

時間があればもう一回観たいなぁ。



生きる覚悟、愛する覚悟

2009年04月13日 | 2009年実戦
 愛とは、確かに恋の延長線上にあるモノだとは思うけど、
 決してときめく恋みたいに甘っちょろいモノではない。

 誰かを好きになって一緒になり、その人の全てを受け止める。
 子供をつくって、おしめを代えたりウンザリするような日常に耐え、
 しかもそれを守っていかなければならない。

 健やかなるときも 病めるときも 老いてもなお

 それは、【覚悟】なのだ。



さて、先日みた映画
マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」 ★★★ @ワーナー・マイカル板橋 
公式サイト

単純に動物映画かと思って観にいったんだけど、夫婦の愛情についての物語だった。
犬を切り口として、非常に爽やかに人生に立ち向かう覚悟について語ってくれる。

優しく、そして賢い映画だと思う。




 守るべきものが何も無い私は、「Nothing to lose」とうそぶいて毎日を精一杯
 這い進んで行くしかない。
 でもそれはあくまでセカンド・ベストであることを忘れてはいけないんだけどな。

 守るべきものがあってこそ、人は本当に強くなれる。
 そして、愛するひとのためにも自分を大切にする、それが生きる覚悟なのかもしれん。


現実逃避型人間

2009年04月12日 | 2009年実戦
一日をグレゴール・ザムザの如く輾転反側として過ごした。
耳を澄ませば己の精神が腐れ落ちていく音さえ聞こえてこようというものだ。

身体も心も病んでいることは明白だが、さりとて病院へ行くことすらも怖くてできずにいる。

何故、毎日大嫌いな仕事に行くのかと言えば、
多分家で独りでいると自殺してしまいそうだからだ。
仕事に没頭している時は、ほんの束の間であってもそんな自分を忘れることができる。

明日は無理にでも映画を観に出かけよう。 それもまた明らかに逃避なのだけど。



さて、先週見た映画

ザ・バンク 堕ちた巨像」 ★★★ @池袋シネマ・サンシャイン 〔公式サイト

クライヴ・オーウェンはそれほど派手な印象の役者ではないけどドンドン良くなっていくな。
最初はなんだかモゴモゴ滑舌の悪いヤツだなぁ、くらいの印象だったけど、
「キング・アーサー」あたりからなんだか格好良く思えて、その後「インサイド・マン」
そして極めつけは「トゥモロー・ワールド」という素晴らしい作品に恵まれて好感度アップなのだ。

そのクライヴと、「絶叫女優」として名高いナオミ・ワッツの共演。そりゃ内容も濃いだろうさ。

そんな期待にキッチリと応えてくれて、非常にしっかりとした作品だったと思う。
途中のサービス精神満点のガン・アクションも凄く格好よかった。

監督が「パフューム」のトム・ティクバなんだよね、やはりこの人は良い!

ま、欲を言えば、もう少しナオミ・ワッツにも重きをおいて欲しかったかな。



ウォッチメン」 ★★★ @ワーナー・マイカル板橋 〔公式サイト

こ、これはっ、、、

思わず絶句してしまう程、「重たい」アメコミ映画。
物凄く屈折したアメリカン・ヒーローの内省をこれでもか、というくらいに吐露する。

暗いなー

だから好き。

「X-MEN」や、古くは「スポーン」なんかを期待して軽い気持ちで観るとタイヘンだぞ。
メチャメチャにヘヴィな映画なんでこころして臨むべし。

あ、映像はやはり「300」のザック・スナイダーだけあって流石に圧倒的。素晴らしい。

さて、余談だけど世界の終末時計を歌った
アイアンメイデンの「2 minutes to midnight」でも聴くか。