東京で安く映画を観る.com【実践編】

出来るだけ安く劇場で映画を観るゾ、いざ出陣!

秘密結社 鷹の爪THE MOVIE Ⅱ~私を愛した黒烏龍茶~

2008年05月26日 | 2008年 実戦
@TOHOシネマズ六本木ヒルズ
★★★★

えー、まず細かいトコロはすっとばして言うと今回も非常に笑えて大満足なのだ。

以上!




こっからは明らかに蛇足だけど、
今回もお馴染み「予算メーター」「告白タイム」もちゃんとあるし、
新企画「リラックスタイム」も無心で参加しよう。

取り敢えずヨン様のアレとか、キアヌ・リーブスのソレとかは押さえておいた方が
より楽しめる。
でも、さらに映画好きのアナタには全体のテーマのあり方や、吉田君のムフフな
エピソードでの近似としてR・レッドフォードの「スニーカーズ」を挙げておこう。

「ただ単に笑えて面白い」ってダケでも充分に完成された作品なのに、
薄くはあるけれど、何かを語ろうとする姿勢を見せているのはエライと思うのね。

併映の「コフィーちゃん」の新作も笑える。



それにしても、蛙男商会の真髄は言語感覚だなぁ。

完全に支持します! ファンです。

ア・ダーティ・シェイム

2008年05月18日 | 2008年 実戦
@渋谷シアターN   ★★

余りに破廉恥な内容の為、劇場公開はされずDVD販売のみだそうで。
その発売記念として無料試写イベントが行われている。

ええ、お祭り事は嫌いじゃないのでさっそく行ってきたよ。(←このドスケベがっ)

(恐らく)頭を強く打ったジョン・ウォーターズ監督が頭を強打したワシらの為に
作ったZ級映画で、バカ映画と言ってもエロ映画と言っても差し支えないと思う【暫定】

でも下半身に何か熱いモノが走るか、と言えば全くそんな事はない。
これが例えばラス・メイヤー作品だったら、所々で
「お、おう?♪」
と来る瞬間があったりするんだけどね。

メッセージも風刺もあるようで無く、これは単にエロを題材にしたコメディと
割り切ってしまうのが正解だと思う【結論】
ま、笑えたのでそれで良しとしよう。


セルマ・ブレアの出演には驚いたけど何だか楽しそうに演じてたな。

それにしてもラストは本当に下品だったなぁ・・・

こんな映画観てないで「フィクサー」「ミスト」「最高の人生の見つけ方」
「スパイダーウィックの謎」を観てください。

明日は「マンデラの名も無い看守」を観るだす。

ミスト

2008年05月16日 | 2008年 実戦
どえりゃあエエがね!  ★★★★


スーパーマーケットに閉じ込められた人々を霧の中から湧いて出た“何か”が襲う!


・・・ああ、そうさホラーだともさ。
どんなに、「中には」素晴らしい作品「も」あるんだよ、と力説しても
決してホラー映画を見ない人がいる。 無理強いはせんが勿体ナイことだねぇ。

例えばこの作品は何を描いているのか。
霧? 霧に潜むタコやら羽虫やらクモ? おふざけでないよ。
人間』だよね。
これほど判りやすく、しかも深く人間の本質に迫った映画はそうそう無いと思う。



よく、シネコンなどでやっている娯楽大作なんかをバカにして、
ミニシアター等で、おフランス映画なんぞを(自分も判ってないくせに)有難がって
「通」ぶっている奴がいるが、よくよく訊いてみると、
単に心の貧しいイヤな奴である場合が多い。

え、私? 私は両方好きだなぁ。 
でもどちらかと言うとやはりミニシアター系から観てるかな orz...
ふ、、、 人を愛せないのは自分に原因があると気づけよ。




それはさておき 


テーマは実にさりげなくオヤジによって語られる。
部屋に2人閉じ込めたら、最終的には殺しあう。 だから政治や宗教があるんだ

原作者スティーブン・キングのこのテーマを、
監督フランク・ダラボンは見事に受け止めたね。

切れた電線のエピソードや、隣人への感情の揺らぎ等、
小説でしか描き得ない部分はあるけれども、
映画という別次元でのイベントとしてこれほど原作に迫ったのは
素晴らしいことだと思うな。



さて、衝撃のラストについてだけど。
原作をちゃんと読んだ人には「衝撃」ではあっても理解はできるハズ。

まず、原作通りだと娯楽映画として成り立たないのは自明。
更に、キングは「それ以外の結末」について本文中で否定してしまっている。
だから苦肉の策として、あのような結末になったんだろうね。

でもね、イイんです。
キングにしろダラボンにしろ、ラストを語りたかった訳ではないのだから。




ラフマニノフ ある愛の調べ

2008年05月15日 | 2008年 実戦
セルゲイ・ラフマニノフは優れたピアニストだったそうだけど、作曲家としてはどうだろう。

勿論一番有名な「ピアノ協奏曲第2番」は素晴らしく素敵な曲だし、
知名度は落ちるけど「交響曲第2番」も甘美な第3楽章に思わず涙ぐんでしまう。
「ヴォーカリーズ」もほぼ同じ味わいと言っていいと思う。

「交響的舞曲」「交響詩『死の島』」もダイナミックでなかなか好きだ。
ピアノ曲では「前奏曲23-2」とか、凄まじい和音の滝に、開いた口が塞がらない
(これを指して『難曲2号』と言うとか言わないとか)

ま、私の勝手な位置付けとしては、
ピアニストとしてはショパンの筋力を大幅にステロイド増強して、
その副作用でちょっと精神を病んでしまった感じ。
管弦楽の作曲家としてはチャイコフスキーの作曲技巧が後退して、
郷愁の大泣きメロディをテンコ盛りって感じかな。 概して大味ですわ。※


ロマンティック、という形容がよくされるのも納得だね。
ただその裏腹に、物凄い精神の荒涼感もあるんだけどさ。
(例:「ピアノ協奏曲第3番」「交響曲第3番」「晩祷」etc,)


え? 映画すか?

うーん、   見終わって

「・・・で、なんなのさ」って感じかな。

これなら、病んだピアニスト、デイヴィッド・ヘルフゴット(←どへた)が
病んだ曲、ピアノ協奏曲第3番を虚ろな眼差しでヨレヨレに弾きたくる名作
「シャイン」の方がまだマシかなぁ。  (誉めてるのか貶してるのか)



※ 何故か大ピアニストが管弦楽曲に取り組むと、緻密さや、凝縮感の無い
  大味な曲にあるケースが多い気がする。
  シューマンの交響曲しかり、ショパンのピアノ協奏曲しかり、リストの交響詩しかり。

  指揮でも、アシュケナージやバレンボイムが本当に優れてる、とは思えん。

  
  
  あー、エラソーですんません。

たまには書かんとな。

2008年05月12日 | 2008年 実戦
はい、僕です。 疲れ果ててるけど何とか生きてます。
以前ほどミニシアター系にまで手が回らなくなってしまったけど、
相変わらず映画は観てるんで、近場GW辺りの作品を固めてUP! どぉりゃぁああ~~!


紀元前1万年」 ★★
  ひでえ映画だなこりゃ。 地理的設定とか時代考証とかデタラメなんじゃねぇか?
  まぁマンモスの爆走シーンには大爆笑したけどね。
  私としてはこれを見るより、“狂える伝道師”メル・ギブソンの
  「アポカリプト」の方をよっぽどお奨めしたい。


フィクサー」 ★★★★
  ううむ、スルメの様に噛めば噛むほど味わい深いシブイ作品だの。
  「スゴ腕のもみ消し屋」をG・クルーニーが演じるってぇと、バカ映画になりそうだけど、
  実に人間臭くて、真に迫った感情表現が良い作品だったよ。
  全体的に渋くて深刻なんだけど、それだけにラストが爽快だったな。
  ティルダ・スウィントンが激太りなのにはショックだったけど・・・


大いなる陰謀」 ★★★
  いいね。 「フィクサー」と同じ様にオトナ向けの良い映画だな。
  尻切れトンボ的なエンディングに対して、「これからどうなるんだよ!」
  とか言ってる様じゃまだまだ青いのじゃ。
  主題は、「じゃぁ、貴方はどうするの?」というところじゃん?
  つまり、本当に語りたいのは戦争の場面でも、T・クルーズの政治的な駆け引きでもなく
  (それも大事だけどさ)R・レッドフォードと生徒との対話だと思うんだよね。


ネクスト」 ★★★
  これまたバカ映画の王道だなぁ。
  「その男は2分先の未来が予知できる」 ・・・・嘘つき!(←ネタバレ気味)
  でも楽しいからイイのじゃ。
  ああやって女性を口説けるのならイイなぁ、とか思ったのは私だけじゃないハズだ。


ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」 ★★★
  凄い映画だな。
  2時間40分の長尺だけど、内容も物凄く重く、濃いので、観る方も相当の覚悟がいるよ。
  ダニエル・デイ=ルイスの怪演が評判だけど、ポール・ダノも結構な怪物を名演している。
  端的に要点を突くなら、これは「お前の〔神〕は何なんだ」って所なんじゃないかな。

  弦楽を中心としたサントラも非常に素晴らしく、男の孤独を表すかのような不協和音が
  心を凍りつかせる。
  ラストのブラームスのヴァイオリン・コンチェルト(?)も良かったな。


ノーカントリー」 ★★★
   この日は日比谷で「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」とこれをハシゴして観たのだ。
   ・・・・めっさ疲れた。
   「ゼア・ウィル~」と同じく、これも怪物を描いた映画。
   内容的にもこの2本は近い所にあると感じた。

   この作品、原題は「No Country for Old Man」というんだよね。
   そこを意識してないと只の異常殺人者を描いたバイオレンス映画になってしまう。
   真の主題はT・L・ジョーンズ演じる年老いた保安官にあると思うんだな。

   流れとしては、「おらが古き善きアメリカ」は、「ゼア・ウィル・ビー~」に描かれた様に、
   ゴールドラッシュやら石油採掘やらの、なりふり構わぬ拝金主義や、
   神の名を借りた独善によって何かが狂い始めてしまった。
   そして今や、狂った犯罪は日常茶飯事になり、
   古きを懐かしむ老人達の住める世界ではなくなりつつある。

   単純に「面白い映画」としてもかなり良い出来なので、
   ハードな描写に耐えられるのならお薦めかな。



タクシデルミア~ある剥製師の遺言」 ★★★★
  これはナカナカの変態映画、というかここまで来ると立派なキチガイ映画だな。 
  いいねぇ~
  タイトルからして何となく「パフューム~ある人殺しの物語」を連想させるんだけど、
  確かに内容的にも少し似てるかな。
  
  祖父・父・子と三代に渡って、人の持つ“欲”について描いてるんだけど、
  もう全編とんでもない映像のオンパレードなので、
  エログロがダメな人には拷問の様な作品かも。

  でも、「汚いモノ」を真正面から撮ったこの映像は私には美しくさえ感じた。
  だってさ、人間だってこの世の中だって、決して綺麗・清潔なだけじゃないじゃん?
  普段、隠そうとする汚い部分の中にだって、人の本質は潜んでいると思うのさ。
  (え?それは私がヘンタイだからそう思うんだ、って?  そ、そうかもな)

  まぁ映画としては、最後の子のエピソード部分にもう少し心理描写等のボリュームを
  着けた方が、更に良かったんじゃないかな、等と思った。

  でも、こういう映画、大好きです。


P2」 ★★★
  アレクサンドル・アジャ関連作品。 ホラーどすえ。
  今作品はそれほどの衝撃は無かったけど、なかなかの佳作。
  でも「スプラッターの最終兵器」とまで呼ばれた究極のホラー
  「ハイテンション」の凄まじさと較べては可哀想なのかもしれん。
  もし、ホラーが好きで未見なら今すぐビデオ屋に走るのじゃ!

  それはともかく、今作に関しては題材が
  【残業で1人地下駐車場に閉じ込められてしまった女性が
   イカれたストーカーみたいな野郎に襲われる。】 
  という規模の小さな(ミニマルな)物語だからな。

  でも、小さな物語だけに現実味があって、(特に女性には)怖い映画なのかもしれん。


ニンジャ★チアリーダー」 ★★
   たははは、バカ映画全開だぜ! タイトル観た瞬間に★2個確定だな。
   渋谷のシネマGAGA一館のみで、しかも一週間のレイトショー上映だとさ。
   ワザワザ字幕作って、チラシ・ポスター等作って、日本国内での上映が7回だけ!!

   初日(土曜)に観たけど15人くらい入ってたかな。 日曜に10人くらい入るとして、
   あとの平日はまぁどー考えても各5人くらいだろう。

   50人くらいの観客の為に上映してくれるなんて、、、え、エライなぁ。

   7月にはDVDが発売されるそうで、当たり前だよな、全国の少数派の為に売らないと
   商売ならんもんね。

   え?内容? チアリーダーがニンジャなんだよ!

   スター・トレックの「ミスター・カトウ」ことジョージ・タケイが後半に向かうにつれ
   ドンドン毀れていくのが強烈に可笑しかった。

   しかし、一番驚いたのはエンディングで続編を仄めかしていた所だ。 正気か?
   ちなみにコレとは別物だじょ (いや、一緒か)


スパイダーウィックの謎」 ★★★★
   素晴らしい。
   少し「テラビシアに架ける橋」と似てはいるのだけど、どちらも凄く良い作品だと思うな。

   物語としては「ジュマンジ」や「ザスーラ」とそう変わりは無いんだけど、
   その2つの作品の楽しさに加えて、
   ストーリーの中心に愛情がすごく満ちているんだよね。

   最近観た映画の中では一番のお薦めかな。

   

ハンティング・パーティー」 ★★★
   アメリカさんはやり口が巧妙になってきたな・・・
   もうすぐ公開の「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」もこんな感じなのかもね。

   結構深刻な題材を軽妙に見せてしまうのが面白さでもあり、
   同時に、ちょっとムカつくとこでもあり・・・
   「現実」を基にした映画とは言っても、結果としては娯楽を目指したものであり、
   本来伝えるべき怒りが表面を撫でるのみになってしまっているね。

   社会派? ダメだよ、そんな簡単に騙されちゃ。

   主人公は「ジャーナリスト」なんだから、目的は「お金」であっても、「復讐」であっても、
   ちゃんと「報道」をしなきゃね。私怨をはらしただけのこの映画は結局のところ
   チャック・ノリスの映画の次元(判りやすく言うと「ランボー」でもイイ)と全く変わらん。

   ま、ゴチャゴチャ言ってしまったけど、結局は「地獄のヒーロー」以上の事を期待せずに
   観れば素直に娯楽映画として楽しめると思うな。