はい、僕です。 疲れ果ててるけど何とか生きてます。
以前ほどミニシアター系にまで手が回らなくなってしまったけど、
相変わらず映画は観てるんで、近場GW辺りの作品を固めてUP! どぉりゃぁああ~~!
「
紀元前1万年」 ★★
ひでえ映画だなこりゃ。 地理的設定とか時代考証とかデタラメなんじゃねぇか?
まぁマンモスの爆走シーンには大爆笑したけどね。
私としてはこれを見るより、“狂える伝道師”メル・ギブソンの
「
アポカリプト」の方をよっぽどお奨めしたい。
「
フィクサー」 ★★★★
ううむ、スルメの様に噛めば噛むほど味わい深いシブイ作品だの。
「スゴ腕のもみ消し屋」をG・クルーニーが演じるってぇと、バカ映画になりそうだけど、
実に人間臭くて、真に迫った感情表現が良い作品だったよ。
全体的に渋くて深刻なんだけど、それだけにラストが爽快だったな。
ティルダ・スウィントンが激太りなのにはショックだったけど・・・
「
大いなる陰謀」 ★★★
いいね。 「フィクサー」と同じ様にオトナ向けの良い映画だな。
尻切れトンボ的なエンディングに対して、「これからどうなるんだよ!」
とか言ってる様じゃまだまだ青いのじゃ。
主題は、「じゃぁ、貴方はどうするの?」というところじゃん?
つまり、本当に語りたいのは戦争の場面でも、T・クルーズの政治的な駆け引きでもなく
(それも大事だけどさ)R・レッドフォードと生徒との対話だと思うんだよね。
「
ネクスト」 ★★★
これまたバカ映画の王道だなぁ。
「その男は2分先の未来が予知できる」 ・・・・嘘つき!(←ネタバレ気味)
でも楽しいからイイのじゃ。
ああやって女性を口説けるのならイイなぁ、とか思ったのは私だけじゃないハズだ。
「
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」 ★★★
凄い映画だな。
2時間40分の長尺だけど、内容も物凄く重く、濃いので、観る方も相当の覚悟がいるよ。
ダニエル・デイ=ルイスの怪演が評判だけど、ポール・ダノも結構な怪物を名演している。
端的に要点を突くなら、これは「
お前の〔神〕は何なんだ」って所なんじゃないかな。
弦楽を中心としたサントラも非常に素晴らしく、男の孤独を表すかのような不協和音が
心を凍りつかせる。
ラストのブラームスのヴァイオリン・コンチェルト(?)も良かったな。
「
ノーカントリー」 ★★★
この日は日比谷で「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」とこれをハシゴして観たのだ。
・・・・めっさ疲れた。
「ゼア・ウィル~」と同じく、これも怪物を描いた映画。
内容的にもこの2本は近い所にあると感じた。
この作品、原題は「No Country for Old Man」というんだよね。
そこを意識してないと只の異常殺人者を描いたバイオレンス映画になってしまう。
真の主題はT・L・ジョーンズ演じる年老いた保安官にあると思うんだな。
流れとしては、「おらが古き善きアメリカ」は、「ゼア・ウィル・ビー~」に描かれた様に、
ゴールドラッシュやら石油採掘やらの、なりふり構わぬ拝金主義や、
神の名を借りた独善によって何かが狂い始めてしまった。
そして今や、狂った犯罪は日常茶飯事になり、
古きを懐かしむ老人達の住める世界ではなくなりつつある。
単純に「面白い映画」としてもかなり良い出来なので、
ハードな描写に耐えられるのならお薦めかな。
「
タクシデルミア~ある剥製師の遺言」 ★★★★
これはナカナカの変態映画、というかここまで来ると立派なキチガイ映画だな。
いいねぇ~
タイトルからして何となく「
パフューム~ある人殺しの物語」を連想させるんだけど、
確かに内容的にも少し似てるかな。
祖父・父・子と三代に渡って、人の持つ“欲”について描いてるんだけど、
もう全編とんでもない映像のオンパレードなので、
エログロがダメな人には拷問の様な作品かも。
でも、「汚いモノ」を真正面から撮ったこの映像は私には美しくさえ感じた。
だってさ、人間だってこの世の中だって、決して綺麗・清潔なだけじゃないじゃん?
普段、隠そうとする汚い部分の中にだって、人の本質は潜んでいると思うのさ。
(え?それは私がヘンタイだからそう思うんだ、って? そ、そうかもな)
まぁ映画としては、最後の子のエピソード部分にもう少し心理描写等のボリュームを
着けた方が、更に良かったんじゃないかな、等と思った。
でも、こういう映画、大好きです。
「
P2」 ★★★
アレクサンドル・アジャ関連作品。 ホラーどすえ。
今作品はそれほどの衝撃は無かったけど、なかなかの佳作。
でも「スプラッターの最終兵器」とまで呼ばれた究極のホラー
「
ハイテンション」の凄まじさと較べては可哀想なのかもしれん。
もし、ホラーが好きで未見なら今すぐビデオ屋に走るのじゃ!
それはともかく、今作に関しては題材が
【残業で1人地下駐車場に閉じ込められてしまった女性が
イカれたストーカーみたいな野郎に襲われる。】
という規模の小さな(ミニマルな)物語だからな。
でも、小さな物語だけに現実味があって、(特に女性には)怖い映画なのかもしれん。
「
ニンジャ★チアリーダー」 ★★
たははは、バカ映画全開だぜ! タイトル観た瞬間に★2個確定だな。
渋谷のシネマGAGA一館のみで、しかも一週間のレイトショー上映だとさ。
ワザワザ字幕作って、チラシ・ポスター等作って、日本国内での上映が
7回だけ!!
初日(土曜)に観たけど15人くらい入ってたかな。 日曜に10人くらい入るとして、
あとの平日はまぁどー考えても各5人くらいだろう。
50人くらいの観客の為に上映してくれるなんて、、、え、エライなぁ。
7月にはDVDが発売されるそうで、当たり前だよな、全国の少数派の為に売らないと
商売ならんもんね。
え?内容? チアリーダーがニンジャなんだよ!
スター・トレックの「ミスター・カトウ」ことジョージ・タケイが後半に向かうにつれ
ドンドン毀れていくのが強烈に可笑しかった。
しかし、一番驚いたのはエンディングで続編を仄めかしていた所だ。 正気か?
ちなみに
コレとは別物だじょ (いや、一緒か)
「
スパイダーウィックの謎」 ★★★★
素晴らしい。
少し「
テラビシアに架ける橋」と似てはいるのだけど、どちらも凄く良い作品だと思うな。
物語としては「
ジュマンジ」や「
ザスーラ」とそう変わりは無いんだけど、
その2つの作品の楽しさに加えて、
ストーリーの中心に愛情がすごく満ちているんだよね。
最近観た映画の中では一番のお薦めかな。
「
ハンティング・パーティー」 ★★★
アメリカさんはやり口が巧妙になってきたな・・・
もうすぐ公開の「
チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」もこんな感じなのかもね。
結構深刻な題材を軽妙に見せてしまうのが面白さでもあり、
同時に、ちょっとムカつくとこでもあり・・・
「現実」を基にした映画とは言っても、結果としては娯楽を目指したものであり、
本来伝えるべき怒りが表面を撫でるのみになってしまっているね。
社会派? ダメだよ、そんな簡単に騙されちゃ。
主人公は「ジャーナリスト」なんだから、目的は「お金」であっても、「復讐」であっても、
ちゃんと「報道」をしなきゃね。私怨をはらしただけのこの映画は結局のところ
チャック・ノリスの映画の次元(判りやすく言うと「ランボー」でもイイ)と全く変わらん。
ま、ゴチャゴチャ言ってしまったけど、結局は「
地獄のヒーロー」以上の事を期待せずに
観れば素直に娯楽映画として楽しめると思うな。