槍平小屋ニュース 

槍ヶ岳・飛騨側登山ルートの要衝、槍平小屋から日々の出来事や最新登山道情報をお届けします。

(お知らせ)完全予約制テント泊営業開始について 20200630 更新

2020年06月30日 | 日記

(ブログ記事を引用・抜粋される方へのお願い・・・このブログ記事全文が確認出来る形式での引用・抜粋のみを許可させて頂きます)


※ 槍ヶ岳・飛騨沢ルート落石情報 (必ずご確認ください)

※ 槍平キャンプ場トイレは現在使用できませんのでご注意下さい。


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※ 2020年シーズンは素泊まりを含め、小屋内での宿泊はご利用頂けません。

 

7月15日(水)より、槍平キャンプ場では完全予約制のテント泊営業を開始いたします。ご利用に際しては以下の点にご注意下さい。

① キャンプ場のご利用は設営可能テント数に制限があるため、完全予約制となります(予約先着順)。テント、シュラフなどのレンタルはありませんのですべてご持参下さい。

② ご予約は専用フォームから受付いたします(注1)。お電話・FAX・メールでのご予約は出来ませんのでご注意下さい。

③ キャンプ料金は1名様2000円です。

④ 新型コロナウイルス感染防止対策のため、マスクの着用、手指消毒用アルコール(携帯スプレー式等)・ゴミ持ち帰り袋の持参をお願いします。

(注1)ご予約は7月1日(水)午前10時より、槍平小屋ホームページの専用フォームから受付を開始いたします。こちらのブログでもリンクを貼りますのでお待ち下さい。

 

【ご予約に際してのお願い】

〇 6月30日現在、槍ヶ岳・飛騨沢登山道は群発地震の影響で滝谷避難小屋付近を中心に落石の危険が高まっています。体に感じるレベルの地震は続いており、地盤も緩んでいるため、特に雨天時の通行は危険です。梅雨明け後の入山を提案いたします。小屋ブログでも最新の登山道情報を更新して参りますので入山前に必ずご確認下さい。

※ 槍ヶ岳・飛騨沢ルート落石情報

〇 ご予約は登山計画がはっきりと確定した時点でお申し込み下さい。同一日に複数の山小屋(キャンプ場)に予約を入れるなどの行為はお控え下さい。また、キャンセルなさる場合には早めのご連絡をお願いいたします。

 

2020年シーズンは”with コロナ”元年ということもあり、小屋側で行う感染防止対策に加え、ご利用頂く皆様のご協力をお願いする場面も多くなると考えられます。安心で快適なキャンプ場のご利用に向けて皆様のご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。

槍平小屋

 


(お知らせ)2020年シーズン槍平小屋の営業について 20200622更新

2020年06月22日 | 日記

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槍ヶ岳・飛騨沢ルート落石情報 (必ずご確認ください)

※ 槍平キャンプ場トイレは現在使用できませんのでご注意下さい。


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【2020年シーズン槍平小屋の営業について】
平素より槍平小屋をご利用頂きまして、誠にありがとうございます。
 
今年度の営業方針について皆様にお知らせ致します。
 
コロナ対策を考えつつ可能な限りの営業を目指して準備してまいりましたが、
 
◯諸事情により通常のヘリ空輸が困難で物資調達ができないこと。(燃料を上げられず発電機の利用に大きな制限がかかり、冷凍庫などの小屋インフラが使えない。食材などの調達・備蓄が例年通りに行えない)
 
◯群発地震での登山道被害の規模が大きく、歩荷も制限される。加えて、コロナ対策で人員を絞った体制となっている今シーズンなので、補修作業で手一杯になると思われます。
上記2点の理由により『宿泊』『食事』がご提供できる見通しが立っておりません。
 
2020年シーズンの営業について
 
宿泊:
テント泊:〇(予約制、予約や定員などの詳細は近日中にお知らせします
食事・軽食:
喫茶:〇セルフ式のみ(コーヒー・紅茶、アルコール消毒液設置)
売店:〇飲料(スポーツ飲料、ビール)カップ麺、アルファ米 など
   登山道被害で歩荷にも支障があり、物資調達が厳しい状況となっています。
   商品を絶やさないように努めますが、
   欠品などが起きやすい状況となっていることを予めご了承ください
 
以上が現時点(6/22)の方針となっております。
 
私どもとしましても、宿泊営業が出来ないことは残念で悔しいです。
ご宿泊での利用を検討されていた方には大変申し訳ございません。
シーズン途中で状況が改善しましたら、できる範囲を増やす事も検討しております。(その逆の可能性もありますが…)
3月から社会の状況が日ごとに変化していることからも考えられるように、本年度は短いスパンで山小屋運営の状況や体制が変化するシーズンになるかもしれません。
槍平小屋だけではなく、利用を考えている・利用の可能性のある山小屋すべての最新情報を、いつもより念入りに収集して登山計画を練っていただくようお願いいたします。
 
本年度は新しい企画や取り組みをいくつか用意していたのですが、来年に持ち越しとなるものが殆どとなってしまいました。
思い通りにいかない状況の中で、状況に応じて計画を温め続けることが未来の喜びにつながると信じて努めてまいります。
 
※テント利用に関するご案内は整い次第お知らせいたします。
 事前予約制・設営数上限を設けてのご案内になるかと思います。
 詳細は、もうしばらくお待ち下さいませ。
 
今後も皆様からの変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
 
槍平小屋 沖田
 
 
 
 

槍平小屋ニュース 20200619

2020年06月19日 | 日記

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※ 槍平小屋は7月14日まで休業中です。今期の営業形態などについてはこのブログでお知らせして参りますので、お電話による頻繁なお問い合わせはご遠慮頂きますよう、よろしくお願いいたします(7月15日以降の営業詳細については6月末にお知らせ予定)槍平キャンプ場のトイレは現在使用出来ませんのでご注意下さい。

槍ヶ岳・飛騨沢ルート落石情報 (必ずご確認ください)


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槍平キャンプ場は今、ダケカンバ、ナナカマドの眩しい新緑に囲まれています。雪解け水のせせらぎは、期間限定のBGM。見えている主な山々は左手から、北穂高岳、滝谷ドーム、涸沢岳、西穂高岳です。蒲田富士をご存じで、その右手に小さく見えている奥穂高岳、ジャンダルムが確認出来たアナタは相当な槍平マニア!?かもしれません。

 

美しい風景だけをご紹介してブログを閉じることも可能なのですが、皆さんは小屋番がトップ画像のどこに一番注目していたのか、おわかりになるでしょうか?

「昨年より、流路が良くないな・・・」

4代目小屋主人が仕上げているのは増水対策の蛇篭です。梅雨や台風接近時の大雨で、飛騨沢からの流れは濁流となって荒れ狂います。1シーズンの中だけでも大雨のたびに沢の本流は何度も流路を変え、小屋敷地内への流入も懸念材料。今のうちに、人力でやれる範囲の対策をとります。

 

更新担当がまだ十代だった頃、北アルプスの高峰にあこがれる九州の青年は、名だたる3000m峰の頂上を踏むことだけを目指していました。「とにかく、あそこに登りたい・・・」という気持ちを写真に例えるなら、山頂だけにピントを合わせた、f値(被写界深度)の小さなマクロレンズで撮影された写真だったのかもしれません。もしも、山で過ごすシーズンごとに”気持ちのf値”がひとつずつ加算されていくとするなら、今年はf25の被写界深度でこの風景に向き合うことになります。今はもう”見たいものだけを見る”ということは立場上も許されませんが、その代わり、今までピントが合わずにいたものに気づき、思いもよらなかった感情が沸き起こるのを確認する機会も得ています。

新緑が芽吹き、ミネザクラが咲き誇る優しい画像の背景で、ポコンッと飛び出しているのは滝谷ドーム。登山道落石情報で昨日お知らせした場所のすぐそばです。同じ風景の中に、魅力も危険も同時に存在しています。頂上に立ちたいアツイ気持ちだけにピントを合わせていると、そこへ向かうルート上の危険に対する注意力はぼやけてしまって、大きな事故につながりかねません。情熱は情熱として大切に、けれどもその時、同じ風景の中に見えている危険にもしっかりピントを合わせて見つめて下さい。


※ ヤマップさん(YAMAP)の”山小屋支援プロジェクト”に参加させて頂きました。

  山小屋支援プロジェクト

※ 山と渓谷社さんの”山小屋エイド基金”に参加させて頂きました。

  山小屋エイド基金

 

 

 

 


(重要)槍ヶ岳・飛騨沢ルート 大規模落石情報 20200618更新

2020年06月18日 | 日記

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槍ヶ岳・飛騨沢ルートの滝谷避難小屋付近では、先月中旬の地震で起きた落石に続き、先週末の大雨が原因と考えられる大規模な落石が新たに起こっています。この岩は、登山道を横切る形で右俣谷河岸付近まで落下しています。(説明画像内の”巨岩”)

 

(Google Earthより)※先月の落石(登山道落石 1)の情報はこちら

今回の新規落石は説明画像内の”登山道落石 2”の部分になります。画像上部の〇で囲った場所が落石の発生源になっています。説明画像の元データは2015年撮影のものですが、発生源付近の崩壊は現在、この画像よりもさらに酷くなっています。赤い点線で示した部分が今年5月、6月の落石のため通行困難状態となっています。

 

”登山道落石 2”の×印付近、登山道を塞いでいる落石群。

 

滝谷よりも上部、南沢方面へ向かう登山道でも雪渓上に無数の落石が載っており、今後の雨や地震活動でさらに落石が増える恐れがあります。

飛騨地方と長野県中部を震源とする群発地震は今年4月下旬から始まり、5月19日、29日の大規模な地震の後、本日6月18日現在もまだ続いています。昨日、槍平小屋で体に感じた地震は少なめに見積もっても十数回に及び、気象庁発表が震度1であっても小屋内での体感は震度3程度だったこともありました。二ヶ月に及ぶ地震の影響で、滝谷避難小屋周辺のみでなく、ありとあらゆる場所の地盤は緩み、岩盤もはがれやすくなっています。そして、梅雨本番を迎えるこれからの季節はこれ以上ない落石の危険が高まることになります。落石のサイズをご覧頂けばご理解頂けると思うのですが、技術や体力でどうこうできるレベルではありません。もしもあなたが”登山経験豊富なベテラン”でいらっしゃれば、その経験から導き出される答えは”少なくとも、梅雨が明けるまでは入山しない”という答え一択ではないでしょうか。明日6月19日より地域をまたいだ移動制限も解除され、新穂高の登山者用無料駐車場も開放される方向ですが、槍ヶ岳・飛騨沢ルートに関しては新型コロナウイルスとは無関係に、現在がもっとも危険な状態である、と認識して頂きたいと考えます。先日、小屋facebookでもお知らせしておりますが、落石箇所を迂回する新規登山道も検討されています。新しい情報が入り次第、皆様にお伝えいたしますので、どうぞ今しばらく、危険な入山は控えて頂きますようにお願いいたします。

 

新穂高登山指導センターの掲示板

 

 

 

 


(お知らせ)オリジナルコーヒーの通販始まりました!

2020年06月08日 | 日記

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昨シーズンより現地山小屋で販売を開始しまして、皆様にご好評をいただいておりますドリップパック式の槍平小屋オリジナルコーヒー!このたび、YAMATRIP(ヤマトリップ)さんのサイトにて通販を開始いたしました!紅茶ティーバッグと同じようにドリップできる、あるようでなかった!?お手軽かつ、本格派の味をお楽しみいただけるコーヒーです。まだまだ登山自粛の日々も続いておりますが、盛夏に向けての山行計画を練るご自宅でのひと時に、また、実際の登山時にもどうぞご利用下さい!

YAMATRIPさんの通販サイト https://yamatrip.com/shop/item/list/yaridaira 

(商品説明)

袋をあけた瞬間にかおるコーヒーのいい匂い。
小屋にとまった方はわかる、あの懐かしいにおいと味、
コーヒーのいい匂いと共に、思い出もよみがえります。

飛騨にある人気の喫茶店『緑の館』の焙煎所で、
良質な豆を厳選してブレンドしています。
ティーバッグのような形状で、
熱いお湯に浸すだけで淹れたてのコーヒーが飲める≪ディップスタイル≫です。
旅行やアウトドアで使いやすく、ご好評いただいております。

マグカップ1杯分は十分作れる仕様です。
浸す時間とゆする回数でお好みの味にしてお召し上がりください。

※プレス式抽出のようにカップの底に微粉が残ることがありますが、味に悪い影響を与えることはありません。(ざらつきますので、気になる方は残して下さい)