goo blog サービス終了のお知らせ 

カクレマショウ

やっぴBLOG

議論をファシリテートすることが不得手な日本人。

2006-11-24 | ■つながり・コミュニケーション
青森県八戸市のタウンミーティングに端を発した「やらせ質問」事件。容易に予想されたことですが、八戸市だけのことではなかったことが明るみになり、果ては、「やらせ」にとどまらず、タウンミーティングの運営そのものに関する数々の問題点も国会で槍玉に挙げられる始末。

あの「やらせ」には、そもそも日本人が「議論」や「対話」に対して慣れていないという根本的な原因があるような気がしています。たとえ主催者の考えと反対の意見でも、司会役(コーディネーター)がまずは受け入れ、逆に活発な議論となるようファシリテートしていく、あるいは、他の参加者がウンザリするような趣旨に沿わない発言を長々とする人がいても、うまくユーモアでくるめてさばいていくといった場面にはなかなかお目にかかることができません。日本人って、そもそもファシリテーターなんて向いてないんじゃないのか?と思いたくなることもしばしばです。

くだんのタウンミーティングにしても、教育基本法反対!なんて意見が出てきたりしたら文部科学省(の官僚)は困る。ボス(大臣)が壇上にいるのに。あとで叱られるかもしれないし。もっとも、そんなことで叱るようなボスじゃ困りますが。

あの事件は、文部科学省や内閣府といった中央官庁内部の問題だけでなく、地方分権と叫ばれている割には「国─都道府県─市町村」という縦のラインもいまだに健在であることがバレバレになってしまった事件でもありましたね。組織において、縦のラインで仕事をしている以上、「上」の意向に従わなければならない「部下」としての心中はよくわかりますけど。

上に立つ人の条件は、私はただ一つ、広い視野で物事をとらえ、その上で部下を信用する、という点に尽きると思います。公の場で何が起きても、責任は自分がとる、部下に責任を押しつけないという度量の大きさ。上司の顔色をうかがいながら、ただ何事もなく終わってくれることを願う「議論」の場では、何の意味もありません。

よくあることですが、部下が長い時間をかけて築き上げた企画を、単に思いつきとしか思えないような理由で一蹴する上司。なんて視野が狭いんだろう、としか言いようがありませんよね。あ、これは単なる愚痴でした…。

 

最新の画像もっと見る

1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
ファシリテートってなに? (70171)
2007-03-08 11:08:04
Web辞書では引けませんでした。
日本ファシリテーション協会のサイトから下記を引用しました。

ファシリテーション(facilitation)とは、「促進する」「容易にする」「円滑にする」「スムーズに運ばせる」というのが原意です。人々の活動が容易にできるよう支援し、うまくことが運ぶように舵取りするのがファシリテーションです。具体的には、集団による問題解決、アイデア創造、合意形成、教育・学習、変革、自己表現・成長など、あらゆる知識創造活動を支援し促進していく働きを意味します。またその役割を担う人がファシリテーター(facilitator)であり、日本語では「協働促進者」または「共創支援者」と呼びます。分かりやすく言えば、裏方で黒子のリーダーです。会議で言えば、メンバーの参加を促進し、プロセスの舵取りをする人がファシリテーター(進行役)です。

      70171
   
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。