たかさんのリカバリーの軌道&たけチャンの肘リードのリカバリーについてです
ハンドリードと肘リード・・・言い換えればハイエルボーか、ストレートアームか、
って事なんですが・・・
どちらが正解!と言うわけでも無く、自分のスイムスタイルで選べば良いと思います
えっと、私はTIコーチであり、TIクロールが大好きなので・・・ここではハイエルボーの説明をさせて頂きます
第1の目的、省エネですね・・・抵抗の少ない、そしてヒップドライブを活かすには肘リードのハイエルボーが合っていると思います
まず、リカバリーの軌道距離ですが・・・
肩を支点とし、掻き終わりから入水までの軌跡で半円が書けますね?
ハンドリードのストレートだと、手の平で半円を描き、肘リードのハイエルボーだと
肘で半円を描きますね?
描く、半円の大きさが違いますね?
つまり、軌道距離が違います
水の外に出た腕と言うのは、結構重いんですよ
試しに、背面キックで腕を上げて見れば・・・ブクブクブク
で、この重さ、最小限に抑えたいのがハイエルボー
この重さを利用して、前に投げ出してスピードにつなげたい、のがストレートアーム
ただ、この重さを利用するには、ある程度肩周りをしっかりさせて置く事が重要
で、身体に優しいTIでは、「ラクに泳ぎたい」「長く泳ぎたい」方にはハイエルボーをお薦めしています
もうひとつ、この重さを、短い軌道で前に運ぶ事で、前重心を保ちフラットな姿勢を維持する、
これが、TIの、力よりもバランスを重視したクロールです
たけチャン、このように、何故?肘リードなのか?理由を把握すれば、お友達にも
説明しやすいと思いますよ
で、意識を手先から、肘に変えなければならないのですが・・・先程述べた様に、
半円の軌跡を肘で・・・正しくは半円ではありません、比べる意味で半円と言いましたが・・
「肘を斜め前方に抜き、前に運ぶ」です
掻き終えたら、肘から先を、斜めに大根を引き抜く様に・・・つまり初めに肘が出て、最後に指先が出るのですが、指先を水面ギリギリに残したまま、肘を前に運びます
すると、今度は入水の時、指先から斜め前方に大根を水に植え戻す感じですね
ハイエルボーは別名「マリオネットアーム」と言いまして・・・
肘から先を脱力していなければ意味が無いんですね・・・
私がお客様に説明する時に・・・肘から先を『筆』に見立てて説明します
肘で、筆を軽く持ち・・・後から、水面にす~っと、『弧を描き』前に運びます
つまり、指先が筆の『穂先』になるわけですね
指先というより『爪』です・・・優しくす~っと、
指先を水没させたドリルをジッパーと言いますね・・・これは『つめつめジッパー』です
まあ、殆どクロールなのですが『つめつめジッパードリル』と私は言っています
何故なら、ジッパードリルまでは、肘リードが出来ているのに、『クロール』
と言ったとたんに、手先が暴走を始める方が多いのです
『弧を描く』と表現しましたが・・・そうです、リカバリーの軌跡は真っ直ぐでは無いのです
マリオネットアーム・・・脱力した状態で、肩を支点に動かせば、遠心力で外側に
膨らむみます
遊園地で、回転ブランコに乗ったことがありますか?遠心力で外に広がりますよね?
これを無理に真っ直ぐ運ぼうとすると、脱力出来ずに肩の付け根辺りに余計な緊張が発生します
たかさんのリカバリーはこれにあたります・・・
それで、リカバリーの軌道が身体に近過ぎる、と言ったのです
緊張が発生するだけで無く、オーバーローテ・・・つまり、ローリングの角度が、
行き過ぎてしまい、リカバリーの腕が身体の中心線である軸に乗っかってしまい、
浮力を小さくし、左右の重心移動のバランスが悪くなります
当然、前でグライドしている腕も、中心に入ってきてしまい・・・
軸と、重心移動の位置が重なってしまい、やじろべえの重心移動の動力が活きません
あ~、なんかかなり長くなってしまい・・・余計に混乱させてるかも~
「ここをもう少し」とか、「ここがわからない」とか、言って下さいね