鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

札幌戦コメント・レビュー

2008年03月09日 | Weblog

鹿島アントラーズ   :監督   <試合終了>
前半は対戦したことのないチームで戸惑いがあり、適応するのに時間が必要だったが、徐々に気持ちの整理、情報の整理ができたこともあり、後半は我々の形で試合を進めることができた。来週からACLが始まるが、フタをあけてみないとわからない。気温・湿度・レフェリング、国の環境などの違いにどう適応するかなど選手たちが適応しやすい環境を与えてあげることが大事。臨機応変に対応したい。J(リーグ)をやりながら上手く並行してみんなで戦って、いい結果を掴んでいきたい。

【J1:第1節 鹿島 vs 札幌】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント [ J's GOAL ]
3月8日(土) 2008 J1リーグ戦 第1節
鹿島 4 - 0 札幌 (16:03/カシマ/28,152人)
得点者:50' 新井場徹(鹿島)、64' 新井場徹(鹿島)、70' マルキーニョス(鹿島)、89' 佐々木竜太(鹿島)

●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):
Q:J1王者の底力を見せたという印象だが、監督の評価は? 特に前後半で大きく変わったが、どこがよくなったと思うか?
「それは簡単なことで、対戦したことのないチームだったので、前半は戸惑いを感じていた部分がある。それは個としてもチームとしてもそうで、敵を知る時間必要だったのではないか。鹿島のセンターバックが2人欠けているところを、札幌は長身FWを活かして突いてきた。うちはもともとボランチの選手がセンターバックをやっているために、競り合いの間合いや飛ぶタイミングなどが普段と違って、戸惑いがあったのではないか。徐々に慣れて後半になった時にはみんなが気持ちと情報の整理ができていた。それで後半は我々の形で試合を進めることができた。まあ、前半もそれほど危険なシーンはなかったと思うが…。
自分たちがどう崩していくのかという部分で戸惑いがあったと思うのでハーフタイムでちょっと修正はした」

Q:今日はセンターバックで代わりに出た2選手も頑張り、途中出場の佐々木選手も得点した。水曜日にはACLが始まるが、そういう選手の頑張りから監督はどのような手応えを感じているか?
「私自身も、どうなるかというのはフタを開けてみないとわからないというのが正直な気持ち。それは選手も同じだと思う。ただし準備をするというのが大事。それは私だけでなく、スタッフやクラブ全体から色々なバックアップをしてもらっている。違う国で試合をするということには、気温・湿度・ピッチコンディション・レフェリング・相手のサッカースタイルなど、いろいろな部分がいつもと違うという意味が含まれている。それに対してどう対応し、あるいは適応していくか。あるいは選手が適応しやすい状況・環境を作っていくことが必要だと思う。計算通りに物事が進むことはないと思うし、臨機応変に選手を導いていくことが大事になってくる。また選手が我々を信頼して取り組んでくれれば、よい結果に繋がると思う。
当然ながらJリーグをあきらめるつもりはないし、Jリーグを戦いながらACLを平行して戦っていく。そのためにはみんなでうまく戦っていくと、選手には伝えてある。全員でいい結果をつかみ取ることができれば…と思っている」

以上

【J1:第1節 鹿島 vs 札幌】試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]
●本山雅志選手(鹿島)
Q:前半は苦戦したが?
「相手がものすごく運動量を増やしてプレスに来たんでボールを回せなかった。ドリブルをしたり緩急をつけたりワンツーをしたりすれば崩せると思っていたけど。前半やって形は見えてきていた。後半になって、監督の指示で(内田)篤人へのサポートをプラスすることとサイドを使うことを意識したら、真ん中が空いて突破できた。サイドも使えた。後ろがしっかりハイボールに競り勝ってくれたし、うまく処理できたと思う。
1点取れてやりやすくなった。1点目を取るまではどういう形でも早く取りたかったけど、監督に焦るなと言われた。焦りが見えているぞ、と。少し緩急をつけながら早く行くところは行くようにしたらうまくいった。
開幕戦は勝つことが大事。ゼロックススーパーカップでの悪い流れを断ち切る意味でも勝つことが大事だと監督も言っていた。個人的には前半は運動量が多くなかった。あとダヴィに抜かれたところはしっかり行ったつもりなのにやられた。反省したい。次はACL。今は疲れていないけど、明日になれば疲れが出るかもしれない。しっかり休養して回復させたい。まだリーグ戦1試合が終わったところ。34分の1だと思う。1試合1試合危機感を持って戦わないといけない。気を抜くといつの間にか脱落しているということはよくあるから」

●小笠原満男選手(鹿島)
「こっちが落ち着いてボールを回してタテに入れてというのを続けていたら、後半になって相手が落ちてきた。うまくできたと思う。去年はスタートが悪かったから今年はいい入りをしようという気持ちはみんなあったんじゃないか。前半は札幌がかなりプレスに来たけど、こぼれたボールを拾ってその中でチャンスを作っていけばいいと思っていたら、実際に利いてきた。試合運びがうまく行ったと思う」
Q:PKを外したが?
「そんなのありましたね(苦笑)。忘れるくらい点を取ってくれたから。マルキーニョスも外した? あれは蹴りたそうだったから。ボールを持ってたから無理やり取り上げるのもね。信頼して任せたけど外しちゃったね(笑)。
2点目を取った後も攻め続けたが、そういうことが大事。3点目を取りに行って、さらに4点目も行くことで相手にダメージを与えた。ゼロックススーパーカップでは2点目を取った後、それができずに2点を返された。同じことをしてはだめだと思っていたし、3点4点と行けてよかった。
今日は相手がロングボールを蹴ってきて、競ったボールを拾わないといけなかった。自分はDFの前にいてあげて、前のMFの2人(野沢と本山)には攻めに力を注いでほしかった。ボールを失った後すぐにボールを奪うのは今の自分のテーマでもあるし、チームのテーマでもある。自分は攻めたいのを我慢してチャンスを見ながら出て行くようにしている」

●青木剛選手(鹿島)
「PKを取った時もサイドからいいボールが入ったし、サイドを多く使えば中も開いてくる。最初から中・中を意識しすぎると外がうまく使えない。そうやって臨機応変にやることが大事だと思った」
●中後雅喜選手(鹿島)
「今は(試合中にボールが当たったので)左目があんまり見えない状態。これから病院へ行きます」
Q:徐々にセンターバックの役割がスムーズになってきたが?
「慣れてきた部分もあるし、それなりにできたとは思う」
●田代有三選手(鹿島)
「今日は点を決めなきゃいけなかったですね~。(試合中にボールが当たったが)目は大丈夫でした。前半は相手がすごい頑張っていたけど、後半はスキが空いてきた。DFとDFの間が後半は空いていた。どんどんラインも下がってスペースも広がった。向こうの守備陣もどうしようという感じだった。チャンスがあったからこそ決めたかった。マルキーニョスのアシストは、ああいうプレーはあれでいい。続けていきたいと思う。先週のゼロックススーパーカップでの結果がよくなかったし、前半は先制点が欲しかった。なかなかそれが入らなくて攻めにくかった。後半セットプレーで点が入ってラクになった。思い切ったプレーもできたし。新井場さんは普通はセットプレーの時にはいない。そういう選手が入って点を取れたことで攻撃の幅が広がればいい。サイドバックが得点できることは強味だと思う。新井場さんの2点目にも絡んだのは、中後にもボールが行ったけどセンターバックとサイドバックの間が前半からすごく空いていた。そこを狙って蹴ってくれと言った。狙い通りだった。マルキー(ニョス)もそのことを分かってポジションを取った。新井場さんも上がってきてくれたし、狙い通りにやれたプレーだった。中後も何回もこっちも見てくれていいボールを上げてくれた」

●新井場徹選手(鹿島)

「前半はチームとしてうまくいかなかったけど、後半はしっかり修正できた。いいスタートが切れたが、先週は後味の悪いゲームをしたんで、よく切り替えて戦えたと思う。前半はやりながら不安もあったけど、終わってみると最終的には守備もよかった。ゴールシーンは2人が抜けたんで、たまたまセットプレーに入った。ゴールが入ると思わなかった。自分が決めたとも思わなかったし。あんまり実感がないですね。相手もかなり僕らをケアしてスペースを埋めていたんで、前半は入っていくスペースがなかった。ハーフタイムにどう崩すか話したけど、前半にスペースがなかったことが誤算だった。正直、前半はもうちょっと簡単に裏をつけるかなと思った。相手も僕らのことをかなり研究していたし、もう少しタイミングとかを考えないといけないと思った。今日は引き分けちゃいけないゲームだったし、点を取りに行こうと思った。前半は正直、うまくいかなかった。自分の2点目はセンターバックとサイドバックの間をつねに狙っていた。後半になってうまくチャンスになって抜けてきてゴールにつながった。次はACLだけど、まだリーグ戦1試合が終わったばかり。明日移動するけど、アジアでの試合は未経験の選手も多い。気持ちを切り替えてやりたい」
●マルキーニョス選手(鹿島)
「今日の勝利でいいスタートが切れた。この調子でこれからもやっていければいい。
とてもいいゴールを決められた。この調子で決め続けて勝利に貢献したい。PKはどの選手も緊張するもの。外したからといって調子を崩すのはよくない。切り替えて次のチャンスを決めてやると強い気持ちでやったことが点につながった。今年の目標はアジアを優勝し、クラブワールドカップに出ること。Jリーグも優勝し、得点を狙いたい」

【J1:第1節 鹿島 vs 札幌】レポート:前半は札幌の堅守に苦しめられながらも、新井場の2発で勝利を引き寄せた鹿島。J1連覇・ACLへ好スタート! [ J's GOAL ]
3月8日(土) 2008 J1リーグ戦 第1節
鹿島 4 - 0 札幌 (16:03/カシマ/28,152人)
得点者:50' 新井場徹(鹿島)、64' 新井場徹(鹿島)、70' マルキーニョス(鹿島)、89' 佐々木竜太(鹿島)

「正直、もうちょっと簡単に裏を突けるのかなと思ったけど、相手もウチをかなり研究してきたし、前半はうまくいかなかった」と2008年J1開幕戦勝利の立役者である新井場徹が話した通り、前半の鹿島アントラーズはコンサドーレ札幌の堅守にかなり苦しんだ。昨季J2を制した彼らの鍛え上げられた4-4-2のゾーンディフェンスはやはり完成度が高かった。が、それを確実にこじあけられるのが、J1王者の底力でもある。主将・小笠原満男がPKを外しても動じることなく新井場がヘッドで先制。これで相手の戦意を削ぐと、新井場、マルキーニョス、途中出場の佐々木竜太が追加点をゲット。終わってみれば、鹿島が4-0で圧勝していた。
 3月1日のゼロックススーパーカップでの退場処分で出場停止となった大岩剛、岩政大樹の代役として出場した中後雅喜、伊野波雅彦の両センターバックも、序盤こそ堅かったものの、持ち味の正確なフィードを見せるなど勝利に貢献。チームの総合力の高さを改めて示すことになった。この開幕戦からJ1・アジアチャンピオンズリーグ(ACL)18連戦が始まるが、彼らは非常に幸先のいいスタートを切ったといえる。

 優勝候補のガンバ大阪がジェフユナイテッド千葉に引き分け、浦和レッズが横浜F・マリノスに敗れる波乱が起きる中、16時にキックオフされた鹿島対札幌戦。昨季2冠の常勝軍団としても少なからずプレッシャーを感じたことだろう。しかも相手とは6年ぶりの顔合わせ。「未知なる敵」と言ってもいい状況だけに、選手たちにもやりにくさはあったはずだ。
 案の定、前半の鹿島はアグレッシブさを欠いた。立ち上がりからボールは支配するものの、本山雅志と野沢拓也の両攻撃的MFの運動量が少なく、田代有三もタメが作れない。マルキーニョスは何度かビッグチャンスを迎えたが、どうも決め手を欠いた。初めてコンビを組んだ中後と伊野波の両センターバックもやや落ち着きがなく、不安定さが垣間見えた。そんな鹿島とは対照的に、札幌は狙い通りのサッカーをしていた。前線と最終ラインをコンパクトにし、ボールを奪ってカウンターを狙ってきたのだ。縦パスを受けたエース・ダヴィが強引にシュートまで持ち込んだ前半42分のビッグチャンスには鹿島守備陣もヒヤリとさせられただろう。「対戦したことのないチームだったので、前半は戸惑いを感じていた部分がある。それは個としてもチームとしてもそう。敵を知る時間必要だった」オズワルド オリヴェイラ監督は選手たちをかばったが、最初の45分間は間違いなく札幌ペースで進んでいた。

 三浦俊也監督としてはこのまま粘って、鹿島の運動量が落ちる終盤に1点を奪う展開に持ち込みたかったに違いない。だが、彼らが思うほどJ1王者は甘くなかった。鹿島は後半に入るや否や、より積極的にゴールに向かうようになる。「もっと外を使うようにと監督から指示があった」本山も言う通り、選手たちは大きな展開から中央を狙う作戦に切り替えた。その意図がすぐさま結実し、開始1分には野沢がPKをゲット。これを名手・小笠原が蹴るが、信じられないことに相手の守護神・佐藤優也に止められてしまう。「まだ先週のゼロックススーパーカップの悪いムードが残っているのか?」と不安を感じた選手もいただろう。
 そんな不穏な空気を断ち切ったのが新井場。後半5分、小笠原の左CKをドンピシャリのタイミングで押し込んだのだ。普段のセットプレーの際、彼はペナルティエリア内には入らない。今回は大岩と岩政が抜けたことでたまたま入ることになったという。そんな偶然もあったが、新井場の強気の姿勢が値千金のゴールを呼び込んだともいえる。
「1点を取られたのが大きかった。前半は思い通りの展開だったんですけど…」と札幌のボランチ・ディビッドソン純マーカスもコメントしたが、彼らにとってこの1点は痛すぎた。三浦監督は先週契約したばかりのクライトンをセカンドストライカーの位置で起用するなど、巻き返しを図ったが、どうしても修正しきれない。16分にマルキーニョスが再びPKを失敗したところまではまだ何とか持ちこたえていたが、19分に中後のロングフィードから田代、マルキーニョスが絡んでマークがガラ空きになった新井場に2点目を奪われたところで、チーム全体が完全に切れてしまう。ここまで積み上げてきた堅守も崩壊し、札幌の選手たちは自信を喪失。マルキーニョスと佐々木の追加点を止める術も見つからなかった。

 4-0という結果は両者それぞれに大きなインパクトを残した。鹿島の方はゼロックススーパーカップで喫した黒星のダメージを完全に払拭し、チームとしての自信を取り戻す大きな1勝だった。ここから5月にかけてJ1・ACLの18連戦が始まるが、それに向けても力強い一歩を踏み出したといえる。中後と伊野波のコンビも時間の経過とともに安定感を増し、正確なフィードで攻撃の起点となった。大岩・岩政のハードマーカータイプとは一味違うセンターバックの出現で、オズワルド オリヴェイラ監督の選択肢も増えたようだ。これも確かな収穫といえる。
 対する札幌の方はJ1のレベルの高さを再認識させられる形となった。「力の差があった」と三浦監督も認めざるを得なかった。が、前半の組織的守備はJ1王者にも十分通じていたし、ダヴィやクライトンの個人能力は鹿島DF陣を怖がらせた。今は負傷者続出だが、これから主要選手たちも徐々に戻ってくる。こうした前向きな要素を戦う力に変えていくしかない。この大敗をいい教訓にすることが肝要なのだ。

以上
2008.03.09 Reported by 元川悦子

前半終了時に0-0であった為、前半は苦戦との印象を与えておる模様。
実際はそんなことは全くなく、単に90分を使ってサッカーを行っていただけである。
ルール上、試合時間は決まっておる、その中で多くの得点を取った方が勝者となりうるのだ。
それ以上でもそれ以下でもない。
結果的に完封し大量得点で勝利し、若手にチャンスと結果を与えることさえ出来た。
試合だけではなく、本当の勝者への階段を一つ登ったと言えるのでは無かろうか。


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