鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

札幌戦報道

2008年03月09日 | Weblog

DF伊野波の守りから鹿島4発/J1

前半、札幌FWダビからボールを奪うDF伊野波。右はMF小笠原
<J1:鹿島4-0札幌>◇第1節◇8日◇カシマ
 鹿島DF伊野波雅彦(22)が王者の新しい力となった。開幕戦の札幌戦で先発出場。岩政、大岩の両センターバック(CB)を出場停止で欠く中、中後とのコンビで最終ラインを統率し、相手の攻撃を封じた。積極的なオーバーラップでリズムを生み、大量4得点の呼び水となり、完封勝利に貢献した。オフに少年時代からあこがれていた鹿島に移籍。「鹿島デビュー戦」を飾り、チームは昨年の劇的優勝から続く連勝を10に伸ばした。

 伊野波は少年時代からの夢を最高の形でかなえた。鹿島の一員としてプレーする―。22歳の若者に成長した男は真っ赤のユニホームに身をつつみ、ピッチに立った。前半こそ動きが硬かったが、後半は見違えた。同18分にはハーフウエーラインより前で構えて、札幌MF芳賀にタックルを仕掛けて奪い取る。攻撃的な姿勢が勢いを呼び、後半だけで4得点が生まれた。

 オフに東京から完全移籍し臨んだ初戦。「(鹿島に)受け入れられた感じ。すんなり入れた」。子供のころから鹿島が大好きだった。地元宮崎に春季キャンプで鹿島が訪れると、練習を見学し、柳沢、小笠原らと一緒に写真を撮った。中学時代には貯金を切り崩し、約40万円を払って鹿島OBのジーコが主宰するブラジルのサッカー教室に参加した。鹿児島実時代も地元に帰省すると鹿島のユニホームを着てトレーニングすることもあった。プロ入り後も東京の寮には小笠原のユニホームを飾っていた。

 試合2日前には本田チームアドバイザーに「もっと満男を使ってやれ。遠慮するな」と声をかけられた。この日はあこがれだった小笠原に指示を飛ばす姿があった。U―23代表の米国遠征に帯同し、チームと連係を深める時間は少なかった。1日のゼロックス杯で岩政、大岩が退場となり、出場停止が決まってから「この1週間で頭に詰め込まないと」と焦りもあった。だが昔から持っている鹿島の試合のビデオは100本以上。伝統のスタイルは心身にすり込まれていた。

 オリベイラ監督からは「まだ君のプレーをあまり見てない」と言われていたが、この日のプレーで存在感を示した。「鹿島の一員になれた? まだ半分くらい。これから一員になれれば」。鹿島とともに歩む王道は始まったばかりだ。 【広重竜太郎】
 [2008年3月9日8時57分 紙面から]

王者・鹿島が最高のスタート!昇格の札幌相手に4発圧勝

先制ゴールを決めた新井場(中央)はチームメートから祝福される(撮影・江角和宏)
 J1第1節第1日(8日・カシマスタジアム)連覇を目指す鹿島はDF新井場徹(28)の2得点などで昇格組の札幌に4-0圧勝した。

 夕日に染まったスタジアムが、お祭りムードに包まれた。DF岩政、大岩の両センターバックを出場停止で欠く王者が、ハンディを感じさせずに、本領発揮。J1昇格の札幌に貫禄を見せつけた。殊勲のヒーローは2得点のDF新井場だ。
 「(先制点は)たまたま。ボクが決めたか、一瞬わからなかったくらい。実感ないです」
 前半から攻めあぐねていた鹿島に先制点をもたらしたのは、そこにいるはずのない男だった。後半5分の左CKに、新井場が頭であわせた。普段ならセットプレーでペナルティーエリア内にいることはないが、この日は岩政、大岩が欠場。代役が大仕事だ。

 この日は父・清弘さんの誕生日。「(試合前に)おかんからバースデープレゼントを頼むと連絡があった。無理やで!!と思った」と、興奮を隠せない新井場だが、しっかり親孝行を果たした。

 PKの呪い!?も振り払った。1週間前のゼロックス・スーパー杯、広島戦で微妙な判定により敗戦。PKは、その象徴的なシーンだった。この日は後半2分にMF小笠原、同15分にはFWマルキーニョスが失敗。「そんなこともありましたね。忘れるくらい、みんなが点を取ってくれた」と小笠原は苦笑い。ただ、追加点を重ねた意味は大きい。マルキーニョスのヒールでの技あり弾、途中出場の20歳のFW佐々木のダメ押し弾。「3点、4点と取れてよかった」と、小笠原は短期間でのチームの“成長”を口にした。
 「昨年と同じ喜びを味わいたい」と新井場。昨季は開幕から5戦勝ちなしと苦しんだが、今季は白星発進だ。リーグ連覇へ、鹿島が最高のスタートを切った。

(峯岸弘行)
★伊野波と中後の“急造”CBが完封勝利に貢献
 “急造”センターバックが、完封勝利に貢献した。ゼロックス・スーパー杯の警告などで出場停止となったDF岩政、大岩の代役を務めた伊野波と中後。特に新加入の伊野波は、U-23日本代表の米国遠征などもあり、連係に不安を抱えていたが、無難にこなした。「前半は苦労したけど、だんだんなじめるようになった」と伊野波。期待の新戦力が、きっちり仕事をした。

◆鹿島・オリベイラ監督
 「あまり対戦経験のない相手だったので、前半は選手が戸惑いを感じていた。後半は敵のプレーに慣れることができた」

■鹿島の昨季VTR
 開幕戦で川崎に、第2節G大阪にいずれも0-1で連敗発進。第5節終了時で3分け2敗と勝ち星がなくサポーターが選手バスの進路を妨げる騒動も。その後、横浜FC、清水に連勝して勢いを取り戻すと、後半戦にはメッシーナからMF小笠原が復帰。第26節から9連勝をマーク、最終節で奇跡の逆転優勝を飾った。

新井場口火!鹿島 連覇へ4発発進

<鹿島・札幌>後半5分、先制点を決めた新井場(下)を中心に喜ぶ鹿島イレブン
Photo By スポニチ

 【鹿島4―0札幌】鹿島が王者の強さを見せつけた。大きな原動力となったのがDF新井場だ。まずは後半5分。MF小笠原の左CKに頭で合わせた。通常、CKでは自陣に残って相手の速攻に備えるところだが、この日は1日のゼロックススーパー杯でレッドカードを受けた大岩、岩政のセンターバックコンビがともに出場停止。「背の順で僕が入ることになった」とCKに“特別参加”。後半2分にMF小笠原がPKを外していただけに、8月15日の千葉戦以来となるゴールはチームに勢いを与える貴重な先制弾となった。

 後半19分には、中後のロングパスから左足の強烈なシュートで追加点も決めた。この日は父・清弘さんの誕生日で、試合前に「ゴール頼むで」と電話でハッパをかけられていた。「無理やで」と半ばあきらめていたが、G大阪時代の00年11月8日の川崎F戦以来、2度目の1試合2得点は最高のプレゼントとなった。「僕が決めると当分、ネタにされるんで」と照れ隠しで冗談を交えつつも「いい時間帯に決められた」と満面の笑みを浮かべた。

 愛する家族へのゴールでもあった。昨季まで生活を共にしていた富子夫人と子供2人が、子供の教育問題の関係で、故郷の大阪に戻った。今年から選手寮に入り、単身赴任の身に。家族を安心させるためにも、開幕戦で元気な姿を見せたかった。

 チームは新井場の活躍で完全にゲームを支配。触発されたFW陣も続いた。後半25分にマルキーニョスが田代のアシストから技ありのヒールキックで3点目。ロスタイムには、U―23日本代表スタッフが見守る中、期待の若手FW佐々木がMF本山のパスからダメ押し。昨季からのリーグ戦での連勝を10に伸ばした。

 昨季リーグの上位4チームのうち、2位浦和、4位清水が敗戦、3位G大阪は引き分け。他チームがもたつく中、昨季J1王者の鹿島が連覇に向け好発進した。不可解な判定で敗れたゼロックス杯のもやもやも払しょく。12日のACL初戦、アウェーのクルンタイ銀行(タイ)戦に弾みをつけた。
[ 2008年03月09日付 紙面記事 ]

新井場弾!弾!!鹿島、昇格札幌一蹴…J1第1節

後半5分、先制ゴールを決め喜ぶ新井場(左端)。王者・鹿島は4発で快勝
 ◆J1第1節 鹿島4―0札幌(8日・カシマ) 鹿島は昇格組の札幌から後半4得点を奪い、4―0と圧勝、2連覇に向け好発進した。

 11冠王者健在を知らしめた。ライバルの苦戦を尻目に、鹿島は4発の大勝発進。真っ赤に揺れるスタンドを背に、主将のMF小笠原は「いいスタートが切れたと思う。昨年の経験が生きている。みんなに、スタートダッシュしたいという気持ちがあった」昨季から続くリーグ戦連勝を10に伸ばしたイレブンには風格さえ漂っていた。

 鹿島の「左」が火を噴いた。後半5分、左CKからDF新井場がヘディングで、ゴール右隅に先制点を叩き込んだ。普段のセットプレーでは後方で待機しているが、ゴール前に入るDF岩政、大岩がゼロックススーパー杯の広島戦(1日)で退場処分となり、この日は出場停止。「背の順で回ってきた」という182センチの背番号7が慣れない頭で勢いづけた。同19分には左足で豪快に追加点。ともに味方がPKを外した直後、流れを取り戻す効果的な得点だった。

 離れ離れの家族にささげた。今季から夫人と2人の子供を地元・大阪に戻し、寮で一人暮らしを始めた。引退後を考え「子どもには大阪で育ってほしい」と単身赴任を決意。リーグ初戦で「パパ」の奮闘をテレビ画面越しに伝えた。また、父・清弘さんの誕生日に「無理やと思っていた」というゴールで親孝行も果たした。

 浦和のように大型補強はなかったが、変幻自在の得点パターンで勝負できることを証明。MF中後、伊野波の急造センターバックも完封に貢献。「去年のような喜びを味わいたい」と新井場。荒れた試合の末敗れた“ゼロックスショック”から立ち直り、チーム力をみせつけた王者。連覇に向け、上々のスタートを切った。

 ◆札幌最下位発進 ○…6年ぶりのJ1での戦いは暫定ながら最下位スタートとなった。開幕戦では02年の広島戦(1―5)に並ぶクラブワーストタイの4点差負け。J1での開幕戦で不敗を誇っていた三浦俊也監督(44)だが「1点先に取られて相手の力が出やすい状況になってしまった」と完敗を認めた。98、02年と開幕戦に敗れた年はいずれもJ2に降格。データ通りとならないためにもホーム開幕戦(15日・対横浜M)で巻き返しを狙う。
(2008年3月9日06時02分  スポーツ報知)


新井場一色かと思いきや、ニッカンはイノパンに注目である。
さすがに良い選手ということで注目点は同じなのであろう。
器械体操仕込みの走り方も格好が良い。
とはいえ勝利の立役者は2得点の新井場であることは言うまでもない。
ゼロックス杯でも攻撃に絡んでおり、この活躍の伏線は張られておった。
この試合でも決めるだけであったのである。
右サイドの内田篤人ばかりにスポットが当たっておるが、両翼がそろってこそ鹿は高く舞い上がるのである。


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8 コメント

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Unknown (Unknown)
2008-03-09 19:31:19
代表に鹿島の両SBとられたらどうしよう… (笑
コメントありがとうございます。 (原理主義者)
2008-03-09 19:32:57
石神と健太になるでしょうね。
Unknown (松本キック)
2008-03-09 22:43:24
94年ブラジル代表の両サイドバックを取って以来、鹿島は4バックで攻撃的なサイドという伝統が出来ましたね。相馬、名良橋という伝説の両サイドに並ぶ存在になってほしいなぁ。
Unknown (智)
2008-03-10 02:30:23
伊野波のネタはどこの記事でしょうか?教えていただけると幸いです。
コメントありがとうございます。 (原理主義者)
2008-03-10 06:32:02
>松本キックさん
レオナルドとジョルジーニョは94米国W杯ではSBでしたが、レオナルドは鹿島ではFW、ジョルジーニョも後にボランチになったので、彼等が来てから攻撃的なサイドになったわけではありません。
やはり、相馬の存在が大きかったと思います。
名良橋の前の内藤就も元々FWの選手で攻撃的でしたし。

>智さん
3歳からやっていたとの話です。
Unknown (tk4)
2008-03-10 10:49:26
>「去年のような喜びを味わいたい」

そうだよなぁ。新井場はスタンド観戦だったもんなぁ。

今年こそはピッチ上で味わって欲しいね。
Unknown (松本キック)
2008-03-10 13:44:05
>原理主義者様

書き方が悪かったです。
勿論、レオやジョルジがMFで活躍したのは認識してます、というかキックオフパーティーでレオ様とは肩を組んで写真に納まった仲ですから!

左サイドバックながらゲームメイクをした94年のレオナルドは、(創造性に欠けると言われた)当時のブラジル代表の中で輝いていましたし、バイエルンでも尊敬を集めていたジョルジーニョ含め、「4バックのサイドバック攻撃参加」は新鮮な、最新のものとして受け入れられたように記憶しています(ジョルジーニョは本当に初期のみですが、右サイドバックで出場していました)。

名良橋が移籍してきたのもジョルジーニョが要因でしたしね。あの頃、鹿島の形が出来たよなぁ、という感想でした。誤解をさせてごめんなさい。
コメントありがとうございます。 (原理主義者)
2008-03-10 18:37:39
レオナルドとジョルジーニョが来て”強い”アントラーズの原型が出来たということですね。
まったくその通りだと思います。