鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

ナビスコ杯タイトル獲得で良い流れも平常心で戦えるかがカギとなる

2015年11月06日 | Weblog
【予想スタメン】2ndステージ2位鹿島と3位横浜FMが激突…逆転優勝を狙う両者の戦いは熱戦必至

2ndステージ優勝の可能性を残す2位の鹿島(左)と3位横浜FM(右)が対戦する [写真]=Getty Images

■鹿島アントラーズ ナビスコ杯タイトル獲得で良い流れも平常心で戦えるかがカギとなる

 鹿島は10月31日のナビスコ杯決勝でG大阪を下し、3年ぶりのタイトルを獲得した。昨季の3冠王者に3-0と完勝。優勝を経験したことのない若い選手にとって、この上ない自信になっただろうし、今節を良い流れで臨むことができるのは間違いない。

 5日にはW杯アジア2次予選のシンガポール戦、カンボジア戦に臨む日本代表メンバーが発表され、金崎夢生が約5年ぶりに復帰を果たした。鹿島に加入した今季、公式戦35試合に出場し、15得点。ナビスコ杯では5戦5発と文字通りチームをけん引した。もともと献身性の高く、積極性が光るプレーヤーだが、代表に復帰したことによってよりモチベーションは高まるだろう。

 横浜FMとの相性も良い。最近の対戦では、5試合負けなしの4連勝中だ。不安材料は中村充孝のけがだろう。チーム随一のテクニシャンは石井正忠監督就任以来、出番を得てきた不動の左MFになりつつあっただけに痛い離脱だ。

 プレッシャーもあるだろう。2ndステージは2試合を残して勝ち点3差。引き分け以下では広島の優勝が決まる可能性がある。勝たなければならない一戦。昨季の最終戦、勝っていれば優勝が決まっていた鳥栖戦で敗れた。タイトルを獲ったことでプレッシャーのはね除ける術を手に入れたか。本当の意味で鹿島が復活したと言えるのか、真価の問われる2試合となる。とにもかくにも、タイトル獲得のマイナスの要素も考えられる。クラブハウスのロビーには贈られた花が飾られ、訪れるサポーターも増えた。平常心で戦えるかがカギだ。(totoONE編集部)

■鹿島予想スタメン
4-4-2
GK
曽ヶ端準
DF
伊東幸敏
ファン・ソッコ
昌子源
山本脩斗
MF
遠藤康
柴崎岳
小笠原満男
カイオ
FW
赤崎秀平
金崎夢生


■横浜F・マリノス リーグ戦10戦無敗と好調を維持、喜田の穴は熊谷がカバー

 前節は、川崎を1-0で下して3連勝を達成。横浜FMは、リーグ戦ここ10試合で8勝2分と驚異的なペースで勝ち点を奪っている。残り2試合で2ndステージ首位の広島とは勝ち点差「6」。奇跡の逆転優勝への可能性をつなぐべく、まずは2ndステージ2位で勝ち点差「3」の鹿島との直接対決を制すことができるか。今季3度目の4連勝が懸かる一戦だ。

 前節の川崎戦は、チームのストロングポイントがきっちり出た。中村俊輔のFKをファビオが頭で合わせて決勝点を奪い、2ndステージ最少失点(13失点)の堅守で勝ちきる。齋藤学が先発復帰した攻撃陣も好調だ。中村が指揮を執る前線のコンビネーションは成熟度を増している。10試合中6試合で複数ゴールを奪い、計20得点。懸念材料は、ボランチの喜田拓也が左足関節捻挫のため長期離脱が決定していること。ハードワーカーを欠くが、熊谷アンドリューがその穴を埋めてくれるはず。両者ともボールを動かして周りを生かすタイプ。ボール奪取が得意な三門雄大とのコンビがどう輝くか注目される。ラフィーニャの復帰は次節以降だろう。

 鹿島との1stステージでの対戦は、リーグ戦6戦負けなしとチーム状況は良かったが、結果は0-3で完敗。4連敗中と苦手としているが、逆転優勝へは勝ち点3が絶対条件。白熱したゲームとなりそうだ。(totoONE編集部)

■横浜FM予想スタメン
4-2-3-1
GK
飯倉大樹
DF
小林祐三
中澤佑二
ファビオ
下平匠
MF
熊谷アンドリュー
三門雄大
アデミウソン
中村俊輔
齋藤学
FW
伊藤翔


ナビスコ杯の優勝で「良い流れで臨むことができるのは間違いない」と記すサッカーキングのプレビューである。
これまで優勝を経験したことのなかった若い選手らには良い経験となり、それがこのリーグ戦にも良い影響を与えると思われる。
2ndステージ制覇へのプレッシャーを撥ね除け、勝利を掴んでくれるであろう。
そのためには、平常心を保てるかがカギとなる。
冷静にプレイし、熱い結果をもたらすのだ。
楽しみにしておる。

鹿島――最高のチーム状態で“お得意様”を迎え撃つ

2015年11月06日 | Weblog
【J1展望】2ndステージ・16節|鹿島-横浜|好調の上位2チームによる、優勝戦線生き残りをかけた決闘!
サッカーダイジェスト編集部
2015年11月06日


鹿島――最高のチーム状態で“お得意様”を迎え撃つ。 


故障者/鹿島=土居、ジネイ 横浜=ラフィーニャ、仲川、喜田 出場停止/鹿島=なし 横浜=なし

J1リーグ 2ndステージ・16節
鹿島アントラーズ-横浜F・マリノス
11月7日(土)/14:00/県立カシマサッカースタジアム

鹿島アントラーズ
2ndステージ成績(15節終了時):2位 勝点31 10勝1分4敗 27得点・16失点
年間成績(32試合終了時):7位 勝点53 16勝5分11敗 54得点・41失点

【最新チーム事情】
●3年ぶりにナビスコカップを制覇した勢いをリーグにつなげたい。
●5年ぶりに金崎が代表復帰。柴崎は1年2か月ぶりに落選。
●4連勝中の“お得意様”横浜を、優勝への踏み台にできるか。

【担当記者の視点】
 首位広島を勝点3差で追う鹿島は、第2ステージ制覇へ向けて2連勝しか狙っていない。

 チーム状態は最高だ。1週間前のナビスコカップ決勝でG大阪に3-0で完勝。攻守とも最後まで主導権を握り続け、下馬評を覆して国内17冠目を達成した。シュート数24本-5本、CK数12本-2本。MVPに輝いた小笠原が全3得点に絡んだうえ、中盤のセカンドボール争いでも圧倒。36歳の老獪さが、若いチームの成熟度を飛躍的に向上させた。

 そのなかで攻撃陣を引っ張ってきた金崎が10年10月以来、約5年ぶりに代表へ返り咲いた。ハリルホジッチ監督から「決勝で効果的な仕事をした。ヘディングも強い。センタリングを有効に利用できる選手」と評価された能力を横浜相手にも発揮したい。

 一方で柴崎が落選。ブラジル・ワールドカップ後、常連となっていたが初めて招集を見送られた。ただ単に外されただけではなく、同監督から「もっとできると言いたい。パーフェクトにトレーニングを続けてほしい」と奮起を促されている。期待に応えるには、所属クラブで活躍するしかない。

 横浜はこのところ10戦負けなし(8勝2分)と絶好調で乗り込んでくるが、横浜戦4連勝中という好相性を盾に迎え撃ちたい。上り調子の相手を叩き、今季ふたつ目のタイトルに望みをつなげられるか。

横浜――刺し違える覚悟で、ボールが“落ち着かない”展開に持ち込めれば。

横浜F・マリノス
2ndステージ成績(15節終了時):3位 勝点28 8勝4分3敗 24得点・13失点
年間成績(32試合終了時):5位 勝点54 15勝9分8敗 45得点・30失点

【最新チーム事情】
●U-22代表候補合宿に参加した喜田が左足首を負傷。左足関節捻挫で全治6週間見込み。
●喜田の代役は熊谷。リーグ戦では第2ステージ2節・柏戦以来、今季2試合目の先発へ。
●鹿島戦では左右のMFの位置がこれまでと逆に?
●今週から中町と端戸が全体練習に合流するも万全ではなく、両者とも欠場が濃厚。

【担当記者の視点】
 首位の広島とは勝点6差。第2ステージ逆転優勝の可能性は限りなく低いが、今節の勝点3はその絶対条件である。

 だが、ナビスコカップ決勝の“パーフェクト”な鹿島の戦いぶりを見ると、いくら今の横浜が好調とはいえ、負けないまでも、正直勝てる気がしない。

 しかもボランチのレギュラーである喜田が負傷により欠場し、戦力ダウンは必至。ポジティブな材料を探すとすれば、喜田の代役である熊谷のプロ初ゴールが、3年前の鹿島戦だったことぐらいか……。

 勝機を見出すためには、先に失点してはいけない。先制されれば、試合運びに長けた鹿島の術中にハマってしまうだろう。だからといって、守備を意識し過ぎて、引き気味に構えるのは得策ではない。

 鹿島と同様、攻守の切り替えを早くして、アグレッシブにボールを奪いに行く姿勢を見せる。ある意味、ボールが“落ち着かない”展開に持ち込めれば、相手のリズムに狂いが生じて、つけ入る隙ができるかもしれない。

 失うものはなにもない。刺し違える覚悟で勝利を目指し、奇跡を起こしたい。


「チーム状態は最高だ」と言い切るサッカーダイジェストのプレビューである。
ナビスコ杯を優勝、しかも強豪ガンバに対して何もさせずに勝利した結果は大きくチームに影響を及ぼしておる模様。
この勢いは止まらぬと言って良かろう。
Fマリノス側のコメントに目を移すと、「いくら今の横浜が好調とはいえ、負けないまでも、正直勝てる気がしない」とまで書かれておる。
これは逆に怖いところ。
慢心を生まぬであろうか。
気を引き締め、2ndステージ制覇に向けて、高い集中力にて挑みたいところ。
何が何でも好調Fマリノスを撃破するのだ。
楽しみにしてスタジアムに向かう。
勝利を信じておる。

鹿島の伝統は、こうして受け継がれていく

2015年11月06日 | Weblog
ナビスコ杯で頂点に立った鹿島指揮官が見せるサポーターへの“神対応”

ナビスコ杯決勝でG大阪を破って優勝を決め、選手とともに喜ぶ鹿島の石井正忠監督(中央)

 【No Ball,No Life】

 10月31日、23回目を迎えたナビスコ杯の決勝は鹿島がG大阪を3-0で下し、幕を閉じた。昨季3冠王者の連覇を阻み、大会最多6度目の優勝。これで国内の主要タイトルは17冠目となり、2位で7冠のG大阪、東京Vとの差をさらに広げた。常勝軍団復活への確かな一歩を刻んだ。

 そんな鹿島の指揮を執ったのは、7月に就任したばかりの石井正忠監督だ。就任直後にリーグ戦でいきなり6連勝し、ナビスコ杯でも一気に優勝へと駆け上がった。「選手が90分間戦ってくれた。理想の形」と喜び、選手には「こういった試合ができるのだから、今後はこの試合を最低限のラインとしてやっていこう」と伝えたという。

 その石井監督、サポーターへの“神対応”が話題になっている。ナビスコ杯制覇から一夜明けた1日、練習後のクラブハウスでは1時間以上もサインや写真撮影などのファン対応を行う姿が見られた。「1人でも多くのサポーターの方と触れ合いたい。それは現役の頃から変わっていません」。そう言うと、優しく目尻を下げた。

 練習の見学に訪れたファンと選手全員で集合写真を撮ることも取り組みの一つだ。他のクラブでも選手が個別に撮影に応じる場面はあるが、集合写真は珍しい。「少しでも多くの方が見学に来るきっかけになれば」との思いから発案し、今では名物の1つになりつつある。

 8月には採取したカブトムシをファンにプレゼントした。しかも昆虫飼育用のケースに腐葉土を入れ、自ら仕分ける手の込みよう。SNSで告知したが、翌日にすぐ“完売”した。「自宅の門のところの木に飛んでくるんです。それも何十日も連続で。30匹とかですかね」と笑う。

 プレゼントするきっかけとなったのは7歳の長女だった。登校する際にカブトムシを見つけたが弱っており、帰宅するころには死んでしまっていたという。ところが、このカブトムシに近所の男の子がいたずらをし、頭だけを取って角が見える状態で土に埋めていた。

 「それを見て娘が号泣して。あまりにかわいそうだったので、次の日から来たカブトムシを全部飼うようになったんです。そしたら毎日来るようになって。どうしようもなくなって、クラブに引き取り手を探してもらったんです」

 これらのファンサービスは大好評で、クラブハウスを訪れるサポーターは「こんなに親しみやすい監督も珍しい」「手腕だけじゃなく人柄も好き」「優しい顔しているし、いい人オーラが出まくっている」と、早くも心をわしづかみにされたようだ。

 指揮官としては異例ともいえる姿勢は、ジーコの教えによって育まれた。ジーコとは前身の住友金属時代の1991年から94年までチームメートとしてプレー。勝利を重視する戦い方とともに、ファンへの接し方をたたき込まれたという。

 Jリーグが創設されたのが93年。ジーコは鹿島の選手を集めては、プロとしてどうあるべきかを懇々と説いたという。石井監督は述懐する。

 「僕ら選手がテレビに映し出されているということは、各家庭に勝手に入り込んでいるようなものだと。だからファン・サポーターの皆さんにはしっかり対応しなきゃいけないということをジーコに言われたんです。練習で疲れていようが、時間は少しでいいんで必ずファンサービスをする。そういう人たちが僕たちの給料のもとになるチケットを買ってくれるんだから、しっかり大切にしないといけない、と」

 “神対応”の原点には、神様と呼ばれたジーコの存在があった。もっとも、それを20年以上も続けてやってこられたのは、石井監督の人柄にほかならないが…。ジーコ・スピリットの継承者こうも続けた。「監督就任後は選手に対してもファン対応をしっかりやっていこうと話しています。それはとても意味のあることだと思う」。鹿島の伝統は、こうして受け継がれていく。(伊藤昇)


ナビスコ杯優勝監督である石井正忠にスポットを当てたサンスポの伊藤氏である。
優勝翌日のファン対応、また夏のカブトムシ配布について述べられる。
「ジーコの教えを守り、勝利に徹する」
そのプロ意識が石井監督の礎であろう。
このジーコ・スピリッツの継承者とともに更なるタイトルを目指す。
信頼しておる。

昌子源、日本代表バックアップメンバー入り

2015年11月06日 | Weblog
ハーフナー選ばれず 昌子らバックアップメンバーに
[2015年11月6日7時4分 紙面から]

 日本協会は5日、東京・JFAハウスで11月のW杯アジア2次予選シンガポール戦とカンボジア戦(ともにアウェー)の日本代表メンバー23人を発表した。

 招集濃厚とみられたオランダ1部デンハーグのFWハーフナー・マイク(28)は23人に入らなかった。同クラブが届いたと発表した日本協会からの招集レターは当落線上の選手にも幅広く送られている。最終的に見送りとなったようだ。スコットランド1部ダンディーU入りが秒読みのGK川島について指揮官は「よいニュース」と歓迎。なおバックアップメンバーには丹羽(G大阪)昌子(鹿島)らが入った。


日本代表のバックアップメンバーに入った昌子源である。
CBとして高い評価を得ている様子。
鹿島にて、更に実績を積み上げ、序列を上げていくのだ。
代表のレギュラーに抜擢されるところまで行って欲しい。
期待しておる。

金崎夢生、日本代表選出報道

2015年11月06日 | Weblog
鹿島金崎、5年ぶり代表復帰「光栄だが正直驚き」
[2015年11月6日7時36分 紙面から]


練習でボールを追う金崎(撮影・青木沙耶香)

 日本協会は5日、東京・JFAハウスで11月のW杯アジア2次予選シンガポール戦とカンボジア戦(ともにアウェー)の日本代表メンバー23人を発表した。ハリルジャパン初招集のFW金崎夢生(むう、26=鹿島)が約5年ぶりの代表復帰を果たした。

 金崎は、ザッケローニ監督時代の10年以来、5年1カ月ぶりの復帰となった。13年からドイツとポルトガルでプレーし、今季加入した鹿島ではナビスコ杯5戦5得点で優勝に貢献。クラブを通じて「選出され光栄ですが、正直驚いています。自分1人の力で選出されたわけではないので、チームメートにも感謝したい」とコメントした。ハリルホジッチ監督は「昨日見つけたわけではない。時間をかけて追跡していた。戦う意識やヘディングも強い」と話した。

切り札は金崎!5年ぶり日本代表復帰に「正直、驚いている」

ハリルホジッチ監督から「切り札」に指名された金崎(左)は10月31日のナビスコ杯決勝においてヘッドでチーム2点目を決めた

 日本代表発表会見(5日、東京都内)日本サッカー協会は5日、東京都内でロシアW杯アジア2次予選に臨む日本代表23人を発表。FW登録を前回より1増の7人とし、J1鹿島の金崎夢生(むう、26)を「切り札」として5年ぶりに代表に復帰させた。

 5年ぶりの吉報だ。FW金崎はこの日午前中に鹿嶋市内で調整。午後に日本代表入りが発表されると、「正直、驚いている。少しでもチームの力になりたい」などとクラブを通じコメントした。

 2010年10月の国際親善試合・韓国戦(ソウル、0-0)以来の代表復帰。当初はMFだったが、球際に強く、今年2月に期限付き移籍で加入した鹿島ではFWとして活躍。10月31日のナビスコ杯決勝・G大阪戦(3-0)ではヘディングで2点目を奪い、優勝に貢献した。

 4月には鳥栖DF金敏赫に顔面をスパイクで踏みつけられたが、謝罪に訪れた金に「肩を組んで笑って撮ろう」と写真撮影を提案するなど、男気あふれる選手でもある。

 13年1月に名古屋からブンデスリーガのニュルンベルクに移籍し、同年9月からはポルトガル2部のポルティモネンセでプレー。海外で揉まれて成長を遂げた。
(紙面から)

金崎 センターFW奪取だ!ハリル監督の“切り札”で5年ぶり代表復帰
W杯アジア2次予選代表メンバー発表


モニターに映し出された金崎を指さし、招集したことを発表したハリルホジッチ監督
Photo By スポニチ


 日本サッカー協会は5日、W杯ロシア大会アジア2次予選のシンガポール戦(12日、シンガポール)、カンボジア戦(17日、プノンペン)に臨む日本代表メンバー23人を発表し、FW金崎夢生(26=鹿島)を選出した。約5年ぶりの復帰となり、バヒド・ハリルホジッチ監督(63)指揮下では初招集。ホームでの対戦でチャンスをつくりながら苦戦した2カ国とのアウェー戦へ向けて、鹿島のエースに白羽の矢を立てた。

 脳裏にこびりついた苦い記憶を払しょくするために、指揮官が手を打った。6月16日、ホームでのシンガポール戦はシュート23本を放ちながらスコアレスドロー。会見に出席したハリルホジッチ監督は「この前のシンガポール戦はまだ理解できていない。これは我々自身へのリベンジだ」と息巻いた。今度こそゴールをこじ開けるために。切り札は金崎だった。

 これまではGKを除く各ポジション2人ずつを選ぶのが常だった。しかし、今回はサイドバックを1人削ってまでFW総枠で7人を選出。その“プラス1”が鹿島のエースだ。ハリルホジッチ監督は「真ん中にパワーが足りない。センタリングを有効活用できる選手を探していた」とした上で「彼(金崎)はかなり良い仕事をしている。デュエル(決闘)の中でプロテクトしながらボールを運べる。戦う姿勢もあるしヘディングもうまい」と選出理由を明かした。

 今季加入した鹿島では公式戦35戦15発と得点力は実証済み。10月31日のナビスコ杯決勝でも左CKからの折り返しを頭で得点。指揮官の見つめる前でクロスを「有効活用」した。流れの中では、相手との接触をいとわず、ボールを前へと進める“ゴリゴリ系”のデュエリスト。固められた守備網に突破口を開く武器として期待値は高い。

 10年10月12日の親善試合・韓国戦(ソウル)以来、約5年ぶりの代表復帰。現体制となってから初選出となった金崎は「光栄ですが、正直、驚いています。難しい試合になると思いますが、少しでもチームの力になりたいです」とクラブを通してコメントした。チームへの献身は人一倍。日本代表のリベンジのために、金崎が一翼を担う。


5年ぶりに代表に呼ばれた鹿島のエース金崎
Photo By スポニチ


[ 2015年11月6日 05:30 ]

鹿島FW夢生、5年ぶり代表復帰!ハリル監督、ゴール直結プレー評価
2015年11月6日6時0分 スポーツ報知


日本代表に5年ぶりに復帰した鹿島・金崎(右)

 ◆ロシアW杯アジア2次予選兼アジア杯予選 シンガポール―日本(12日、シンガポール・ナショナルスタジアム) カンボジア―日本(17日、カンボジア・ナショナル五輪スタジアム)

 日本サッカー協会は5日、18年ロシアW杯アジア2次予選・シンガポール戦、カンボジア戦(ともにアウェー)の代表23人を発表し、鹿島FW金崎夢生(26)を選出した。A代表招集は10年10月の親善試合・韓国戦以来で、バヒド・ハリルホジッチ監督(63)体制で初。23人招集時のFW選手をこれまでの6人から7人に増やして攻撃色を強めた指揮官は、金崎のフィジカルの強さと決定力に期待。現在のFW陣には不在の“ゴリゴリ系”が新風を吹き込む。

 金崎が「特別選出」に応える。この日は鹿島のクラブハウスで紅白戦などをこなし、選手寮に帰宅後、5年ぶりの日本代表選出をクラブ関係者からの電話で知らされた。広報を通じて「日本代表に選出されて光栄ですが、正直、驚いています」と率直な心境をコメント。それと同時に「(W杯アジア)2次予選突破のために、少しでもチームの力になりたいです」とも言った。

 ハリルホジッチ監督に慣例を覆させた。これまではDF8枠、FW6枠の中で選出してきたが、今回はDF枠を1つ減らし、金崎のためにFW枠を広げた。同監督は「FWに人数をかけたいがために、このような人選をした」と説明。「真ん中に少しパワーが足りない。センタリングを(ゴール前で)有効に利用できる選手は誰かなと探していた」と指名したのだった。

 それだけのプレーを見せている。リーグ戦で9得点とチーム得点王。個人成績には表れないが、攻守に体のぶつかり合いをいとわず、特にゴリゴリと進むドリブルとヘディング、高いシュート意識で攻撃をけん引する。ハリル監督が「デュエル(仏語で戦いの意)の中でもボールをプロテクトしながらスピードも使う」と評するスタイルは金崎特有。ハリル・ジャパンにはないゴール直結プレーは、アクセントになるはずだ。

 今年2月、ポルトガル2部ポルティモネンセから期限付き移籍1年目ながら「自分一人の力で選出されたわけではないので、チームメートにも感謝したいです」と金崎。これまで代表では5試合無得点だが、5年前とはポジションも違う。恩師の教えを守り、ユニホームの裾を半パンに入れるスタイルの金崎が代表初ゴールを刻み、ハリル・ジャパンの切り札になる。(内田 知宏)

 ◆金崎 夢生(かなざき・むう)1989年2月16日、三重・津市生まれ。26歳。兵庫・滝川二高から2007年に大分入り。10年に名古屋、13年にドイツ1部ニュルンベルク、13年途中からポルトガル2部ポルティモネンセに所属。今季、鹿島に期限付き移籍で加入。J通算試合177試合、25得点。国際Aマッチ5試合出場、0得点。180センチ、70キロ。血液型A。

夢生5年ぶり代表復帰「力になりたい」
2015年11月6日


 5年ぶりに代表に招集された金崎

 日本サッカー協会は5日、W杯ロシア大会アジア2次予選のシンガポール戦(12日・シンガポール)、カンボジア戦(17日・プノンペン)に臨む日本代表23人を発表した。

 FW金崎が10年10月以来約5年ぶりの代表復帰を果たした。今季はリーグ戦26試合9得点、ナビスコ杯5試合5得点を挙げた。ハリルホジッチ監督は「真ん中にパワーが足りない。センタリングを有効に利用する選手を探していた」と1トップでの起用を示唆。金崎は「光栄ですが、正直、驚いている。少しでもチームの力になりたい」とクラブを通じてコメントした。


夢生の代表復帰を報じる各紙である。
激戦区のFWにねじ込まれる格好となった。
ハリルホジッチ日本代表監督のコメントからセンターFWでの選出となったように感じる。
強い気持ちで相手DFに風穴を開けるのだ。
夢生の活躍を期待しておる。