鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

中田浩二・柳沢敦・新井場徹が歩む新たな道

2015年07月06日 | Weblog
中田浩・柳沢・新井場が歩む新たな道
スターたちが彩った華やかな合同引退試合

元川悦子
2015年7月6日 12:05


多くの関係者が花を添える


中田浩(前列左から2人目)、柳沢(前列右)、新井場(前列左)の引退試合に三浦知(右から2人目)らそうそうたる面々が一堂に会した【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

 梅雨本番を思わせる大雨にもかかわらず、カシマスタジアムに2万人超の大観衆を集めて行われた5日の中田浩二・柳沢敦・新井場徹の合同引退試合。鹿島アントラーズOBの秋田豊、名良橋晃、日本サッカー界の看板的存在の三浦知良、中山雅史らそうそうたる面々が一堂に会するとあって、会場は凄まじい熱気に包まれた。キックオフ前には、鹿島に1996年加入の柳沢・平瀬智行、池内智彦の同期3人、同98年加入の中田・小笠原満男・本山雅史・曽ヶ端準・山口武士・中村祥朗の同期6人のトークショーが実施され、現在国内でリハビリ中の内田篤人も来場するなど、多くの関係者が3人の節目に花を添えた。

 試合の方は、鹿島にゆかりのある選手たちで構成される「ANTLERS LEGENDS」と、3人が日本代表や他クラブなどで関わった選手で構成される「KAY FRIENDS」が90分勝負に挑む形を取った。過去の引退試合では主役が両チームに入ってプレーするのが恒例だったが、今回は「鹿島の選手として最後まで戦いたい」という3人の希望から前者のみに参戦した。

 先発メンバーは、「ANTLERS LEGENDS」がGK佐藤洋平、DF(右から)名良橋、秋田、奥野僚右、新井場、ボランチ・本田泰人、中田、右MF鬼木達、左MF増田忠俊、FW柳沢、平瀬の4−4−2。対する「KAY FRIENDS」はGK武田博行、DF(右から)田中誠、鈴木秀人、木場昌雄、右アウトサイド山田暢久、左アウトサイド波戸康弘、MF戸田和幸、名波、三浦淳寛、FW三浦知・中山という3−5−2。現役の中村俊輔や小野伸二はベンチスタートとなった。キャプテンマークはそれぞれ柳沢と三浦知がつけた。

柳沢が先制弾、新井場もドリブルで魅せる


ゴールラッシュの口火を切ったのは柳沢(赤)。先制点をマークし、相手からも祝福される【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

 かつて10冠を超えるタイトルを手にした中田・柳沢、07〜09年の3連覇の原動力となった新井場らしく、勝利に強くこだわる姿勢が試合冒頭から色濃く感じられた。ゴールラッシュの幕開けとなったのは、前半17分の柳沢の先制点。左サイドを駆け上がった新井場のシュートをGK武田がはじくと、こぼれ球に鋭く反応。右足ボレーを決めたのだ。鹿島トップチームのコーチに転身して半年が経過し、運動量や動きのキレはやや鈍ったものの、ゴール前のポジショニングや動き出しの速さ、チャンスメークのうまさといった柳沢の特徴は依然として健在だった。

 だが、対戦相手も負けていない。30分には三浦知が華麗な直接FK弾でスタジアムを沸かせる。「俊輔も伸二もいないうちに蹴っておこう」とリラックスして振りぬいた一撃がネットに突き刺さり、本人も苦笑い。柳沢に「決めちゃってごめんね」と土下座するパフォーマンスも見せた。「カズさんはお祭り男というか、こういう時には必ず決めてくる」と新井場も感心するばかりだった。

 鹿島の2点目は前半39分にその新井場が挙げる。スタンドから「点を取ってくれ」を繰り返し煽られた男は、約80メートルの弾丸ドリブルで6人抜きから右足を一閃。スタンドの大歓声に応えた。彼は中田、小野、稲本潤一らと同じ79年生まれの黄金世代でありながら、日本代表歴はフィリップ・トルシエ時代の候補止まり。鹿島には9年間在籍し、力強くチームを支えたが、他2人に比べるとキャリア的には地味な印象があった。けれどもこの日は、持ち前の明るさと関西ノリで完全に主役として君臨していた。「こうやって自分が引退試合に呼んでもらえたことだけで幸せ。高校3年だった97年7月5日の浦和レッズ戦でプロデビューを飾り、15年7月5日に引退試合をするというのは運命的なものを感じる」と感慨深げにコメントしていた。

中田もゴールを決めて満面の笑み


PKを決めて中田もゴール。仲間たちから胴上げされ、満面の笑みを浮かべた【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

 前半は「KAY FREINDS」で途中出場した福西崇史が2点目を奪って2−2で終了。後半に突入する。鹿島側に興梠慎三や田代有三ら、対戦相手側に中村や小野、中澤佑二と現役選手が次々と姿を現す中、やはり注目されたのは中田がいつ点を取るか。興梠が3点目を挙げ、3−2となった後半23分、「KAY FREINDS」の久保竜彦がPKゲット。次の瞬間、中田がとっさにユニホームを着替えて蹴りに行ったが、長年の盟友・曽ヶ端準に防がれてしまう。再び鹿島側に戻った中田にはこれ以外にも数多くのチャンスが巡ってきたが、どうしても1点を決めきれない。

 スタンドからも叱咤(しった)激励の意味を込めたブーイングが何度か起きた後半39分、柳沢が半ば強引にペナルティーエリア内で倒れこみ、PKをゲットする。主審もバニシングスプレーで「KOJI」と書いて、中田のゴールを熱望した。ここまで舞台が整ったら、もう決めるしかない。背番号6をつけた男は左足を振りぬき、ようやくゴール。仲間たちから胴上げされ、満面の笑みを浮かべていた。「いろんな邪魔が入って点を取るのに時間がかかったけれど、90分間フル出場できてよかった」と本人も冗談交じりに安堵(あんど)感を吐露していた。最終的にはマルキーニョスも1点を追加し、鹿島側が5−2で圧勝。3人の引退を華々しく飾った。

地方クラブを運営する新井場


新井場は今年から出身地・枚方にホームを置く関西リーグ1部・FCティアモ枚方の代表に就任。スポンサー集めなどに取り組んでいる【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

 試合後のセレモニーではそれぞれがあいさつ。まず新井場は、公私ともに親交の深かった大岩剛から「どこへ行ってもこれだけ愛されるのはイバちゃんのキャラクター。人を惹きつける魅力を持っている」と賞賛された。彼はガンバ大阪でユースを含めて10年、鹿島で9年、セレッソ大阪で2年過ごしたが、どこでも確固たる存在感を示していた。この日の凄まじいタッチライン際のアップダウンを見ても、まだ現役でやれたはずだが、本人はいち早く、次の人生をスタートさせている。

 その一歩として、新井場は今年から出身地・大阪府枚方(ひらかた)市にホームを置く関西リーグ1部・FCティアモ枚方の代表に就任。スポンサー集めなどに精力的に取り組んでいる。地元の小クラブを地道に育てていくというのは、日本サッカー界への恩返しにつながるはずだ。攻撃的サイドバックとしてインパクトを残してきた男の果敢な挑戦の行方が楽しみだ。

クラブを支えつつ経営を学ぶ中田


中田浩二は将来のJリーグチェアマンを目指して、経営を学ぶという【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

 中田は先輩・名良橋から「浩二には鹿島以外のユニホームは似合わないと思った。現役の選手たちも背中を見続けているから、常勝軍団復活のためにチームを引っ張ってほしい」と激励の言葉を贈られた。

 彼は今年から鹿島CRO(クラブ・リレーションズ・オフィサー)に就任し、身近なところからクラブを支える側に回っている。同期の小笠原は「改めて浩二たちと一緒にプレーして、アントラーズは優勝しないといけないチームだと再認識した。そういう意味で今季第1ステージの結果(8位)は恥ずかしい。今のチームは彼らの全盛期のようにサッカーがまだ分かっていない」と鹿島の現状に苦言を呈していたが、苦しむ仲間たちを陰から支えるのが中田の重要な仕事である。

 加えて、彼はJリーグが今季から立命館大学と共同で立ち上げた「JHC教育・研修コース」の受講生となり、将来のJリーグチェアマンを目指して、経営を学ぶという。

「ヨーロッパには(ミシェル・)プラティニや(フランツ・)ベッケンバウアーみたいに選手から経営者に転身した人もいる。自分が経験したものを現場だけでなく、事業・経営という立場から役立てていけるようにしたい」と本人も意気込みを新たにしていた。

指導者としての道を歩む柳沢


鹿島でコーチを務める柳沢。鋭い感性を持つ点取屋を育てることができるか【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

 そして、柳沢は尊敬する中山から「右足、左足、ヘディング。パスも出せてドリブルもできる。全てがパーフェクトな選手だった。僕は強い刺激を受けて、常にあなたを見てきました」と最大級の賛辞を贈られた。中山は06年ドイツワールドカップ・クロアチア戦でのシュートミスにもあえて触れ「あのアウトサイド、分かります。01年イタリア戦でのアウトサイドの強烈なシュートがあったから、あそこでアウトサイドで行ったのかなと。アウトで狙うことが、ヤナギにとっては正確にゴールを捉えることになるのかと。その選択は間違っていなかった。ただ、技術が未熟だった。そう思ったからこそ、(彼は現役を)長くやれたんだと思います」とFWらしい洞察力で後輩をフォローした。

「今までは周りから気を使われている感覚だったけれど、これでまた1つステップを上がれる」と柳沢もスッキリした表情を見せたが、自身の苦い過去を指導の糧にしていくことが今の彼には重要だ。「ヤナギさんみたいに動き出しが速く、回数の多いFWは今まで見たことがない。その鋭い感覚を人に伝えるのは難しいと思うけど、頑張ってほしい」と中村もエールを送っていたが、柳沢コーチには鋭い感性を持った点取屋をぜひとも育ててほしいものだ。

三者三様の形で日本サッカー界に貢献


目指す方向は異なるものの、3人はそれぞれの形で日本サッカー界を支えていく【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

 Jリーグ入りを目指す地域の小クラブ運営、Jリーグ全体の経営を考えられる人材、指導者と新井場、中田、柳沢の目指す方向はそれぞれ異なる。しかし、彼らが鹿島、そして日本サッカー界に尽力し、支え続けていく事実は変わらない。

 特に小笠原が強調した通り、常勝軍団復活は彼らにとっても至上命題。今季第1ステージの結果はOB3人にとっても納得がいかないはずだ。現役の昌子源も「自分たちがしっかりやらなければいけないとこの引退試合を見て痛感させられました」と自戒の念を込めて語っていた。この1日が新世代の鹿島にとっての大きなターニングポイントになるのか否か。それを彼らも注視し続けていくに違いない。


引退試合の様子と引退後の三人の道を綴る元川女史である。
臨場感溢れる試合の経緯は悦ちゃんならではのもの。
また、三人の進路は三様であり興味深い。
鹿島にて、経営を学ぶ中田浩二、指導者への道を歩む柳沢敦に対して、新井場は地方クラブの運営に奔走しておるとのこと。
それぞれの道にて成功を収めて欲しい。
その門出として、この引退試合が成功したのは良い門出であったと思う。
サッカー界に新たな人材が誕生した。
今後が楽しみである。

中田浩二CRO、本当にみんなに協力してもらえてありがたかった

2015年07月06日 | Weblog
鹿島が中田浩、柳沢、新井場の引退試合を開催…中田浩CROによる最初のビッグイベント

中田浩二、柳沢敦、新井場徹の合同引退試合が行われた [写真]=Getty Images

文=青山知雄

『ENCORE supported by JIM BEAM 中田浩二 柳沢敦 新井場徹 合同引退試合』が5日、茨城県の県立カシマサッカースタジアムで開催され、鹿島アントラーズOBによる『ANTLERS LEGENDS』と、日本代表や他クラブでともにプレーした『KAY FRIENDS』が対戦。20.503人の大観衆が集まる中、日本サッカー界に名を残す名選手たちが集結して中田、柳沢、新井場の新たな門出を改めて祝った。

 この引退試合は、昨シーズン限りで現役を退き、クラブリレーションズオフィサー(CRO)として活動する中田が「何回も会議に出たり、選手たちに声を掛けたりしながら、ずっと自分でも携わってきた。CROとして初めて関わった大きな仕事」というビッグイベント。当初は中田、柳沢の合同引退試合で進められていたが、年明けに新井場が引退を発表したことで、中田が新井場を含めた3選手での開催を提案。これを柳沢が快諾し、当初は固辞していた新井場が中田の呼びかけに応えたことで実現したという。

 この試合には三浦知良(横浜FC)を始め、中山雅史や名波浩(ジュビロ磐田監督)、中村俊輔(横浜F・マリノス)、小野伸二(コンサドーレ札幌)ら日本サッカーを支えてきた選手たちが名を連ねた。前日に結婚式を執り行ったという内田篤人(シャルケ)も杖をつきながらエンジの22番を着け、応援団長として参加。中田は「カズさんやゴンさんはヤナギからお願いしてもらったほうがいいと思って声を掛けてもらいましたが、基本的には僕がクラブのCROとして、アントラーズOBやKAY FRIENDSの選手たちにも自分で電話をして参加をお願いしました。ヤット(遠藤保仁/ガンバ大阪)のように所属クラブのイベントなどで参加してもらえなかった人もいますが、本当にみんなに協力してもらえてありがたかった」と感謝の気持ちを口にしていた。

 試合は大いに盛り上がった。

 開始早々に主役の一人である中田が「相手のGK(武田博行/セレッソ大阪)が現役選手じゃなければ決まっていたと思う」という強烈な左足ミドルで幕を開けると、17分には左サイドで中田、増田忠俊とつないだボールを新井場がカットインから右足シュート。GKが弾いたところを柳沢が右足で押し込み、主役が絡んだアタックでANTLERS LEGENDSが先制点を奪う。

 もちろん役者がそろったKAY FRIENDSも負けてはいない。30分、中山が倒されて得た直接FKをカズがワンステップで右足を振り抜いてゴールネットを揺らす。カズ自身「このスタジアムではJリーグ元年の最終節で左足で決めて以来」という直接FKで試合を振り出しに戻す。

 千両役者の競演に湧くスタジアムは、果敢な攻撃参加を見せる新井場への応援で前半のピークを迎える。

 39分、大「アライバ!」コールを背にした新井場が自陣深くからドリブルを開始。どんどん持ち上がっていく主役に対し、名波がペナルティエリア付近で巧みに届かない距離からスライディングを仕掛ける演出を見せる。新井場は大歓声の中でゴール前まで進入すると、右足を振り抜いて勝ち越しゴール。その後も「あらいばさーん、頑張ってー!」、「あらいばさーん、もう1点取ってー!」とコールされると、さすがに息が切れたのか、ゴール前まで足を運んで人差し指を口に当てるアピール。KAY FRIENDSが福西崇史が場内の空気を読まずにスピードに乗ったドリブルから同点弾を決めて2-2としたところで和やかな雰囲気のまま前半が終了すると、新井場はピッチ中央にセットされていたマイクを手にして「ちょっと待ってくれ!あまりにも無理がある!」と笑いを誘っていた。

 後半も主役たちが輝いた。ANTLERS LEGENDSは53分、柳沢が左サイドから折り返したボールに走り込んだ興梠慎三(浦和レッズ)がダイレクトで合わせてゴール。鹿島の“新旧13番”によるコンビネーションで再び勝ち越しに成功する。

 ここからはメインキャストの中で一人だけゴールを決めていない中田の独壇場に。22分、KAY FRIENDSがPKを得ると、「誰が蹴るか、決めかねていた」と知った中田が99番の白いユニフォームになってペナルティスポットへ向かう。味方だったはずの曽ヶ端準は「下に着込んでいたのは知っていたけど、まさかあそこでPKを蹴りに来るとは」と苦笑い。だが、両チームの選手から「止めろ!」とエールが飛ぶと、中田のキックを曽ヶ端が横っ飛びでセーブ。参加予定だったナインティナイン矢部浩之さんのユニフォームに変身しながらゴールを挙げることはできなかった。するとゴール裏サポーターはいつも「ゴールカシマ?」と歌っているチャントを「ゴールナーカタ?」と歌詞を変えて楽しみ始める。
 30分過ぎからは立て続けに直接FKのチャンスを得るが、小笠原満男(鹿島)の配慮で壁の中央を空けたり、壁に入った選手が全員片ひざをつくなどしても決められず、ついに場内からはブーイングが……。

 そして84分、その時がやってきた。ANLTERS LEGENDSがPKを得ると、茨城県出身の宮島一代主審がペナルティスポット付近にバニシングスプレーで「KOJI」の文字を浮かべる。先日、元ブラジル代表MFアレックスの引退試合で主審が見せた粋なはからいを日本でも行うと、待ち構えるGK楢崎正剛は大きく左サイドを空けて立った。中田は「あれだけ大きく空けてもらえたらね。でも、それでナラさんが逆サイドに飛びついてきたらどうしようかと思った(笑)」と振り返っていたが、これを左足キックでしっかり右下に沈めると、チームメートが駆け寄って面目躍如の主役を胴上げで祝った。

 終了間際には新井場の左クロスをマルキーニョス(ヴィッセル神戸)が頭で豪快に叩き込んだところで試合終了。中田がCROとしての責任を全うしてフル出場する奮闘を見せ、ANTLERS LEGENDSが5-2で勝利を収めた。

 これからは3人がそれぞれ異なる形で日本サッカー界への貢献を誓う。

 柳沢は今シーズンから鹿島へ戻ってトップチームのコーチとして常勝軍団復活へ力となるべく取り組んでおり、中田は鹿島のCROとして活動しながら、Jリーグと立命館大による経営人材育成プログラム「Jリーグヒューマンキャピタル」で経営を学び将来のチェアマンを目指している。新井場は地元・大阪で現役時代に立ち上げた「FCティアモ枚方」が昨年から関西1部リーグに昇格。同クラブの代表としてJFL昇格からJリーグ入りを目標に掲げているが、「今、開幕11連敗なんで来シーズンのJFL昇格は難しくなった。今はスポンサー集めが大変なんで、ぜひ紹介しておいてください」と笑顔で話していた。


CROとして初めて関わった大きな仕事を大成功させた中田浩二である。
自らの引退試合をより大きなイベントとし、大盛況の内に無事終わらせた。
素晴らしい船出と言えよう。
今後、更に実績を積み重ね、経営面に強い男として成長していくのだ。
楽しみにしておる。

ENCORE supported by JIM BEAM 中田浩二 柳沢敦 新井場徹 合同引退試合 報道

2015年07月06日 | Weblog
柳沢先制&新井場6人抜き弾、中田も先発 引退試合
[2015年7月5日22時44分]


記念撮影する前列左から2人おいて新井場、柳沢、中田。右端は内田(撮影・狩俣裕三)

<ENCORE 中田浩二、柳沢敦、新井場徹、合同引退試合:ANTLERS LEGENDS5-2KAY FRIENDS>◇5日◇カシマ

 J1鹿島で活躍し、昨季限りで現役を退いたDF中田浩二氏(35)、FW柳沢敦氏(38)、DF新井場徹氏(35)の合同引退試合がキックオフされた。

 アントラーズOB主体の「ANTLERS LEGENDS(AL)」の先発はGK佐藤洋平(U-22日本代表GKコーチ)にDF名良橋晃(解説者)DF秋田豊(解説者)奥野僚右(解説者)新井場の4バック。MFは中田、増田忠俊(解説者)鬼木達(川崎F)本田泰人(解説者)の4人、2トップは柳沢と平瀬智行(仙台アンバサダー)の同期入団2人がコンビが組んだ。

 主役3人のサッカー界の仲間で構成される「KAY FRIENDS(KF)」はGK武田博行(C大阪)、DFは5枚で鈴木秀人(磐田コーチ)木場昌雄(JDFA代表理事)田中誠(磐田下部組織)山田暢久(浦和スカウト)波戸康広(横浜アンバサダー)が出場。MFは戸田和幸(解説者)名波浩(磐田監督)三浦淳宏(解説者)、2トップは三浦知良(横浜FC)と中山雅史(解説者)が先発した。

 試合は前半、ALの柳沢が右足で先制。しかし、KFのカズが右足で直接FKを決めて追いついた。その後、ALの新井場が6人抜きのドリブルから勝ち越し点を奪ったが、KFの福西が鮮やかな連係から左足でGK股抜きの同点弾を奪った。2-2で折り返した。

中田浩も柳沢も新井場も有終弾 鹿島合同引退試合
[2015年7月6日7時51分 紙面から]


合同引退試合で、カシマスタジアムを一周する、左から新井場、柳沢、中田

 鹿島で活躍し、昨季限りで現役を退いたFW柳沢敦(38)DF中田浩二(35)DF新井場徹(35)3氏の合同引退試合が5日、カシマスタジアムで行われた。鹿島OB主体の「ANTLERS LEGENDS」を率い、3人のサッカー仲間で構成された「KAY FRIENDS」と対戦。柳沢と新井場が1得点1アシスト、中田が1得点。5-2で有終の美を飾った。相手のFW三浦知良も直接FKを決めるなど2万503人のファンを喜ばせた。

 DF新井場(FCティアモ枚方オーナー)は6人抜きゴールを決めた。自陣の左サイドでボールを持つとドリブルを開始。最後は3人のDFの間をすり抜けて右足を振り抜いた。G大阪時ユース時代の97年7月5日にデビュー。18年後の同じ日に移籍先の鹿島で引退試合が組まれ「運命的。ここが自分のホームなんだと再認識した」と感謝した。

 FW柳沢(鹿島コーチ)は前半17分の先制弾で沸かせた。新井場のシュートのこぼれ球を蹴り込み、後半は決勝アシスト。あいさつでは父昭行さんが昨年、生死の境をさまよう大病を患ったことを告白。その上で「手術の1カ月後には外泊許可を得て働いていた。自分も強い男になり、育ててくれた鹿島をまた常勝チームにしたい」と約束した。

 DF中田(鹿島クラブ・リレーションズ・オフィサー)は両軍にイジられながら何とか惜別ゴールを奪った。序盤から1人だけ真剣にマークされ、PKを同期のGK曽ケ端に止められるなど無得点が続く。壁の真ん中を空けてもらったFKも外すなど散々だったが、残り6分で得たPKを何とか決め「やけに敵が多い引退試合だった」と笑った。

<主な出場メンバー>

 ▽ANTLERS LEGENDS 秋田豊、名良橋晃、本田泰人、平瀬智行、曽ケ端準、大岩剛、鈴木隆行、小笠原満男、本山雅志、興梠慎三

 ▽KAY FRIENDS 三浦知良、中山雅史、名波浩、中村俊輔、小野伸二、城彰二、久保竜彦、戸田和幸、森島寛晃、福西崇史

鹿島が中田、柳沢氏らに功労賞 5日合同引退試合で記念皿の授与式
 J1鹿島は4日、昨季限りで現役を退いた元日本代表の中田浩二、柳沢敦の両氏と新井場徹氏にクラブ功労賞を贈ることを決めた。5日の合同引退試合のハーフタイムに記念皿の授与式が行われる。過去の受賞者にはクラブOBの秋田豊氏やジーコ氏らがいる。(共同)

内田も杖をつきながら駆けつけた!鹿島・中田、柳沢、新井場が合同引退試合

合同引退試合に杖を使い応援に駆けつけた内田篤人(中央)。左は本山雅志、右は大岩剛=カシマサッカースタジアム(撮影・小倉元司)

 J1鹿島などで活躍し、昨季限りで現役を引退した元日本代表MF中田浩二氏(35)、同FW柳沢敦氏(38)、DF新井場徹氏(35)の合同引退試合が5日、カシマスタジアムで行われた。

 鹿島にゆかりのある選手で構成された「ANTLERS LEGENDS」と、元日本代表FW三浦知良(48)=J2横浜FC=や同FW中山雅史氏(47)=元札幌=ら三氏と親交の深い選手が集結した「KAY FRIENDS」が対戦。試合はANTLERS~が5-2で勝った。また、鹿島出身で、6月に右膝を手術した日本代表DF内田篤人(27)=シャルケ=も杖をつきながら応援に駆けつけた。

 「やなーぎさーわー」など懐かしいチャントがスタジアムに響く中、試合はほぼやらせなしのガチンコ勝負で進行。ANTLERS~は前半17分、新井場氏のシュートのこぼれ球を柳沢氏が押し込んでゴール。同39分には新井場氏が自陣からドリブルで駆け上がり、6人抜きでゴールを奪った。

 後半15分には、中田氏と同期入団のGK曽ケ端準(35)、MF小笠原満男(36)、MF本山雅志(36)が投入され、1979年生まれの「79年組」がそろい踏み。なかなか得点が決められない中田氏は同23分、ユニホームを替えてKAY~が獲得したPKを蹴るも、これは曽ケ端がストップ。その後は何度もFKを蹴りながらゴールに恵まれなかったが、同40分、PKを左足でゴール右に蹴り込み、ついに得点を奪った。

 試合後には三氏の合同引退セレモニーが行われ、スタンドには涙を流すファンも。これまでの功績に、惜しみない拍手が送られた。


花束を手に記念撮影に応じる(左から)新井場氏、柳沢氏、中田氏=カシマサッカースタジアム(撮影・小倉元司)


試合前、水入りのコップで乾杯する(左から)中田浩二、柳沢敦、新井場徹=カシマサッカースタジアム(撮影・小倉元司)


試合前、水入りのコップで乾杯の音頭を取るKAY FRIENDS・三浦知良=カシマサッカースタジアム(撮影・小倉元司) 


前半、KAY FRIENDS・中山雅史(右)と2トップを張った三浦知良(中央)。左は秋田豊=カシマサッカースタジアム(撮影・小倉元司)


フリーキックを直接決めるKAY FRIENDS・三浦知良=カシマサッカースタジアム(撮影・小倉元司) 


フリーキックを直接決めるKAY FRIENDS・三浦知=県立カシマサッカースタジアム(撮影・小倉元司)


名良橋氏(左)と競り合うKAY FRIENDS・三浦知良=カシマサッカースタジアム(撮影・小倉元司)


前半、ドリブルで攻め込むKAY FRIENDS・三浦知良(中央)=カシマサッカースタジアム(撮影・小倉元司)


前半、フリーキックを直接決めるKAY FRIENDS・三浦知良=カシマサッカースタジアム(撮影・小倉元司)


3カ所に分かれて胴上げされる新井場氏(左)と中田氏(右)=県立カシマサッカースタジアム(撮影・小倉元司)


試合前、記念撮影する(左から)新井場氏、中田氏、三浦知、柳沢氏ら=カシマサッカースタジアム(撮影・小倉元司)


カズ、直接FKでねじ込む!豪華メンバーに鹿島サポーターも歓喜

前半、フリーキックを直接決めるKAY FRIENDS・三浦知良=カシマサッカースタジアム(撮影・小倉元司)

 5日にカシマスタジアムで行われた元日本代表MF中田浩二氏(35)、同FW柳沢敦氏(38)、DF新井場徹氏(35)の三氏の合同引退試合で対戦相手を務めた「KAY FRIENDS」もスタンドを大いに沸かせた。

 前半30分に元日本代表FW三浦知良(48)=J2横浜FC=が直接FKをねじ込むと、同42分には磐田などで活躍した元日本代表MF福西崇史氏(38)がゴール。三浦知とともにFW中山雅史氏(47)=元札幌=が先発して2トップを組んだり、現役からは元日本代表MF中村俊輔(37)が出場したりと豪華なメンバーのプレーに、鹿島サポーターからも歓声が上がった。

中田氏ら、合同引退試合で全員ゴール!カズはFK弾で魅せた

花束を受け取った(左から)新井場、柳沢、中田の3氏はすがすがしい表情を浮かべた

 サッカー・合同引退試合(5日、カシマスタジアム)J1鹿島などで活躍し、昨季限りで現役を引退した元日本代表MF中田浩二氏(35)、同FW柳沢敦氏(38)、DF新井場徹氏(35)をたたえ、鹿島OBや親交の深い元日本代表FW三浦知良(48)=J2横浜FC=ら豪華メンバーが集結。6月に右膝を手術した日本代表DF内田篤人(27)=シャルケ=もつえをつきながら応援に駆けつけた。

 ファンに愛された選手のラストプレーに、2万503人のサポーターが沸いた。主役の中田、柳沢、新井場の3氏が全員ゴールを決め、鹿島OB主体のチームが、3氏と親交のあるメンバーで構成したチームに5-2で勝利。鹿島のフロント入りしている中田氏は「また常勝チームにしたい」と挨拶した。

 試合後のセレモニーで、柳沢氏が2006年ドイツW杯のクロアチア戦で決定機を外して批判を浴びたプレーについて、元日本代表FW中山雅史氏(47)が言及。「あれがあったから(現役生活を)長くやれたのでは」と話すと、柳沢氏は「ゴンさんが代弁してくれた。優しさを感じた」と感謝していた。 (伊藤昇)
(紙面から)

柳沢、中田、新井場各氏“最後の勇姿” 盛大に鹿島合同引退試合

鹿島合同引退試合に臨んだ(左から)新井場、柳沢、中田各氏
Photo By スポニチ


 J1鹿島などで活躍し、昨季限りで引退した元日本代表の柳沢敦、中田浩二の両氏と新井場徹氏の合同引退試合が5日、茨城県鹿嶋市のカシマスタジアムで行われ、柳沢氏は「プロ選手としての全てをこのクラブで教わった。素晴らしい仲間とサッカーができたことを誇りに思う」と話した。雨の中、観衆約2万人が駆け付けた。

 元代表の中山雅史氏や現役の三浦知良(横浜FC)、中村俊輔(横浜M)らが参加。右膝負傷からの回復を目指す内田篤人(シャルケ)も松葉づえ姿で見守った。鹿島OB主体のチームでフル出場し、5―2で勝った中田氏は「海外に行った4年以外はこのスタジアムで育った。最後の勇姿を見せられてよかった」と感慨を込めた。

 3氏と親交のあるメンバーで構成した対戦チームの一員として、FKを決めた三浦は「3人の経験は大きい。それぞれの道で生かしてほしい」とエールを送った。
[ 2015年7月5日 19:09 ]

内田も松葉づえで登場!久々の鹿島ユニで先輩OBに“エール”
中田浩二、柳沢敦、新井場徹合同引退試合 ANTLERS・LEGENDS5―2KAY・FRIENDS (7月5日 カシマ)


松葉杖をつきながらピッチに登場した内田
Photo By スポニチ


 6月に右膝を手術し、リハビリ中のシャルケDF内田が松葉づえを突きながら登場した。

 鹿島OB主体の「ANTLERS LEGENDS」22番のユニホームを着てベンチ入りし“応援団長”を務めた。試合前には、テレビのインタビューに応じ、「足が曲がるようになってきたし、これからだと思う。(引退試合の3人には)楽しんでプレーしてほしい」と話していた。
[ 2015年7月6日 05:30 ]

カズ 久々FK弾も“土下座パフォ”主役の柳沢へ「申し訳ない」
中田浩二、柳沢敦、新井場徹合同引退試合 ANTLERS・LEGENDS5―2KAY・FRIENDS (7月5日 カシマ)


鹿島OB合同引退試合でFKを決めた三浦(中央)は主役の柳沢(右)に土下座をする
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 J2横浜FCのカズがダンスではなく“お辞儀パフォーマンス”で沸かせた。

 前半30分、右足でFK弾を決めると主役の一人、柳沢氏の元に向かい膝をついて頭を下げた。「引退試合ですしね。申し訳ない気持ちもあって…」と振り返った。柳沢氏とは日本代表で共にプレー、公私とも親交が深かった。この日は「第一声で何で辞めちゃうんだよ、ウチに来い!と言いました」と“電撃オファー”を送っていたことも明かした。10年9月の富山戦以来のFK弾には「このビデオを見せて、チームでも蹴らせてもらおうかな」と笑わせた。
[ 2015年7月6日 05:30 ]

カズ&ゴンらも参戦!柳沢、中田、新井場各氏の引退試合に2万人
中田浩二、柳沢敦、新井場徹合同引退試合 ANTLERS・LEGENDS5―2KAY・FRIENDS (7月5日 カシマ)


合同引退試合で花束を手にする(左から)新井場、柳沢、中田
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 昨季限りで引退した鹿島OBの柳沢敦氏(38)、中田浩二氏(35)、新井場徹氏(35)の合同引退試合が5日、カシマスタジアムで約2万人の観衆を集めて行われた。

 柳沢氏は前半17分、新井場氏のシュートのこぼれ球を右足で決めるなど奮闘。試合後のセレモニーでは尊敬する元日本代表FW中山雅史氏から、W杯ドイツ大会のクロアチア戦で好機を逸したことに触れられた上で「クロアチアの呪縛があったから、長くやれたんだと思う」と言われ、「ありがたかった。中山さんの優しさを感じました」と感謝。「最高な最後でした」と感慨深げだった。

 中田氏はなかなか得点できなかったが、終盤にPKを決め「素晴らしい仲間と90分間プレーできて大きな財産になりました」と、笑顔。新井場氏も「自分のホームは、ここなんだと再認識できました」と話し、ピッチに別れを告げた。
[ 2015年7月6日 05:30 ]

柳沢、中田と新井場氏が最後の勇姿!カズが惜別FK弾!
2015年7月5日19時30分 スポーツ報知


後半37分、4点目のゴールを決めた中田浩二は胴上げで祝福された

 J1鹿島などで活躍し、昨季限りで引退した元日本代表の柳沢敦、中田浩二の両氏と新井場徹氏の合同引退試合が5日、茨城県鹿嶋市のカシマスタジアムで行われ、柳沢氏は「プロ選手としての全てをこのクラブで教わった。素晴らしい仲間とサッカーができたことを誇りに思う」と話した。雨の中、観衆約2万人が駆け付けた。

 元代表の中山雅史氏や現役の三浦知良(横浜C)、中村俊輔(横浜M)らが参加。右膝負傷からの回復を目指す内田篤人(シャルケ04)も松葉づえ姿で見守った。鹿島OB主体のチームでフル出場し、5―2で勝った中田氏は「海外に行った4年以外はこのスタジアムで育った。最後の勇姿を見せられてよかった」と感慨を込めた。

 3氏と親交のあるメンバーで構成した対戦チームの一員として、FKを決めた三浦は「3人の経験は大きい。それぞれの道で生かしてほしい」とエールを送った。

【鹿島】柳沢弾!中田弾!新井場弾!柳沢氏、ゴンの「QBK」言及に感謝
2015年7月6日6時0分 スポーツ報知


引退試合後、それぞれ胴上げされる(左から)新井場、柳沢、中田の各氏

 ◆合同引退試合 ANTLERS LEGENDS5―2KAY FRIENDS(5日・カシマスタジアム)

 鹿島は5日、カシマスタジアムでクラブOBの柳沢敦氏(38)=鹿島コーチ=、中田浩二氏(35)=鹿島職員=、新井場徹氏(35)=会社経営=の合同引退試合を行い、3人がゴールを決めたANTLERS LEGENDSが5―2でKAY FRIENDSを下した。試合後のセレモニーでは、06年ドイツW杯クロアチア戦で戦犯扱いされた柳沢氏が中山雅史氏(47)からエールを送られた。

 柳沢氏はうなずきながら中山氏の送辞に耳を傾けた。決定機でシュートを外し、0―0に終わった因縁のクロアチア戦について、中山氏は「技術が未熟だった。でもその呪縛があったからこそ、うまくなりたいと思って長く(選手を)やれたのだと思う」と言った。

 柳沢氏がミスの理由を「急(Q)にボール(B)が来た(K)から」と話したため、当時は「QBK」と強く批判された。それを知る中山氏は、柳沢氏が最も得意とするアウトサイドでのシュートを「自然な流れ。僕でもそうする」と断言。思いを伝え、広げる最後の場として、わざわざ引退試合で言及したのだ。

 柳沢氏は「ゴンさんの優しさですよね。(思いを)代弁してくれたんだと思う」と感謝。第2の人生に選ぶ指導者の道へ「前に進んでいける」と晴れた表情を浮かべた。

 ◆主な出場選手 

 ▽ANTLERS LEGENDS 平瀬智行、秋田豊、大岩剛、名良橋晃、小笠原満男、興梠慎三

 ▽KAY FRIENDS 三浦知良、中山雅史、名波浩、山田暢久、中村俊輔、中沢佑二、楢崎正剛、福西崇史、小野伸二、城彰二

【横浜C】カズ、FK弾!ダンスじゃなくて…カズお辞儀!?
2015年7月6日6時0分 スポーツ報知


合同引退試合前、横浜C・三浦知(右)の音頭で乾杯する(左から)中田、柳沢、新井場の各氏

 ◆合同引退試合 ANTLERS LEGENDS5―2KAY FRIENDS(5日・カシマスタジアム)

 「KAY FRIENDS」で先発した横浜CのFW三浦知は、0―1の前半30分に正面から同点FK弾。「申し訳ないというか…。良かったけど複雑な気持ち」。

 カシマでは1993年の最終戦で直接FKを決めた相性の良さもあった。柳沢氏が「カズダンスを」と駆け寄ると「ヤナギがあいさつしてくれたのかと」と勘違い? なぜかお辞儀を返し、ダンス披露はならなかった。

カズが鹿島OB引退試合でFK弾
2015年7月6日


合同引退試合でFKを決める三浦。左は柳沢=カシマスタジアム

 昨季限りで現役を引退した元日本代表のFW柳沢敦(38)、MF中田浩二(35)、DF新井場徹(35)のJ1鹿島OBの合同引退試合が5日、2万人超の観客を集めてカシマスタジアムで行われた。3人は鹿島OBで構成するチームの一員として出場。その対戦相手として、中山雅史(47)と2トップを組んだ三浦知良(48)が、FK弾を決めた。

 0-1で迎えた前半30分、ほぼ中央、ペナルティーアークわずかに外で得たFKを直接右足でゴール左隅に決めた。

 「最近(キッカーの)ご指名がないので、この日のビデオを持っていって(横浜FCの)監督に見せようかな」とカズ。本人の記憶によると、カシマスタジアムでのFKは「元年(93年)の最終節以来。左足じゃなかったかな」とか。

 試合は鹿島OBが5-2で勝った。

鹿島OB引退試合に2万人の観衆
2015年7月6日


 合同引退試合に出場した(前列左から)新井場氏、中田氏、三浦、柳沢氏

 J1鹿島などで活躍し、昨季限りで引退した元日本代表のFW柳沢敦(38)、MF中田浩二(35)、DF新井場徹氏(35)の合同引退試合が5日、カシマスタジアムで約2万人の観衆を集めて行われ、柳沢氏は「プロ選手としての全てをこのクラブで教わった。素晴らしい仲間とサッカーができたことを誇りに思う」と話した。

 元代表の中山雅史氏や現役の三浦知良(横浜FC)、中村俊輔(横浜M)らが参加。右膝負傷からの回復を目指す内田篤人(シャルケ)も松葉づえ姿で見守った。雨の中、鹿島OB主体のチームでフル出場し、5-2で勝った中田氏は「海外に行った4年以外はこのスタジアムで育った。最後の勇姿を見せられてよかった」と感慨を込めた。

元鹿島3氏引退試合 最後の勇姿 中田、柳沢、新井場

柳沢、中田、新井場元選手の合同引退試合に出場した選手たち=カシマスタジアム、村田知宏撮影

昨季限りでサッカー選手の現役を退いた中田浩二さん(35)、柳沢敦さん(38)、新井場徹さん(35)の合同引退試合が5日、鹿嶋市神向寺の県立カシマサッカースタジアムで行われた。

あいにくの雨模様となったが、3人の最後の勇姿を一目見ようと約2万人の観客が集まり、Jリーグ1部・鹿島アントラーズOBや元日本代表選手らとの豪華な共演に沸いた。

試合は鹿島OBを主体とした「アントラーズ・レジェンズ」と、Jリーグ2部・横浜FCの三浦知良選手(48)やサッカー評論家の中山雅史さん(47)ら元日本代表選手らで構成するチームが対戦。3人はそろって1得点ずつを挙げ、アントラーズ・レジェンズの勝利に貢献、自らの花道を飾った。3人にはクラブの発展に寄与した人物をたたえる「アントラーズ功労賞」が贈られた。(藤崎徹)

▽合同引退試合
アントラーズ・レジェンズ 5-2 KAYフレンズ
2-2
3-0

▽得点者
【ア】柳沢(前17分)新井場(前39分)興梠(後19分)中田(後39分)マルキーニョス(後46分)
【K】三浦知(前30分)福西(前42分)

茨城)中田・柳沢・新井場さん引退試合 雄姿、忘れない
吉田芳彦
2015年7月6日03時00分


ピッチを回りあいさつをする中田浩二さん(右)、柳沢敦さん(中央)、新井場徹さん(左)=県立カシマサッカースタジアム

 サッカーJ1鹿島アントラーズに輝かしい足跡を残し、昨季で現役を引退した中田浩二さん(35)、柳沢敦さん(38)、新井場徹さん(35)の合同引退試合が5日、鹿嶋市の県立カシマサッカースタジアムであった。2万人を超えるサポーターらが詰めかけ、3人の雄姿に感謝を込めて名前を連呼していた。

 試合は「ENCORE(アンコール)」と銘打たれた。中田さんは背番号6、柳沢さんは13、新井場さんは7を付け、アントラーズOB主体のチーム「ANTLERS LEGENDS」で出場。三浦知良さんや中山雅史さんら、かつて同じピッチに立った仲間たちによるチーム「KAY(Koji Araiba Yanagisawa) FRIENDS」を相手に、3人全員が得点。5―2で勝ち、観客をわかせた。

 中田さんは現在、アントラーズでサポーターやスポンサーとクラブをつなぎ、ビジネス面でもクラブを支えるクラブ・リレーションズ・オフィサー(CRO)を務める。試合後、「みなさんの前で90分プレーできたことは大きな財産。選手として誇りに思う」と感謝の言葉を述べた。


観客に手を振る中田浩二さん(中央手前)ら3人=県立カシマサッカースタジアム


試合を終えてサポーターにあいさつをする中田浩二さん⑥、柳沢敦さん⑬、新井場徹さん⑦=県立カシマサッカースタジアム


中山“QBK”言及あいさつに柳沢は感謝「ゴンさんの優しさを感じた」
15/7/5 19:20



[7.5 ENCORE 合同引退試合 ANTLERS LEGENDS 5-2 KAY FRIENDS カシマ]

 試合後のセレモニー。3選手それぞれにゆかりのある先輩がメッセージを送った。柳沢敦と対峙した中山雅史が話し始めたのは、今まで誰もが触れ辛かったあの一件についてだった。

「みなさんの記憶にも残っていると思うのですけど、2006年のW杯、クロアチア戦ですよね。あのアウトサイド、分かります。(自分も)下手だからこそ分かります。その前に2001年のイタリア戦でのアウトサイドでのゴールがあったからあそこでアウトサイドで行ったのかなという思いが強いです。その選択、間違ってなかったと思います」

 2006年6月18日、W杯のグループリーグ第2戦のクロアチア戦。当時、FW高原直泰とともに押しも押されぬ日本の両エースとして君臨していた柳沢はもちろん先発メンバーに名を連ねていた。しかし、その試合で“事件”は起こった。

 後半6分、右サイドのDF加地亮からゴール前でフリーになっていた柳沢にボールが渡る。しかし、柳沢が選択した右足アウトサイドでのシュートは枠を大きく外れた。試合後の「急にボールが来たので」という発言がネット上などで一人歩きし、頭文字から「QBK」と揶揄され続けることになった。

 セレモニーまで話すことを決めていなかったという中山。「正直、言うべきかどうか迷った」と複雑な思いがあったことを明かす。それでも話すことに決めたのは、中山自身も1998年W杯のクロアチア戦で決定機を決めきれず、苦しい思いを経験したことで、柳沢の一番の理解者だと感じていたからだった。「失礼になってなければいいのですが」と最後まで気遣った中山。「ヤナギは僕以上の思いを持って現役生活を続けてきたと思う。だから敢えて言わせてもらった」と後輩の労をねぎらった。

 ただ、その思いは柳沢にもしっかり届いていた。しばらく考えたあと、「ゴンさんの言葉は私にとっては有難い言葉だった」と話し始めた柳沢。「僕がいくら言っても解消できない、納得させられない部分をゴンさんが代弁してくれた。優しさを感じた言葉だった。たまに自分でも自虐ネタにすることもある。でもやっぱり周りの人たちが想像以上に気を使ってくれている。こういう場でゴンさんが言ってくれたことで、角が取れればいい。前に進めていなかったわけではないが、一つ、ステップが上がれたかなと思う」。そう話した柳沢の表情は清々しかった。

※敬称略

(取材・文 児玉幸洋)

内田が経過良好を強調「徐々に足も曲がるようになってきた」
15/7/5 21:33



[7.5 ENCORE 合同引退試合 ANTLERS LEGENDS 5-2 KAY FRIENDS カシマ]

 DF内田篤人がANTLERS LEGENDSの一員としてベンチ入りした。背番号22のユニフォームを身に着けていたが、手術を受けた右ひざの影響で、松葉づえを付いての登場となった。

 試合後、報道陣に対応することはなかったが、試合中のテレビ中継ではインタビューに応対。ただ、「徐々に足も曲がるようになってきたので、これからかなと思います」と経過良好を強調するも、その後は「今日は隅っこにいます」と多くを語ることはしなかった。

※敬称略

(取材・文 児玉幸洋)

鹿島OB奥野がアキレス腱断裂の大怪我
15/7/5 21:19



[7.5 ENCORE 合同引退試合 ANTLERS LEGENDS 5-2 KAY FRIENDS カシマ]

 DF奥野僚右がアキレス腱断裂の大怪我を負った。ANTLERS LEGENDSの一員として先発出場した奥野は、前半34分に自ら担架を要請してピッチを後にした。

 試合後、CBコンビを組んだ秋田豊が明かしたところによると、「アキレス腱断裂。接触プレーじゃなく、前に出たときにやってしまったみたい」。今日、手術が行われるという。

※敬称略

(取材・文 児玉幸洋)

カズも直接FKで魅せた!鹿島合同引退試合大盛況
15/7/5 15:54



[7.5 ENCORE 合同引退試合 ANTLERS LEGENDS 5-2 KAY FRIENDS カシマ]

 『ENCORE supported by JIM BEAM 中田浩二 柳沢敦 新井場徹 合同引退試合』が5日、カシマスタジアムで行われた。鹿島OB主体のチームの「ANTLERS LEGENDS」と、3人とゆかりのあるサッカー界の仲間たちで編成された「KAY FRIENDS」が対戦した。

 ANTLERS LEGENDSには中田、柳沢、新井場を含む総勢29人がベンチ入り。柳沢が2トップの一角、中田がボランチ、新井場は左SBでスタメン出場した。そして右ひざを手術したOBのシャルケDF内田篤人も松葉づえ姿でベンチ入りした。

 KAY FRIENDSは24名がベンチ入り。2トップは中山雅史とFW三浦知良が形成。その他にも名波浩や三浦淳寛といった往年のスター選手がスタメンに並んだ。ベンチには現役選手のMF中村俊輔やMF小野伸二もスタンバイした。

 序盤から主役の3選手が見せ場を作った。新井場が運動量豊富に左サイドを駆け上がれば、中田も2分にミドルシュートを放ちスタジアムを沸かす。そして前半15分、中田、MF増田忠俊と繋いだボールが新井場に渡ると、右足強烈シュートのこぼれ球を柳沢が押し込み先制に成功した。

 対するKAY FRIENDSもカズとゴンの2トップが魅せる。ゴンへの容赦ないスルーパスで足がもつれる場面は何度かあったが、2人でゴール前に迫る場面を何度も作る。すると前半29分、中山がDF秋田豊に倒されゴール正面でFKを獲得。これをカズが直接狙うと、弧を描いたシュートがゴール左隅に突き刺さった。

 次の得点は前半39分、新井場がドリブルで持ち込みそのままシュート。今度はきっちりゴールネットに収めるシュートを放つ。しかし同43分、KAY FRIENDSのMF福西崇史が現役さながらの突破からゴールネットを揺らす。これには鹿島応援団の陣取ったゴール裏から大ブーイングが飛んだが、直後に温かい拍手に変わった。

 後半はメンバーを大幅に交代。俊輔や小野、DF坪井慶介、DF中澤佑二らが投入される。鹿島OBもFW興梠慎三やMF本山雅志ら現役選手が投入された。さらに後半10分から城彰二が巨体を揺らして登場するとスタジアムが沸いた。

 スコアが動いたのは後半19分、ANTLERS LEGENDSが柳沢のクロスに走り込んだ興梠がゴールネットを揺らし勝ち越し。同22分にはKAY FRIENDSがFW久保竜彦がDF大岩剛に倒されPKを獲得。キッカーを譲り合う中で、主役3人のうちゴールのない中田が急きょ、白いユニフォームを着てキッカーを務める。しかしGK曽ヶ端準が完璧なセーブで立ちはだかり、ゴールとはならなかった。

 試合は何とか中田にゴールを取らせようという空気になる。後半33分にゴール前で獲得したFK。小笠原がバニシングスプレーを奪って壁を下げると、壁となった選手たちも真ん中を開けてゴールを取らせようとする。しかしシュートは枠上に大きく外れる。同35分にはよりゴールに近い正面でFKを獲得。今度は壁が全員ひざをついて対応。FKはしっかり枠内を捕えるが、GK楢崎正剛が弾き出す。同38分のFKも枠に飛ばすことは出来なかった。

 しかしようやく後半40分、その時はやって来る。ANTLERS LEGENDSは柳沢の突破からPKを獲得。PKスポットにはバニシングスプレーで「KOJI」と記され、最高のお膳立てがされる。楢崎の逆を突く見事なキックを蹴り込んだ中田。ゴール裏にあいさつした中田をイレブンが胴上げで祝福した。試合は後半アディショナルタイムに新井場のクロスをマルキーニョスが頭で合わせて加点したANTLERS LEGENDSが5-2で勝利した。

※敬称略

(取材・文 児玉幸洋)

直接FK弾のカズは“土下座パフォ”「祝福に来てくれたので」
15/7/5 21:09



[7.5 ENCORE 合同引退試合 ANTLERS LEGENDS 5-2 KAY FRIENDS カシマ]

 カズがFKで魅せた。前日行われたJ2第21節の札幌戦に途中出場していたFW三浦知良だが、KAY FRIENDSの一員として中山雅史との2トップで先発出場すると、前半34分までプレーし、試合を盛り上げた。

 前半30分、ゴール前で中山の突破からゴール正面でのFKを獲得したKAY FRIENDSは、カズがボールをセットする。「ウチのチームには三浦淳宏もいたが、『カズさん蹴ってくれ』ということだったので」。カズの右足から放たれたキックは、華麗な放物線を描きながら壁を越える。GK佐藤洋平も見送るしかないボールをゴール左隅に蹴り込んだ。

 ゴール後にはFW柳沢敦との“土下座パフォーマンス”を披露。「(柳沢が)祝福に来てくれたのでね」とニヤリ。「直接FK?僕が思い出したのはJリーグ元年に最終戦で左足で決めている。ここではそれ以来じゃないかな。今日の方がいいキックでしたけどね」と充実感たっぷりの様子だった。

※敬称略

(取材・文 児玉幸洋)

偶然か運命か…新井場のデビュー戦と引退試合が7月5日で重なる
15/7/6 07:28



[7.5 ENCORE 合同引退試合 ANTLERS LEGENDS 5-2 KAY FRIENDS カシマ]

 運命を感じずにはいられなかった。1997年7月5日、万博記念競技場で行われたJ1第1ステージ第13節浦和戦、当時ガンバ大阪の下部組織に所属し、2種登録されていた高校3年生の新井場徹がプロデビューを飾った。そしてちょうど18年後の2015年7月5日、35歳になった青年はカシマスタジアムで行われた引退試合に出場した。

「高校3年の7月5日にJリーグデビューさせて頂きまして、今日7月5日に引退試合をして頂きまして、運命的なものを感じます」。常勝鹿島の一翼を担った男がこの日、正式にプロサッカー選手としてのキャリアに終止符を打った。

 運動量豊富に左サイドを駆け上がる姿に、報道陣からは引退を惜しむ声も挙がった。しかし本人は「今日だけで判断しないでくださいよ」と苦笑い。「おかげで足が痛い」とおどけてみせた。

 そして未練も全くないと話す。「何の悔いもない。このタイミングで辞めたからこういう舞台にも立てた。浩二とヤナギさんと一緒のタイミングで辞めてて良かった。今はホンマに良かったとしか言いようがない」と達成感に浸った。

 ただ近年、リーグタイトルから遠ざかる古巣には厳しい注文も付けた。「このチームはタイトル以外は失敗のシーズンになる。今いる選手のまた次の選手にもそれを伝えていってもらわないといけない」とし、「それがこのチームの使命だと思う」と常勝軍団復活を期待した。

※敬称略

(取材・文 児玉幸洋)

終盤は中田浩二の“一人舞台”に…「最初から敵が多いなと」
15/7/6 07:29



[7.5 ENCORE 合同引退試合 ANTLERS LEGENDS 5-2 KAY FRIENDS カシマ]

 主役3人のうち、柳沢敦と新井場徹は前半のうちに得点を決めていた。一方の中田浩二は、チャンスがありながらもなかなか決めきれない展開となっていた。「申し訳ないなと思いながら」プレーしていた中田だが、シュートが決まらない展開が面白さに変わっていった。

 後半22分、3選手とゆかりのあるサッカー界の仲間たちで編成された「KAY FRIENDS」がPKを獲得した。キッカーを譲り合っていたため、ゴールのなかった対戦相手の中田が自らキッカーに名乗りを上げる。「ボール持ったら(中村)俊輔も『面白いね』って言ってくれた」。ただ「みんな止めろ止めろって言ってて」と苦笑い。GK曽ヶ端準が完璧に読み切る“期待通り”の展開に、敵味方関係なく選手たちも盛り上がる。「みんな嬉しそうに、両チームともハイタッチして。おかしな光景でしたね」と首をかしげた。 

 さらに終盤戦は、柳沢がスピーチで「僕がピッチにいたことを覚えてますか?」と自虐ネタをはさむほど、中田の独り舞台となった。後半33分、同38分に蹴ったFKは枠を外れる。同35分の壁をひざまずかせたFKは枠を捕えたが、GK楢崎正剛に弾き出されてしまった。「最初から敵が多いなと思っていた。前半から僕がゴール前に行くと、お前には取らせないよと言われていた。冗談だと思っていたら、本当に多かった」。

 しかし最後にはきっちりお膳立てもされた。後半40分、柳沢の突破から獲得したPKを中田がセット。宮島一代主審もバニシングスプレーでPKスポットに「KOJI」と記した。「素直に嬉しかった」と話した中田。PKを蹴る前に楢崎としっかり話し込んだこともあり、見事に逆を突くPKをゴール右隅に蹴り込んだ。

 この日、引退試合を迎えた中田だが、今季から鹿島のクラブ・リレーションズ・オフィサー(C.R.O)に就任。すでに第2の人生をスタートさせている。また、Jリーグと立命館大による経営人材育成プログラム「Jリーグヒューマンキャピタル(JHC)」の第1期生にもなった。

 開講式で話した「いつかはチェアマンになりたい」と話したことも話題を呼んだ。これについては「言葉が大きすぎて、一人歩きしている部分がある」としながらも、「自分は国内だけでなく欧州のサッカー界で見てきたものがある」と胸を張る。「現場だけでなく、経営や事業にも結びつけられれば、日本サッカーはもっともっと良くなると思う」と目を輝かせていた。
 
※敬称略

(取材・文 児玉幸洋)


大盛況の内に幕を閉じたENCORE supported by JIM BEAM 中田浩二 柳沢敦 新井場徹 合同引退試合である。
素晴らしい時間であった。
松葉杖をつきながら駆けつけてくれた篤人も乾杯にFKを決めたカズも嬉しい。
そして何より、06年ドイツW杯・クロアチア戦のシュートミスについてコメントした中山には心が震えた。
「みなさんの記憶にも残っていると思うのですけど、2006年のW杯、クロアチア戦ですよね。あのアウトサイド、分かります。(自分も)下手だからこそ分かります。その前に2001年のイタリア戦でのアウトサイドでのゴールがあったからあそこでアウトサイドで行ったのかなという思いが強いです。その選択、間違ってなかったと思います」
やはり、偉大なるストライカーとして重い言葉と言ってよかろう。
また、名良橋・秋田と往年のDFラインを組んだ奥野はアキレス腱断裂とのこと。
これは申し訳ない。
かなり真面目に守備をしておったことが印象に残った。
素晴らしいプレイ、そして素晴らしいコメントに感謝したい。
ありがとう。

ENCORE supported by JIM BEAM 中田浩二 柳沢敦 新井場徹 合同引退試合 コメント

2015年07月06日 | Weblog
ENCORE合同引退試合


ENCORE supported by JIM BEAM 中田浩二 柳沢敦 新井場徹 合同引退試合を開催しました。

【中田浩二 柳沢敦 新井場徹 合同引退試合】引退する3選手のコメント

最後までスタジアムを沸かせた新井場、柳沢、中田の3選手。

5日にカシマサッカースタジアムで行われた「中田浩二 柳沢敦 新井場徹 合同引退試合」にANTLERS LEGENDSのメンバーとして出場した、引退する3選手のコメントです。

■新井場 徹
「みなさんの期待には応えられない部分もありましたけど、今持ってる力は精一杯出せたかなと思います」
――得点は素晴らしかったですが。
「あのシーンはむこうのチームの先輩方のみなさんの演出のおかげで、なんとかその演出にのることができました」
――アントラーズでの思い出は?
「やはり3連覇という偉業を達成させてもらいましたし、なかなかそれをやるのは難しいと思います。3連覇だけでなく数々のタイトルを獲ったことです」
――アントラーズの後輩に残したいメッセージは?
「今はちょっと苦しいですが、このチームは常にタイトルを目指し、タイトルを獲得する以外は失敗と言われるチーム。常に優勝を意識して日々頑張ってもらいたいと思います」
――今後は?
「なにかしらサッカーに携わっていきたいと思います。たくさんのサッカー界にお世話になったので少しでも還元したいと思います」――カズさんのゴールについては?
「いやあ、カズさんはこういうお祭りごとになると必ずゴールを決める方なので、サッカー選手としてうらやましいくらい持ってるな、と思います。ヤナギさんも言ってましたけど怪物だというくらい素晴らしい選手だと思います」
――サポーターからだいぶ煽られていましたが?
「サポーターには感謝しかないです。少しでも喜んでもらえたらよかった。最高のサッカー人生でした。サポーターには言いましたけど、今死んでもなんも後悔もないです。そう思えるくらいのサッカー人生だったと思います」

■中田 浩二
「なかなか得点を決められないところはありましたが、素晴らしい雰囲気を作ってもらって最高の一日だったな、と思います」
――フル出場したことは?
「引退試合の主役としてやる以上、90分やるのは最低限のことだと思っていました。正直、身体がもつかな、というのは心配でしたけど、なんとかもったので。僕の中で財産になるような90分だったと思います」
――試合は中田さんに点を取って欲しいという雰囲気になりましたが?
「前半で2人が点を取ったのでそういう雰囲気になりつつ、FKとかあんまり決めてないのにああいう状況になっちゃって。なかなか決められず、そこはぐずぐずになってしまって申し訳なかったです。鹿島だけじゃなく、相手の方々もそういう雰囲気を作ってくれたのは本当に嬉しかったです。お客さんも喜んでくれたと思うので良かったです」
――PKは?
「あそこは決める自信がありました。1本は曽ケ端に止められたんですけど、あそこは決めなきゃな、という雰囲気だったので決められて良かったです」
――カズさんのゴールについては?
「あれはこういう雰囲気の試合じゃなくても、普通に入ったゴールだと思います。さすがカズさん、持ってるなと思いましたし、本当にカズさんだけじゃなくいろんな選手が出てくれたので。(中村)俊輔もそうだし、(小野)伸二もそうだし、中山さんもそうですけど、楽しみながらスタジアムを沸かすプレーをしてくれたので、嬉しかったし、良かったなと思います」
――アントラーズでの思い出は?
「海外に4年行きましたけど、それ以外はこのスタジアムで育ったようなものなので、最後にこのピッチで90分プレーできたのは僕にとって財産になります。今後、こういう経験ができるかと言うとなかなかできない経験をさせてもらったと思うので、アントラーズに入って、プレーして、引退して本当に良かったなと思います。アントラーズには感謝しています」
――後輩たちに託す想いは?
「鹿島でタイトルを獲って良いプレーをすれば、こういうお別れの仕方をやっていただけるし、アントラーズのレジェンドである秋田さんのタックルや、カズさんのプレーもそうですけど、そういうのを間近で見て感じることはあったと思うので、セカンドステージに向けてやってもらえればと思います。ファーストステージは難しい順位になってしまったんですけど、これを機にブレイクして欲しいし、上に行けるようにがんばってもらいたいと思います」

■柳沢 敦
――最高の雰囲気のなかでの試合だったと思います。
「そうですね。若干ではありますが、降っていた雨もあがって多くの人たちに囲まれながらプレーできたことは本当に楽しかったです」
――ゴールについては?
「かなりのおぜん立てというか、味方チームも相手チームもそこだけに集中してくれた部分もあったんですけど、それでも最後にゴールを決められて、それを喜んでくれるサポーターがいたので最高の最後だったかなと思います」
――そのサポーターの声援を受けてどうでしたか?
「何度も何度も声援を送っていただきました。さっきスタンドに行ったときも『これで最後のコールだぞ!』と言われてちょっと寂しい気持ちもしましたけど、それでもあのリズムというか、あの応援を久々に聞けて、本当に幸せでした」
――試合ではカズさんがゴールを決めるシーンもありましたが?
「おそらく蹴る前から決めるんじゃないかという雰囲気のあったFKだったと思います。カズさんがカズダンスをやればちょっとその後ろでやってみたいなと思っていたのですが、それは叶わなかったです(笑)」
――アントラーズでの思い出は?
「加入してから、サッカー選手としてのすべてをこのクラブで教えてもらって、多くの仲間と多くのタイトルを手にできたことは良かったと思います。このクラブに入って在籍した時間は、僕にとって素晴らしい時間でした」
――後輩の選手たちに託したい想いは?
「今日は身を持って毎日の練習がいかに大事かを示したと思います(笑)。今日来てくれたアントラーズのOBは、数々のタイトルを残した方々。今いる選手たちはそういう方々と比べ続けられるわけなので、そういうのに負けないで、比べられる存在になれるように、早く力をつけて、いつかタイトルを獲って、早くそういう存在になって欲しいと思います」

【中田浩二 柳沢敦 新井場徹 合同引退試合】ANTLERS LEGENDSの選手コメント

本山、小笠原、曽ケ端は中田の同期として鹿島に加入した。

5日にカシマサッカースタジアムで行われた「中田浩二 柳沢敦 新井場徹 合同引退試合」に出場したANTLERS LEGENDSの選手コメントです。

■本山 雅志(鹿島)
懐かしい感じでした。向こうも(小野)伸二がいたりして。アントラーズの方も回し方が懐かしいなと思いながらプレーしてました。メインはあの3人なので、あまり目立たないようにしてましたけど、楽しかったです。

■曽ケ端 準(鹿島)
――PKはナイスセーブでした。
「(中田)浩二と対戦することはなかったですし、僕自身にとっても良い思い出になりました。こっちのチームで決めてくれると思っていたので。遠慮なく止めてやろうと思いました」
――クセみたいなものがわかっていた?
「いや、結構浩二は蹴り分けてくるイメージがあるのでどうかな、と思いましたけど、さすがに疲れがあったんだと思います。その後のFKの弾道を見てもおさえが効かなかったりしてたので」
――昔のメンバーが集まってすごく良い時間が過ごせたのでは?
「昨日の夜に何人か来れる人だけで集まって一緒にご飯を食べたんですけど、その時も場所の空気感や雰囲気がすごく良かったですし、今日入ったロッカールームの雰囲気もそうですし、それが対戦相手のメンバーもそうですし、この天気のなかで集まってくれたサポーターの方々もそうですし、いい雰囲気を作ってくれてすばらいしいゲームになったと思います。僕自身も楽しめたのですごく良かったと思います」
――これで3人はピッチを離れてしまうわけですが
「残してきたものがサポーターの数であったり、対戦相手の選手の豪華さであったり、アントラーズOBのみなさんであったりすると思います。これからも数多くの出会いがあると思いますし、ここに来た以上の良いメンバーとの絆を築いていってほしいと思います。それが十分にできる3人だと思います。また鹿島に多く関わってくれると思うので、そこは楽しみにしたいです」

■小笠原 満男選手
「素晴らしい選手に囲まれて、良い雰囲気でプレーできて楽しかった。年齢も近くて一緒にいる時間も多かったので引退してしまったのは残念です。これからは違う形でアントラーズを支えてもらいたい。今日、改めて凄い選手たちだったと感じました。引退はしてしまいますけど、彼らの心のどこかにはまだプレーしたいという気持ちがあると思う。その気持ちを自分が背負うわけじゃないですけど、彼らの分までまだまだ僕らは頑張らないといけないし、これだけの栄光を築いてきた3選手のためにもアントラーズというチームはタイトルを獲り続ける常勝軍団でありつづけないといけない。今日見ていた選手も同じことを感じたと思う。勝っていかないと彼らに失礼だな、と感じました」
――それぞれの道に進む3人に対しては?
「ピッチから離れますけど縁が切れるわけではないし、どこかで必ず顔を合わせる3人なんで、最後という感じはしないですけど、これから別の形で鹿島アントラーズに貢献していってほしいですし、自分もピッチでまだまだ頑張らないといけないと思います」

【中田浩二 柳沢敦 新井場徹 合同引退試合】KAY FRIENDSの選手コメント

スタメンでKAY FRIENDSの2トップを組んだ三浦(左)と中山(右)

5日にカシマサッカースタジアムで行われた「中田浩二 柳沢敦 新井場徹 合同引退試合」に出場したKAY FRIENDSの選手コメントです。

■三浦 知良(横浜FC)
「みんなが3人のために集まって楽しかったですし、非常に良い雰囲気でやれました。非常に素晴らしいサポーターがこれだけ集まってくれて、僕としても楽しかったですし、3人にとっても非常に良い日になったと思います」
――3選手の思い出は?
「トルシエ時代の日本代表の時に一緒になったと思います。みんなかなり若かったと思いますけど、その時でも世界を知ってるというか、僕からすると余裕がある印象を受けました」
――今日のゴールについて振り返ってください。
「FKを蹴るのは僕らのチームでは三浦淳寛くんなんですけど、アツに聞いたら『カズさん蹴ってください』ということだったので、(中村)俊輔も、小野伸二もいなかったのでなにも考えずに蹴りました。力みなくイメージ通り蹴れたので、一番良いところに飛んでくれた思います」
――決めた後に土下座パフォーマンスをしていましたが?
「ヤナギ(柳沢)が来てゴールを祝福してくれたんで。今日は彼らの引退試合ですし、自分としては申し訳ないなという複雑な気持ちでお辞儀させてもらいました」
――今後の3人にはどのようなことを期待されますか?
「彼ら3人の経験というのは本当に大きなものがありますし、そういうものを経営者や指導者、いろんな道があると思いますが、今後に生かして欲しいなと思います」

■中山 雅史(元磐田など/現解説者)
「もうちょっとキレのある動きでゴールを脅かしたかったですね。カズさんとピッチ上で目を合わして言葉を交わしながら、なんとか相手の裏を取ろうと努力はしてましたけどね。でも、自分が取ったFKからカズさんが見事なFKを決めてくれたので良かったな、と思います」
――ご自身もチャンスがあったと思いますが?
「もっと入り方の工夫でしょうね。ニアに入るのか、ファーに抜けるのか、パサーとそれを受けるレシーバーの意思の疎通が大事だと思いますし、それがもっとわかりやすい動きならいいのかもしれませんし、DFの振り切る動きにも工夫が必要なのかなと感じました」
――引退する3選手に一言ずつお願いします。
「それぞれが向かう道で、自分の精一杯を出してもらえばいいと思います。新井場は、試合中に対峙することがあったのであいつのお尻をちょいちょいって触るといろんな反応をしてたので絡みがありました。浩二とはワールドカップとかで一緒になってますし、飄々とやってるんですけど落ち着いていて締めるところは締める。非常に頼りになる男でしたね。柳沢に関しては右足、左足、ヘディング、ドリブル、パス、すべてが揃った選手でしたし、僕自身も年下ではありますけど尊敬できるプレーヤーですし、参考にできるプレーヤーでした。そういう選手が辞めてしまうんだな、という寂しさはありましたね。ただ、アントラーズでコーチをしてる姿を見てますから、そのコーチ業が日本サッカーの発展に関わって大きな力になってくれればと思っています」


素晴らしいコメントを残しておる。
これからそれぞれの道を歩む。
楽しみにしておる。