Swing
一気に春めいた午前中の天気。午後から少し冷え込んだが、先日までの寒さが嘘のような一日だった。
梅の花も見ごろ。今年の冬は雪に見舞われる事が多かったが、今日のゴルフは久々に浮き浮きした気分でできた。
春本番はもうすぐ。「花粉症」持ちにはつらい季節だが。
春の気配を感じると、昨年は今ひとつやる気が起こらなかったゴルフの方も、今年は少し気合を入れ直して臨もうかなと思いたくなる。
こんな気分の時の一枚はスイングするものを。タイトルもそのものずばり”Swing”
ところが、このスイングは少し毛色が違う。
「このアルバムは誰に影響されたか?」を一言で言うとマンハッタントランスファーだろう。
マントラが生まれたのは71年、そしてメジャーデビューしたのが75年だ。おりしもフュージョン系が幅を利かせ始めたのに呼応するかのように、古いジャズも見直され元気が出始めた。ここで続けて紹介しているConcordのアルバムなどもその動きのひとつであった。
特に、マントラのコーラスは、LHRに代表されるボーカリーズを駆使したモダンなものから、古きよき時代のスイング時代、さらに、R&Bやロック世代のコーラスを絶妙に組み合わせ、ジャンルを超えたワン&オンリーの世界を築いていった。
時代の流れに合わせて人気グループが現れると、当然二番煎じの如く後に続くグループやアルバムが誕生してくるのは世の常。このアルバムもそのひとつだと思う。
スイング時代のビッグバンドを主体とし、ヴォーカルやコーラスを加えた演奏スタイルが「スイング」のある種の代名詞でもあった。しかし時代を経るに従い音楽自体が変化しスイングはロックやR&Bへと広がった。楽器自体も電子楽器が台頭し、さらに録音技術も多様化していったことも少なからず影響を与えた。
「そのような新しい時代の流れをスイング時代の基本的な枠組みにすべて取り込んだらどうなるか?」というテーマにチャレンジしたのがこのアルバムだ。
プロデュースをしたのは、リチャードペリーだ。
マンハッタントランスファーやダイアナロスをプロデュースし、78年に立ち上げた自己のレーベルPlanetでの作品だ。当時ペリーのイメージしていたサウンドを代表する一枚であろう。
演奏はフルバンド編成に男女3人組のヴォーカルが加わっている。2人の女性の内の一人が実はロレイン・フェザーだ。78年にConcordで自己のデビューアルバムを残したが、その後の活動はよく分からなかったが。こんなところに登場した。
その後、彼女が加わったグループ「フルスイング」への試金石であったのであろう。
曲はスイング時代の古い曲を中心に、現在風のノスタルジーサウンドの味付けをしている。これがペリーの狙っていたものであろう。演奏だけでなくコーラスの位置付けにも重きが置かれている。この頃ペリーがプロデュュースして生まれたグループが「ポインターシスターズ」なのも頷ける。ロレインを含めてのコーラスはこの時まだグループ名は付いていないが、ヴォーカルはクレジットしてはメインに掲げられている。
このようなスタジオオーケストラはクレジットを見るのが楽しみだが、有名プレーヤーが多数参加している。ソロもとって目立っているのがTom Scott、そしてDavit Bevoitの名も。ポスト「デイブ・グルーシン」と言われる名プロデューサーもキーボードで参加している。
ゴルフの世界も昔のパーシモンのドライバーの時代と、今の弁当箱のようなデカヘッドのでは、「スイング」自体も大きく変わったが、ジャズの世界でも時代にあった「新しいスイング」が作られて、知らず知らずの内に進化しているものだ。
これは、1981年における"Swing"のひとつの進化系だろう。
1. Big Bucks
2. The Right Idea
3. Serenade In Blue
4. I Weedlee Dee
5. Caravan / Mirage
6. Let The Good Times Roll
7. Medley
Dancing In The Dark
The Closer I Get To You
8. Trocaredo Ballroom
9. Crazy He Calls Me
10. Make Love To Me Baby
Vocalists:
Charlotte Crossley
Lorraine Feather
Steve March
All Horn arrangementa by
Charles Callello
Produced by
Richard Perry
一気に春めいた午前中の天気。午後から少し冷え込んだが、先日までの寒さが嘘のような一日だった。
梅の花も見ごろ。今年の冬は雪に見舞われる事が多かったが、今日のゴルフは久々に浮き浮きした気分でできた。
春本番はもうすぐ。「花粉症」持ちにはつらい季節だが。
春の気配を感じると、昨年は今ひとつやる気が起こらなかったゴルフの方も、今年は少し気合を入れ直して臨もうかなと思いたくなる。
こんな気分の時の一枚はスイングするものを。タイトルもそのものずばり”Swing”
ところが、このスイングは少し毛色が違う。
「このアルバムは誰に影響されたか?」を一言で言うとマンハッタントランスファーだろう。
マントラが生まれたのは71年、そしてメジャーデビューしたのが75年だ。おりしもフュージョン系が幅を利かせ始めたのに呼応するかのように、古いジャズも見直され元気が出始めた。ここで続けて紹介しているConcordのアルバムなどもその動きのひとつであった。
特に、マントラのコーラスは、LHRに代表されるボーカリーズを駆使したモダンなものから、古きよき時代のスイング時代、さらに、R&Bやロック世代のコーラスを絶妙に組み合わせ、ジャンルを超えたワン&オンリーの世界を築いていった。
時代の流れに合わせて人気グループが現れると、当然二番煎じの如く後に続くグループやアルバムが誕生してくるのは世の常。このアルバムもそのひとつだと思う。
スイング時代のビッグバンドを主体とし、ヴォーカルやコーラスを加えた演奏スタイルが「スイング」のある種の代名詞でもあった。しかし時代を経るに従い音楽自体が変化しスイングはロックやR&Bへと広がった。楽器自体も電子楽器が台頭し、さらに録音技術も多様化していったことも少なからず影響を与えた。
「そのような新しい時代の流れをスイング時代の基本的な枠組みにすべて取り込んだらどうなるか?」というテーマにチャレンジしたのがこのアルバムだ。
プロデュースをしたのは、リチャードペリーだ。
マンハッタントランスファーやダイアナロスをプロデュースし、78年に立ち上げた自己のレーベルPlanetでの作品だ。当時ペリーのイメージしていたサウンドを代表する一枚であろう。
演奏はフルバンド編成に男女3人組のヴォーカルが加わっている。2人の女性の内の一人が実はロレイン・フェザーだ。78年にConcordで自己のデビューアルバムを残したが、その後の活動はよく分からなかったが。こんなところに登場した。
その後、彼女が加わったグループ「フルスイング」への試金石であったのであろう。
曲はスイング時代の古い曲を中心に、現在風のノスタルジーサウンドの味付けをしている。これがペリーの狙っていたものであろう。演奏だけでなくコーラスの位置付けにも重きが置かれている。この頃ペリーがプロデュュースして生まれたグループが「ポインターシスターズ」なのも頷ける。ロレインを含めてのコーラスはこの時まだグループ名は付いていないが、ヴォーカルはクレジットしてはメインに掲げられている。
このようなスタジオオーケストラはクレジットを見るのが楽しみだが、有名プレーヤーが多数参加している。ソロもとって目立っているのがTom Scott、そしてDavit Bevoitの名も。ポスト「デイブ・グルーシン」と言われる名プロデューサーもキーボードで参加している。
ゴルフの世界も昔のパーシモンのドライバーの時代と、今の弁当箱のようなデカヘッドのでは、「スイング」自体も大きく変わったが、ジャズの世界でも時代にあった「新しいスイング」が作られて、知らず知らずの内に進化しているものだ。
これは、1981年における"Swing"のひとつの進化系だろう。
1. Big Bucks
2. The Right Idea
3. Serenade In Blue
4. I Weedlee Dee
5. Caravan / Mirage
6. Let The Good Times Roll
7. Medley
Dancing In The Dark
The Closer I Get To You
8. Trocaredo Ballroom
9. Crazy He Calls Me
10. Make Love To Me Baby
Vocalists:
Charlotte Crossley
Lorraine Feather
Steve March
All Horn arrangementa by
Charles Callello
Produced by
Richard Perry