A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

印象に残る良い曲は良い演奏で、そして印象に残る良いデザインのジャケットで・・

2014-09-17 | MY FAVORITE ALBUM
Rhapsody and Blues / The Crusaders

先日、ベニーゴルソンのライブに行った。昨年来日した時にこれが見納めと思って出かけてみたのだが、今年も元気に来日。好きなプレーヤーの一人であり、今回はロンカーターと一緒だったので再度聴きに行ってしまった。
しかし、あの滑らかなフレーズを繰り出すテナーをもう聴く事はできない。ライブを聴くのはこれが最後、後はレコードでいいかなと思ってしまった。
ゴルソンの場合は、自らのプレーだけでなく、ゴルソンの作った曲が今でも色々なところで演奏される。作曲家としてのゴルソンを聴くのも楽しみだ。良い曲はすたれることなく、そして老いることなく永遠だ。

昨年のステージでは50年代に自らが体験した様々な出来事を、まるで先週の出来事のように、そしてトークショーのように流暢に語っていたのも印象的だった。
是非、元気な間に手記に残してほしいものだ。

相前後して、キーボードのジョーサンプルの訃報が届いた。こちらはまだバリバリの現役、まだこれからという歳であったので残念だ。

このジョーサンプルはクルセイダーズ時代からよく聴いた。別に集めたという程でもなく、思い出したように手にしたが、不思議と外れはなくどれも何度も聴くアルバムとなっている。きっと自分の好みと相性があっているのだろう。何枚か引っ張りだしてまとめて聴いた。

クルセイダーズ時代には何度か節目がある。ジャズクルセイダーズのジャズが取れた時、そしフュージョンブームにのって、ストリートライフがヒットした時。
自分は、何故かその次のアルバムである、このラプソディーアンドブルースが気に入っている。まずはこのアルバムから。

まずは、ジャケットのデザイン。白を基調として明るいブルーで文字が浮かび上がる。文字部分が型押しされて実際に浮き出た洒落た作りだ。自分が、ブルーが好きという訳からではないが、ジャズのアルバムとしてもあまりないセンスでいい感じだ。
このイメージがそのまま中身の音にもつながる。同じフュージョンサウンドでも、より洗練された感じがするから不思議だ。
最近音楽を聴くのはダウンロードで手軽にできる時代に。しかし、音楽のアルバムでジャケットは重要な要素だと思う。

ビルウィザースのソウルシャドウに始まり、B面に移ると、タイトル曲のラプソディーアンドブルース、ラストコールと・・一度聴くと印象に残る曲ばかり。他のフェルダーやフーパーの曲とは一味違う。

良い曲というものは、大編成にアレンジするとその良さが一段と引き立つ。



やはりジョーサンプルは曲作りが上手かったということだろう。ベニーゴルソンの曲も印象に残る曲が多い、何か2人の共通点を感じる。
ジョーサンプルの方が、特にクルセイダーズを離れてからは何か叙事的な雰囲気が強まったような気がするが・・・。

このアルバムができたのは1980年。フュージョン全盛期であり、アナログディスクの最後の時代。改めて聴き直すと、フュージョンサウンドもアナログの方がいい音がするのは気のせいか。良い曲は良い音で聴きたいものだ。
良い曲、良い演奏、良いジャケット、そして良い音、良いジャズを楽しむにはこの4点セットが大事だと思う。


1. Soul Shadows            Will Jennings / Joe Sample 8:16
2. Honky Tonk Struttin'              Wilton Felder 4:26
3. Elegant Evening                  Stix Hooper 6:03
4. Rhapsody and Blues                 Joe Sample 8:48
5. Last Call                     Joe Sample 6:40
6. Sweet Gentle Love                 Joe Sample 4:56

The Crusaders
Wilton Felder (ts,sa,ss,b)
Stix Hooper (ds)
Joe Sample (p, Keyboards, Synthesizer)

Abraham Laboriel, Sr. (b)
Alphonso Johnson (b)

Bill Withers (vol)

Ralph Rickert (tp)
Bob Mann (g)
Robert Mann (g)
Dean Parks (g)
Roland Bautista (g)
Phil Upchurch (g)
Philip Upchurch (g)
Sheila Escovedo (per)
Paulinho Da Costa (per)

Produced by Wilton Felder, Stix Hooper, Joe Sample
Russ Bracher & Greg Venable Recording Engineer & Mixing

Recorded at Britannia Studios, Hollywood, California in March 1980



ラプソディ&ブルース
クルセイダーズ
ユニバーサル ミュージック クラシック

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