A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

ジャズはベースラインが大事。たとえベースが無くとも。

2008-04-10 | CONCORD
No Bass Hit / Dave Mckenna - Scott Hamilton – Jake Hanna

子供の頃の楽しみはもっぱら野球だった。学生時代は自分でも野球をやっていたし、見るもの好きでテレビの野球はつけっ放し。野球場へもよく足を運んだものだ。
それに引き換え、今では好きなチームのスタメンの名前も言えなし、順位も分からない。テレビで野球を見ることも皆無に等しい。ニュースで聞くのは大リーグの話題ばかり。
時代が変わっただけでなく、自分自身の興味の対象も大きく変わった。

というものの、野球には親しみを感じるので、このようなジャケットは中身に関係なく嬉しい気分になる。
タイトルは”No Bass Hit”。
中身を良く表している。コンコルドにしては、少し洒落っ気があるジャケットだ。
似たような演奏が似たようなジャケットに収まっていると、ジャケットを見ただけでは中身もよく分からなくなってしまう。
しかし、このような特徴があるデザインだと記憶にも残りやすいし、中身もしばらく聴いていなくてもしっかりイメージが沸く。ジャケットは大事だ。

タイトルどおりの「ベースレス」のトリオ演奏。珍しい組み合わせだが、この編成はベニーグッドマンのトリオを思い浮かべる。今回はクラリネットではなく、ハミルトンのテナーだ。
ベースが無いとリズムをキープするのにドラムも大事だが、ピアノの左手の使い方が一番肝心だろう。
Take6でも、声で作り出すベースラインがコーラス全体のリズム感を生み出すのに実に有効であったが今回はピアノの左手だ。
左手のベースラインを旨く弾けるピアニスト。これがベースレスには欠かせないが、今回の主役はデイブマッケンナ。

Concordに20枚近くアルバムを残している常連の一人だが、実はこのアルバムがConcord
へ初登場だった。マッケンナの特徴を生かすためにも、ベースレスにしたとも思えるほど、左手の使い方が流れるように美しく。そしてパワフルだ。モダンジャズの時代になってピアノの奏法が大きく変わったが、このようなスイングタイプのピアノも魅力的だ。
それに、テナーのハミルトンがこのような奏法にはピッタリお似合いだ。
このアルバムの雰囲気がすっかり気に入ってしまったのか、マッケンナもCocnordの水に馴染んでしまった一人になった。

1. But Not for Me              Gershwin, Gershwin 4:56
2. If Dreams Come True           Goodman, Mills, Sampson 3:48
3. Long Ago (And Far Away)         Gershwin, Kern 3:48
4. Drum Boogie                Eldridge, Krupa 6:54
5. I Love You, Samantha             Porter 5:48
6. I'm Gonna Sit Right Down (And Write Myself a Letter)Ahlert,Young6:05
7. Easy to Love            Porter 5:22
8. Get Happy              Arlen, Koehler 4:10

Carl Jefferson Producer

Scott Hamilton (ts)
Dave McKenna (p)
Jake Hanna (ds)

Recorded at Normandy Studio , Warren, R.I. March 1979
Originally released on Concord CJ-97

No Bass Hit
Dave McKenna
Concord Jazz

このアイテムの詳細を見る




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« NewYorkからAOYAMAへ・・・・... | トップ | 左手のリードが、よりよい”Sw... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。