A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

72年ゲッツはコリアとの競演の一方、復活した「JATP」でも昔の仲間と懐かしのプレーをしたが。

2007-03-20 | MY FAVORITE ALBUM
JAZZ AT THE SANTA MONICA COVIC ‘72

新しいことにチャレンジしようと新しい仲間と新しい仕事を始めると、知らず知らずの内に、そのペースに合わせて自分も変わっていくものだ。もっとも、年をとってくると、なかなか新しいことにチャレンジするのも億劫になるものであるが。後は、本人の気力しだいといったとことだろう。

CHICK COREA & RETURN TO FOREVERの面々と「CAPTAIN MARVEL」を吹き込んだゲッツはそのグループでツアーにも出かけている。エレクトニックサウンドにチャレンジし若者と一緒にプレーするゲッツの気力には感心する。確かにゲッツは、この時まだ45歳。脂のりきった時期だ。
自分の好きなゴルフでも、同年代の和気藹々のゴルフもいいが、若者と一緒に直向にプレーするのもまた、新たな経験ができて楽しいのと同じかもしれない。

そんな年であった1972年の6月、サンタモニカでおこなわれたあのJATPの再現コンサートに、ゲッツも出演していた。
JATPといえば、10年以上も前50年代後半のイベント。メンバーも昔の仲間が集められた。まさに「JAZZの懐メロ」コンサートだ。

50年代に、元の「JATP」を主催していた、ノーマングランツは、60年代に入るとJATPの幾多の名演を残していた自らのレーベルVERVEをMGMに売り払い、自らもスイスに引退してしまった。きっと、60年代のジャズはグランツの望むジャズではなかったのだろう。

そして、70年代に入り、ベトナム戦争も終わってアメリカの社会も落ち着きだした時、50年代の古いJAZZが突如復活する。その仕掛け人の一人はノーマングランツだ。
コンサートだけではなく、新たにパブロレーベルを興して、以前のように精力的な録音を残した。録音の機会も少なくなっていたベテランたちの、水を得た魚のような演奏が数多く残されている。

オールスターズで演奏するゲッツは、やはりコリアとのプレーとは一味違った、昔を思い起こさせるプレーを聞かせる。
もっとも、このアルバムではゲッツは脇役の一人。久々に昔の仲間に呼び出されて、手馴れた感じで一仕事こなした感じがしないでもないが。
3枚組みのこのアルバムは、コンサート全体.の雰囲気を余すところ無く伝えている。
アルバム自体は、カウントベイシーとエラのステージもたっぷり納められているし。ピーターソンは、レイブラウンとの再会も果たしている。

ゲッツもこの大きな新しいドラマの幕開けのゲストの一人として立派に役割を果たしている。ところが、その後の数多くのパブロのセッションにベイシーやピーターソンは常連で出ているが、ゲッツは登場していない。
その後はあくまでも、自己のグループでの演奏が中心だ。それも、晩年は病気との闘いが始まるが、常に円熟した自己のプレーを追い求めている。かえって、以前より力強さを感じさせることもある。単に懐メロを繰り返すベテランとは違う次元の名プレーヤーなのだろう。

あのコルトレーンに最高のテナーを吹かせたら一番と言わせたゲッツと、そのコルトレーンとの競演のビデオがある。

BASIE POWER
MEETING
BLUES IN THE FLAT
GOOD TIME BLUES

COUNT BASIE OECHESTRA

IN A MELLOW TONE
LOOSE WALK
MAKIN’WHOOPEE
IF I HAD YOU
SHE’S FUNNY THAT WAY
BLUE AND SENTIMENTAL
I SURRENDER DEAR
5400 NORTH

JATP ALL STARS
Roy Eldridge (tp)
Harry Edison (tp)
Stan Getz (ts)
Eddie Lockjaw Davis (ts)
Al Grey (tb)
Oscar Peterson (p)
Count Basie (p)
Freddie Green (g)
Ray Brown(b)
Ed Thigpen (ds)
 
YOU ARE MY SUNSHINE
 Oscar Peterson (p)
Ray Brown (b)

SHINY STOCKINGS
YOU’VE GOT A FREIEND
WHAT’S GOING ON
COLE POTER MEDREY
TOODARN HOT
IT’S ALL RIGHT WITH ME
SANFORD & SON THEME
I CAN’T STOP LOVING YOU

Ella Fitzgerald (vo)
Tommy Flanagan (p)
Keeter Betts (b)
Ed Thigpen (ds)
Count Basie Orchestra

SPRING CAN REALLY HANG YOU UP THE MOST
MADALENA
Ella Fitzgerald (vo)
Tommy Flanagan (p)
Keeter Betts (b)
Ed Thigpen (ds)


FINALE: C JAM BLUES

ALL Members

Recorded at "Civic Auditorium", Santa Monica, CA, June 2, 1972

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