A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

これは「絶対にジャケ買いしそうにないアルバム」の代表かも・・・・?

2008-03-28 | CONCORD
GINZA / EDDIE DURAN

リーダーに知名度がある訳ではない。
「銀座」というジャズをイメージするには違和感のあるタイトル。
それに野暮ったい写真のジャケット、外から見ただけで中の音はまったく想像できない。
ただでさえコンコルドはアルバムジャケットのデザインの悪さでは有名だ。
これでは、見ただけで買う気がしない。
ライナーノーツに目をざっと通す。リーダーはサンフランシスコではそれなりに名の通ったギタリスト。経歴を見ればあのパーカーやシアリングとも共演したこともあるそうだ。チャーリーブラウンで有名なビンス・ガラルディと一緒にやっていた。これで、やっと少し身近に感じるようになる。

これが、久々にこのアルバムを手にした率直な感想だ。こんな感じの印象なので、もしConcordのアルバムを集めていなければこのアルバムは間違いなく手元には無かったであろう。
そして、このエディー・デュランを深く知ることも。

実は、このタイトル曲の”GINZA”はガラルディの曲。デュランもスタンゲッツやガラルディと一緒に吹き込んでいる。GINZA SAMBAというタイトルでも。
そう、ゲッツのスコットラファロと共演したアルバムでギターを弾いていたのがこのエディー・デュランだった。

このアルバムは、ピアノレスのギタートリオ。Cocnotdでは良くある編成だ。
地味な編成であるがこのデュランのギターは饒舌だ。シングルトーンの美しさに加え、時にモンゴメリーが十八番のオクターブ奏法も見せる。ギター好きのジェファーソンがまた新たなギタリストを表舞台に引っ張り出した。
地元中心に活動していたデュランも、この頃はベニーグッドマンのバンドに加わってツアーに出たり、その後はニューヨークで活動をしたとか。Concordでもこの後タニアマリアと共演する。活躍の場は徐々に広がっていった。
やはりジャズの道一筋で来ると、一度は表舞台で活躍してみたいと思うのであろう。Concordがまたお膳立てをしたことになる。
ジャケットのイメージとはかなり違っている。デュランのデビュー作から20年ぶりの気合の入ったリーダーアルバムだ。
人は見かけによらないとよく言われるが、中身はジャケットによらないこともある。

1. Ginza
2. Moonray
3. Three Little Words
4. Zigeuner
5. Breakfast Feud
6. A Flower Is A Lovesome Thing
7. Conjunto
8. Day Dream

Eddie Duran (g)
Dean Reilly (b)
Benny Barth (ds)

Produced by Carl Jefferson
Recorded by Cost Recording, San Francisco, CA, March 1979
Originally released on Concord CJ-94

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ピーターソンの絶頂期に、脂... | トップ | 80歳を過ぎてもテイトは昔... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。