Paradox Box

意味は持たないが韻を持つ題名を持つブログ。

食文化

2005年02月27日 | Weblog
グルメ大国日本

このグルメ大国日本の創始者はなんとあの福沢諭吉らしいですよ。なんでも明治初期、魚しか食べなかった日本人に「肉食のすすめ」を唱え、日本に牛肉を普及させ、さらに福沢諭吉本人が発行していた新聞に日本で始めて「何にしようね」という題名のレシピを掲載させていたらしいのです。そしてさらに福沢諭吉がグルメだったと証明させる事は、当時政府が行った東京の学食ランキングで福沢諭吉の慶応義塾大学が学習院大学に一位を奪われた時、その結果に怒った福沢諭吉はすぐに西洋人の料理人を呼び寄せ、学食にビーフステーキをださせたらしい。すごいっすね。

そして今では、

世界のおいしい料理を集め、時にはそれらをさらにおいしく、そして日本人の舌に合う様に作り練られた料理が集まる日本グルメ大国、
そして色々な国から、さまざまな食材を輸入し、豚や牛そして鳥にもこだわった穀物などを与え食材自体にもおいしさを求める日本グルメ大国、
グルメ番組が人気を集める日本グルメ大国、
そして世界からも食べ物がおいしい国として認められている日本グルメ大国に成長しました。

こう考えると、そんな日本から来た留学生が、マクドナルドやケンタッキーを生んだファーストフード大国のアメリカに来て、満足出来ないのも仕方がないと思えるのです。

ファーストフード大国アメリカ

アメリカではファーストフードを食べない日がないんじゃないかと、アメリカにいてつくづく思います。もちろんもっと都会の方に行けば、おいしいレストランが並んでると思うし、おいしい料理も多く見られると思うけど、やっぱアメリカとファーストフードは切って離せられないんじゃないでしょうか。こんな小さな町にも少なくとも10軒以上のファーストフード店が点在しているし、普通のレストランにもハンバーガーやフライドポテトがメニューの一つに並ぶ。さらにはカフェにもピザやハンバーガーそしてポテトが並び、ファーストフードを選択肢から外そうとすると、他の選択肢がかなり狭まれてしまう。だから、極端に言えばファーストフードを食べるか、自分で作るしかないとも言えるんじゃないでしょうか?!

お菓子も甘いか酸っぱいかどちらかのものが多く、おいしいお菓子を見つけるとなんだかうれしかったりする。アメリカのこういう食品でいいところは量が多くて日本より安い所かな。ファーストフードでも当てはめられると思うけど、その本場のファーストフードも日本の方がおいしいんじゃないかな、なんて気もするし・・・

そんな毎日のように食っていて、いまさらダイエットコークだのダイエットペプシなどってただの気休めにしかならないんじゃないかと思う。日本食をもっと広めれば、ずっと健康になれるし、中年になってもそこまで肥満に悩ませないんじゃないかなあ。おいしいしね!

でもやはり、アメリカの深刻な問題の一つは肥満らしく、その原因の一つはファーストフード。「Super Size Me」って言うドキュメンタリー映画で、マクドナルドのビックマックセットを30日間食べ続けるって言うやつがあったけど、結果的に体脂肪率は11パーセント増加、肝臓はフォアグラのように肥大し、コレステロール値は危険領域の225に突入したらしい。
三人の医者からは「こんなバカげた実験を続ければお前は死ぬ。私は医者として協力できない」と怒られる結果に・・・。そしてアメリカでは「肥満の原因はファーストフードの責任だ!!」という訴訟が増えたらしく、2004年3月10日に肥満の責任をファーストフード業者に求める訴訟を禁止する“チーズバーガー法案”が米下院で可決したらしいです。

そしてテレビでもダイエットのリアリティー番組がいくつもあるし、ジュースや食べ物はLow Fatの商品をどんどん送り込む。ダイエット法も次々と移り変わって、炭水化物を摂らないダイエット法がはやって、多くのファーストフード店ではタコスみたいな薄い生地で具をはさんだ、ケンタッキーのツイスターのようなものを急遽メニューに加えたりしていた。だけど、そのダイエット法も下火になって来ていて、今では新しいダイエット法を模索しているそうです。(そんだったら、日本料理ダイエット法とかそういうのを流行らして、おいしい日本料理の店をもっと増やしてください。)

国連経済社会局の世界人口予測2004年版では、日本は2050年も世界一の長寿国の地位を保ち、社会の高齢化が一段と進むらしい。グルメ大国日本とファーストフード大国アメリカ。こう比べてみると、やっぱりこの世界一の長寿国の基盤には食文化が大きな支えとしてあると思うのです。