旅ごころ

「旅」をキーワードとして、イエローな脳細胞を駆使して生活を愉しむ。

日本海点描 富山湾の海幸🐟

2018-06-24 08:50:45 | 富山


富山は20代の頃、黒部ダムを職場の仲間と見学に行って北陸の温泉に宿泊した思い出があります。テニス仲間の家族が富山市近辺に住んでいます。5月の下旬、晴天の日富山をよく知るその仲間に案内してもらいました。久しぶりにドライブで遠出しました。いろんな思い出のなかから、富山湾の海の幸について暫くしてから書いてみます。
富山に行って食べる海の幸はとても楽しみにしていました。地産地消という言葉がありますがシーズンとの関係などがあり実際は意外と難しいものだとわかりました。富山湾と言えば先ず「ブリ」「ホタルイカ」「白えび」などが有名です。
先ずは「ブリ」。間違いなく冬の脂の乗り切ったブリの味は誰でも知っています。でも到着するやいなや我々は鮮度を期待して魚津市の「海の駅 蜃気楼」のレストランで食事。グループで海鮮丼や寿司を注文しました。そこにはハマチ(ブリの幼魚)らしい刺身があります。天然物のハマチの旬は秋だそうなのですが…。私が食べた人気の海鮮丼。実際長いドライブで昼過ぎに空腹で到着したのでとても美味しかったです。刺身など全ての魚は天然の生簀富山湾からの水揚げと思いたいがやや無理だろうね。次に「ホタルイカ」。富山駅近くの泊まったホテル(ホテルグランテラス富山)のバイキングで美味しくいただきました。ビジネス系でリーズナブルなプライスながらとてもいろんなサービスがあるホテルです。余談ですが1日中のコーヒーのみならず夜のお茶漬けフリーサービスは居酒屋帰りの我がグループにはとても重宝でした。特に朝食のビュッフェスタイルの郷土料理コーナーはとても良かったです。ホタルイカ沖漬けや昆布味噌汁など郷土料理には越中米がとても合います。ホタルイカは富山の土産店でもいろんなバージョンで試食させていただき堪能しました。
一番どこでも食べることができたのは「白えび」です。白えびは先ほど紹介したレストランで寿司に入っていました。それに新湊市の道の駅カモンパーク新湊では白えび三昧でした。とにかく別名は道の駅白えびといわれる場所。レストラン始めファーストフード店何でもかんでも白えびばかり。わたしたち夫婦と女友達は簡単な「白えびかき揚げそば」と「白えびバーガー」を注文した。蕎麦は白えびが蕎麦にマッチして風味があり美味しくいただけた。でも女友達が食べたハンバーガーはイマイチであったようだ。それから以前今回案内していただいた友人によく頂くおかき(しろえびの恵み)を土産店で探したがなかなか見つからない。柿の種のようにポリポリ食べれて美味しいからだ。ようやく何軒か回って買うことができた。庶民価格でしかもオイシイ。これは確かにオススメです。
オットット最後に忘れてならない大事な海の幸がある。それは鱒寿司。厳密に言うと鱒はサケ同様回遊魚であり海のみならず川で生息しています。残念ながら肝心のサクラマスは現在では富山産というより北海道あるいは外国産が使われているそうです。全国ブランドの富山の鱒寿司は知らない人はないほど。家内の要請で友人に富山市内にある老舗の一つ源(みなもと)の鱒寿司店舗を案内してもらう。半世紀以上前であるが仕事で立山の写真を撮っていた彼女の父親の土産だったから。駅弁で名を馳せミュージアムまで展示しているこの業者。今回本物を敢えて買いたいということから少し高級な特選鱒の寿司を購入。昔の味を求めていた家内は、帰宅後早速開け早速曲物(わっぱ)と呼ばれる丸い木製の容器からゴムバンドと竹を外すと熊笹の包みから出てきた鱒寿司。
それをプラスティックナイフで切り分け二人で食べた。結果連れ合いは「この味ね!」と宣言。この業者が半世紀も味をキープしているのはやっぱりすごいなぁ。それよりもその味と言い切る舌を持っているあんたの方が凄い。でもでも旅には埋もれているヒトの記憶を確実に蘇らせることができるパワーがあるに違いない。記憶は決して富山湾の蜃気楼のような淡い移ろいやすいものではないなあと、鱒寿司を味わいながら改めて思っている初老の夫婦ふたり。