オイル価格が上がっていて，世界の航空業界全体が厳しい状況にあるわけですが、米国航空業界は特に厳しい見通しなんでしたね。
それが、米国経済が減速して調子が悪いというだけでなく、機体が古いということも問題になるということでして、
Younger Fleets Boost Non-U.S. Airlines
Many of the U.S. carriers' planes are Boeing 767s, a model that dates from the mid-1980s. Most Air France-KLM (AIRF.PA) planes are at least a decade younger—and a lot more fuel-efficient. According to U.S. Transportation Dept. data, the Airbus A330 model that Air France flies between Paris and JFK burns an average 12% less fuel per passenger than the 767 does on a similar flight.
米国のキャリアが８０年代の機体である７６７を沢山使っているのに対し、KLMは１０年若い機体を使ってる。エアバスA330は１２％も燃費が良い。
つまり、古い機体を使い続けているために燃費で負けているってことですね。燃料代がコストの大きなウェートを占めているわけで、これはきついぜ，ということ。
In fact, U.S. airlines' fleets are some of the oldest in the world—an average of 18.5 years old at Northwest Airlines (NWA), about 15 years at American, almost 14 years at United (UAUA) and Delta (DAL), and about 10 at Continental (CAL). By contrast, Air France's planes are only 8.8 years old on average—and some others, such as Singapore Airlines (SIAL.SI), whose fleet averages 7 years, and Emirates, whose fleet averages 6.2 years, are younger still.
この辺の数字は覚えておくといいですね。米国のエアラインの機体が世界で一番古くてノースウェストが18.5年、アメリカンが15年、デルタが14年、コンチが、さすがに10年。これ業績の悪い順? って感じもありますが、こうしてみると更新状況がビシッっとわかっちゃいますね。
で、エールフランスが8.8年、シンガポール７年。いや若いです。シンガポールエアが新しい機材を導入してるというのはわかりますよねえ、A380、２階建てジャンポが成田に飛んできたのはシンガポールエアでした。
燃費だけでなくて、メンテナンスコストも古い機体は余計にかかるらしく、ますます不利のようですな。まあ、金が無いからと設備投資できないでいるとどんどん競争力を失って、というパターンは製造業と同じですね。
And the gap is only going to get worse. Financially strapped U.S. carriers have curtailed their orders for new planes in recent years, even as foreign carriers have placed hundreds of orders for new, more fuel-efficient models. Out of 840 orders for the new fuel-sipping Boeing (BA) 787 Dreamliner, only 43 are from U.S. carriers: Northwest and Continental.
事態はもっと悪くなるんじゃないか、ってことなんですが、787ドリームライナーの８４０機の注文のうち米国キャリアからのものは４３しかない。７８７の売りの一つが燃費なわけで、これへの乗り換えにも遅れてしまいますます差が開いて・・・。
そういや、その米国キャリアからの注文にもキャンセルだったか遅らせるだったかの動きがあるようなニュースも聞いたような気がしますな。７８７の生産が遅れているので丁度良い、みたいな。
厳しいですな。
それが、米国経済が減速して調子が悪いというだけでなく、機体が古いということも問題になるということでして、
Younger Fleets Boost Non-U.S. Airlines
Many of the U.S. carriers' planes are Boeing 767s, a model that dates from the mid-1980s. Most Air France-KLM (AIRF.PA) planes are at least a decade younger—and a lot more fuel-efficient. According to U.S. Transportation Dept. data, the Airbus A330 model that Air France flies between Paris and JFK burns an average 12% less fuel per passenger than the 767 does on a similar flight.
米国のキャリアが８０年代の機体である７６７を沢山使っているのに対し、KLMは１０年若い機体を使ってる。エアバスA330は１２％も燃費が良い。
つまり、古い機体を使い続けているために燃費で負けているってことですね。燃料代がコストの大きなウェートを占めているわけで、これはきついぜ，ということ。
In fact, U.S. airlines' fleets are some of the oldest in the world—an average of 18.5 years old at Northwest Airlines (NWA), about 15 years at American, almost 14 years at United (UAUA) and Delta (DAL), and about 10 at Continental (CAL). By contrast, Air France's planes are only 8.8 years old on average—and some others, such as Singapore Airlines (SIAL.SI), whose fleet averages 7 years, and Emirates, whose fleet averages 6.2 years, are younger still.
この辺の数字は覚えておくといいですね。米国のエアラインの機体が世界で一番古くてノースウェストが18.5年、アメリカンが15年、デルタが14年、コンチが、さすがに10年。これ業績の悪い順? って感じもありますが、こうしてみると更新状況がビシッっとわかっちゃいますね。
で、エールフランスが8.8年、シンガポール７年。いや若いです。シンガポールエアが新しい機材を導入してるというのはわかりますよねえ、A380、２階建てジャンポが成田に飛んできたのはシンガポールエアでした。
燃費だけでなくて、メンテナンスコストも古い機体は余計にかかるらしく、ますます不利のようですな。まあ、金が無いからと設備投資できないでいるとどんどん競争力を失って、というパターンは製造業と同じですね。
And the gap is only going to get worse. Financially strapped U.S. carriers have curtailed their orders for new planes in recent years, even as foreign carriers have placed hundreds of orders for new, more fuel-efficient models. Out of 840 orders for the new fuel-sipping Boeing (BA) 787 Dreamliner, only 43 are from U.S. carriers: Northwest and Continental.
事態はもっと悪くなるんじゃないか、ってことなんですが、787ドリームライナーの８４０機の注文のうち米国キャリアからのものは４３しかない。７８７の売りの一つが燃費なわけで、これへの乗り換えにも遅れてしまいますます差が開いて・・・。
そういや、その米国キャリアからの注文にもキャンセルだったか遅らせるだったかの動きがあるようなニュースも聞いたような気がしますな。７８７の生産が遅れているので丁度良い、みたいな。
厳しいですな。
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