NHK熊本県「﨑津」のニュース
天草市河浦町で伝統の正月飾り
天草市河浦町で、23日、伝統の正月飾り、「幸木」の飾りつけが行われました。
「幸木」はことしの収穫の恵みに感謝し、新年を迎える準備として天草地方の農家に古くから伝わる習わしです。
23日、天草市河浦町の川嶋富登喜さん(87)の農作業用の小屋では、天井からつるした長さ1.6メートル余りのかしの木に、だいだいや昆布などの縁起物や、大根、にんじんといった農作物、それに農機具の「くわ」と「すき」をかけて飾りつけをしていきました。
続いて、土間の「むしろ」の上に置いたごはんと煮しめを隠すように、直径60センチほどの大きな「臼」をかぶせ、その上に3本の「きね」を置いた「臼飾り」も飾られました。
川嶋さんの住む集落は、世界文化遺産登録を目指す「崎津教会」の近くにあり、川嶋さんによりますと、これはマリア様へのお供えを外からわからないように臼で隠し、きねを十字架に見立てたもので、隠れキリシタンの風習のなごりだということです。
飾りつけが終わり、かしわ手をたたいて祈りをささげた川嶋さんは「先祖から受け継いできた、ずっと続けていかなければならない文化だと思っています」と話していました。
12月23日 17時49分
天草市河浦町で伝統の正月飾り
天草市河浦町で、23日、伝統の正月飾り、「幸木」の飾りつけが行われました。
「幸木」はことしの収穫の恵みに感謝し、新年を迎える準備として天草地方の農家に古くから伝わる習わしです。
23日、天草市河浦町の川嶋富登喜さん(87)の農作業用の小屋では、天井からつるした長さ1.6メートル余りのかしの木に、だいだいや昆布などの縁起物や、大根、にんじんといった農作物、それに農機具の「くわ」と「すき」をかけて飾りつけをしていきました。
続いて、土間の「むしろ」の上に置いたごはんと煮しめを隠すように、直径60センチほどの大きな「臼」をかぶせ、その上に3本の「きね」を置いた「臼飾り」も飾られました。
川嶋さんの住む集落は、世界文化遺産登録を目指す「崎津教会」の近くにあり、川嶋さんによりますと、これはマリア様へのお供えを外からわからないように臼で隠し、きねを十字架に見立てたもので、隠れキリシタンの風習のなごりだということです。
飾りつけが終わり、かしわ手をたたいて祈りをささげた川嶋さんは「先祖から受け継いできた、ずっと続けていかなければならない文化だと思っています」と話していました。
12月23日 17時49分