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yaaさんの宮都研究

考古学を歪曲する戦前回帰の教育思想を拒否し、日本・東アジアの最新の考古学情報・研究・遺跡を紹介。考古学の魅力を伝える。

一宮・菰野そして京都への条

2008-06-22 21:58:24 | yaasan随想
講演会たくさん来てくれてよかったね有り難うございました。

土曜日には学生達が待ち合わせて一宮に集まり、千羽鶴を届けてくれた。
同じ頃卒業生のYM・MY・YN達も職場や学校で折ってもらった鶴を届けてくれたらしい。

私は次のような事情で参れなかったのに、お母様からお礼のメールをもらった。

昨日は三重県三重郡菰野町のよもやま歴史教室での講演会だった。


(菰野町には三重県有数の温泉、湯の山温泉がある。菰野には近鉄湯の山線が通っている。湯の山温泉へは四日市から電車で30分ほどだ。)


(こんな立派な庁舎も建っている)
駅までサークルのM先生に車で迎えに来てもらった。その車中、とんでもないことを聞いてしまった。
「今日が第1回なんです。」
「ハア?」
「実は、新しい町長の提案で、今年からいろいろな町主催の催し物を有料にすることになったのです。」
「エエッツ!」
「お一人二百円なんです。それで何人来てもらえるかみんな心配で、読めなくて困っているんです。」
「ということは僕の責任は重大ですね・・・・(絶句)」

そ、そんなことならもっと有名な講師を呼んでもらえばよかったのに・・・。等と内心恨みながら、会場へ急いだ。

予想通り、会場には数人の人影しか見えない。
「こりゃ一大事!!」そんな思いを抱きながら、控え室へ。地元のお茶とお菓子を頂きながら、サークルの会長さん達と菰野談義。


(内心ホッとしました!!よかった!)
そこへ、嬉しいお知らせ。
「会長、机が足りなくなって追加しました。もう大丈夫です。」

一同の空気が一気に和み、会場へ。

何と80人近い聴衆が集まってくれていた。

有料化第1回と言うこともあって、責任を感じたのか、町長自ら挨拶に来られた。

昨年まで全国一若い町長だったとか。さすがにピチピチしている(失礼)。


(さすがに若い町長さんだけあって、ハキハキしていました。頑張って下さい。)
私は有料化は別に悪いことではないと思う。本来なら地元の優良企業や有力者がもっともっとこうした文化的事業に寄付をすべきだと思うのだが、日本では、世界企業のトヨタやキヤノンを筆頭にとてもけちである。何兆円もの利益を出している企業なら、百億円くらいの基金を出して毎年10億円くらいさまざまな事業に寄付をするくらい何ともないはずなのに・・・。

そんな恥ずかしい状況だから、国民が負担をしなければならないらしい。けちな企業に代わって、剛毅な国民が自分の面倒くらい自分で見るわい、と言うところか。

そんな菰野町の町民の心意気だろう。いつもと変わらぬ参加者があったからホッとした。

話しは「久留倍遺跡と菰野町~古代伊勢国北部と「東海道」「伊勢街道」~」ということで、伊勢国北部に古代の大王達が設けた専用の道路網が、その後、天武天皇や聖武天皇が伊勢にやってくる大きな要因になったのだと言うことを、久留倍遺跡や鈴鹿関、私たちが大昔に掘った宇賀新田古墳群の調査を紹介しながら話した。

菰野町は宇賀新田古墳群に接する町である。8年前、何ヶ月にもわたって、毎日のように通った道である。そしてその道こそ、天武や聖武が利用した情報網でもあったのだ。

講演が終わってすぐに菰野駅から電車に飛び乗り、四日市へ、特急に乗り換えて名古屋へ、新幹線に乗ろうと思ったら、ナナナント関係のない東京行きの電車で誰かが緊急停止ボタンを押したらしく、点検のために周りの電車を全て止めてチェック。お陰で新幹線が5分遅れ。これが最後まで響いて、18時半に京都市夷川通り、柳馬場東入るの「満」へ着いたら18時40分!10分の遅刻!と思いきや誰もおらず。

「「エエッ!??なんで?」

狐につままれたよう。どうしたん!?と荷物を置いて背広を脱いだ頃おもむろに主人公到着。

「すまんすまん!法住寺でな、祈祷してもろてたんや」とO先生。Aさんもにこやかに登場。あと2・3年という命が今5年目を迎えたAさんのための心遣いであった。さすが。

しばらくするとYK博士、SM博士も到着されて久しぶりに10年会の始まり始まり。


(生牡蠣はとても肉厚でいいお味でした。)

もちろん魚は最高級のものばかり。刺身は超極上のトロから生ハモのあぶりまで、食べたこともないおいしさ。続いて、大きな大きな生牡蠣、さらに満願寺唐辛子のすり身をスープに仕立てた珍味。水なすやらをいただいたところで、グジ(甘鯛)の酒蒸し。もうたまりませんな。これ私の大好物。そして、食事は握り。再びトロだの鱚だの、もう忘れたくらいの珍味を一杯食べて大満足の会。


(はい、これが私の大好きなグジ!博士にはちょっとしか回さずに骨の髄までしゃぶりました)

もちろん話しは久しぶりのAさんの近況。特に先週訪れたという雄琴温泉きくのやでのエピソード。

この旅館ではわんこと一緒に泊まれるとか。Aさんのまるでぬいぐるみのような毛むくじゃらのペット犬と1泊したとか。とても楽しそうだった。まだまだ闘病は厳しそうで、新薬の副作用で、治療も1歩前進2歩後退状況だとか。

次の新薬が間に合うかどうかが今後を占うことになるのかも知れないが、そんなことお構いなしに、今が如何に充実しているかを彼女は力説する。こんなに楽しい時間が持てるなんてどんなに幸せかと、心の底から嬉しそうに言ってくれる彼女の顔を見ていると、僕も少々の嫌がらせや辛いことなんか吹き飛ばして頑張らねば!と改めて決意を新たにした次第だった。



(はい、これで上がりです。満足ー。)

次回は祇園祭の頃に再開しようね!と約束して、別れた。
本当に友はいいね。

この頃の疲れを芯から癒すことができた一日だった。ありがとう!みんな。



(友の元気な姿を見、美味しいものをたらふく食って、満足しきった博士の顔!そりゃそうですよね、極上のトロに、牡蠣、グジに満願寺唐辛子のスープ等々、京都ならではの極上の食事だったんですもの。)


 祇園祭の頃にも楽しくできればいいねと思ったらよそろしく

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